ふたりは…

eyeris

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第一話 ルーナ

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「いなければ良かったのに笑」

((そっか。。))

「きったなぁい~笑」
「くさいんだけどぉ~笑」

((そうだったのか。。))

「ここの問題分かる人?」
「はい。」
「えっと…じゃあ君。」
「あはは!名前覚えられてないじゃん!!笑笑」

((もう私は。。))

「あっち行けよ!!笑」
「いたっ!。。。」
「え??なぁに??笑笑」

((ここにいる意味は…))

「死んじゃえばいいのに!!」
「裏切り者!!」
「死ね!死ね!死ね!」

((ないのか。))


気づけばそこは屋上だった。
こんな日に晴天は似合わない。
錆びたフェンスに泣きながら手をかける。

震える。私の感情を無視して。

もう気づけば強い風が吹いたら落ちてしまいそうな距離へ。

「私は…ここで終わりか…」

「ふーん…そんなんでいいんだ。」

びっくりして落ちそうになった私は後ろから何者かの手によって引っ張られた。

「ルーナちゃん?」

「しばらく来てないのに覚えてるのね。」

「かなり目立った存在だからね。」

「あなたもね。」

「...なんで助けたの?」

「見殺しは私の辞書にはないの。」

「…気持ちはありがたいんだけど…」

「勘違いしないで。
私はあなたの為にやったっていつ言ったの?私のやり方じゃないからやったの。」

「あ、そっか…でもありがとう。」

「落としても良かったのよ。」

「いや、それは…」

「ところで、なんで落ちようと?」

「…いじめられてて、希望がなくなっちゃって」

「いじめられっ子に反抗しないの?」

「したら…もっとひどい目にあう。」

「あんたバカね。」

「えっ?」

「自分の命を捨てるなんて勇気…ある?」

その時…私は「「イノチ」」という重みに気づいた。

「私…なにしてんだろうね…あはは」

「(笑える余裕があるのね。)」

「ルーナちゃんは結構怖いイメージあったんだけど…そうでもなかったね。」

「勘違いしないで。私のやり方だから。」

そういって彼女は屋上のドアに手をかける。
くるりと長い髪を揺らしながら振り返る。

「せいぜい頑張るといいわ。」

「ありがとう!ルーナちゃん!」

「気持ち悪い…ルーナでいいわ。」

「ありがとう!ルーナ。」

そういうと鼻で笑って帰っていった。

(やっぱり不思議な子だな。。。)
彼女の生き方。やり方には、とても尊敬している。

「負けない…」
そう呟くと、大の字になって寝そべる。
下から伝わる温かさに、生きているという心地がした。


その時、鳥が空へとんだ。

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