ふたりは…

eyeris

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第2話 蹴りをつけてやる

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すばやい足取りで教室に戻ると、
いじめの主犯は偉そうに机に座って足を組んでいた。

「あっれ~??おっかしいなー?
飛び降りてって命令したんだけどぉ??」

「私は死にたくない。」

クラスからドッと笑いが起きる。
「死にたくないって??笑笑あははははは」

「たは…」

「なぁに??聞こえなぁぁい??笑」

「あなたは…どの立場で命令してるの?」

「はぁ?」

「周りの奴らも…自分が助かってるって思ってんの?」

「誰に向かって口聞いてんだよ??!」

怒り狂って殴りかかってくるのを素早くかわした。

「今は話してんの。静かにして。」

「…ッ!!!バカじゃないの?!いじめられてるやつは大人しく従っておけばいいんだよ!!お前らもだよ!!人に責任押し付けておいて、お前らも共犯者だよ!!」

「…」
教室が一気に静まり沈黙の時間ができた。
そこに後ろのドアからルーナが入ってくる。

「ふふっ見事にドラマみたいだわね。」
「お前誰だよ??」
ルーナ「あんたに名乗る価値はない」
「??!」
ルーナ「はい皆ちゅうもーく」

そういうと前のドアが勢いよく開き、
たくさんの先生が教室に入って来た。

(ルーナはあの後先生たちを呼んで来てくれたんだ。)

ルーナ「さっきのもめたやつは、一部始終全部聞いてるから…特にお前。」

そういうと主犯を指差した。

ルーナ「お前は確信犯ね♡」

「ッ!!!」

リーナ「ってことでちょっとミール借りまーす」

そういうと手を引っ張られて教室を出た。
もうすでに私の目は涙で潤んでいた。


その時…鳥が空へとんだ。
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