※完結済 【R-18】白薔薇の騎士と純白の姫

白金犬

文字の大きさ
51 / 155
第3章 欲望と謀略の秋 編

第44話 情事の後で

しおりを挟む
「ぐひっ……ぐひひひ。いや、久しぶりじゃったが。やはりナマは良いのぅ」

 昼間から始まった学園長室での行為が終わるころは、既に日はすっかり沈んでおり、外は夜の闇が支配するような時間帯になっていた。

 充分すぎる程にアンナの身体を堪能したグスタフは、涎を垂らしながら醜悪な笑みを浮かべて、ローブを着なおしていた。

 凌辱されていた――いや、グスタフと一緒になって快感を貪っていたアンナも、今はきっちりと制服を着なおして、行為で解けていた髪を結んで、いつものツーテールスタイルに整えていた。

「ほほっ。準備は良いか、アンナ」

「はい、グスタフ様っ」

 名を呼ばれると、アンナは嬉しそうな顔で返事をして、グスタフの腕にしがみつく。

「あぁ……ボク、どうして忘れていたんだろう。グスタフ様にあんな気持ちいいこと教えてもらっていたのに……」

 雄に媚びるような瞳と声色――グスタフを見上げるアンナの瞳にはハートマークが浮かび上がっており、明らかに正気ではないことが見て取れた。

 普段は凛然とした態度のアンナ。そんな彼女が、幼げな容姿とは対照的に、思い切り女性らしく男性に媚びた態度をとるようになった姿にグスタフはほくそ笑む。

「ふむ。やはりワシの力は何の問題もないみたいじゃな。この娘は特別耐性が強いのか……直接やらんと効果が出なかったわけじゃが――」

「ねえ、グスタフ様。思い出したご褒美に、今夜は夜通しセックスだよね。ボク、もう御前試合なんてどうでもいいから、グスタフ様とドスケベセックスしていたいよぉ。……ぁあんっ」

 グスタフの腕に控えめな胸を押し付けながらアンナが媚びてくると、グスタフはアンナの臀部を無遠慮にさする。

 嬉しそうな嬌声を上げて、アンナはそのままグスタフと唇を重ね合わせる。

「ん……む……ちゅば……ちゅ……」

「んぐ……んん。ええい、この好きものが。これではいつまでもここを移動出来ぬではないか。少しくらい我慢せんか」

「ぷはぁ……はぁ、はぁ……えへへ。ごめんなさい」

 グスタフの舌を味わうようにしていたアンナが唇を離すと、イタズラっぽい笑顔を浮かべて謝るアンナ。その幼い仕草と淫蕩な行動のギャップが、鎮まったばかりのグスタフの肉棒を刺激する。

「ぐふふ……たっぷりと可愛がってやるわい。ぐひひひっ」

「っあん! もう、グスタフ様ったら、ドスケベなんだからぁ」

 至極嬉しそうな笑い声を残しながら、腕にしがみついてくるアンナの尻を撫で、撫でられているアンナも嬉しそうな声を返しながら、二人は学園長室を出ていく。

 すると――

「あら」

「あ」

 まるでタイミングを図ったかのように、隣の生徒会室からリアラとステラが出てくるのと鉢合わせになる。アンナがそうしているように、リアラもまたステラの腕にしがみついて恋人同士のようにしていた。

「ほほっ、ステラ嬢か」

「これはこれはグスタフ卿」

 言葉を交わすステラとグスタフ。お互い、それぞれ自らに身体を寄せている少女2人の姿を見ると事情を察したようにうなずく。

「あはっ、リアラがまさかステラ先輩と……えへへ、可哀そうだなぁ」

「え?」

「だって、ステラ先輩じゃあ、どう頑張ってもおちんちんの良さを教えてもらえないでしょう。その点、私は……えへ、えへへへ」

 だらしない笑みを浮かべながら、アンナはグスタフへ媚びた瞳を向ける。

「あ、ごめんなさい。別にステラ先輩を馬鹿にしているわけじゃないですよ」

「ええ、分かっていますわ。貴女には、そこの汚い豚のような男がお似合いですわ。さっさとお行きなさい」

 相変わらずの優雅な笑みのまま辛辣な言葉を放つステラ。

 しかし言われた当の本人であるグスタフは、やはり嬉しそうな笑顔を浮かべながら。

「ぐひっ、ぐひひひっ! ひどい言われようですなぁ、ステラ嬢。まあよいですじゃ……リアラ嬢、お主のドスケベな声はしっかりと聞かせてもらいましたからのぅ。機会があれば、お主にもいずれワシのチンポの味を教えてやるからのぅ」

「それじゃあね、リアラ。ボク、もう御前試合なんてどうでもよくなっちゃった。これからグスタフ様と徹夜でドスケベでいやらしいセックスするんだ。じゃあ、頑張ってね」

 異様なことを当たり前のように言いながら、グスタフとアンナは恋人同士のようにリアラとステラの前から去っていく。

 残されたリアラは、赤い顔をしながら、ガクガクと震えていた。

「あ、う……あ、あれがアンナ? どうしてグスタフ様と、あんな……? そ、それよりも私……やっぱり、聞かれてっ……!」

 リアラのアンナを比較するならば、リアラの方がまだ幾分か理性は残っているように見えた。欲情に顔を赤くしながらも、目にはしっかりとした自らの意志が見て取れる。

 あのような、貴族やミュリヌス学園の生徒としては勿論、人として唾棄すべき低俗且つ下品な言葉を、丸聞こえされていたのだ。

顔から火が出そうなリアラは、助けを求めるようにステラへ身を寄せる。

するとステラは優しくリアラの背中に手を回す。

「くすくす……興奮してしまいました?」

「……」

 まるで見当違いの問いを駆けてくるステラ。

 しかし、もうリアラはステラの毒牙にかかり、抗うことなど出来る状態ではなかった。

 ステラの問いに、コクリと頭をうなずかせる。

「その恥ずかしさも、いずれ快感になりますわ。私がそうなるように、して差し上げますわ」

「お、お姉様……」

 ステラにそう言われると、リアラは顔を上げて唇を差し出す。ステラは顔を近づけていくと、唇を触れ合わせる。

「ふむ……くちゅ……ん……」

 誰もいない夜の学園――その廊下で二人は濃密で淫猥な口づけを交わしていた。

    ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 ミュリヌス学園内を恋人同士の様に歩くグスタフとアンナ。

「っあん!」

「ぐふ、ぐふふふ」

 時折グスタフがアンナの胸や尻などを触ると、アンナは嬉しそうに嬌声を零しながら歩く二人の行く先は。

 監査役室――監査役であるリリライトの部屋である。そこの窓からは学園長室の部屋の様子がよく見える造りとなっている。

 グスタフとアンナはノックもせずに監査役室のドアを開ける。すると中には、リリライトの姿が。

 彼女は相変わらずの純白のドレスに身を包んで、ソファに座っていた。顔は赤く、息は荒く型が揺れているのが分かる。

 ノックもなしに入ってきた2人――それにびくりと驚きはしたものの、無礼な態度を叱責する様子は見られない。

「ぐふふ……ちゃんと見ておられましたかな? ワシの言う通りだということを」

「――ええ。正直半信半疑でしたけれども……」

 リリライトは、この部屋の窓からグスタフとアンナの行為をじっくりと観察していた。

遠目とはいえ、中の様子はありありと分かった。さすがに声は聞こえなかったものの、最初は嫌がって抵抗していたアンナが、最後には自分から積極的に行為に及んでいた一部始終を。

「グスタフ……貴方、最高ですね。ふふふ……今夜の“遊び”は楽しくなりそうですね」

 嗜虐に染まった笑みでリリライトはグスタフの横のアンナを見つめる。

「あはっ。まさかリリライト様も一緒なんて……ボク、興奮しちゃうな」

 グスタフの横で、アンナもまた嬉しそうな笑みを浮かべる。

 但しその笑みは被虐の興奮ではなく、それとは別の悪意のようなものを感じる笑みだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

ヤンデレ社長は別れた妻を一途に愛しすぎている

藍川せりか
恋愛
コスメブランドでマーケティング兼アドバイザートレーナーとして働く茉莉花は三十歳のバツイチOL。離婚して一年、もう恋も結婚もしない! と仕事に没頭する彼女の前に、突然、別れた夫の裕典が新社長として現れた。戸惑う茉莉花をよそに、なぜか色気全開の容赦ないアプローチが始まって!? 分かり合えずに離婚した元旦那とまた恋に落ちるなんて不毛すぎる――そう思うのに、昔とは違う濃密な愛撫に心も体も甘く乱され、眠っていた女としての欲求が彼に向かって溢れ出し……。「もう遠慮しない。俺だけ見て、俺以外考えられないくらい愛させて」すれ違い元夫婦の、やり直し極上ラブ!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...