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第二章
物語1 -襲撃-
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「なんだってーーーーーー!!」
例の異世界移動ができる魔法書を改めて読み返してみて衝撃の事実を知った俺は思わず大声を上げる。
が、ハッと今の状況を思い出して振り返るが、特に王女様が起きた気配はない。
いかんいかん、気をつけねば。
あれから警備中ではあるのだが、襲撃があるのは夜中だ。小説のストーリー通りの時間帯に襲われる保証はないのだが、襲撃というからには寝静まった夜中の方が可能性はあるだろう。
警戒の必要な時間帯までは余裕があったので、魔法書を読み返していたところだった。
「まさか……、異世界移動した直後は魔力が補充されるまで再度使えないとか」
隅っこに小さく記載されている注意事項を見つけ、あっさりと帰れなかった原因が判明してしまった。
過去に何度か異世界移動したときは最短で滞在時間どれくらいだったかな……。思い返してみるが、最低でも二時間程度じゃなかったか。ってことはもう帰れるようになってんのかな?
いやでも今回は二人の移動だしな。行きと帰りで消費魔力も違うのかもしれないし。これも何度か実験する必要があるか。
――まあそれは今は置いておこう。
これからの襲撃に備えないとね。
小説のストーリー通りであれば、夜中の間に襲撃があるのだが、時間帯についてまでは覚えていない。作中にきっちりと襲撃時刻が出ていたのかも不明だが。
そして襲ってくるのは二人なのだが、こればかりは信用しないほうがいい気がする。なぜなら作中とは異なり、今回召喚された勇者は四人だからだ。
これはもう襲撃人数は四人と思っておいたほうがいいだろう。
「そろそろ準備するか」
魔法書をアイテムボックスに収納して立ち上がると、背後のベッドで寝ている王女様へとそっと近づく。
「すぅ……」
無防備に寝息を立てる王女様。つやつやと光る薄い唇に吸い寄せられそうになるも、理性を総動員して踏みとどまる。
「……いかんいかん」
王女様の寝顔可愛いすぎだろ。
「『プロテクション』『シェルター』『マジックバリア』」
煩悩を振り払うように補助魔法を次々と王女様に掛ける。物理耐性、魔法耐性、状態異常耐性とここまで掛けておけば、万が一刃が届くことがあっても最悪の事態は避けられるかもしれない。
「さて……」
廊下で警備しようかとも考えたが、わざわざ見通しのいい廊下で、目立たないわけではないが隠密に優れる服装でもないこちらを先に発見される恐れもある。
せっかくスキルがあるのだから部屋の中から外を監視することにしようか。
【気配察知】と【空間認識】のスキルを組み合わせ、廊下を含めて明と穂乃果の部屋の中の様子を探る。それぞれレベルが6と4であるが、隣の部屋程度の距離であれば問題はないようだ。一応窓の外まで探索範囲は伸ばすか。
隣の部屋は誰もいない。おそらくここが王女様に割り当てられたの部屋なのだろう。そして廊下を挟んだ向かいの部屋にいるのが明で、その隣、王女様の向かいの部屋が穂乃果の部屋のようだ。
どうやら二人はもう寝ているようだ。
あとは来るのを待つだけか。できれば部屋に侵入される前にケリをつけたいところだが。
「ようやく来たか」
あれから三時間ほど経っただろうか。全く物音はしないが、人が【気配察知】に引っかかった。
人数は四人。物音を立てずに、ゆっくりとだが確実にこちらへ向かってくる。
自分のステータスからスキル一覧を眺めながら、どう対応しようか練っていたが、やはりアレがいいだろうか。
とくれば早速行動開始だ。
部屋の外へとつながる扉へと向かって静かに近づくと、廊下を歩く人物たちへと意識を集中する。
そして四人が揃ってそれぞれの部屋の扉の前で動かなくなる。
――間違いないな。
「『テレポート』」
扉を開けずに廊下へと転移する。
襲撃者四人が視界に入る場所へと出るが、向こうはまだ気づいていないようだ。暗くてよく見えないが、顔にも布をぐるぐる巻いており目だけ出しているスタイルだろうか。何にしろ見た目は怪しさ満点だ。
【忍び足】を発揮しながら音を立てずに地面を蹴ると、手前にいる襲撃者二人の間に滑り込んで両手をそれぞれ相手に向ける。
さすがに気づいたようでこちらを振り返るが遅い。
「『パラライズ』」
レベル2と低めであるが、麻痺を与えるスキルを全力で叩き込む。
バチッ!
静電気を激しくしたような音が一瞬響き渡ったかと思うと、こちらから手を向けていた襲撃者二人がその場に頽れる。
「――くっ!」
奥の扉の前にいた二人が腰から短剣を抜き放ち、こちらに向かってくる。
迎え撃とうと構えるフリをするが、正面から相対する必要はないよね。
「『テレポート』」
もう一度転移スキルを発動させるとこちらに向かってくる二人の後ろへと出る。
「もいっちょ『パラライズ』!」
バチッ!!
盛大に電撃がはじける音を響かせて、襲撃者の二人は自分が何をされたのかもわからないまま廊下に倒れるのだった。
例の異世界移動ができる魔法書を改めて読み返してみて衝撃の事実を知った俺は思わず大声を上げる。
が、ハッと今の状況を思い出して振り返るが、特に王女様が起きた気配はない。
いかんいかん、気をつけねば。
あれから警備中ではあるのだが、襲撃があるのは夜中だ。小説のストーリー通りの時間帯に襲われる保証はないのだが、襲撃というからには寝静まった夜中の方が可能性はあるだろう。
警戒の必要な時間帯までは余裕があったので、魔法書を読み返していたところだった。
「まさか……、異世界移動した直後は魔力が補充されるまで再度使えないとか」
隅っこに小さく記載されている注意事項を見つけ、あっさりと帰れなかった原因が判明してしまった。
過去に何度か異世界移動したときは最短で滞在時間どれくらいだったかな……。思い返してみるが、最低でも二時間程度じゃなかったか。ってことはもう帰れるようになってんのかな?
いやでも今回は二人の移動だしな。行きと帰りで消費魔力も違うのかもしれないし。これも何度か実験する必要があるか。
――まあそれは今は置いておこう。
これからの襲撃に備えないとね。
小説のストーリー通りであれば、夜中の間に襲撃があるのだが、時間帯についてまでは覚えていない。作中にきっちりと襲撃時刻が出ていたのかも不明だが。
そして襲ってくるのは二人なのだが、こればかりは信用しないほうがいい気がする。なぜなら作中とは異なり、今回召喚された勇者は四人だからだ。
これはもう襲撃人数は四人と思っておいたほうがいいだろう。
「そろそろ準備するか」
魔法書をアイテムボックスに収納して立ち上がると、背後のベッドで寝ている王女様へとそっと近づく。
「すぅ……」
無防備に寝息を立てる王女様。つやつやと光る薄い唇に吸い寄せられそうになるも、理性を総動員して踏みとどまる。
「……いかんいかん」
王女様の寝顔可愛いすぎだろ。
「『プロテクション』『シェルター』『マジックバリア』」
煩悩を振り払うように補助魔法を次々と王女様に掛ける。物理耐性、魔法耐性、状態異常耐性とここまで掛けておけば、万が一刃が届くことがあっても最悪の事態は避けられるかもしれない。
「さて……」
廊下で警備しようかとも考えたが、わざわざ見通しのいい廊下で、目立たないわけではないが隠密に優れる服装でもないこちらを先に発見される恐れもある。
せっかくスキルがあるのだから部屋の中から外を監視することにしようか。
【気配察知】と【空間認識】のスキルを組み合わせ、廊下を含めて明と穂乃果の部屋の中の様子を探る。それぞれレベルが6と4であるが、隣の部屋程度の距離であれば問題はないようだ。一応窓の外まで探索範囲は伸ばすか。
隣の部屋は誰もいない。おそらくここが王女様に割り当てられたの部屋なのだろう。そして廊下を挟んだ向かいの部屋にいるのが明で、その隣、王女様の向かいの部屋が穂乃果の部屋のようだ。
どうやら二人はもう寝ているようだ。
あとは来るのを待つだけか。できれば部屋に侵入される前にケリをつけたいところだが。
「ようやく来たか」
あれから三時間ほど経っただろうか。全く物音はしないが、人が【気配察知】に引っかかった。
人数は四人。物音を立てずに、ゆっくりとだが確実にこちらへ向かってくる。
自分のステータスからスキル一覧を眺めながら、どう対応しようか練っていたが、やはりアレがいいだろうか。
とくれば早速行動開始だ。
部屋の外へとつながる扉へと向かって静かに近づくと、廊下を歩く人物たちへと意識を集中する。
そして四人が揃ってそれぞれの部屋の扉の前で動かなくなる。
――間違いないな。
「『テレポート』」
扉を開けずに廊下へと転移する。
襲撃者四人が視界に入る場所へと出るが、向こうはまだ気づいていないようだ。暗くてよく見えないが、顔にも布をぐるぐる巻いており目だけ出しているスタイルだろうか。何にしろ見た目は怪しさ満点だ。
【忍び足】を発揮しながら音を立てずに地面を蹴ると、手前にいる襲撃者二人の間に滑り込んで両手をそれぞれ相手に向ける。
さすがに気づいたようでこちらを振り返るが遅い。
「『パラライズ』」
レベル2と低めであるが、麻痺を与えるスキルを全力で叩き込む。
バチッ!
静電気を激しくしたような音が一瞬響き渡ったかと思うと、こちらから手を向けていた襲撃者二人がその場に頽れる。
「――くっ!」
奥の扉の前にいた二人が腰から短剣を抜き放ち、こちらに向かってくる。
迎え撃とうと構えるフリをするが、正面から相対する必要はないよね。
「『テレポート』」
もう一度転移スキルを発動させるとこちらに向かってくる二人の後ろへと出る。
「もいっちょ『パラライズ』!」
バチッ!!
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