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第三章
スマホ
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一緒に昼食を作って食べたあと、急かされるようにフィアのスマホを買いにモール内の家電量販店へとやってきた。
高いので携帯ショップでは契約しない。格安スマホ一択だ。
というか今日もまたモールに来てしまったな。最近ここしか買い物に来てないきがするぞ。
「よくわからないので、マコトに選んで欲しいです」
いざ買いに来てみると、手近なところにあった端末をいじりながらもその眉間には皺が寄っている。
まあそうだろう。この世界に慣れてきたとはいえ、そんなすぐに情報機器に詳しくなるわけもなく。
「うーん。サイズや重さとか、どの色がいいとかはある?
基本的にフィアがスマホでやりたいことは、どのスマホを選んでもできると思うから見た目で選んでも大丈夫」
だがそんな意見は真っ先にぶった切る。
「そ、そうなんだ。……じゃあ、コレがいいかな」
さっぱりわからないからと丸投げの姿勢だった割には、今いじっている端末をもとの位置に戻して、隣の端末を即指定してきた。
そこに鎮座していたのは、真っ赤な6インチのスマホにしては大きい端末であった。
大きいほうが好みなのだろうか。
「早いね」
苦笑しながら端末を後ろから覗き込むと、地図アプリを開いて現在地を確認しているところだった。
ニコニコと笑顔でひたすら地図を見ている。タッチ操作も様になってきているようで、自宅近辺に表示地図を移動させている。
「じゃあコレにしようか」
「はい」
モックを持ってカウンターへと二人で向かい、早速契約の手続きをした。
最近は即日でSIMカード発行もしてくれるようで、一時間後にまた来てくれとのことだった。
「わかりましたー。またあとで来ますね」
店員さんに別れを告げて次はホームセンターに行く。
歩きながらフィアは買ったばっかりのスマホを取り出してすでに触っていた。
「SIMカードが刺さってないから、通信はできないよ?」
首をひねりながら操作するフィアに忠告をひとつ。
「ええっ!? そうなんだ……。あ、でもカメラは使える!」
何か使える機能を発見してうれしくなったのか、しょんぼりした顔が一気に明るくなる。
そしておもむろにスマホを俺に向けるとシャッターを切る。
「えへへー」
俺の写真なんぞ撮って何がうれしいのかわからないが、フィアの顔がだらしなく緩んでいる。
だがまあ喜んでいるんならそれでいい。
「さてと、ここで買うのはハンガーと……」
ハンガーの他に物干し竿やその他もろもろを購入する。
もちろん買ったものは人気のないところでアイテムボックスへと突っ込んでおく。
ちょうどいい時間になったので、家電量販店へと向かってSIMカードを受け取った。
設定は店員にしてもらい、すぐに通話可能となったのである。
「やったー!」
フィアのはしゃぎっぷりが半端ない。
俺が買ってあげたスマホなのに、俺の腕に捕まりながら自分のスマホを自慢してくる。
「よかったな」
掴まれていない反対側の手でフィアの頭をなでなでしておく。
「一応言っておくが、電話や通信できるのはこっちの世界だけだからな?」
周りに聞こえないように小声でフィアに注意をしてやるが、その言葉にフィアの動きが止まった。
「――えっ? でんわ、できないの……?」
悲壮な顔になっているフィアに大雑把に説明をする。
「携帯用のアンテナがいたるところに設置されてるから、日本のどこにいても電話がつながるんだよ」
「……そうなんだ。城に帰っても、マコトと話せると思ったのに」
しゅんとしてスマホを両手で抱え込みながら落ち込むフィア。
ここ数日間、一喜一憂の激しいフィアである。
「ははっ、可愛いこと言ってくれる」
フィアの頭をなでながらふと思ったことを聞いてみる。
「そういや、遠距離で会話ができるスマホみたいな魔道具はないのかな?」
俺の問いかけには首を左右に振ることで答えるフィア。
「そうなのか。……作ったりできないかな」
何気にボソッとつぶやいた言葉であったがフィアにはしっかり聞こえたようで。
「えっ!? そんなのが作れるの!!?」
遠距離会話を諦めなくて済むのかと勢い込んで顔を上げてまくしたてる。
「あ、ああ……、もしかしたら、だけどな」
今現在だとほぼ所持していないが、他の世界にはきっと生産系の職業やスキルもあるはずだ。
魔法書で他の世界のことを小声で話してやる。可能性はゼロではないことだけでもわかったからか、フィアの機嫌が戻った。
「あ、そうだ」
フィアがカメラを使ってたことで、もうひとつ買うべきものを思いつく。
そう、名所の観光と言えば記念撮影なのであった。
フィアの世界にある、星明りに照らされるドルジウォール渓谷の風景を思い出す。あれを被写体にしたい。
家電量販店にいることも相まってカメラエリアに赴き、値段は考慮せずに撮りたい風景を店員におススメを聞き、言われるがままに機材を購入して帰宅するのであった。
高いので携帯ショップでは契約しない。格安スマホ一択だ。
というか今日もまたモールに来てしまったな。最近ここしか買い物に来てないきがするぞ。
「よくわからないので、マコトに選んで欲しいです」
いざ買いに来てみると、手近なところにあった端末をいじりながらもその眉間には皺が寄っている。
まあそうだろう。この世界に慣れてきたとはいえ、そんなすぐに情報機器に詳しくなるわけもなく。
「うーん。サイズや重さとか、どの色がいいとかはある?
基本的にフィアがスマホでやりたいことは、どのスマホを選んでもできると思うから見た目で選んでも大丈夫」
だがそんな意見は真っ先にぶった切る。
「そ、そうなんだ。……じゃあ、コレがいいかな」
さっぱりわからないからと丸投げの姿勢だった割には、今いじっている端末をもとの位置に戻して、隣の端末を即指定してきた。
そこに鎮座していたのは、真っ赤な6インチのスマホにしては大きい端末であった。
大きいほうが好みなのだろうか。
「早いね」
苦笑しながら端末を後ろから覗き込むと、地図アプリを開いて現在地を確認しているところだった。
ニコニコと笑顔でひたすら地図を見ている。タッチ操作も様になってきているようで、自宅近辺に表示地図を移動させている。
「じゃあコレにしようか」
「はい」
モックを持ってカウンターへと二人で向かい、早速契約の手続きをした。
最近は即日でSIMカード発行もしてくれるようで、一時間後にまた来てくれとのことだった。
「わかりましたー。またあとで来ますね」
店員さんに別れを告げて次はホームセンターに行く。
歩きながらフィアは買ったばっかりのスマホを取り出してすでに触っていた。
「SIMカードが刺さってないから、通信はできないよ?」
首をひねりながら操作するフィアに忠告をひとつ。
「ええっ!? そうなんだ……。あ、でもカメラは使える!」
何か使える機能を発見してうれしくなったのか、しょんぼりした顔が一気に明るくなる。
そしておもむろにスマホを俺に向けるとシャッターを切る。
「えへへー」
俺の写真なんぞ撮って何がうれしいのかわからないが、フィアの顔がだらしなく緩んでいる。
だがまあ喜んでいるんならそれでいい。
「さてと、ここで買うのはハンガーと……」
ハンガーの他に物干し竿やその他もろもろを購入する。
もちろん買ったものは人気のないところでアイテムボックスへと突っ込んでおく。
ちょうどいい時間になったので、家電量販店へと向かってSIMカードを受け取った。
設定は店員にしてもらい、すぐに通話可能となったのである。
「やったー!」
フィアのはしゃぎっぷりが半端ない。
俺が買ってあげたスマホなのに、俺の腕に捕まりながら自分のスマホを自慢してくる。
「よかったな」
掴まれていない反対側の手でフィアの頭をなでなでしておく。
「一応言っておくが、電話や通信できるのはこっちの世界だけだからな?」
周りに聞こえないように小声でフィアに注意をしてやるが、その言葉にフィアの動きが止まった。
「――えっ? でんわ、できないの……?」
悲壮な顔になっているフィアに大雑把に説明をする。
「携帯用のアンテナがいたるところに設置されてるから、日本のどこにいても電話がつながるんだよ」
「……そうなんだ。城に帰っても、マコトと話せると思ったのに」
しゅんとしてスマホを両手で抱え込みながら落ち込むフィア。
ここ数日間、一喜一憂の激しいフィアである。
「ははっ、可愛いこと言ってくれる」
フィアの頭をなでながらふと思ったことを聞いてみる。
「そういや、遠距離で会話ができるスマホみたいな魔道具はないのかな?」
俺の問いかけには首を左右に振ることで答えるフィア。
「そうなのか。……作ったりできないかな」
何気にボソッとつぶやいた言葉であったがフィアにはしっかり聞こえたようで。
「えっ!? そんなのが作れるの!!?」
遠距離会話を諦めなくて済むのかと勢い込んで顔を上げてまくしたてる。
「あ、ああ……、もしかしたら、だけどな」
今現在だとほぼ所持していないが、他の世界にはきっと生産系の職業やスキルもあるはずだ。
魔法書で他の世界のことを小声で話してやる。可能性はゼロではないことだけでもわかったからか、フィアの機嫌が戻った。
「あ、そうだ」
フィアがカメラを使ってたことで、もうひとつ買うべきものを思いつく。
そう、名所の観光と言えば記念撮影なのであった。
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