君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友のラブラブな日常- 1.5

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文化祭

10.※ 将来の夢

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修吾が出て行って、あきらと2人きりになった。

「あきら・・・・ 何で戻って来たんだ?」

あきらはオレの腕を掴んだまま、膝を曲げて腰をかがめ、無言でオレのカオを覗き込んできた。


至近距離でカオを見られて恥ずかしくなる。

カオを背けようとしたオレの頬に、あきらの手が触れた。


「レイキ・・・ 泣いてたのか・・・・?」

心配そうなあきらの瞳。

でも、なんでそんなことを聞かれたのか分からない。


「な、泣いてねーよ」

オレの言葉を聞いて、あきらはホッとしたように息を吐いた。

「そっか、良かった・・・・」

そして、眉間にシワを寄せる。

「・・・ったく、修吾のヤツ・・・・」

「どうしたんだよ?」


あきらはオレから手を放すと、スマホを取り出した。

「コレ、見ろよ」

差し出されたスマホの画面を見ると、



『お姫サマが泣いてるぜー。 早く部室に戻らねーと、オレがなぐさめちゃうかも♡』



「・・・・・なんだ、コレ」

修吾があきらに送ったメッセージだった。

「修吾のヤツ、こんなもん送ってきやがって」

不機嫌そうに言うあきら。


でも、あきらはこのメッセージ見て、慌てて走ってきてくれたんだよな・・・・・

そのことが嬉しくて、オレは思わず笑ってしまった。


「レイキ?」

オレは立ち上がって、あきらに抱きついた。

「コレ見て、走ってきてくれたんだろ?」


あきらがオレの背中に手を回す。


「・・・・修吾がLINEくんなきゃ、オレ、レイキが待ってるなんて知らなかったし・・・ そこは感謝するけどな」

「だな」


少し体を離して、あきらはオレを見つめる。

「・・・でもオレ、すげー心配したんだぜ?」


「泣いてるってこと? ・・・・それとも、修吾のこと?」


「両方に決まってるだろ」


茶化すように聞くと、あきらは怒ったように答えた。


そして、唇を寄せてくる。



「ん・・・・」


深い、キス。

あきらの舌が、オレの口内をゆっくりとなぞっていく。


「・・・・ん、んっ、 ・・・ふッ・・・・」


すげー気持ちよくて足の力が抜けてしまった。


「はッ・・・・」


オレは力なく、ベンチに座り込んでしまう。



「レイキ・・・・気持ちよかった?」

そんなオレを見て、あきらは微笑みながらオレの隣に座った。

恥ずかしくて、オレはカオを背ける。



「・・・なあ、なんで待ってたんだ?」

「別に・・・ ただ、なんとなく」

「でもさ、連絡くれなきゃ、レイキが待ってるなんてわかんねーじゃん」

「だから・・・・ 別に、待ってたわけじゃねーんだって。 なんとなく・・・・ 帰りたく、なくて」


「・・・・オレ、来ない方がよかった・・・・?」

少し不安気なあきらの声。

「んなわけ、ねーだろ」

オレはあきらの手を握った。



「・・・・ホントは、あきらと、話がしたくて」


あきらはオレの手を優しく握り返してくれた。


「・・・・うん。 なに・・・・?」


あきらのカオは見れず、オレはうつむいたまま口を開いた。




部長の話があきらにあったこと、

特進クラスに入ろうとしていること、

進路調査票を出していないこと、

今回の試験の結果のこと、


色々聞きたくて、それをあきらに伝えた。



「・・・・そっか。 亮介から聞いたんだな」

「・・・・ああ」

「・・・・オレも、レイキと話がしたかったんだ」


オレとつないだ、あきらの手に力が入る。


「・・・色々、黙っててゴメン。 でも、ある程度、ちゃんとした目標になってから、話したくて」


オレはあきらを見た。

あきらは少し視線を落としたまま、言葉を紡ぐ。


「・・・部長の話は、確かにあったんだ。 でも、勉強を頑張りたくて、断った。 本当は部活もやめようかと思ったけど、先輩たちに止められて・・・・・
まあ、オレもテニス好きだし、やめたらレイキと過ごせる時間も減るから、それも嫌だなって・・・・
だから、部活は続けることにしたんだけど」


オレと過ごす時間・・・・


あきらがそんな風に考えてくれてるなんて、純粋にうれしかった。



「・・・特進クラスは?」


あきらは視線を上げ、真っ直ぐに前を見つめた。


・・・・その瞳には、強い、意志の光。



「・・・・オレさ、医者になろうと思うんだ」


え・・・・医者・・・・?


少し驚きながらあきらを見つめていると、あきらはオレを見て少し恥ずかしそうに笑った。


「・・・・びっくりしただろ?」


「・・・ああ・・・・少しな・・・・」

オレは正直にうなずいた。



あきらのお父さんは開業医。

あきらには2人のお兄さんがいて、2番目の駿シュンさんは医学部生、一番上のリョウさんはもう医者として働いている。


・・・・ずっと前。 中3の頃かな。 受験生になった時、あきらに聞いたことがあるんだ。

あきらも医者を目指してるのかって。


お兄さんたちが医学部に行ってるのは知ってたし、あきらも医者を目指すんだったら、きっと高校は違うんだろうなって。

そうなったら、少し寂しいなって思って、聞いたんだ。


その時、あきらは笑って、そんなこと全然考えてないって言ってた。


で、実際オレたちは同じ高校に来たわけだけど。



「でも・・・・なんで・・・?」

・・・・前は全然考えてないって言ってたけど・・・・


あきらはまたオレから視線を外して、前を見つめる。


「・・・やっぱさ、医者って仕事って、いいなって、思って。
もちろん、大変なことも多いのはわかる。 父さんとか、遼兄リョウニイとか見てたらな。 
でもそれよりも、人の役に立てる、助けられるって、すげーなって、やっぱ思ってさ」

「うん・・・・ そうだよな・・・・」

「・・・・本当はさ、ずっと、憧れてたんだ、オレ。
でも中学受験で失敗して・・・・ もう、イイやって、思って。 そこで諦めてた。
・・・・諦めたフリ、してたんだ」

「・・・・・そうだったんだ・・・・」

「・・・・ああ。 オレ、一番下だし、年も離れてるから、甘やかされてるからな。
オレがイヤだってって言ったら、両親は強制とかしてこなかった。 オレの好きにしていいって、言ってくれてさ」


・・・・・知らなかった、そんなこと・・・・


「・・・でもやっぱり、父さんや遼兄達みたいに、医者になりたいなって、思って。
遼兄達に比べたら、出だしが遅いからさ。 まじでがんばんなきゃなんだけど」

「それで・・・・特進クラス・・・か・・・・」


あきらはオレを見て笑った。


「・・・ああ。 今更って、感じだよな」


オレは勢いよく首を振る。


「そんなこと、ねーよ! ちゃんと考えて、実行して・・・・ すげーって、思う!」


だって、学年3位だぜ!? 本当、すげーよ。

あきら、めちゃくちゃ頑張ったんだな・・・・


「・・・なんかオレ、全然気づかなくて、ゴメン」

「気付かれねーように、隠してたんだよ。 医者になりたい、なんて言ったって、成績がついてこなかったら、カッコ悪いだろ。
だからさ、しばらくは黙っときたかったんだ」

「そ・・・・っか」


オレはあきらの肩に頭を乗せた。


「じゃあ、進路調査票も、もう出すんだよな・・・?」

「ああ」


・・・・あきらは、ちゃんと将来のこと考えてるんだな・・・・

オレ、そんなに真剣に考えたこと・・・・ないかも・・・・


はー・・ ダメだなー、オレ・・・・


オレはあきらの首に腕を回して抱き付いた。


「・・・レイキ?」

「・・・やっぱ、あきらはすげーよ。 カッコいい」

「なんだよ、それ」

笑いを含んだあきらの声。


「・・・だってオレ、将来のこと、そこまで真剣にまだ考えてねーよ。
・・・・あきら見習って、真面目に考えねーと、な」


あきらの手がオレの背中に回って、抱きしめられる。


「・・・・レイキに話せてよかった」

「・・・うん」

オレも聞けて、よかった。


オレは抱き付いていた腕を緩めて、少し体を離した。


あきらのことを見つめて・・・ 唇を、寄せる。


あきらにキスをして、その口内に、舌を入れた。



ぴちゃっ・・・



オレは舌であきらの口内をゆっくりとなぞる。


あきらはオレの舌に自分の舌を絡めてきた。



深いキスをしながら、あきらはオレの腰を引き寄せる。



「レイキ・・・ ココ、乗って」


促されるまま、オレは足を開いて、あきらの太腿の上に跨って座らされた。


向かい合って、見つめあう。



「あきら・・・ オレ、応援する。 あきらの負担にならないように、する」


「ありがと。 でも、レイキが負担になるなんて、絶対ねーよ」


「でも、勉強のジャマとか、したら悪いし」


つき合いだしてから、オレはほぼ毎週末あきらのところに泊まってる。

・・・・でも、そういうのも、控えた方がいいよな・・・・


「大丈夫。 レイキと居れる時間が減ったら、逆にやる気なくす」

「なんだよ、それ」

「だから、会わないとか言うなよ・・・・?」


不安そうにオレを見上げるあきらに、嬉しくて笑ってしまう。


・・・・あきらは、オレと一緒に居たいんだ。 

・・・すっげー、うれしいな。


「わかった。 じゃあ、オレも一緒に勉強する」

「レイキ、も?」

「ん。 そしたら、邪魔じゃねーだろ?
オレだって大学行きたいし、だったら勉強頑張る方がいいに決まってる。
・・・・もちろん、あきらみたいには出来ないけど」


あきらはぎゅってオレに抱き付いてきた。


「・・・・すっげーうれしい。 レイキ・・・ありがと」


オレの胸にカオをうずめる、あきらの頭を抱きしめる。


「・・・・一緒に、がんばろ」

「ああ」


医者を目指すって決めたあきらは、やっぱすげーって思う。


そんな中でも、オレと一緒の時間は減らしたくないって言ってくれた・・・・


あきらの中で、オレってそんなに重要なんだって感じて、うれしかった。



・・・あきらと一緒に居たいのは、オレも同じ。


一緒に勉強を頑張ってこうって、心に決めた。




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