君の笑顔が大好きで -モテないオレとイケメン親友のラブラブな日常- 1.5

mii

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クリスマス

2.ケーキを食べたい

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着替え終わって学校から出ると、もう夕方。

「暗くなるまでもう少しあるな・・・ どうする?」


今日は、部活帰りにイルミネーションを見に行こうって話してた。

いかにも恋人同士のデートって感じだから、行ってみたいなって思ったんだ。

今までは友達とわいわいやる感じだったから、クリスマスだからってイルミネーション見に行ったことなんてなかったし。


・・・もちろん、あきらは今までも女のコと見に行ったことはあるんだろうけど。


「ケーキ、食べたい」

「家に帰ったら、あるんじゃねーの?」

うん、確かに、家に帰ったらケーキはある。

さっき片山に話したように、今年は有名な店のケーキをお取り寄せしたって、母さんがはしゃいでたから。

でも

「あきらと・・・食べたい」

少し恥ずかしくて、オレはうつむきかげんで言った。


あきらは甘いもの好きじゃないし、イヤ・・・かな


少し不安に思ってると、

「いいよ。 行こう」

優しいあきらの声がして。

見上げると、あきらは微笑んでオレを見ていた。


「あきら、別にケーキとか好きじゃねーよな。 やじゃないのか・・・?」

「レイキとなら、オレも食べたいから」


やばい・・・・・ すっげえ、嬉しい。

思わず、口元が緩んでしまう。

「じゃあ、行こ!」





さすがクリスマスイブ。

どこもかしこも人がたくさん。

「ここも満席かー・・・」


ケーキの食べられるカフェは、クリスマスでたくさんの人が訪れていて、どこも満席だった。

部活終わって疲れてるのに、あきらを歩き回らせて申し訳ないな・・・


「あきら、ごめんな。 疲れただろ?」

「いや、大丈夫だよ。 レイキこそ、ケーキにありつけなくて、がっかりしてねー?」

あきらがオレを気にかけてくれる。


オレは首を振った。

ケーキが食べたいっていうか・・・ 「あきらと」ケーキを食べる思い出が欲しいなって、思っただけだから・・・


どうしようかなって周りを見渡すと、コンビニが目に入った。


「・・・あきら。 コンビニでケーキ、買お」

「コンビニ? そんなんでいいのかよ」

「うん。 コンビニスイーツって、結構おいしいんだぜ? それに・・・」

「ん?」

オレは少しうつむいて。

「・・・『あきらと』食べられるなら、どんなケーキでも、いい」


あきらは手を伸ばして、そっとオレの頬に触れた。


「そんなかわいいこと言われたら、キスしたくなる」

その言葉にあきらを見上げると、すごくキレイなカオが至近距離で。


どきっ


一瞬で、スイッチが入ってしまったみたいに、カオが熱くなる。


そんなオレを見てあきらは微笑むと、

「じゃあ、買いに行こ」

オレの腕をつかんで、コンビニに向かいだした。


あきらに手を引かれながら、深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。


・・・・もうつき合いだしてしばらく経つのに、まだこんなにすぐ、あきらにどきどきしちゃうんだな・・・


コンビニのケーキも、売れ行きは良いようで、オレたちはなんとか、ケーキを買うことができた。

オレはイチゴのショートケーキ、あきらはチーズケーキだ。


あたりはずいぶん薄暗くなってきた。

「公園で食おうぜ」

通りから繋がって、公園にもイルミネーションがあるし、そこから見たらきれいだろうなって思うから。

「ああ。 そうしよ」


あきらと一緒に、空いていたベンチを見つけて腰掛ける。

膝の上で、さっき買ってきたケーキを開けた。

「いただきまーすっ」

早速、食べる。

「うまーいっ♡」

やっとありつけたケーキは、格別においしく感じた。


あきらもケーキを一口食べた。

「・・・うん、うまいな」

少し口角を持ち上げる。


・・・よかった。


思わずじっと見つめてると、あきらがこっちを見て、目が合った。


「レイキ、これも食ってみる?」

あきらが自分のチーズケーキを指す。

「うん、ちょーだい」

あきらは自分のフォークにチーズケーキを一口分乗せると、

「はい」

笑顔でオレに差し出してきた。


・・・あたりは薄暗くなってるとはいえ、人がたくさんいる。

さすがに・・・・恥ずかしい・・・・

でも・・・・


みんな恋人や友達と楽しそうにしていて、オレたちのことなんて、見ていない。

オレは口を開けて、あきらにケーキを食べさせてもらった。


「おいしい?」

「うん、おいしい」

ちょっと恥ずかしいけど、口角を持ち上げてるあきらを見たら、なんかうれしい。


「あきらも、はい」

オレも自分のフォークにケーキを乗せて、あきらに差し出した。

「ん」

あきらがパクって、オレのフォークからケーキを食べる。


・・・食べるっていう仕草が、なんか妙にエロい気がして。

見てて、どきどき、してしまう。


「レイキのケーキも、うまいな」

そう言って微笑むあきらを直視出来なくて、オレは目を逸らしてしまった。

「う、ん、よかった」

なんか落ち着かなくて、ケーキをぱくぱく食べる。



「あれっ、あきらくーん?」

「レイキくんもだー」


急に声をかけられてカオを上げると、同じ学校の女のコたちだった。

オレたちを見つけて、こっちに向かってくる。


「2人なのー?」

同級生の女のコたち、4人に囲まれた。


せっかく2人だったのにな・・・って思うけど、イルミネーションを見に来る人は多いし、知り合いに会うかもとは思ってたから、仕方ないか・・・


「みんな、イルミネーション見に来たのか?」

「うん!」

「相手がいない、さみしー私たち、なぐさめて~」

そう言って、あきらの横にくっついて座るコ。

自然と、腕も絡ませてる。


きゅっ、て、胸が締め付けられる。


「オレはさみしくない。デートだから」

あきらは少し不機嫌そうに、女のコの腕を解く。


「そうだよねー。 あきらくんはデートだよね」

「彼女はまだなの?」

「もうすぐ来る? 見たーい♡」

女のコたちは、あきらの彼女を見ようとはしゃぎだす。


「レイキくんは? もしかして、レイキくんも彼女待ち!?」

目を輝かせて聞かれて、慌てて首を振る。

「いや、オレは違う」

「なーんだ。 じゃあ、あきらくんの時間潰しにつき合ってるとか?」



・・・なんか、胸が、苦しくなってきた。


オレ、が、あきらのデートの相手、なのに。



「ああ・・・そう、だよ」

思わず、うつむいてしまう。


1人の女のコが、オレの隣に座って、腕を組んできた。

「じゃあさ、あきらくんの彼女見たら、そのあと私たちと遊ぼー?」

「え、オレ?」

「うん。 さみしー者同士、一緒に楽しもーよ?」

オレを見て、ニコって笑う。


「レイキ」

あきらがオレの膝の上の食べかけのケーキを片付ける。

そしてオレの腕をつかんで立ち上がった。

「行こ」

「え、ちょ」

驚きながらも、オレも立ち上がる。


「えーっ? あきらくん、待ち合わせなんでしょ?」

「彼女見たーいっ」


「オレたち、行くから」

ぶーぶー言ってる女のコたちを置いて、あきらはオレの腕をつかんだまま歩き出す。

オレは女のコたちに軽く手を振った。


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