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私の可愛いペット

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凪(なぎ)りおんが、フリースローを決めると体育館にいるギャラリーから歓声が上がった。
そのゴールで試合終了。
チームメイトとハイタッチをして勝利を喜んだ。
「りおーん」
所々から黄色い声が聞こえた。りおんがそれ笑顔で手を振ると更に黄色いは大きくなった。
りおんは体育の授業で、ここまで盛り上がるのも凄いなと思った。
「りおんがいる時点で反則だよ」
相手チームの男子生徒が文句を言うとりおんはニコリと微笑んで「次は同じチームでやろう」というと男子生徒機嫌はすぐに良くなった。
次の試合が始まるので、りおんは壁に寄り掛かり膝を曲げて座った。すると、隣に一緒に勝利を喜んだチームメイトが座った。
「和真(かずま)」
「りおん、ありがとうな。男子の方に出てもらって」
和真が申し訳無さそうな顔をすると、りおんは豪快笑い彼の肩を組んだ。
「気にしないでいいよ。私は強いから」
「そうか」和真は照れくさそうに頬をかいた。「後、アレありがとうな」
「アレ?」
「星史郎(ほししろう)だよ」和真は声をひそめた。「おかげで、彼女がアイツと離れてくれたよ」
「そう」りおんは素っ気なく答えた。
以前、星史郎と彼女がホテルに言ったという相談を受けた。他に気の行くような女は捨てるべきだと伝えたが聞く耳を持たないので諦めた。
私服の学校とはいえ、学校唯一金髪の彼に興味があったから好都合だった。
「相手してもらえなくなったとか言ってさ」
「そうか」
和真の気分を害したくなかったから黙っていたがよりを戻せた事を祝う気持ちには慣れない。また、同じ事が起きる。
「今回だけだから。もうやらないよ」
好みの顔を持つ星史郎だったから相手をしたのだ。
りおんは和真の肩から手を離すと、頭の後ろに持って言った。
「まぁ、和真が幸せならいいよ」
「あぁ」
彼の満面の笑みを見ると心が傷んだ。本来、全力で彼女と別れさせるべきかのかもしれないが彼の顔を見るとそれも出来ない。
「あの、りおん」声の方を向くと数名の女子生徒がいた。
「さっきのシュート凄かったよね」
「うん」
「疲れたでしょ」
女子生徒は勝手に会話して盛り上がりながら、飲み物と可愛らしい包のお菓子を渡してきた。
「ありがとう。気持ちだけ頂くよ」
微笑みながら、首をふると女子生徒は眉を下げた。
「ほら、だからりおんは受け取ってくんないって言ったじゃん」
「そーだけどさ」
不満げな女子生徒を和真は何も言わずにじっと見ていた。
「あれ、和真」女子生徒の一人が和真の方を見た。「じゃ、これアゲルヨ」
「ありがとう」
嬉しそうに礼を言う和真をりおんは哀れに感じた。
「ミカ、和真はあんたの彼氏でしょ。そんな適当でいいの?」
ミカの後ろにいた女子生徒が言った。りおんは心の中でそれに同意をした。
「別にー」
冷たく言放つミカに和真は苦笑いした。
こんな女を選ぶ和真の気持ちがまったく理解出来ないが、数少ない友人のためにりおんは動く事にした。
「あのさ」りおんはそっとミカ頬に触れた。「私は優しい子が好きなんだ」
その瞬間、ミカの頬は真っ赤になった。
「え、いや……」
「彼氏や友だちを大切にできる子は素敵だと思うよ」
触れているミカの周囲にいる女子生徒は勿論の事、遠巻きに見ていた生徒も顔を赤らめる姿に見えた。
「は、はい」ミカは吃りながら返事をすると和真を見た。「今日、一緒に帰ってもいいよ」
随分上から言い方だが、和真は嬉しそうであった。
「なんだよ。俺らの試合中だってのに、座ってるだけで注目されて」
女子生徒と入れ替わりに眉をひそめた圭吾が汗を拭きながら乱暴にりおんの隣に座った。
「別に、何もしてないけどね」
「その顔だよ」圭吾はりおんの顔を指さした。「女に興味ないくせに女にモテて」
圭吾は目を細めて少し考えると、りおんの顔の前にあった手を彼女の頭の後ろに持って行こうとした。
イヤ予感がしてその手を掴むとひねった。
「イタタタ。イケメンのオレがキスしてやろうとしたのに」
「ふざけすぎだよ」
更に手をねじり、圭吾の背中に持っていくと彼の抵抗をやめた。 
「ごめんって、悪かったよ」
圭吾が謝ると、りおんは彼の手を離した。彼は拗られた手を抑えてりおんの方を見た。
「でも、マジ俺優良物件だと思うよ。成績は学年十位以内だし、バスケ部レギュラーだし」圭吾はそう言いながら指を折り始めた。「料理もできるよ。告白された回数は数え切れないくらいモテるし」
「成績は学年五位以内、バスケ部のスケットで試合に出て勝ったよ」圭吾の言葉に被せるようにりおんは話し始めた。嫌味のように圭吾と同じように指を折っている。「告白は男女共に数え切れないなか」
すると、黙って聞いていた和真が大笑いした。
「なら、優良物件同士でいいじゃんか」
圭吾は不貞腐れたような顔をした。
「優良ってさ、人によって違うよな」笑いながら、和真が言った。「俺からしたらミカが優良物件だから。君等には分からないでしょ」
「あんな気が多い女が優良物件?」
圭吾が眉を寄せた。それにはりおんも同意だが、二人で彼女を卑下し和真の心を揺さぶりたくはなかった。
「はん」和真は鼻で笑った。そして、人差し指で圭吾の顔を指した「彼女の魅力を分ってもらう必要はないね。人の事より自分の事振り返って見たら?」
「てめぇ」
圭吾が拳を握ったので、りおんは間に入り二人をわけた。
声が大きかったのだろう、周りの注目を浴びている事にりおんは気付くと二人の手を引いて外へ向かった。その時に、強い視線を感じ振り向くとギャラリーの合間に金色の髪が見えた。
――あれ~?
髪型に規制のない進学校であるが、あそこまで派手な金髪をしている人物は一人しかいない。
――一年は授業中じゃないのかな?
その時、チャイムがなり授業が終了した。
「りおん」外に出ると圭吾ニヤニヤとした笑いを浮かべていた。「そんなに俺と手をつなぎたかったか?」
さっきの険悪な雰囲気を忘れ見当違いな事を圭吾は言った。
「りおん、いくら君が美形な女子でも好みじゃないだよね。俺はもっと可愛らしくて小さい……。そうミカみたな」
こちら面倒くさい事を言っている。
「はぁ」りおんは二人の手を離した。「私はもう帰るから」
楽しそう手をふる和真に手を振り替し、必死に引き止める圭吾を横目にその場離れて教室に戻った。
すると、視線を感じた。
学校で、良く視線を感じるがそれとは違うゾクゾクとする物であった。相手に心当たりがあったが何も言ってこないため気づいてないふりをした。
誰もいない教室で、体操着の上にジャージをきた。制服がなく、着るもの指定もないのでジャージといっても学校外で運動する時に着る物と同じだ。
りおんは視線を感じながら、教室を出ると体育館から戻ってきたクラスメイトが見えた。口々に挨拶をする彼らに微笑み手をふるとすぐに背を向けた。
学校から数駅離れた駅で、降りると近くのジムに入った。ロッカーに荷物を入れるとタオルを首にかけて、トレーニングルームへ向かった。
利用者がパラパラといた。
ランニングマシーンの所に見知った姿あった。りおんは隣のランニングマシーンに乗り設定すると、隣人を横目で見た。
「小山さん。なんか落ち込んでます?」
「え……?」
小山は足の止めずに振り向くと、りおんに気づいて目を大きくした。
「凪君か」
「そうですよ。あからさまに暗いですよ」
出会った時はお腹が出ていた小山であったが、今は引き締まった身体をしている。それが自信になったようで最近はよく笑っていたが今日は以前に戻ったような顔をしている。
「実は……」
 周りを気にするように小山は小さな声でお気に入りの嬢がホテルに入るのを見たという話をした。
「キャバ嬢なら仕事じゃないですか。それも」
「そうだね。うん、本当は嫌がっているんだよね」
そこまでは言っていないが小山が元気を取り戻したなら良いかと思った。
「あんなに金髪の弱そうなガキより俺の方がいいに決まっている」
「……」
彼の思考がりおんとは違う方に進み不穏な空気を感じた。
小山に投げかける言葉を考えているうちに「ありがとう、行くな」小山はスッキリとした顔をして去ってしまった。
嫌な感じは気のせいだと思い込む事にしてランニングマシーンから降りるとマットを敷き身体をほぐした。いつもは筋トレ後にランニングマシーンを使う。しかし、小山の重い雰囲気を感じたから話しかけるために乗った。彼に筋トレのやり方を教えてもらった恩義があるから力になりたかった。しかし、彼の反応を見るとこれで良かったなかわからない。
その後、器具を使い一通り身体を動かすとシャワーを浴びてジムを出た。
外は真っ暗になっていた。
りおんが大通りを歩いていると、狭い路地から騒ぐ声が聞こえた。繁華街の路地裏でヤンキー共が騒いでいるのは珍しくはないが聞き覚えのある声がしたため、足を向けた。
「史郎?」
筋肉質な男に史郎は胸ぐらを掴まれて、殴られていた。彼の顔は腫れ上がり、意識もあるか不明だ。男は更に史郎を殴ろうとしたため、りおんは地面を蹴り飛び上がった。
史郎を掴んでいる男の手を上から蹴ると、男は驚いて手を離した
史郎は地面を落ちると、目を開けた。
「大丈夫?」
彼に意識がある事を確認すると安堵した。すぐに、体制を整えて男の方を見るとりおんは目を大きく開いた。
「小山さん……?」
「凪君」小山は手をおろして寂しそうな顔をした。「君まで、この男の味方をするの?」
小山はボロボロと涙を流した。
「なんでだ。俺のが金を持っているし、身体だって鍛えてるのに……」
パニックを起こした小山は大声を出して、りおんに向かってきた。りおんは小さく息を吐く飛び上がり小山を避けた。更に、攻撃を仕掛けてくる小山を避けながらりおんは電話掛けた。
「クソ……」
小山の攻撃はりおんに全く当たらない。次第に息を切らし彼の動きが鈍くなってきたがりおんの呼吸は一切乱れていなかった。
しばらくすると、パトカーと救急車の音がした。それに小山は気付く様子なく、りおんに殴り掛かろうとした所を警察官にとめられて連行された。
史郎は救急車に乗せられた。それにりおんも同行した。
治療も警察による事情聴取も終わったが、史郎の両親は現れなかった。
りおんは今後の行動を父親に尋ねられるとマンションに史郎を連れて行くと伝えた。
「お前にやったマンションだからかまわない」
父親はそういうと、マンションまで送ってくれた。その間、史郎は一切言葉を発しなかった。
父親と別れ、マンションの部屋に着くと史郎はりおんに促されるままなソファに座った。
殴られた事にショックを受けているのだろうと思い、落ち着けるように風呂に案内したが動かない。ならばとベッドの場所を伝えるが動かない。
「どうしたの?」
りおんは膝をつき、史郎の手を取った。すると、彼は涙を流した。頬に貼ったガーゼがあっと言う間に濡れた。
「怖かったの?」りおんは史郎の顔を覗き込んだ。「これにこりたら気軽にナンパしてやったらだめだよ」
「してない」史郎はボソリと言った。「誘われたから行っただけだ」
史郎が様々な女と寝ていることは知っていたが、改めて本人から聞くと面白くなかった。
「……」
りおんは嫉妬している自分に気づいて驚いた。こんな事、一度もなかった。
「傷が痛む?」
りおんが頬に触れようとすると、はたき落とされた。
「なんで……、なんだんだ」
「……?」
彼の言っている事が分からず首を傾げた。
「俺を……、犬にしたんじゃねぇのかよ」
そう言われて、りおんは数日前に史郎を襲って『犬』にすると言った事を思い出した。
「私の犬になりたいの?」
「なりたいじゃなくて、犬なんだよ」
力いっぱいりおんの腕を握る史郎の手は震えていた。りおんよりも身長低いが高校生男子としては高い部類に入るのに子犬の様に見えた。
「シロ」
りおんは手の平を史郎の前に持っていった。すると、史郎は嬉しそうに手の上に顎を乗せた。その瞬間、全身が熱くなり高揚した。
「シロ、可愛いね」
そう言って口付けをすると、史郎は口を開けた。舌を入れ唾液を流すと、うっとりした顔で史郎は飲んだ。
――ナニコレ。
史郎を見ると、言葉では表現できない気持ちになった。
「うぅ……」
金色の髪をつかみ、更に深く口づけをすると苦しそうにうなったが離れようとはしない。むしろ、自ら舌を出して求めた。
唇を離すと、唾液の糸が光って見えた。史郎はそれをもったいないとでもいうように舌を出して舐めとっていた。
「私の唾液美味しい?」
「うん」
嬉しそうに自分をみる史郎を見て自分の物にしたくなった。だからこそ、和真の彼女をホテルに言ったという話の真相が気になった。
「ねぇ、ミキって知ってる?」
「……ミキ?」史郎は首を傾げた。
「そう。同じ学校の茶色い髪を巻いている」
「あ~」史郎は目を大きくして声を上げた。「変な女だ」
「変?」
りおんが聞くと、史郎は言いづらそうな顔をした。
「俺に……」史郎はりおんの顔を見ると言葉を止めた。
「……?」
りおんはじっと史郎は見てから、ゆっくりと「シロ」と言うと彼は口を動かした。
「俺に近づく女は皆、やることが目的で」
「ふーん」
それを聞くとモヤモヤした物が浮かび上がってきたが、黙って史郎の話を聞いた。
「けど。あの女は俺の側でアピールしてくる癖に視線いつも他の男にあったんだ」
「ほぉ」
その話から和真の言葉を思い出した。すると、史郎はりおんを睨みつけるように見た。
「あーゆう女が好きなのか?」
「どーかな」
和真が見ているミキが見えた事に興味を持っただけで彼女本人には一ミリも気はない。しかし、史郎の嫉妬したような態度を見ると気持ちが躍った。
「あの女は……、甲斐(かい)和真にしか興味ない。俺はあの男の気をひくための当て馬にされたんだ」
史郎はイライラとしたように吐き捨てた。
「だから、俺からホテルに誘ってやったんだ。自分から誘うなんて初めてだったから周りが本命だと勘違いしてたな」
楽しそうに話す史郎は腹立った。黒くドロドロした物がりおんを包んだ。
「ふーん」
りおんは目の前にあった史郎の手を乱暴に掴むと近くにあった紐で縛った。
「え、おい」
抵抗する史郎を無視して、手をソファの肘置きにしばりつけた。木製であるが、多少力を入れても壊れる事はない。
史郎は抵抗をするつもりはない様で、仰向けになりりおんを見上げていた。
「私の犬なのに、他と関係を持ったんだ」
「ち、ちがう」史郎は目を大きくして慌てた。「あの女の話は犬になる前だって。なってからはない。それに」
史郎は眉を下げて、泣きそうな顔をした。
「放置しただろ。連絡くれないし……。だから俺、探しにきて……」
「連絡……?」りおんは、首を傾げて考えた。「もしかしてスマートフォン」
史郎に連絡先を伝えたのを最後にあえてスマートフォンに触っていない。
「どこ置いたっけ」
りおんは立ち上がると、史郎をそのままにして寝室へ行った。クローゼットをあけ、史郎と初めて会った時に使用していた鞄の中を確認するとスマートフォンがあった。
「真っ暗だ」
予想通り充電が切れた様であった。返事をしないだけで、ストーカーの様に追ってきた史郎を愛おしく思った。
りおんはスマートフォンを握りしめて、リビング戻りと充電コンセントをさした。
「あったよ。君に連絡先伝えてから触ってなかった」
「え……」
スマートフォンを放置していた事に史郎は人間性を疑うような目を向けて来た。
「アハ」りおんは嬉しそうに笑うと、史郎を見下ろした。「連絡がないから、寂しくなって私をつけてきたの?」
学校から感じていた気配を思い出してりおんは楽しくなった。
「……普段」史郎は恥ずかしそうな顔をすると「使わないのか?」と言って話題を変えた。
必死な史郎を見てりおんはつけていた件を掘り下げるのをやめて彼の話にのった。
「なに……?」
りおんは充電中のスマートフォンの電源を入れた。
「何って、そりゃ色々」
スマートフォンの電源が入ると、りおんはカメラボタンをタップした。
「色々ねぇ」
楽しそうに笑うとスマートフォンのカメラを史郎に向け、縛られている姿を撮った。
「え、ちょっ……。何を?」
「スマートフォンを使っているの。使い方は色々でしょ」
「色々ってそう言う……」史郎は困惑しているようであったが、りおんはやめるつもりはなかった。
「私の犬なんでしょ。抵抗しないでね」
「え……、そんな」
りおんは、笑いながら史郎のズボンを下ろすと足を広げてその間に入った。
下着と顔を入れて写真を撮ると、史郎は顔を背けた。
「こっちを見て」
そう言って、カメラを向けると史郎は真っ赤な顔を向けた。何枚か撮っているうちに史郎の下着が盛り上がってきた。
「あは、見られて興奮してんの?」
「……」
「嬉しんだね」
小さく盛り上がった下着に触れるとそれはピクリと動いた。優しく撫ぜるとソレは大きく硬さを帯びていった。
ある程度でやめると、りおんは史郎のワイシャツのボタンをはずした。はだけるとピンク色の乳首が見えた。
「はぁ、はぁ」
史郎は期待しているようで、息が荒くなっていた。
「君は誰に対してもそうなのかな?」
りおんは手を彼のモノの上に置くと押しつぶした。
「うっ」と史郎はうめき、大きく首をふった。「ち、違う、違います」
下着を脱がすと、大きくなった史郎のモノが飛び出してきた。
「これ」りおんは史郎のモノを指ではじいた。「挿れられればなんでもいいんだよね」
自分で言ってイラ立った。
「ち、違う。今は……」
りおんは紐を取り出すと、史郎のモノの根本を縛った。
「うっ……、そ、」
文句を言おうとした史郎を見ると、自分の口に人差し指をあて静かにするように促した。
「今は私だけ?」静かになった史郎の唇を舐めた。「なら従いなよ」
「う、うん」
真っ赤な顔をして、史郎は何度も頷いた。
自分の行動、一つ一つに反応をする彼が可愛かった。
史郎のピンク色の乳首の周囲を軽く撫ぜると、ピクリと彼の身体が動いた。ゆっくりと何故ながら、乳首に近づいてきていった。
「うっ……」
手をとめると、史郎は刹那そうな顔をしてりおんをみた。
「なぁに?」
りおんは意地悪く笑うと、指をゆっくりと下に動かした。へそにたどり着くとその周りで指をくるくると触れた。期待しているようで、史郎のモノはヨダレを垂らしていた。
「うぅ、ふう」
真っ赤な顔で、耐えている史郎の姿を見ると心臓か高鳴った。
へそに舌を這わすと、「はぅ」と史郎は小さく喘いだ。それが恥ずかしがったようで、それ以降は口を抑えた。それが面白くて、史郎の上に乗ると口を抑える史郎から目を離さずに上へ上へと肌をなめた進めた。
「――ッ」
抵抗する事はないが、声を我慢している。史郎の乳首にたどり着くと、ゆっくり舐めながら彼のモノをなぜた。
「う、あぁ」我慢できなくて史郎は声を漏らした。「あ……、お前にあってからは……」
「お前?」りおんは史郎のモノを強く握った。「お前って私の事?」
「いや、あの……」
「りおんだよ。シロ」
「……りおん」
苦しそうに史郎が言うと、りおんは満足げに笑った。
「お、俺……、りおんに会ってから。誰とも寝てない」
「それで」
「りおん……、だけだから」
快感に耐えて、涙目で訴える史郎が可愛く思えた。
「もう、挿れたい」
「どこに……?」
ニヤリと笑うと、史郎は眉を下げた。
「……」
史郎が顔を赤くして黙っているが楽しくて仕方なった。彼の答えをだまって待っていると小さく口が動いた。
「りおんの中に挿れさせて下さい」必死に史郎が可愛かった。「いい子にするから、手を解いて下さい」
捨てられた子犬のような目をされる、きゅんとした。
りおんが史郎のモノと手の拘束を解いた。その途端、史郎に押し倒された。
りおんの両手をソファに押し付け、目を血走らせている史郎は完全にオスであった。
それに、りおんはゾクゾクした。
「アハハ、男の子だね」
笑いながら、腕をつかんでいる史郎の手をのけた。簡単に手を外された事に史郎は戸惑っているようであった。
りおんはローテーブルの下にあった箱を取り出すと中から小さな包みを取り出した。
「焦らなくてもさせてあげるよ」
りおんは包みを口で切ると、中から出しだ物を史郎の股間に付けた。
「おいで」
りおんは足を開くと史郎のモノを転がりながら、自分の中へと招きいれた。
「り、おん」
たが外れる様で、史郎は一気にしおんの中に入れた。
「うっ」
痛みを感じ、史郎の身体を引き寄せると口づけをした。彼はりおんに従い口を開けると舌を絡ませた。深く口づけをする事で、史郎の動きはゆっくりとなった。
「シロ、じっくりと私を感じて。気持ち良かったら声を我慢するのなしだよ。聞かせて」
「う、うん」
史郎は頷いた。そして、ゆっくりとりおんのイイところ探すように動き始めた。
「あぅ」
史郎はすぐに、りおんの感じる所は見つけるとソコを刺激しながら乳首を吸った。
「あぁ。シロ、イイよ。気持ちいい」
ゆっくりとした刺激では物足りなくなり、りおんが自ら腰を動かすと史郎はそれに合わせた。
「うぅ。イイ。ソコ」
今までに感じた事にない快感にりおんは酔いしれた。
甘い声を上げるたびに、史郎のモノは大きくなった。
「はぁ、あう……。り、りおんのナカ気持ちいい」
史郎は乳首を強く吸いながら、大きく腰を動かした。
「激しいの。イイ」
「うん。俺も気持ちいい」
史郎の呼吸は荒くなり、彼の汗が胸に落ちた。それをすくって舐めるとすっぱかった。
りおんは、史郎の頭を持つと自分の顔までひきあげた。
「え……」
驚いた様で史郎の動きはとまった。
「いいよ。動いて」
そう言いながらりおんは史郎の顔の汗を舐めた。
「うぅ……」
史郎は顔を赤くして唸ると、更に激しく腰を動かした。
「お、奥いい。もっとおいで」
「はぅ、んん。ナカ、いい」
史郎のモノは大きくなり喜んでナカへと進んでいった。その時、りおんは身体に異変を感じた。今まで、感じたことのない感覚だ。
「あ、もう……」
「うん、俺も」
一緒に果てった。しかし、史郎の興奮は収まらないようで休憩する事なくまた動き始めた。
「アハハ、足りない?」
「うん」頷くと、史郎はりおんの顔に何度も口づけをいた。「もっとちょうだい」
「仕方ないね」
りおんは史郎を抱きしめた。すると、史郎は足を抱かかえ体重を掛けると奥まで入れたきた。
「ひぁ……」
史郎のモノが容赦なくりおんのいい所をついてきた。快感で余裕がなくなり頭が馬鹿になりそうであった。
「あ、あ、それ……」
「りおん、りおん」繰り返し名前を呼ばれるたびに、イッた。何度もイかされて訳が分からなくなった。
「好きだ」
そう言われて口づけをされた。
「ん、んっ」
こじ開けられた口の中に史郎の舌が入ってきた。口の中を弄られお互い唾液が絡み合った。どちらの唾液か分からない物が喉を流れていく。
「はぁ、はぁ、んんぅぅンン~~」
口づけをされている間もずっと、奥をつかれ頭が真っ白になった。
ずっとイっている状態が続き、全身が性感帯になっていた。史郎にどこも触れられても気持ちがいい。
「はぁはぁ……」
史郎のモノが抜かれ、終わりかと思ったら立たされローテーブルに手をつかされた。
「りおん、愛している」耳元でふかれ、全身に痺れた。
「ふぇ」
後ろから史郎が入ってくるのを感じた。
「え、ちょっ……シロ」
肩をつかまれ身体を持ち上げられるとぐっとモノを押し込まれた。さっきよりもずっと奥に入った。
「あ……、わぁ、あっ」
今まで誰も入ってきた事がないと所まで貫かれて、口から涎が垂れた。
ぐちょぐちょとつながっている部分が卑猥な音を立てている。
立っているのが辛くなり力が抜けると後ろから史郎に支えられ一気に史郎のモノが抜かれた。
「あっ、あ……あうぅぅ」
足がガクガクと震えた。ローテーブルに手をつきやっとの思いで自分をささえた。
「りおんの背中綺麗だ」
そう言って、史郎に背中を舐められた口づけされた。
「はぁ、はぁ」
呼吸を整えていると突然背中を噛まれた。
「うぅ」
痛いはずなのに、気持ち良く感じた。何度も噛まれ、舐められているうちにりおんは史郎が欲しくてうずついた。
「シロ、ここに戻っておいで」
りおんは両手で入り口を広げると、史郎をまねいた。
「うん」
史郎はゆっくりと戻ってきた。彼が挿っただけで軽くイッた。
「あ、それ。ナカだけももうダメなのに……」
史郎はつきながら、りおんの両方の乳首をいじった。
「触ると、ナカがまた違う風に動く。いや?」
「気持ちいいから……。」
全身を触られて、とけそうになった。
「ん……、こんなして、癖になったら」
「大丈夫。ずっと俺が、するから」
その言葉に、りおんはドキリとして目を大きくした。好んでいる人間に求められる快感が全身を包み込んだ。
「あは……」
史郎に仰向けにされると、抱き寄せられ口づけをされながら何度も突かれた。
「あ、クる」
大きな波が来て、りおんが果てると史郎も同時だったようであった。

気付くと、りおんはベッドの上に寝ていた。
「……」
身体がだるく、重かった。原因は分かっているから、その不調も嫌な物ではなかった。だた、そうした相手が視界にいないのは不満であった。
「やったら終わりか」
ヤリチンで有名な男を手名付けるのは難しいなと思いながら目を閉じた。それから、しばらくして耳元で声が聞こえた。
「りおん」
目を開けると、心配そうな顔をした史郎がいた。
「う……?」
起き上がろうとすると手を差し出された。それを掴みベッドに座った。 
「大丈夫……? やり過ぎて………」
体力には自信があったため、動けなくなっている自分に驚いた。
「身体は綺麗にしたけど、痛い所ある?」
そう言われて、りおんは自分の身体を見た。きれいに拭かれておりTシャツと短パンを着せられていた。
「だるいけど」
「ごめん、自分本位に動きすぎた。普段はそんなことないんだけど」
史郎の言葉に、『特別』を感じると身体のだるさも心地よかった。
「寝巻が分からなくて……。それで良かった? 後、俺も着ちゃったけど」
りおんの方が高く体格もいいため、史郎の手は袖に半分以上隠れていた。ズボンも短パンのはずだが膝が隠れていた。それが可愛らしく胸が暖かくなった。
「寝巻も服も一緒だから大丈夫」
「え?」史郎は目を大きくした。「確かに、クローゼットにはスーツとジャージ、それに短パン、Tシャツしかなかった」
「それで全部。式典以外はジャージで学校行くし」
「ジャージで寝て、そのままのジャージで行くのか?」
「うん」
史郎が驚いている理由が分からなかった。
規定の服のない学校であるためジャージで登校しても問題はない。なら、前日から来ていた方が朝、楽だ。
「まぁ、いいけど」呆れたような顔を一瞬したがすぐに何を思い出した様で声を上げた。「あ、朝食つくったけど食べる?」
「作った……?」
普段、料理をしないため冷蔵庫にはプロテインやゼリー状の栄養ドリンクくらいしかない。
「材料は?」
「さっき買った」
りおんは驚きながら、史郎の手を取るとリビングにいった。カウンターにはハンバーグとサラダ、スープ、パンが並んでいた。
「簡単な物だけど」
「ありがとう」
令を言いながら、席に座ると紅茶が出てきた。
金髪で強面な彼が丁寧な料理を作る事が意外であった。
「料理できるだね。意外」
「りおんの生活の方が意外だわ。普段、何食べているわけ?」
史郎は隣と座ると手を合わせて挨拶をした。それにならってりおんも挨拶をした。
「冷蔵庫みたでしょ。栄養ドリンクとかだよ」
「外で食べているから、冷蔵庫に食材が入っていないわけじゃないのか?」
「外食はしないよ。あ~、昼にコンビニで菓子パンを買うことはあるけどね」
「酷いな」
史郎が顔を歪めた。その理由が分からず首を傾げながらハンバーグに手を付けた。
手料理を久々に食べたがとても美味しかった。
「今後は俺が作ってやるよ」
「ほんと」
こんな安全でおいしい料理が毎日食べられるなんて幸せだと思った。
「あ、でもダチと食べてくるなら以前に言ってな」
「食べないよ」
「へ?」
驚いて史郎は手を止めた。
「さっき言ったじゃん。外食はコンビニくらいだって。友だちって言っても学校以外じゃ合わないし」
「あのさ。連絡とらないのか?」
りおんは、ローテーブルに置いてあるスマートフォンを指さした。
「必要?」
「いや、別に」
視線を下げる史郎を見て、たくさん連絡をくれたのに気付かなかった事を思い出した。
「今後は持ち歩くし、返事するよ」りおんは、史郎の唇に触れハンバーグをとると自分の口に入れた。「だから沢山連絡してね」
微笑むと史郎は真っ赤になった。そんな史郎が可愛くて、彼の愛らしい姿を見られるならスマートフォンの煩わしさを我慢してもいいと思った。
「あのさ……」史郎は頬を染めて、りおんを見た。「お願があんだけど……」
可愛い顔で言われると何でも聞きたくなった。
「スマートフォンのアプリでお互いの現在地分かるやつがあるんだけど。入れていいか?」
「いいよ」
即答すると、立ち上がりローテーブルにあったスマートフォンをとってきて渡した。
「え、ほ、本当にいいのか?」
史郎は自分で聞いた癖に動揺ため、りおんは不思議の思い首を傾げた。
「ダメって言った方が良かったのかな?」
「違う」
強く否定すると、朝食をそっちのけでスマートフォンをいじり始めた。その様子をりおんは食べながら見ていた。
自分の事に対して必死になられるのがこんなにも気分が良い事を始めて知った。史郎が自分に夢中になってくれるならなんだってしたいと思った。
「できた」
朝食が食べ終わった頃、スマートフォンを渡され現在地確認アプリについて説明を受けた。詳細に相手の場所が分かる事に驚いた。
「これで、いつでもシロの会いに行けるね」
笑いかけると、「う、うん」と頷き朝食を口に詰め込んだ。慌てて食べても、食べ方がきれいな史郎から目が離せなかった。彼も視線が気になる様で横目でりおんを見ていた。
食べ終わると、食器を片付けてくれた。最初は手伝ったのだがなぜか眉を寄せた史郎に戦力外通告を受けてキッチンを追い出された。
何が間違っていたのかいまいち分からかったが、素直に従いジャージを取りに寝室に向かった。
そこには乱れたベッドがあり、りおんの脳には昨晩の事が鮮明に映し出された。
「……」
顔だけではなく全身が熱くなった。また、してほしいと感じてしまい恥ずかしくなった。
頭をふり深呼吸をすると気持ちを落ち着かせたが心臓の早いままだ。
クローゼットからジャージを取り出すとバスルームへ駆け込んだ。
シャワーを浴びながら自分のソコが濡れている事に気づいた。そう言った行為があれば濡れる場所であるが、不意になったのは初めてだ。更にソコが史郎のモノを求めている事を知ると戸惑った。
シャワーを冷水にすると、気持ちが落ち着いていた。……と思ったが上から流れる水滴に刺激された。
「……」
りおんはそっと、自分のソコに触れた。
「あぅ……」思わず、声を出た。その時、扉の外に史郎の気配を感じた。シャワーをとめると、扉を開けた。
「え……」りおんの肌を見て、史郎は固まった。
しばらく時間を置いてから「あ、うぁ……」と言葉ならない声を上げしゃがみこんだ。その時に、彼のモノが大きくなっているのが見え、りおんは嬉しかった。
無理やり、火照りを抑えようとした自分がバカらしく思えた。
りおんは自分の身体を見せつけるように史郎に近づいた。
「昨夜、あんなにしたのに足りなの?」
「あ……」史郎は地面を向き、りおんから視線をそらそうとしているようだ。しかし、見たいという気持ちが上回っているようでチラチラとこちらを見ている。
「いいよ。まず下を全て脱いで」
史郎は頷くと、立ち上がり服を脱ぎ始めた。下着を脱ぐとTシャツから史郎のモノが見えた。
その様子をじっくりと見ていると、史郎は顔を赤らめてTシャツの裾を持つとモノを隠した。
そんな彼が愛らしく二ヤツキがたまらない。
「シャツも全部脱いでおいで」
 りおんは史郎に向かって手招きをした。
「全部見せて」そう言うと、りおんは中に入り浴槽にヘリに座った。
史郎は、裸になるとりおんの前に立った。それだけで興奮している様で彼のモノは大きく立ち上がり涎をたらしていた。
「可愛いね」
ソレに舌を付けると、史郎は「あっ」小さな声を上げ、口を抑えた。すると、りおんは史郎の尻を軽く叩いた。
「うぅ……、なんで」
「声を抑えないって言ったよね」
「あぁ、ごめんなさい」
史郎は眉を下げて、情けない声を上げた。
「もう、舐めてあげないよ」
「ごめんなさい」
怒るりおんに史郎はどうしていいか分からない様で困惑した表情を浮かべている。
「許してほしいなら、気持ち良くして」
りおんが足を広げると、史郎は跪いた。そして、ゆっくりと舌を出すとりおんのソコを舐めた。
女の良い所熟知している舌の動きに「あぁん」とりおんは声を上げた。
史郎の頭をつかむと、彼の顔をソコに押し付けた。すると、舌が奥まで入り中を味わうかの様にゆっくりと動かした。
「うぅんぅぅ、シロ。いい、もっとして」
求めると史郎の舌の動きが速くなった。りおんは、足で史郎の股間にあるモノを刺激した。
「あっ……」
その途端、史郎の動きが止まった。
「ちゃんと、舐めないと許さないよ」と強くいうと、史郎は涙を浮かべながら必死で舌を動かした。更に強く彼のモノを足で刺激した。史郎の舌の動きは鈍くなったが止まることはなかった。
「あ、ソコ」
良いところつかれりおんの方が足の動きを止めそうになったが彼に我慢させているからには自分が耐えない訳にはいかなかった。
「あん」イッた事で身体から力が抜けそうになったが、それに耐え両足で彼のモノを刺激した。
「あ、り、おん……。もう、俺」
頭上げ、弱弱しい声で言う史郎はガタガタとふるえている。快感に耐えている史郎が愛おしく思った。
「よく、がんばったね」
史郎の頭に口づけをすると、彼を仰向けにした。
「り、おん」
苦し気に名前を呼ぶ、史郎にりおんはまたがり彼のモノを受け入れた。
ぎりぎりまで我慢している彼のモノは大きく挿れるのに苦戦した。
「あぁ……。うぅぅ」
全て挿れた瞬間、りおんの中に史郎の熱いモノが広がった。
「あぁ……。ごめんなさい。こんなこと……、なかったのに……」
涙を流す史郎の瞳に口づけをした。
「私のナカ、気持ち良かった?」
優しく言うと史郎は小さく頷いた。
「いっぱい出せてえらいね。いいこ」
頭を撫ぜると、史郎は自ら摺り寄せてきた。
「シャワー浴びて出ようか」
「……うん」
小さく笑う史郎の身体を綺麗にすると、自分も浴びた。その時、史郎が出したモノが流れ出た。それを指ですくい史郎の顔の前に持っていった。
「私のナカにあったものだよ」
「うん」
史郎は躊躇する事なくそれを舐めた。大きく目を開き、りおんの事を見ながらゆっくりと指を舐めた。その目は獲物を狙う野獣の様で心臓の音が高鳴った。
「よくできたね」
褒めて頭を撫ぜると、それにすりより猫になる。その差が面白くてゾクゾクした。
ジャージを着て、身なりを整えるとりおんのジャージを着たまったく同じ格好をしている史郎がいた。
「これ」
突然弁当を差し出してきたため意味が分からず首を傾げた。。
「今日学校で食べて」
「学校……。そうだっけ」
すっかりと忘れていて時間を見ると、いつも家を出る時間が近づいていた。
「今後、りおんの食べる物は俺が作る」
「ありがとう」
史郎の作る物が美味しいので大歓迎であったが、彼は意外そうな顔をした。
「いいのか?」
「勿論。なんで?」
「いや」史郎は頭をかいた。「昨日の女からもらったクッキー食べなかっただろ」
「あ~。あーゆーのはいいや」りおんは眉を潜めた。
「甘いものが嫌いか?」
「そーじゃなくて、髪とか爪とか入って事あったから」
「……」史郎は眉を潜め、口をへの字にした。「俺のは入ってない。おにぎりも素手で作ってない」
「史郎のなら、入っていてもいいよ」
「え……?」
嫌な顔をするかと思ったら、史郎は頬を染めて顔を背けた。
「俺、いったん帰るから」
「そう、じゃコレあげる」
りおんは鍵を渡すと、史郎は躊躇した。しばらく悩んだ後、鍵を手にして頭を下げると史郎は部屋を出ていった。
りおんは彼が扉を出て行った後もしばらく眺めていた。


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