レディたちの夜想曲

Cocytus

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執事による床レッスン

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「では、今夜も始めましょう。準備はいいですね、お嬢様?」

 ベッドの上で今夜も始まる──執事による花嫁修業。殿方を悦ばせる技術を身につけるために私は執事に抱かれる。「床上手とこじょうずにならなくては、例え正妻になったとしても飽きられてしまいますよ」だそうだ。確かに、貴族は愛人を囲うのにも納得してしまう。

 いいえ。それではダメなのよ。私は私の幸せを手に入れる。

「今夜も手ほどきの程、よろしくお願いいたします」

 私は執事の目を見つめてから、裸体に一枚だけ羽織っていたネグリジェを脱いだ。

「綺麗な肌ですね」

 強烈な色香を纏う微笑みを向けられて、鼓動が大きく高鳴った。彼の顔が近づくにつれて、甘くて官能的な香りが私を包み込む。

「お嬢様。目を閉じて」

「はい…」

 軽く目を閉じると、顎を掴まれて唇にキスが落とされた。ちゅ、ちゅ、と音を立てながら唇を吸われる。唇が開いた隙に舌を割り込ませられて、口内で舌と舌が絡み合う。

「…っ……んんっ…」

 チュッ、ジュルッ…

 卑猥な音と共に彼の唾液が流れ込む。

「…あぁ…はぁ…あぁん……」

 彼にされるがままだったが、キスをしていると、もっと欲しい……とねだってしまう。次第に私から彼の舌に自らの舌を絡めだした。

 はぁ…ああ…甘い…

 キスだけの行為なのに身体が震える。

「んっ…」

 彼が私から唇を離した。キスの余韻がまだ残っている。

「いい表情ですよ、お嬢様」

「っ…」

 恥ずかしいような、でも嬉しいような、しかし……考える暇も与えられずに身体がビクッと反応した。

「んぁっ……」

 彼の手が胸をゆっくりと撫で始めた。くすぐったい──徐々に身体が温かくなってくる。

「ふぁああああ!!」

 胸の先端を摘まれて感じてしまった。彼と目が合うと、クスクス笑っていた。

「いい声で啼きますね。さあ、その調子です。もっと私にお嬢様の淫らな姿を見せてください」

 胸を揉みながら器用に先端を弄る。摘んで、捏ねくり回して、強弱をつけて押し込む。

「んぁっ…ああ…っ…んんんっ」

 触られているのは上半身なのに、下半身が疼いてきた。アソコの奥が熱くなる。そんな私を彼は見逃さない。

「下も濡れてきたようですね」

 アソコを手で刺激されて、腰がビクビクっと震えた。

「やっ……いや…」

 どうしてなのか声では否定しても、アソコは間違いなく彼を求めている。

 指が侵入してくる。

「っ…」

「痛いですか?」

「ん、大丈夫よ」

「痛かったら仰ってください」

「は、はい……でも、大丈夫だから。それに……前戯なしで挿れる殿方もいると聞いたわ」

 ピタリと指の動きが止まった。

「女性を痛がらせるような、乱暴に扱う輩は紳士ではありません。お嬢様がそんな輩に従う必要はないのです」

 彼の言葉は私を安堵させた。

「あなたがそう言うのなら、私そんな人には従わないわ」

 目が合った。彼は微笑むと再び指の抽送を始めた。

「んぁぁぁぁぁぁっ……はぁ…っ…はぁ…あぁ…」

 自然と息が荒くなる。

 ヌチャリ…グチャリ…グチュグチュグチュッ!

「ひゃあああああ!!」

 痛みはなくて、時間をかけて入念に指でナカを弄られる。私の奥に指の先が当たって、ぐいっと何度も押される。その度に身体の奥から、熱が迫り上がる。

「あぁっ…っ…」

 ナカが潤って、滑りが良くなるのを感じる。

 気持ちいいわ……

 だけど、私のみが快感に浸っていいわけが無い。ふと彼の下半身を見ると、布越しに彼のモノが主張していた。

「欲しいですよね?」

「うっ……」

 見つめていたのがバレバレだった。

 ヌポンッ!

 彼のモノは勢いがあった。

 はぁ…大きい。

「お嬢様。口での奉仕をお願いします」

 彼の前に跪いて、顔を彼が大きく開いた股に近づけた。彼がそっと私の頭を撫でてくれる。

 目の前に晒された男の象徴は、大きくて逞しかった。口に含むのは毎回のことながら緊張する。そおっと手を触れると、ビクッと動いた。

「さあ、お嬢様。まずは唇をつけましょうか」

 先端に唇をつけた。ただそれだけなのに、熱が伝わってくる。

「次は口を開けてください」

 口を開けると、熱い楔が口内に挿ってきた。

「苦しくなければ、このまま舌を使って舐めてください」

 促されるままに、舌を彼のモノに這わせて、丁寧に舐める。先っぽから少しずつ奥へと舐めていく。

「ん……お上手ですよ」

 褒められて、身体の中心が温かくなった。

「あともう少しだけ、舐めていてくださいね」

 舐める──というか、後半はしゃぶっていたが、彼は時折私の長い髪をくるくる弄んだり、頭を撫でたりしてくれた。

「ああ…いいですね……」

 彼の息が荒い。やがてこのモノが私のナカに挿ることを想像してしまうと、アソコが収縮して胸の鼓動が高鳴った。

「そろそろ…次のステップに移りましょうか」

 そう言って口からモノを抜いた。

 ああ──何ていやらしいの。彼の。私の唾液で濡れて輝きを増したようだわ。

 彼の手がスッと私のアソコに触れた。くちゃりと一瞬だけど確かに聞こえた、彼を待ち望んでいる水音。

「お嬢様。挿れますよ?」

「はい」

 同意の上での行為。私はベッドに仰向けに寝かされて、脚を大きく開かされた。いつも通り力を抜く。

「ぁあああああああああっ!」

 熱いモノが触れて、ナカに挿ってくる。初めては苦しかったのに、今はすんなりと受け入れられる。どうやら奥まで挿ったみたい。安心していたら、胸を揉まれた。

「んひゃああああ」

 同時に先端も弄られる。

「このまま動きますよ」

 彼が腰を動かすと、身体中を稲妻が駆け抜けた。

「あんっ、あんっ、あんっ、あぁ──!!」

 パンッ…パンッ…パンッ…パンッ…!!

「あはぁん…あっ…アンッ…アンッ…」

 ジュクッ…ジュプン…ジュブッ!

「アァァ…あんっ…あぁぁ…」

 パンッ…パンッ…パンッ…パンッ…!!

「ふぁあッ、あ、あぁ…ん…っ…あはぁ…」

 快感が奥から押し寄せてくる。

「んっ…あんっ…あはぁ…」

 胸の先端を指で摘んでいるが、絶妙な力加減でコリコリと刺激を与えている。

「アァァ…あんっ…あぁぁ…」

 羞恥心が剥がれていく。

 パンッ…パンッ…パンッ…パンッ…!!

 彼が腰を引いて、ナカから出そうで出ない限界のところまで熱いモノを抜いて、再び腰を突き入れた。今度は一気に奥まで突く。

「あはぁん…あっ…アンッ…アンッ…」

 ジュクッ…ジュプン…ジュブッ!

 蜜が溢れる。いやらしい私の蜜──彼のモノにまとわりついている。

「アァァ…あんっ…あぁぁ…」

 パンッ…パンッ…パンッ…パンッ…!!

 腰を打ちつけられるのが、だんだん激しくなる。

「もうダメ……」

 絶大な快感に支配されて私は絶頂を迎えた。

「また明日もお嬢様を抱きますので、そのつもりでいてくださいね」

 また──ああ、今日も私が先にイってしまった。これではいつまでたっても、花嫁修業は終わらない。

 妖艶に微笑む執事は、私の花嫁修業を愉しんでいたのだった。




END
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