レディたちの夜想曲

Cocytus

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快楽に堕ちる

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 私はあなたのためなら、快楽に堕ちていいとさえ思った。

 伯爵様。どうか、私を抱いてください。


 そこは、眩いばかりに艶やかな光景だった。広いだけの貴族のお屋敷とはまた違って、輝いていた。主の伯爵様は紳士的で大人の男性だ。伯爵様が放つオーラは他者を魅了していた。

 初めて伯爵様をお見かけした私は、ただただ見惚れるしかなかった。圧倒的に豪奢で美しい伯爵様に。

 社交界デビューしてからの私は、伯爵様にずっと憧れていた。だって、伯爵様は他の男性とは違うんだもの。

 そんな私に二度とないチャンスが巡ってきた。伯爵様からお呼びがかかった。

「…は…初めまして、伯爵様」

 憧れの伯爵様……伯爵様の放つ、あまりのオーラに言葉を奪われそうになる。

「すまないね。君と中々話す機会を作れなくて」

 伯爵様は、しっとりと落ち着いた声を紡いでいく。

 私の心臓はさっきから暴れてばかりいた。

「執事から聞いているよ。覚悟はできていると。いいんだね?」

 覚悟──そう。私は今夜、伯爵様に抱かれる。

「はい」

 私は伯爵様の目を見つめた。

「いいだろう。では──」

 伯爵様が目を優しくふっと細めて、私の腰を抱き寄せる。伯爵様にエスコートされて、お部屋に入る。

「わあ…素敵……」

 窓から三日月が見える。

「これからもっと素敵な夜になるよ」

「っ……」

 伯爵様は妖艶に微笑み、私の唇にキスを落とす。

「……君の唇は柔らかいな」

 それから私の名を優しく呼んだ。

「はい」

 私はしっかりと応える。

「裸になるんだ」

 伯爵様のお望みのままに──私はドレスを脱いでいく。


 あぁ…ヤだぁ、もう感じちゃうぅ。

 伯爵様は私がドレスを脱いでいる間も、視線を逸らさない。

 アァァっ!

「……綺麗だな」

 伯爵様の陽だまりのような優しい目が、私へそっと向けられる。

「ありがとうございます」

 伯爵様に褒められた。こんなに名誉なことってあるかしら。夢なら覚めないで。

 私はベッドに腰掛け、両足を惜しげなく広げた。

「いい眺めだ」

「はぁっ…」

 やだ、見られているだけで身体が熱い。なのに、私の近くまで来て……ああん、伯爵様のお顔がすぐそこに!

「触るよ」

「は、はい…」

 伯爵様のしなやかな指が、私の裸体に触れる。

 アアっ!

 身体がビクビクしてる。

「ふふ、もう感じているのかな」

「ああっ……伯爵様っ」

 伯爵様の指が私の裸体から離れる。それから「四つん這いになるんだ」と言われ、私は伯爵様の言う通りにベッドの上で四つん這いになった。


「あっ…あっ…あぁんっ!」

「……どうだ?」

 伯爵様は興味深そうに、四つん這いになった私のあそこを視姦している。それも両手でお尻を揉みながら。お尻がぐちゃぐちゃ形を変えている。

「アァっん…気持ちいい」

「そうか。では、指を挿れようか」

 ジュクッ…ジュチャッ…ジュッジュッ…

 もう既に私の秘部は濡れていた。股の割れ目から卑猥な音がして、それに反応するようにいやらしい蜜が溢れ出る。

「すごい量だな……」

 そんな私の愛液のあとを辿るように、伯爵様がくいっとその液をすくい上げ、クリトリスにそっと触れた。

「あはぁ!」

 ヤだ、伯爵様!

「は、はぁんっ」

 そんなこと、それは──不意打ちです。

「あっ…あっ…あぁぁん…」

 伯爵様の指が、クリトリスを責め続ける。感じるううう!

「気持ちいいだろう?」

「は…はいいいいっ」

 伯爵様は愛でるように前後に動かして、次は円を描くように時間をかけて愛撫する。

 きっと伯爵様は女性を何人も抱いてきているのだわ。

 私のような小娘にだって分かる。でも、私やっぱり伯爵様が好き──!

 伯爵さまぁ……!

「あっ…あぁぁ…もっと、もっと、もっとぉ…!!」

 あまりの快感に、自らのお尻をぐっと突き出す。

「そうだろう?」

「あはぁん!」

「我慢は禁物だ」

 伯爵様の指が奥まで挿った。

「はぁん!!」

 私のその動きと伯爵様の指の動きが、ダンスをしているようで、大きな快感の波が押し寄せた。

 クチュ…ジュチュッ…グチュチュッ!

「んっ…んんっ…アァァァ!!」

「イくんだ」

 伯爵様の指が、私のクリの皮を剥く動きに変わった。

「あぁん…あぁん…あんっ…アハァァァァ!!」

 強い稲妻が、私の身体を一気に駆け巡った。


「あぁぁっ……!」

 伯爵様の指の動きが気持ちいい。目に生理的な涙を浮かべながら、伯爵様の方を振り向いた。

「伯爵さまぁ…気持ち…いいです」

「それは良かった。俺も男として嬉しいよ」
 
 何て色気なの……!

 伯爵様は満足気に微笑み、私に覆い被さり深くキスをする。

 舌が入ってる!

 アアアっ!!

 私を悦ばせるのは、舌だけなはずはなかった。

「あぁぁんっ!」

 急に下半身に甘い快感が押し寄せた。クリトリスを責めていた伯爵様の指が、ナカに押し挿れられたから……何これえ!?

「あっ…っ…アァァン!!」

 人差し指で私のナカを掻き混ぜている。強弱をつけながら──それはもう私の快感を遠慮なく増長させる

「あはぁ…はぁ…ああ…アンッ、アンッ、アンッ、アンッ、アンッ!!」

 ズチャッ…ズチャッ…ズッズッズッ…!!

 今度は二本目の指がナカに埋め込まれる。最初はゆっくりだった動きは、やがて速くなる。

「アァ…んんっ…あぁん!」

 伯爵様がナカに与える刺激は、とても強く甘かった。力加減を絶妙に変えて、私の感じるところを見つけ出しては、苛める。

 ああんっ!!

 そんなところまで!?

 伯爵さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「はぁぁっ…あ゛あ゛あ゛っあ゛っ」

 私の知らない世界が広がる。

 堕ちる。

 堕ちていく。

 普段はレディを気取っているのに、今は伯爵様のされるがままに堕ちる。

「アァッ、あはぁ、もっと…もっとぉぉ!!」

「ふふ、みだれるといい」

「伯爵様ぁ!」

 気づけば伯爵様の指に夢中で、腰を振っていた。

「はぁぁんっ」

「どれ。胸もそろそろ……」

 露わになった乳房を、伯爵様の逞しい手が甘く包み込んだ。

「んっ…アァ…っううぅ…」

 乳首にも触れて、左右に倒しながら優しく弄ぶその指は、まさに女性の身体を知り尽くしている。

「あんっあんっあんっあんっ……」

 乳首を指でつねったり、引っ張ったりと、私の身体の隅々まで性感帯に変えていく。

「あぁぁ……伯爵さまぁぁ!!」

 私に大きな快楽の波が訪れた。

「どうしたんだい?」

「ううっ……」

「まだもの足りないかい?」

 分かってるでしょう?

 伯爵様。私が欲しいもの。

「あぁ…もうダメっ!」

 伯爵様は妖しく笑う。

「いけない子だね」

 ごめんなさい。そうです。私はいけない子です。

「ふふふ……やってごらん?」

 私は恐る恐る伯爵様の下半身に手を伸ばす。

「っ…」

 本当にいいの?

「もう限界なんです、伯爵様…」

「ああ。知っているよ」

 伯爵様は私の手を優しく受け入れてくれた。ゆっくりだけど確実に伯爵様の着衣を解いていく。

 凄いわ……!

 形を変えた雄々しいモノが、私の目の前にその姿を見せた。

 イメージトレーニングしていて良かったわ。

 手で伯爵様のモノに触れる。

「はっ、優しいな」

 伯爵様は、しっかりと反応してくださっている。

 嬉しいです……伯爵様。

 その気持ちを代弁するように、私は伯爵様自身をそっと口に引き寄せた。

「むぅ…」

 おっきい!!

 全てを含むのは無理だと分かった。それは逞しくて頑健で、大きく、太く、固く、長い。

「んんっ…ん゛っ…むふぅん…」

 口で伯爵様を愛し始めると、更に固さが増していく。その先端からは、透明な液が流れ、まるで私を誘っているようだった。

 もしこんなにも立派なモノが、私のナカに挿ったら……?

「んー…むぅん…」

 あぁ…欲しいわ。伯爵さまぁ……ください。

「んう…むぅ…」

 私は訴えるように、伯爵様を上目遣いで見つめた。もちろん伯爵様のモノは口から離さない。

「いいだろう……はぁ…だが、まずは後ろからだ」


 ベッドが大きく軋んだ。伯爵様が私の背後に廻る。

 胸がドキドキしている。

「はぁん」

 伯爵様ご自身のモノの根元を握ると、私のお尻の周りの愛液を、ねっとりと塗りつけ始めた。

「あぁんっ!」

 ただ塗りつけるだけではなかった。クリトリス責めも忘れていなかった。

「伯爵さまぁ…!!」

 こんなにクリトリスを刺激されるのが、堪らなく好きだなんて!

「感じているね。好きなんだね、ここ」

「はぁい…」

 そして相変わらず下半身は疼いたままで、私は自ら腰を突き出した。

 早く……伯爵様の……ください。

 そう願った瞬間だった。

「あぁぁっ!!」

 伯爵様の先端が、たっぷりの愛液を推し寄せながら、ゆっくりと私のナカに埋め込まれた。

「あぁぁ…アハァっ…アハァン」

 股の割れ目を遠慮なく押し分けて、伯爵様が奥まで侵入してくる。

「ああっ、すごいっ、すごいです!」

 私のナカを隙間なく埋め尽くした伯爵様は、挿っただけなのにイキそうになるほどだった。

「動くよ」

 パンッ…パンッ…パンッ!!

「あっ…あっ…あっ…」

 私の腰をしっかりと持ち、伯爵様の律動が開始された。とてもゆっくりと大きくて、
まるで伯爵様の男を私の身体に覚えさせるようだった。

「はぁん」

 なのに、突如として動きに変化があった。

パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!

「あはぁ、アン、アン、アン、アン、アン、アンッ!」

 伯爵様と私を繋ぐ音が激しく鳴り出した。

「ああんっ!!」

 激しく抜き差しされている。

「アァン!あぁぁ!あはぁっ!!」

 甘くて強い刺激が全身に流れる。

「あっ、あっ、あっ、あっ、アッ…!」

 枕に顔を埋めなくては耐えられない。

「まだだ!!」

 何度も何度も強く突かれる。

「あはぁ!アァァ…伯爵さまぁぁ!!」


 すると突然、あんなに気持ち良かった下半身の甘さが消えた。

「あぁっ…!」

 油断は大敵。伯爵様が私の身体をくるっと反転させ、今度は仰向けの姿勢を取らせた。

「やん、胸が…」

 こともあろうか、乳首が屹立していた。こんなの初めて。

「あはぁ…ん」

 伯爵様の美しい唇が私の乳首を淫靡に捉え、甘噛みしながら吸い上げる。

「ああっ…アァァン…アァァ……」

 こんなことが現実に起きるなんて。

 毎晩、伯爵様を想い自慰をしている。私の乳首は少し触れられただけでビクビクしてしまう。

「手加減はできそうにないな」

 伯爵様が一気に私に覆い被さり、最上級に隆起したモノを私のナカに勢いよく埋め込んだ。

「あぁぁ!アッ、アッ、あはぁ……あはぁんっ!!」

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!

 伯爵様は私の裏腿をしっかりと持ち上げて、上から貫くように奥までグリグリと責め立てる。

「あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ…伯爵さまぁ!!」

 あぁ…スゴいわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」

 全身が性感帯になるほど、伯爵様に触れられた場所が恥ずかしいほどに火照っていく。

「あぁぁっ…伯爵さまぁ…もぉ…っ…アハァン…ダメぇぇ…!」

 私の目の前に、伯爵様の端正な顔と逞しい胸板が広がる。

「うう……はぁんっ……あぁ!」

 私は生理的な涙を浮かべながら、伯爵様が刻む快感に身を委ねていく。

「ああっ!!」

 憧れの伯爵様に、激しく抱かれる夜が来るなんて、夢みたい。

「アァァ…あんっ…あんっ!」

 目でダメと訴えたのに、伯爵様の動きは留まることを知らない。

「伯爵さまぁ…アァァ…ッ…もぉ…んんっ…イっちゃうぅぅ!!」

「…ああ…俺も…そろそろ……っ」

 パン!パン!パン!パン!パン!

 肌のぶつかる音がさらに激しくなり、私のお尻が弾んでベッドに埋め込まれていく。

「あぁんっ…伯爵さまぁぁ──!」

「……イクぞっ……っっ!!」

 最高潮の瞬間が訪れた。伯爵様は遠慮なく、大量の白濁を私の中に吐き出した。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 幸せだわ。

「そうだ……このまま堕ちろ」

「伯爵さま…」

「俺だけのレディ」

 伯爵さまの甘い言葉が、ずっと私の耳に残っていた。


 その夜の後も私は、伯爵様に抱かれ続けていた。

「はぁ…あんっ、あっ…うあぁ…んっ」

 伯爵様の指が今夜も器用に私のナカを動き回る。

「いやぁ…アァァァ…」

 ジュップ…ジュクン…ズチャ…

 私はいつの間にか、濡れやすい体質になっていた。

「ダメじゃないか。嫌がっては。君はこれからも俺に身体を開発されるんだ」

 開発だなんて……!

「また指を締めつけたね。感じている証拠だ」

 伯爵様がクスクス笑う。

 感じています…伯爵様。だって、今も愛液が恥ずかしいほどに溢れているんですもの。


 何度も何度も快楽に堕ちていく。


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