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第ニ章
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過去のことを振り返っていると、部屋のドアがノックされる。
「シエル様、起きておられますか?」
「ミリー?起きてるよ」
「おはよう御座います。はぁ~、シエル様はまたご自分で準備してしまったのですね?シエル様の準備は私共の仕事だと何度も言ってますよね?」
ミリーは困った顔をして、私を見てくる。
困らせてることは分かっているけど、少しでもミリーの負担減らしたい。
「だってミリー達は他の屋敷の使用人と違って忙しいでしょ?だから自分で出来ることは自分でするよ」
私が住んでる屋敷には、私とミリーとカヤしか住んでない。
お母さん達が大金を使って、横並びに6個の家を建てた。
それぞれの子供と父親が住む家とお母さんが住む家を建てたんだよね。
私のお父さんはこの家に帰らないで、お母さんの家に自分の部屋を用意させて一緒に暮らしている。
お母さんの旦那さんの中で、お父さんだけがお母さんの屋敷で暮らしてる。
他の旦那さんは毎日子供がいる家に帰り、甲斐甲斐しくお世話をしているとカヤから教えてもらった。
教えてくれたって言うより、嘲るように私だけが親から愛されてないと見下していただけだけどね。
ミリーがそれを見ていて注意してたけど、ミリーを見下してるカヤは相手にしてなかったけどね。
カヤはミリーが自分の父親の妾の子だから、ミリーの意見を聞く気は一切ない。
自分の邪魔をしてると感じた時は、ミリーの子供を人質にして脅している。
ミリーの子供はミリーとカヤの父親が人質として預かっている。
ミリーはたまにしか会わせてもらえないみたいで、子供に会える日はとても楽しみにしてるんだよね。
子供とあった日の次の日はテンションがとても低いけど………、
私が3歳ぐらいまでは目が離せなかったから、基本的な雑用はカヤがやっていたけど、今ではミリーはカヤから全て押し付けられて、この屋敷の仕事を1人でやってる状態なんだよね。
お母さんが住んでる屋敷は本邸と呼ばれていて、私達のご飯は本邸で作られていて、私のお父さんに横恋慕うしてるカヤは、食事を運ぶ仕事だけはいまだに続けている。
目的は本邸に行かないとお父さんに会えないから、お父さんに会いたいって欲望だけで続けている。
お父さんの何が良いのか理解できない。
顔かな?
性格は最悪だけど、顔だけは良いんだよね。
私のお父さんとお母さんは美男美女だから、2人の子供である私も一般的に美少女って言われる分類。
容姿が悪いより良いけど、良すぎるのも色々と問題なんだよね。
私にその気がなくても修羅場に巻き込まれそう。
女の嫉妬は怖いからね。
特に私が将来関わっているのは、一定の身分がある人たちのはず。
身分があるってことはお金や人脈がある。
貴族や王族はプライドが高い人が多い傾向にある、お金や人脈がある人を敵にまわすのは面倒くさい。
ちょっとした嫉妬でも大事になってしまう、そう出来るお金と人脈を所有している。
「本日のご予定を説明させて頂きます。」
「うん」
はぁ~、ミリーは相変わらず堅いよね。
私はミリーを母親みたいに思ってるのに、ミリーは私を自分の主って言うスタンスを崩さない。
「本日は朝食の後はピアノの練習になっております。お昼は月に1度の奥様とそのご家族全員との食事会になっております。お食事会のあとは特にご予定はありません」
「わかった」
食事会がある日の流れね。
お母さんは気分屋でその時の気分で、食事会が終わった後も私達と過ごしたがる日もあるから、食事会の後は予定を入れないようにしている。
はぁ~、お母さんに会うのも憂鬱だけど、姉や兄や妹と会うのも嫌なんだよね。
特に姉と妹が面倒くさい。
私が愛し子って言うのが気に入らないみたいなんだよね。
姉は特に私に反感を持っている。
自分こそが愛し子に相応しいとよく言っているんだよね。
姉は父親が聖職者だからか、聖女や愛し子って地位に執着が人一倍強い。
瞳が愛し子と同じ水色だから、余計に愛し子って身分が捨てきれないんだと思う。
妹である私が愛し子になって、神様が私と自分を間違ってしまったんだって、会う度に口煩く聞かされる。
愛し子は複数人居ることもあるみたいだから、間違ってるなんてあり得ないのに毎回しつこくて嫌になる。
それに愛し子は王族だけだと言われてるのに、聖職者の娘である姉は表向きはその資格はない。
実際は父親の先祖に王族の血が流れてたら、愛し子の可能性はあるだろうけど。
あの子は儀式を受ける前に名前を決めてしまってるから、愛し子になるのはもう無理なんだよね。
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