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しおりを挟む家に入ると玄関の掃除をしていたメイドが、伯父さんを連れて帰ってきた私達にビックリしている
「エリック様!?イリナお嬢様!?どうされましたか!?本日は公爵様達とお出掛けでそのままお泊まりになる予定では」
「忘れ物をしたから取りに来ただけよ。王太子様はもう来られてるの?もう来られてるなら、また出かける前に挨拶をしときたいのだけど?2人は何処に居るの?客間?それともガーデンかしら」
「おっお2人は・・・えっと・・・その~」
「どうしたの?早く教えてちょうだい」
メイドは観念したのかボソッとメアリーの部屋に居ると答えた
やはりそうなったわね
予想通り過ぎて呆れるわ
伯父さん達に着いてきてもらいメアリーの部屋の前に行くことにした
メアリーの部屋の前に着くと扉は完全に閉まられていた。
本来ならあり得ないことだ
未婚の男女が2人っきりで居るのに扉を開けていないなんて、やましいことがあると言っているようなもの
それに扉を開ける前から2人が何をしているのか明らかだ
部屋の外までメアリーの卑猥な声が聞こえている
「本当に穢らわしいですわね。仮にも婚約者の妹に手を出すなんて、獣じゃないですから、せめて婚約解消をしてからにすればいいのに」
「イリナお前は自分の部屋に戻っても構わないぞ。お前は年頃の娘だからな現場を見る必要は無いぞ。後は大人の私達が引き受けよう」
「伯父さん大丈夫よ。王太子様の汚いものは見たくないけど、ちゃんと自分でけりをつけたいですもの」
伯父さんはそうかと言って私の頭を撫でてくれた
「無理だと思ったら無理しなくていいからな」
「はい」
伯父さんは私の返事を聞いてからドアを勢いよく開けた
「キャ~なに!?」
「ウオッ、部屋に近づくなと命令してたはずだぞ!!」
部屋に入ると2人は真っ裸で王太子様はまだ腰を振っていた。
「いい加減にその穢らわしいものを閉まってくれません?」
「なっ!?イリナが何故ここにいる!!お前は出かけたんじゃないのか!?」
「忘れ物をしたので戻ってきたんですよ。勿論、お兄様と伯父さん達も居ますよ。王太子様が来てるみたいなので一応挨拶だけでもしようと思ったんですけど、まさか自分の婚約者と妹がこんな穢らわしいことをしているとは思いませんでしたわ」
まあ嘘ですけど確実にこうなってると思って乗り込んだんですもの、これでやっとこんな屑から解放されるんですわね。
「違っこれは・・・あの・・・その・・」
言い訳をしようと思ってるみたいだけど、現場を見られているんだからどうしようもないだろうにバカなんじゃないかしら?
「お姉様ごめんなさい!!ジョージ様がお姉様の婚約者なのは分かっていたけど、メアリーはジョージ様を好きになってしまったの。ジョージ様もメアリーを好きだと言ってくれたわ。お姉様お願いジョージ様をメアリーに頂戴」
「言い訳なんて聞きたくないわ。お2人が両思いなら順番ってものがあるでしょ。お父様とお母様を呼び戻してこれからの話をしなくてはいけないわね。あなた達も何時までそんな見苦しい格好をしてますの?私達は居間に居るので服を着て早く来てくださいね」
私達はメアリーの部屋を出ていき、伯父さんは自分のお付きにお父様達を呼びに行くように指示をした。
お父様とお母様はどれぐらいで家に着くかしら?
お父様達が居ないと話を進められないですし
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