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しおりを挟むアレン達と別れてリリーと2人で話をしてると
「ねぇ、エリーはアレンのこと好き?」
リリーのいきなりの発言に私は赤面してしまった
「えっ!?なっあの・・・」
「エリー落ち着いて、エリーの様子見てとてそうかなって思って」
「そんなに分かりやすかったかしら?アレンにもバレてたらどうしましょう。アレンはこっちでやりたい事があるの分かってるから、アレンに気持ちを伝えるつもりはないの」
私がそう言うとリリーは悲しそうな顔をした
「アレンは全く気付いてないと思うけど、エリーそれで良いの?気持ちを伝えなかったら、いつまでも気持ちを引きずると思うわよ」
「そうかもしれないけど、私が思いを伝えてもしもそれが周りにバレたら、アレンの気持ちは無視されて、無理やり私と結婚させられる可能性もあるわ。王女である私には、思ったことを素直に伝えるには相手にも私自身にもリスクがあるの」
「エリーごめんなさい。私は何も分かってなかった。無責任なこと言ってごめんね」
「リリーは何も悪くないは謝らないで、リリーは私の心配してくれただけだもの」
将来、国を背負って立つ者として、こんなこと思ってはいけないことなんだろうけど、
たまに自分が責任ある立場ではなかったら良かったのにと思うことがある
好きに恋愛が出来て、好きな時に好きな場所に行けて、自分が思ってることを素直に言葉に出来たらどれだけ幸せか
王女である私は嫌いな相手でも、その人が国にとって必要な存在だったら、気持ちを隠してその人と関わりを持たないといけない
自分の気持ちに素直になれる人が心の底から羨ましい
この時、私はライアンが偶然この話を聞いてることに気付かなかった
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