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第一章 カプリコーンと魔術師(マジシャン)の卵
第一章のプロローグ
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「見たね?」
彼女が自分の綺麗な黒髪を掴むと、髪の毛が赤くなり始め、耳の形が変わっていく。
凛とした表情に、人間を小馬鹿にしたような傲慢な態度。
これって、昔話に出て来る幻獣のエルフの特徴とそっくりだ。
オレが彼女に認めていると、ぷるんとしたピンクの唇が動き出した。
「私の秘密を知った以上、あなたを自由にさせる事は出来ないわ。
ブタ箱に行くか、私と付き合って監視されるか選びなさい!」
赤く光る野生の瞳が、オレを怪しく挑発していた。
事件の経緯と彼女の正体をこれから明かしていこう。
画像はイメージです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オレの名前は轟木霊(とどろきこだま)。
幻住高校に入学する普通の高校一年生だ。
変わっているところはどこかと言われれば、マジックができる事だろうか。
その技術のおかげでこの学校に入学できたようなものだ。
オレの通う高校はちょっと変わっていて、組を分けるのに幻獣の名前を使っている。
建物自体も西洋風のお城のような感じなので、別に違和感は感じない。
白い壁に、赤い屋根や青い屋根、黄色い屋根の校舎がある。
所々に幻獣の彫刻像が配置されている。
理事長が相当の幻獣好きなのだろう。
オレの両親もこの学校の卒業生で、オレが誕生した事にも関係がある。
オレの両親はC組(カプリコーン組)で数十年前にこの学校の同じ組だったことから知り合ったそうだ。
その入学式の日に隣の席になり、徐々に付き合い始めたらしい。
仲の良い夫婦には良くあるノロケ話だ。
お互いを見つめ合いながら、エピソードを嬉しそう語る姿は、彼女のいないオレには拷問に近い時間と言えるだろう。
それでも少なからず影響を受けており、オレも学校に通う前から隣の席の女の子が気になる。
今日は高校生活初日の入学式で、クラスメイトさえ分かってはいない。
母親に早く学校に行くように勧められ、三十分ほど早く高校に着いた。
まだ学校にいる生徒は少なく、中学の頃からの知り合いも見当たらない。
オレが通う高校は、普通の高校と違い、特殊技能を持つ生徒が多い。
その為、知り合いも少ないのだが、それでも二人くらいはいるはずだ。
さすがに早く着き過ぎたと思い、母親の顔を思い浮かべる。
(全く、母さんは根が真面目過ぎて困るよ。
人の気も知らないで、遅刻するより早く着いた方が良いとよく言うよな。
この暇な時間をどうするんだよ……。
普通の生徒は、スマホで読書もできるが、オレの持つガラパゴス携帯ではマトモなゲームもできないんだぞ!
それにクラス分けの紙さえも張り出されていないんだぞ!
休憩さえもできる場所が見当たらない)
そう思いながらも周りを見渡すと、数人ほどの生徒は早めに学校に来て、校舎付近に集まっている。
中学が同じ仲間同士なのだろうが、オレの中学出身は見当たらない。
オレと同じ境遇なのか、一人の女子高生は本を読んでくつろいでいる。
木の木陰に座り、iPadの読書アプリを読んでいる姿に思わず見入ってしまう。
(まあ、母さんみたいに根が真面目そうな女子高生もいるモノだな。
遅刻しないようにと朝早く家を出て、空いたその無駄な時間を利用して読書をしている。
母さんみたいに髪が長いけど、髪の色は黒で清楚系のような感じだ。
ロングヘアーだからどこか大人びて見えるけど、同い年だろうな……。
しかし、木陰で読書している姿が凄い似合うよ。
iPadじゃないほうが、幻想的では萌えるんだろうな)
一心に本を読んで頭良さそうだと感じたが、読んでいる本(iPadを本代わりにしているけど)を確認して見る。
彼女に近づき、何を読んでいるのか見つめていると、彼女がオレの存在に気付いて顔を上げた。
誰もいない事を前提に読んでいたのだろう。
足音など人が近づく気配に物凄く敏感だった。
古本屋では立ち読みできないタイプの女の子のようだ。
人の目が気になるのは、オレも同じだ。
「何を読んでいるの?」
「えっと、幻獣の図鑑とか、都市伝説などです。
時間がある時は、ミステリー小説などを読みます。
そんなに有名な小説は読んでないので、オススメする事はできません。
ごめんなさい……」
「いや、こちらこそ、突然呼び止めてごめん。
この学校には、幻獣の彫刻像などが立っているから調べていたのかな?
オレには、どれがどれかも分からないけど……」
「あ、その辺は一応全て調べてあります。
有名な幻獣なので、一般人にも知っている人は多いですよ。
私としては、最近妖怪にハマっていますね。
西洋の幻獣とは違い、規模は大きくないですが、恐怖を誘うような内容が多いです。
日本人は、人間型の幻獣が好きなようです」
「そうなんだ。
地域によっても幻獣に違いがあるんだね。
僕は、この学校にある幻獣とかも知らないから、教えてくれたら嬉しいけど……」
「はい、分かりました。
あちらにある幻獣の彫刻像は、ギリシャ神話に登場する怪物『ミノタウルス』です。
人間の体に牡牛の頭を持っていますが、実は本当に人間と牡牛の子供なのです。
凶暴で暴れる怪物だった為、迷路(ラビリンス)に閉じ込められていました。
幻獣といえば、この怪物というくらい有名な怪物です!」
彼女は、自分の記憶を頼りに分かりやすく説明してくれた。
最新のiPadを使っている所を見ると、相当のお嬢様のようだ。
オレの携帯電話(ガラパゴス携帯電話)と交換して欲しいくらいだよ。
そう思って見ていると、次第に教師達が集まって来た。
彼女は、教師の姿を見かけると、すぐにクラスを確認しに行く。
オレから逃げるように、簡単な挨拶をして別れた。
折角仲良くなれそうだったのに、電話番号やメールアドレスなども聞いていない。
オレは仕方なくクラス割を確認して、自分のクラスに移動した。
まずは、隣の席の女の子を確認して、うまくいけば携帯番号を教えてもらおうと考えていた。
もしも彼女ができたら、オレもお父さんに頼んで最新型の携帯スマートフォンを買ってもらう予定だ。
お父さんは真面目で厳粛な父だが、お母さんには甘い。
お母さんを通して頼み込めば、大抵の事は聞いてくれるのだ。
まあ、彼女ができなかったら、母さんも興味を持ってくれないのだけど……。
母さんは、オレが高校に入学する年齢になると、女の子らしい彼女を作りなさいと勧めてくる。
オレも普通に可愛い彼女が欲しい。
オレの両親は高校時代に仲良くなって、そのまま結婚したから、オレもそういう感じの彼女が作りたいと思う。
そう、高校生活を楽しくするのに、彼女は必要なのだ。
そして、一番近づき易い隣の席の子は美少女である事が望ましいのだ。
クラス表が張り出され、オレはドキドキしながら組を確認する。
オレの組も両親と同じC組(カプリコーン組)だった。
そして、隣の席の名前もついでに確認する。
普通の男子なら隣の席の女子も気になるだろう。
彼女の名前を見ると、遠野えるふ(とおのえるふ)。
この名字なら、隣の席になるのも無理は無いなと納得する。
名前もえるふで、いかにも幻獣好きそうな名だ。
まさか、オレと同じように幻獣の名前を持っているとは驚きだった。
これは、なんとなく期待を抱いてしまう。
クラスに一番乗りと思って教室に入ると、すでに先客がいた。
しかも、オレの隣の席に座っている女の子だ。
オレが期待していた隣の席の美少女は、さっきのiPadを持っていた幻獣とファンタジーを愛する少女だった。
美少女なのは良いが、変な奴じゃない事を願っていた。
まあ、さっきそれなりに仲良くなっていたから、問題はないだろう。
オレの好みのタイプかどうかはともかく、名前だけは一瞬で覚えた。
遠野えるふちゃんか……。
付き合いやすい子なら良いけどな。
カラオケとか、食事に誘っても頑なに来ない子もいるからね。
そう思って、彼女の横顔をしばし見ていた。
彼女はずっとiPadで、マニアックなミステリーの本を読み続けている。
今度は、オレが隣に座っても気にしていないようだった。
彼女が自分の綺麗な黒髪を掴むと、髪の毛が赤くなり始め、耳の形が変わっていく。
凛とした表情に、人間を小馬鹿にしたような傲慢な態度。
これって、昔話に出て来る幻獣のエルフの特徴とそっくりだ。
オレが彼女に認めていると、ぷるんとしたピンクの唇が動き出した。
「私の秘密を知った以上、あなたを自由にさせる事は出来ないわ。
ブタ箱に行くか、私と付き合って監視されるか選びなさい!」
赤く光る野生の瞳が、オレを怪しく挑発していた。
事件の経緯と彼女の正体をこれから明かしていこう。
画像はイメージです。
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オレの名前は轟木霊(とどろきこだま)。
幻住高校に入学する普通の高校一年生だ。
変わっているところはどこかと言われれば、マジックができる事だろうか。
その技術のおかげでこの学校に入学できたようなものだ。
オレの通う高校はちょっと変わっていて、組を分けるのに幻獣の名前を使っている。
建物自体も西洋風のお城のような感じなので、別に違和感は感じない。
白い壁に、赤い屋根や青い屋根、黄色い屋根の校舎がある。
所々に幻獣の彫刻像が配置されている。
理事長が相当の幻獣好きなのだろう。
オレの両親もこの学校の卒業生で、オレが誕生した事にも関係がある。
オレの両親はC組(カプリコーン組)で数十年前にこの学校の同じ組だったことから知り合ったそうだ。
その入学式の日に隣の席になり、徐々に付き合い始めたらしい。
仲の良い夫婦には良くあるノロケ話だ。
お互いを見つめ合いながら、エピソードを嬉しそう語る姿は、彼女のいないオレには拷問に近い時間と言えるだろう。
それでも少なからず影響を受けており、オレも学校に通う前から隣の席の女の子が気になる。
今日は高校生活初日の入学式で、クラスメイトさえ分かってはいない。
母親に早く学校に行くように勧められ、三十分ほど早く高校に着いた。
まだ学校にいる生徒は少なく、中学の頃からの知り合いも見当たらない。
オレが通う高校は、普通の高校と違い、特殊技能を持つ生徒が多い。
その為、知り合いも少ないのだが、それでも二人くらいはいるはずだ。
さすがに早く着き過ぎたと思い、母親の顔を思い浮かべる。
(全く、母さんは根が真面目過ぎて困るよ。
人の気も知らないで、遅刻するより早く着いた方が良いとよく言うよな。
この暇な時間をどうするんだよ……。
普通の生徒は、スマホで読書もできるが、オレの持つガラパゴス携帯ではマトモなゲームもできないんだぞ!
それにクラス分けの紙さえも張り出されていないんだぞ!
休憩さえもできる場所が見当たらない)
そう思いながらも周りを見渡すと、数人ほどの生徒は早めに学校に来て、校舎付近に集まっている。
中学が同じ仲間同士なのだろうが、オレの中学出身は見当たらない。
オレと同じ境遇なのか、一人の女子高生は本を読んでくつろいでいる。
木の木陰に座り、iPadの読書アプリを読んでいる姿に思わず見入ってしまう。
(まあ、母さんみたいに根が真面目そうな女子高生もいるモノだな。
遅刻しないようにと朝早く家を出て、空いたその無駄な時間を利用して読書をしている。
母さんみたいに髪が長いけど、髪の色は黒で清楚系のような感じだ。
ロングヘアーだからどこか大人びて見えるけど、同い年だろうな……。
しかし、木陰で読書している姿が凄い似合うよ。
iPadじゃないほうが、幻想的では萌えるんだろうな)
一心に本を読んで頭良さそうだと感じたが、読んでいる本(iPadを本代わりにしているけど)を確認して見る。
彼女に近づき、何を読んでいるのか見つめていると、彼女がオレの存在に気付いて顔を上げた。
誰もいない事を前提に読んでいたのだろう。
足音など人が近づく気配に物凄く敏感だった。
古本屋では立ち読みできないタイプの女の子のようだ。
人の目が気になるのは、オレも同じだ。
「何を読んでいるの?」
「えっと、幻獣の図鑑とか、都市伝説などです。
時間がある時は、ミステリー小説などを読みます。
そんなに有名な小説は読んでないので、オススメする事はできません。
ごめんなさい……」
「いや、こちらこそ、突然呼び止めてごめん。
この学校には、幻獣の彫刻像などが立っているから調べていたのかな?
オレには、どれがどれかも分からないけど……」
「あ、その辺は一応全て調べてあります。
有名な幻獣なので、一般人にも知っている人は多いですよ。
私としては、最近妖怪にハマっていますね。
西洋の幻獣とは違い、規模は大きくないですが、恐怖を誘うような内容が多いです。
日本人は、人間型の幻獣が好きなようです」
「そうなんだ。
地域によっても幻獣に違いがあるんだね。
僕は、この学校にある幻獣とかも知らないから、教えてくれたら嬉しいけど……」
「はい、分かりました。
あちらにある幻獣の彫刻像は、ギリシャ神話に登場する怪物『ミノタウルス』です。
人間の体に牡牛の頭を持っていますが、実は本当に人間と牡牛の子供なのです。
凶暴で暴れる怪物だった為、迷路(ラビリンス)に閉じ込められていました。
幻獣といえば、この怪物というくらい有名な怪物です!」
彼女は、自分の記憶を頼りに分かりやすく説明してくれた。
最新のiPadを使っている所を見ると、相当のお嬢様のようだ。
オレの携帯電話(ガラパゴス携帯電話)と交換して欲しいくらいだよ。
そう思って見ていると、次第に教師達が集まって来た。
彼女は、教師の姿を見かけると、すぐにクラスを確認しに行く。
オレから逃げるように、簡単な挨拶をして別れた。
折角仲良くなれそうだったのに、電話番号やメールアドレスなども聞いていない。
オレは仕方なくクラス割を確認して、自分のクラスに移動した。
まずは、隣の席の女の子を確認して、うまくいけば携帯番号を教えてもらおうと考えていた。
もしも彼女ができたら、オレもお父さんに頼んで最新型の携帯スマートフォンを買ってもらう予定だ。
お父さんは真面目で厳粛な父だが、お母さんには甘い。
お母さんを通して頼み込めば、大抵の事は聞いてくれるのだ。
まあ、彼女ができなかったら、母さんも興味を持ってくれないのだけど……。
母さんは、オレが高校に入学する年齢になると、女の子らしい彼女を作りなさいと勧めてくる。
オレも普通に可愛い彼女が欲しい。
オレの両親は高校時代に仲良くなって、そのまま結婚したから、オレもそういう感じの彼女が作りたいと思う。
そう、高校生活を楽しくするのに、彼女は必要なのだ。
そして、一番近づき易い隣の席の子は美少女である事が望ましいのだ。
クラス表が張り出され、オレはドキドキしながら組を確認する。
オレの組も両親と同じC組(カプリコーン組)だった。
そして、隣の席の名前もついでに確認する。
普通の男子なら隣の席の女子も気になるだろう。
彼女の名前を見ると、遠野えるふ(とおのえるふ)。
この名字なら、隣の席になるのも無理は無いなと納得する。
名前もえるふで、いかにも幻獣好きそうな名だ。
まさか、オレと同じように幻獣の名前を持っているとは驚きだった。
これは、なんとなく期待を抱いてしまう。
クラスに一番乗りと思って教室に入ると、すでに先客がいた。
しかも、オレの隣の席に座っている女の子だ。
オレが期待していた隣の席の美少女は、さっきのiPadを持っていた幻獣とファンタジーを愛する少女だった。
美少女なのは良いが、変な奴じゃない事を願っていた。
まあ、さっきそれなりに仲良くなっていたから、問題はないだろう。
オレの好みのタイプかどうかはともかく、名前だけは一瞬で覚えた。
遠野えるふちゃんか……。
付き合いやすい子なら良いけどな。
カラオケとか、食事に誘っても頑なに来ない子もいるからね。
そう思って、彼女の横顔をしばし見ていた。
彼女はずっとiPadで、マニアックなミステリーの本を読み続けている。
今度は、オレが隣に座っても気にしていないようだった。
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