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お邪魔虫の恋
「ど、うして……」
だって、リッカルド様には、メリア様が。
私はリッカルド様を自分の運命の人だと思っていたし、私がリッカルド様のことを好きなことは有名だった。
けれど。
リッカルド様とメリア様。
想い合う二人の仲を引き裂くような真似は一度もしていない。
なのに、なぜ。
けれど、いくら私やリッカルド様が尋ねても、女神は応えなかった。
確かなことは、私たちが結婚しないと、女神はこの国を去るということ。
そうして、一ヶ月後。
私たちは、今日、夫婦になる。女神の使いの結婚式。この国の誰よりも祝福されるはずの結婚式で、
「……これから、よろしくね。ソフィア嬢」
そういった、あなたの瞳は間違いなく絶望を映していた。
それでも、私は構わなかった。本当はというと、リッカルド様自身が選んでいたのはメリア様だと知りながら、こうしてリッカルド様の隣に並び立つことができたことを嬉しく思っていた。
そんな暗い喜びを噛みしめ、私は誓いのキスをした。
義務的な初夜を終え。
リッカルド様が、こっそりとメリア様と会っているのを知っていた。
それでも良かった。
二人が恋しあっているのを知っていた。
女神も知っていたはずだ。
それなのに、私とリッカルド様を選んだということは、いずれ、リッカルド様は私に好意を抱いてくださるということなのだと、私は考えた。
少しずつでいい。
少しずつ、穏やかな愛を育んでいこう。
どんなにリッカルド様の帰りが遅くても、リッカルド様からメリア様の香水の香りがしても。
リッカルド様はいつか、私を愛してくださるのだと信じて、疑わなかった。
──そんな風に私が、目をそらし続けた結果。
「奥様!」
「どうしたの?」
顔を青くさせて報告に来た家令に首をかしげる。
また、リッカルド様の今夜は遅くなるという連絡かしら。いえ、それにしては──。
「旦那様が、お亡くなりになられました」
「……え?」
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