5 / 147
1章.サバイバル編
4話.サバイバル生活、前途多難!??
しおりを挟む
クロムは頭の中でナビが怒り叫んでいることを半分無視してしまうほど、目の前に広がる光景に呆気に取られているのであった。
「えっと…… この結果は予想外すぎるんですけど……
でもまぁ、結果オーライとも言えるかな♪」
『……』
クロムは目の前の惨状に動揺しつつも、目的の横穴が無事開いたことには満足しており、内部を確認しようとした。
『クロム!!!!
囲まれてるわよ!!!!』
クロムは驚きのあまり周囲への警戒を行えていなかったことを、ナビの声で気づくこととなった。
そして、気が付いた頃には囲まれていたのである。
「……みたいだな」
『あんな爆音をたてたら、集まってくるのは当然よね!!!』
クロムは開けたばかりの横穴を背にして周囲の様子を窺うと、右側に広がる森のほうから狼のような声が多数聞こえ、上空には鶏のような鳥が数羽こちらの様子を窺っていることが確認できた。
狼たちはすぐに襲ってくるほどの距離にはまだいないことを確認したクロムは、最初の相手として鶏のような鳥を選択した。
「鶏が空を飛んでるんじゃねーよ!!!」
クロムは叫ぶと同時に上空に向けて両手を振り回し、レッドセラセニアを粉微塵にした飛ぶ斬撃を上空の鶏もどきに向けて発射する。
斬撃はクロムの目論見通り近くにいた3羽の羽を切り裂き、さらに首や足を切断した。
その後ろで様子をみていた鶏もどきたちは、同族の惨殺劇を目の当たりにし、一目散と逃げ去ったのであった。
「ふぅ…… とりあえず鶏は撃退と……」
鶏もどきを無事撃退して、ふっと一息ついたところに森の中から5匹の狼が飛び出して襲いかかってきた。
「てや!!!!」
クロムは咄嗟に右手を狼のほうに向け、氷の杭を狼に向けて放ったのだが……
狼たちに接近を許しすぎており、1匹だけ仕留めそこなっていた。
氷の杭を避けた狼は、クロムの突き出された右腕に噛みついたのである。
「ぐぅぅぅぅぅぅ……」
「い………… ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
クロムは叫びながら左手の手刀で狼の胴体を真っ二つに切断した。
「はぁはぁはぁはぁ……」
切断しても右腕に噛みついたままであった狼を無理やり引きはがしたクロムは、横穴の入り口付近にて腰を下ろした。
『人の忠告を無視して油断してたバチね!』
「何も言いかえせねーな」
ぐうの音もでないナビの言葉を飲み込みつつ、クロムはナビに質問をした。
「魔術って傷を治したりもできるのか?」
『……魔術師次第ね。
ある程度以上の魔術師なら切り傷程度なら治せるわよ、部位欠損とかまで治せる魔術師は……
たぶんいないはずよ』
「なら、試してみるべきだな」
クロムはナビに回復系の魔術のコツを習い、実際に自分の右腕に対して試してみることにした。
回復系のコツといっても結局は魔術である。
傷が治っていくイメージ、元の状態のイメージを強くもって、魔力を体内で循環させる であるらしい。
クロムが回復魔術を実際に発動させてみると、クロムの全身、特に右腕から淡い白い光が放たれ、右腕から滴り落ちていた血液は徐々に量を減らし……
白い光が収まるころには、クロムの右腕は元通りになっていた。
「できた……」
『さすがというしかないわね……
ただし一つ注意ね、魔術での回復は外傷などは修復するけど、血までは修復できないの。
少しの間は体力回復にあてて、無理しないことね』
クロムはナビの忠告に感謝しつつも、一時的に休息をとる場所の確保を優先した。
横穴の中に入ったクロムは、換気用の穴がいくらか開いた鍋蓋のようなものを生成し、それで穴を塞いだ。
入り口を塞いだ横穴の中は真っ暗であったため、燃え続け空中に静止し続ける炎の玉というものを魔術で生成し、空中に数個漂わせることにした。
「これでしばらくの間は安全で明かりのあるところで休息できるはずだ……」
『よくもまぁ、そんなポンポンと新しい魔術を思いついて生成できるわね……』
「まぁ…… わるい、少し寝るわ……」
クロムはそのまま横穴のなかで寝転び、眠りに入っていった。
「えっと…… この結果は予想外すぎるんですけど……
でもまぁ、結果オーライとも言えるかな♪」
『……』
クロムは目の前の惨状に動揺しつつも、目的の横穴が無事開いたことには満足しており、内部を確認しようとした。
『クロム!!!!
囲まれてるわよ!!!!』
クロムは驚きのあまり周囲への警戒を行えていなかったことを、ナビの声で気づくこととなった。
そして、気が付いた頃には囲まれていたのである。
「……みたいだな」
『あんな爆音をたてたら、集まってくるのは当然よね!!!』
クロムは開けたばかりの横穴を背にして周囲の様子を窺うと、右側に広がる森のほうから狼のような声が多数聞こえ、上空には鶏のような鳥が数羽こちらの様子を窺っていることが確認できた。
狼たちはすぐに襲ってくるほどの距離にはまだいないことを確認したクロムは、最初の相手として鶏のような鳥を選択した。
「鶏が空を飛んでるんじゃねーよ!!!」
クロムは叫ぶと同時に上空に向けて両手を振り回し、レッドセラセニアを粉微塵にした飛ぶ斬撃を上空の鶏もどきに向けて発射する。
斬撃はクロムの目論見通り近くにいた3羽の羽を切り裂き、さらに首や足を切断した。
その後ろで様子をみていた鶏もどきたちは、同族の惨殺劇を目の当たりにし、一目散と逃げ去ったのであった。
「ふぅ…… とりあえず鶏は撃退と……」
鶏もどきを無事撃退して、ふっと一息ついたところに森の中から5匹の狼が飛び出して襲いかかってきた。
「てや!!!!」
クロムは咄嗟に右手を狼のほうに向け、氷の杭を狼に向けて放ったのだが……
狼たちに接近を許しすぎており、1匹だけ仕留めそこなっていた。
氷の杭を避けた狼は、クロムの突き出された右腕に噛みついたのである。
「ぐぅぅぅぅぅぅ……」
「い………… ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
クロムは叫びながら左手の手刀で狼の胴体を真っ二つに切断した。
「はぁはぁはぁはぁ……」
切断しても右腕に噛みついたままであった狼を無理やり引きはがしたクロムは、横穴の入り口付近にて腰を下ろした。
『人の忠告を無視して油断してたバチね!』
「何も言いかえせねーな」
ぐうの音もでないナビの言葉を飲み込みつつ、クロムはナビに質問をした。
「魔術って傷を治したりもできるのか?」
『……魔術師次第ね。
ある程度以上の魔術師なら切り傷程度なら治せるわよ、部位欠損とかまで治せる魔術師は……
たぶんいないはずよ』
「なら、試してみるべきだな」
クロムはナビに回復系の魔術のコツを習い、実際に自分の右腕に対して試してみることにした。
回復系のコツといっても結局は魔術である。
傷が治っていくイメージ、元の状態のイメージを強くもって、魔力を体内で循環させる であるらしい。
クロムが回復魔術を実際に発動させてみると、クロムの全身、特に右腕から淡い白い光が放たれ、右腕から滴り落ちていた血液は徐々に量を減らし……
白い光が収まるころには、クロムの右腕は元通りになっていた。
「できた……」
『さすがというしかないわね……
ただし一つ注意ね、魔術での回復は外傷などは修復するけど、血までは修復できないの。
少しの間は体力回復にあてて、無理しないことね』
クロムはナビの忠告に感謝しつつも、一時的に休息をとる場所の確保を優先した。
横穴の中に入ったクロムは、換気用の穴がいくらか開いた鍋蓋のようなものを生成し、それで穴を塞いだ。
入り口を塞いだ横穴の中は真っ暗であったため、燃え続け空中に静止し続ける炎の玉というものを魔術で生成し、空中に数個漂わせることにした。
「これでしばらくの間は安全で明かりのあるところで休息できるはずだ……」
『よくもまぁ、そんなポンポンと新しい魔術を思いついて生成できるわね……』
「まぁ…… わるい、少し寝るわ……」
クロムはそのまま横穴のなかで寝転び、眠りに入っていった。
43
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
前世は不遇な人生でしたが、転生した今世もどうやら不遇のようです。
八神 凪
ファンタジー
久我和人、35歳。
彼は凶悪事件に巻き込まれた家族の復讐のために10年の月日をそれだけに費やし、目標が達成されるが同時に命を失うこととなる。
しかし、その生きざまに興味を持った別の世界の神が和人の魂を拾い上げて告げる。
――君を僕の世界に送りたい。そしてその生きざまで僕を楽しませてくれないか、と。
その他色々な取引を経て、和人は二度目の生を異世界で受けることになるのだが……
【完結】異世界召喚されたのはこの俺で間違いない?
苔原りゐ
ファンタジー
アデルは平凡で退屈な人生を送っていたが、ある日、突然異世界に召喚される。だがその世界で彼を待ち受けていたのは、期待された「勇者」ではなく、無能と蔑まれる「薄汚いエルフの末裔」としての扱いだった。城から追い出された彼は、優しさと強さを持つ女性エリザと、その娘リリに出会い、二人に拾われ新しい生活を始める。
町や森では不気味な霧や異形の怪物が出現し、人々は奴らに怯える。アデルは「影の王」と呼ばれる存在と接触し、その力に巻き込まれながらも、戦う決意を固める。
戦闘の中でアデルは能力を覚醒させるが、その力は彼自身の命を削る危険なものだった。影の王が放つ怪物や試練に立ち向かう中で、アデルはその力の正体や、自身の真実を求める旅に出ることになる。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる