76 / 147
5章.遭遇編
70話.新たな仲間
しおりを挟む
「街に入るのに手間取っちゃったけど、入ったら今まで通りだね」
「門衛もまだ街の英雄って言ってたから話が伝わっていない、ということなんだろうな」
サラカたちに真実を告げて排除された影響がルインの街の中にも表れているであろうと考えていたアキナは、以前と変わらぬ様子であることに驚くのであった。
「そもそもあいつらはまだ遠方にいるし、解放作戦は策すら定まらない状況だったからな。
街の英雄となった者を排除する情報を流せるほどの環境が整っていないというのもあっただろうしね」
クロムはそんな予想をアキナに説明しながら、ルーナのお店まで歩いていく。
冒険者ギルドやいつも泊まっていた宿屋の近くを通過する際に、一言挨拶したいという思いに駆られたが、今の状況ではやめておいたほうがいいというカルロの言葉を受け入れて断念するのであった。
そして、ルーナのお店に到着したクロムたちは、勧誘の話はとりあえずあとにすることにして、食事をとることにした。
「あら、アキナとクロムさんじゃない!!
後ろの方たちは…… お仲間さん???」
「ルーナ! ひさしぶり!!」
ルーナに声を掛けられたアキナはルーナの元に駆け寄り、ルーナに抱きつきながら返事をした。
そんな様子を微笑ましく見ていたクロムがカルロたちを紹介し、食事がしたいことを伝えた。
席に案内されたクロム一行はルーナがおススメする料理を一通り頼み、運ばれてきた料理を堪能することとなった。
「この店の料理はやっぱり美味いな♪」
「うんうん! いつ来ても美味しいよね!!」
美味しい料理にテンションが上がる一方のクロムたちは、ここまで来た本来の目的を危うく忘れかけていたが、料理がほぼ食べ尽くされた頃に挨拶のために顔を出したルーナをアキナが呼び止めた。
「ん? アキナどしたの??」
「ちょっとルーナに話というか…… お願いというか…… があるんだけど……
今、時間大丈夫かな?」
「大丈夫だけど、そんなに言いにくそうにどうしたの??」
ルーナを呼び止めたもののどうやって説明をしようかを悩んでいるアキナを見かねたクロムが助太刀?? をすることにした。
「この中で話したほうが色々早いと思うぞ?」
そう言ったクロムは二人の目の前にルームの入り口を生成し、二人を中に押し込んだ。
「兄貴…… それは無茶苦茶じゃないのか?」
「アキナとルーナの関係ならたぶん大丈夫だと思うぞ」
クロムの無茶な行動に呆れて苦笑を浮かべている仲間たちを尻目にクロムは笑いながらそう言うのであった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「「うわぁぁぁ!!!」」
クロムにルーム内に押し込まれた二人は急な出来事に困惑していた。
しかし、今いる場所がルーム内に作り上げた竜人族の里のはずれであることに気がついたアキナはクロムによってルーム内に飛ばされたことを自覚するのであった。
「もぉ…… クロムはいつも無茶するんだから……」
「えっと…… アキナ??
ここは何処でどうなってるのかの説明をしてもらえる……??」
クロムの暴挙に一方的に巻き込まれたルーナは、何もかもがわからないといった様子で混乱し、アキナに説明を求めた。
アキナは自分がクロムと従属関係になっていることからダンたちに受け入れられなかったことまでのすべてを告白し、その上で自分たちの仲間となって一緒に来てほしいということを伝えたのである。
「……とても信じれないことだらけの話だけど……
アキナが私に嘘をつくとは思えないし……
全部が真実……
ということなんだろうね」
「うん」
「真実であるとして…… なんで私を仲間に誘うの?
知ってるでしょ? 私まったく戦えないよ?」
「えっと……
(お、美味しいものを食べたいから……)」
「え? 聞こえないよ??」
「る、ルーナの作る美味しい料理を食べたいの!!!
だからクロムに無理を言ってルインに寄ってもらったの!!!!」
恥ずかしさの余り顔を真っ赤にして半泣き状態のアキナは、ルーナに叫ぶように目的を伝えたのであった。
「あははははは、もぉアキナは可愛いなぁ。
そんなに可愛くお願いされたら断れないわよ。
わかったわよ、仲間にはなるけど、その前におかみさんには挨拶させてね?」
アキナは赤面したまま頷くのであった。
「門衛もまだ街の英雄って言ってたから話が伝わっていない、ということなんだろうな」
サラカたちに真実を告げて排除された影響がルインの街の中にも表れているであろうと考えていたアキナは、以前と変わらぬ様子であることに驚くのであった。
「そもそもあいつらはまだ遠方にいるし、解放作戦は策すら定まらない状況だったからな。
街の英雄となった者を排除する情報を流せるほどの環境が整っていないというのもあっただろうしね」
クロムはそんな予想をアキナに説明しながら、ルーナのお店まで歩いていく。
冒険者ギルドやいつも泊まっていた宿屋の近くを通過する際に、一言挨拶したいという思いに駆られたが、今の状況ではやめておいたほうがいいというカルロの言葉を受け入れて断念するのであった。
そして、ルーナのお店に到着したクロムたちは、勧誘の話はとりあえずあとにすることにして、食事をとることにした。
「あら、アキナとクロムさんじゃない!!
後ろの方たちは…… お仲間さん???」
「ルーナ! ひさしぶり!!」
ルーナに声を掛けられたアキナはルーナの元に駆け寄り、ルーナに抱きつきながら返事をした。
そんな様子を微笑ましく見ていたクロムがカルロたちを紹介し、食事がしたいことを伝えた。
席に案内されたクロム一行はルーナがおススメする料理を一通り頼み、運ばれてきた料理を堪能することとなった。
「この店の料理はやっぱり美味いな♪」
「うんうん! いつ来ても美味しいよね!!」
美味しい料理にテンションが上がる一方のクロムたちは、ここまで来た本来の目的を危うく忘れかけていたが、料理がほぼ食べ尽くされた頃に挨拶のために顔を出したルーナをアキナが呼び止めた。
「ん? アキナどしたの??」
「ちょっとルーナに話というか…… お願いというか…… があるんだけど……
今、時間大丈夫かな?」
「大丈夫だけど、そんなに言いにくそうにどうしたの??」
ルーナを呼び止めたもののどうやって説明をしようかを悩んでいるアキナを見かねたクロムが助太刀?? をすることにした。
「この中で話したほうが色々早いと思うぞ?」
そう言ったクロムは二人の目の前にルームの入り口を生成し、二人を中に押し込んだ。
「兄貴…… それは無茶苦茶じゃないのか?」
「アキナとルーナの関係ならたぶん大丈夫だと思うぞ」
クロムの無茶な行動に呆れて苦笑を浮かべている仲間たちを尻目にクロムは笑いながらそう言うのであった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「「うわぁぁぁ!!!」」
クロムにルーム内に押し込まれた二人は急な出来事に困惑していた。
しかし、今いる場所がルーム内に作り上げた竜人族の里のはずれであることに気がついたアキナはクロムによってルーム内に飛ばされたことを自覚するのであった。
「もぉ…… クロムはいつも無茶するんだから……」
「えっと…… アキナ??
ここは何処でどうなってるのかの説明をしてもらえる……??」
クロムの暴挙に一方的に巻き込まれたルーナは、何もかもがわからないといった様子で混乱し、アキナに説明を求めた。
アキナは自分がクロムと従属関係になっていることからダンたちに受け入れられなかったことまでのすべてを告白し、その上で自分たちの仲間となって一緒に来てほしいということを伝えたのである。
「……とても信じれないことだらけの話だけど……
アキナが私に嘘をつくとは思えないし……
全部が真実……
ということなんだろうね」
「うん」
「真実であるとして…… なんで私を仲間に誘うの?
知ってるでしょ? 私まったく戦えないよ?」
「えっと……
(お、美味しいものを食べたいから……)」
「え? 聞こえないよ??」
「る、ルーナの作る美味しい料理を食べたいの!!!
だからクロムに無理を言ってルインに寄ってもらったの!!!!」
恥ずかしさの余り顔を真っ赤にして半泣き状態のアキナは、ルーナに叫ぶように目的を伝えたのであった。
「あははははは、もぉアキナは可愛いなぁ。
そんなに可愛くお願いされたら断れないわよ。
わかったわよ、仲間にはなるけど、その前におかみさんには挨拶させてね?」
アキナは赤面したまま頷くのであった。
32
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
前世は不遇な人生でしたが、転生した今世もどうやら不遇のようです。
八神 凪
ファンタジー
久我和人、35歳。
彼は凶悪事件に巻き込まれた家族の復讐のために10年の月日をそれだけに費やし、目標が達成されるが同時に命を失うこととなる。
しかし、その生きざまに興味を持った別の世界の神が和人の魂を拾い上げて告げる。
――君を僕の世界に送りたい。そしてその生きざまで僕を楽しませてくれないか、と。
その他色々な取引を経て、和人は二度目の生を異世界で受けることになるのだが……
【完結】異世界召喚されたのはこの俺で間違いない?
苔原りゐ
ファンタジー
アデルは平凡で退屈な人生を送っていたが、ある日、突然異世界に召喚される。だがその世界で彼を待ち受けていたのは、期待された「勇者」ではなく、無能と蔑まれる「薄汚いエルフの末裔」としての扱いだった。城から追い出された彼は、優しさと強さを持つ女性エリザと、その娘リリに出会い、二人に拾われ新しい生活を始める。
町や森では不気味な霧や異形の怪物が出現し、人々は奴らに怯える。アデルは「影の王」と呼ばれる存在と接触し、その力に巻き込まれながらも、戦う決意を固める。
戦闘の中でアデルは能力を覚醒させるが、その力は彼自身の命を削る危険なものだった。影の王が放つ怪物や試練に立ち向かう中で、アデルはその力の正体や、自身の真実を求める旅に出ることになる。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる