神を助けて異世界へ〜自重知らずの転生ライフ〜

一章

記憶が戻りました。

「ん～…ここは？」

大きなベット、広い部屋、高価な家具…

「あ…そっか転生したんだった。」

ふんふんふん…なーるほど！
僕はシン・フォン・ギエールツォク、公爵家の三男らしい…
天使族で…英雄と同じ……え！英雄と同じ容姿だって？！

「鏡…鏡…」

「……わぁ」

自分のこと久しぶりに見た…

「…本とかないかな？」

本棚を見てみると

『猿でもできる！魔法の使い方☆』

嫌なんだこれ！
前世なんかのゲームの図書館にあったヤツだ！…なんのゲームだったっけ？
妹に頼まれたんだっけ。
ていうか日本語じゃないけど読める…
スキルのおかげか？

『世界の歴史』作．カッキー・アッシュポテル

イヤイヤイヤ！作者名！
『○っきー&アッ○ュ○ポテト』かよ！
ほんとなんだよ！

『英雄「ライネリ・フォン・シルボナ」について。』

これかな？絵本みたいになってるけど…

『英雄ライネリは雷と風の魔法を得意とする貴族だった。』

名前の通りだな

『ライネルは350ほど昔シルボナ侯爵家の三男として生をうけた。』

あぁ…ゼウス様もなんか言ってたな…

『そして12歳から冒険者を始めてあっという間にＳの冒険者として活躍していった。』

へぇ！冒険者って何歳から大丈夫なのかな？いってみたいな

『そして15歳になった時、魔王が現れたのだ！』

おぉ！

『そしてクランを組んでいたA.Ｂ、の冒険者とともに旅立っていった。』

『そして見事に魔王を倒して一人も死なずに戻ってきた。』

すごい！

『だが、魔王と戦っている時、足に大怪我をしてしまった。』

えぇ！

『怪我を負ってしまったライネリは冒険者をやめ領地の経営をしている兄を支えて残りの人生を送ったそうだ。』

パタン…すごいな…


でもライネリってやっぱどっかで聞いたんだよな…


「！シン坊っちゃま。起きたのですか。今旦那様をお呼びします。」

「！うん。ありがとうセバス！」