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怪しすぎる仕事
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「父さんはね、私に内緒で出稼ぎに行こうとしたんだよ、放射能汚染地域の除染作業に!」
「だって、臓器売るよりはマシかと思ったんだよォ」
父が小さな声で言った。それを聞いて鬼のような形相になった母を大樹が止めた。
「母さん、そんな責めないで。俺のために父さんは…」
だがヒートアップした純子は彼にも止められない。
「これを怒らないで何を怒るのよ!芹花もよ!こんな夜遅くまでなにやってんのよ!」
びくっとした芹花を、大樹が庇った。
「芹花も、俺のためにバイト増やしてたんだ。な、だからもう怒らないでやって」
「あんたたち、揃いも揃って…もう」
純子はがっくり肩を下ろした。その様子を見て、大樹は静かに言った。
「母さんも…ありがとう。銀行や農協でかなり金策、してくれたんだろう」
「そうよ。入学金くらいなら、借りられたわ。だから行きなさい、大学」
それを聞いて芹花は顔を輝かせた。さすが母だ。しかし大樹は首を振った。
「俺は行かないよ。通い続けるには金がかかりすぎる。そのせいで家族が苦しくなるなら意味がない。絶対にいやだ」
「そんなの気にするな!せっかく受かったんだぞ、俺がなんとしても…」
言い募る父を、大樹はさえぎった。怖いくらい真剣な表情だった。
「良いんだ。中村ファームに就職するのが、俺の第一志望なんだから。少し早くなっただけさ。母さんももう頑張らないで。今回のことは、もう忘れよう」
それを聞いて、純子は疲れた表情で言った。
「じゃあこの話はこれで終わりね。はい、解散」
その時、芹花の携帯がけたたましく鳴った。芹花はあわてて電話に出た。
「はい、中村です…あ、そうだった、すみません、忘れてました…えっ、罰金?…わかりました、すぐ行きます。明日行きます」
「芹花、アンタまた何かしでかしたの?」
疑う純子に芹花はあわてて説明した。
「違うよ!メディカルセンターに呼び出されてたんだけど、バイトが忙しくてすっぽかしちゃって…」
「はぁ…あんた明日すぐ行ってきなさいよ、わかった?」
「ハイ…」
芹花はしおらしく言った。今夜はもう夕食抜きだろう…しょんぼりと部屋に向かおうとする芹花を純子が呼び止めた。
「ちょっとあんた、夕ご飯は?」
「食べてないです!」
ぱあっと顔を輝かせた芹花に、落ち込んでいたはずの純子は思わず笑ってしまった。
「本当、しょうがない子なんだから」
あれこれ思いわずらってもしょうがない。無邪気に笑う芹花とテーブルの上のモフチーを見て、純子はそう思う事にした。
次の日の朝。芹花はいつもどおりモフチーに起こされた。
「アウワウ」
モフチーは前足を芹花の顔に乗せ、鼻をぺろぺろ舐めた。
「いたっ、わかった、わかったよ」
猫の舌はざらざらしていて、舐められると結構痛い。芹花は観念して起きた。
「ワオ」
モフチーは世話が焼けるという顔をして芹花の上からどいた。芹花は支度して家を出た。
「じゃあ、いってくるねー」
モフチーがいつものように、玄関まで見送った。
(けっこう、ハードだった…)
再検査でたくさん血を抜かれて、何種類もの薬剤も飲んだ。全て終わった芹花はくたくたの上不安だった。
「中村さん、良いかね」
「あ、はい。結果ですか?私、どこか悪いんですか?」
医師は芹花の向かいに腰を下ろしたので、芹花も座りなおした。
「…カルテをずっと遡って調べてみたんだがね。君は、異様に体が丈夫だね?風邪は一回しか発症したことがなく、紫外線にも滅法強い。これは現代では珍しい、貴重ともいえる特質だ。センターは市民全員の検査結果を中央政府に定期的に報告しなければならない。そこで君の検査結果が…」
医師の言葉が途切れた。いきなり男が入ってきたからだ。
「ああ、ここでしたか。慌てて東京から車を飛ばしてきましたよ。ドームに入る除菌作業に時間がかかるのなんのって…で、この子がそうですか?」
男は軽快な口調でそう言った。まるでテレビから飛び出してきたかのような服装に芹花は目を見張った。ストライプの入ったダークの三つ揃えに、ピカピカの尖った革靴。ぴしっと締められたネクタイには金色のタイピンが光っている。何者だろうと芹花は人事ながら気になった。
「今、大事な説明をしている所だ。外で待っていてもらえないかね」
男はその言葉を意に介さず、芹花の隣に腰を下ろした。
「説明なら、ぜひ私も一緒に。悪いようにはしませんよ。ね、センセイ?」
医師は諦めたように息をついた。
「…で、そこで中村さん、君の突出したデータが目に留まったのだよ。その驚異的な体を必要している場所があって…」
男がその言葉の後を続けた。
「それが私たち、GNG社だ。今日は君をスカウトしに来たんです。ずっと君のような人材を探していた」
「GNG?それって、あのGNG社のこと?」
男はわが意を得たりとばかりにうなずいた。
「そう、あのGNG社だよ。世界の緑の台所さ。君の家は農家だそうだから、きっとよく知っているね?」
家が農家でなくても、その名を知らないものはいないだろう。今や世界の食糧事情をその手に担っていると言っていい会社なのだから。
「私の体が必要って…どういう事ですか?」
芹花の頭に解剖される自分の姿が浮かんだ。男は手を振っていった。
「要は、君にして欲しい、いや、君にしかできない仕事があるんだ。」
「それは…どんな仕事なんですか?」
男は前のめりになった。
「よく聞いてくれました!とても素晴らしい仕事だよ。社は研究用の島を持っていてね。そこで種がどう育つのか実験している。君にはその野菜を育てて、経過を我々に報告する、そんな仕事をして欲しいんだ」
「島、ですか…?でもなんで自分なんかが?もっとふさわしい人がいるんじゃ…」
チッチッチッと男は指を振って見せた。芝居じみた人だなあと芹花は思った。
「その疑問を持つのはもっともだ、順番に説明しよう。島は、紫外線がいささかきつい。完全武装しても、常人ではもたない。だが君は検査によるとメラニンが濃く、紫外線を分解する力が多く備わっている。常人の2,3倍は太陽に耐性があり、しかもウイルスにも強い。加えて嬉しいことに、君は農業のノウハウを持ち合わせている。こんな適した人材は、世界中を探してもそうそういないだろうね。…どうだい、わかってもらえたかな?」
あまりに思いがけない話に、芹花はすぐに答えられなかった。
「…自分はまだ高校も卒業してませんし、そうすぐには…」
「高校なら、島に行っても卒業できようにする用意があるよ。すぐ来てもらえるなら、それなりの報酬も約束もする」
芹花がピクリと動いた。
「…報酬は、おいくらくらいで?」
「そうだね、契約書にサインしてもらえればその時点で契約金としてざっと一千万は支払うよ。あとは社員と同じように、給料制になるかな」
「い…っせんまん…??」
芹花は目ん玉が飛び出るほど驚いた。こんな何のとりえもない自分に、一千万?
「ただ、契約の条件がいくつかあるから、それをよく考えてから決めてほしい。もちろんそちらから条件をつけてもらってもかまわない。我々としては君に来てもらうのが第一だから、出来る限り希望に沿うようにするよ」
そうだ、こんなうまい話があるわけない。芹花はこわごわ聞いた。
「その条件とは…なんですか?」
「守秘義務を徹底してもらうことだね。第一にその島で生活してもらうことになる。一歩も出ずにね」
「ずっと、一歩も、ですか…?家族や友達には…」
「面会や電話は可能だ。もちろん緊急な場合は出てもかまわない。すべてこちらに許可を取ってもらう必要があるが」
つまり家族とはもう暮らせない上、完全な自由はないという事だ。芹花にとって厳しい条件だ。だが、一千万あれば、大樹の大学はもちろん、中村家の生活も楽になるだろう…。そこで、芹花はひらめいた。
「私、猫を飼っているんです。ずっと島に住むのなら、猫を連れて行ってはだめですか」
「猫か。うん、もちろん良いよ。猫なら機密を漏らす心配はないからね。事前にチェックはさせてもらうだろうけど」
即答されたので芹花は少し驚いた。だが、それなら。
「わかりました。それなら私、いきます」
「おお、本当かい!」
男の目が輝いたが、医師が割って入った。
「ちょっと待ちたまえ。まず、この子の両親に話を通してからだろう。君も、よく考えなきゃいけないよ」
よく考えて決めるんだよ。昨日の大樹の言葉が頭の中で響いた。医師のその言葉のおかげで、芹花の頭は冷えた。それを見てとったのか、男はいったん引いて、銀色に光るアタッシュケースの中から封筒を取り出し、芹花に渡した。
「3日後、また君のご両親に会いに行くから、それまでに決めておいてくれるとありがたい。申し遅れたが、私は酒流譲二。GNGジャパンの人事担当だ。よろしく」
「だって、臓器売るよりはマシかと思ったんだよォ」
父が小さな声で言った。それを聞いて鬼のような形相になった母を大樹が止めた。
「母さん、そんな責めないで。俺のために父さんは…」
だがヒートアップした純子は彼にも止められない。
「これを怒らないで何を怒るのよ!芹花もよ!こんな夜遅くまでなにやってんのよ!」
びくっとした芹花を、大樹が庇った。
「芹花も、俺のためにバイト増やしてたんだ。な、だからもう怒らないでやって」
「あんたたち、揃いも揃って…もう」
純子はがっくり肩を下ろした。その様子を見て、大樹は静かに言った。
「母さんも…ありがとう。銀行や農協でかなり金策、してくれたんだろう」
「そうよ。入学金くらいなら、借りられたわ。だから行きなさい、大学」
それを聞いて芹花は顔を輝かせた。さすが母だ。しかし大樹は首を振った。
「俺は行かないよ。通い続けるには金がかかりすぎる。そのせいで家族が苦しくなるなら意味がない。絶対にいやだ」
「そんなの気にするな!せっかく受かったんだぞ、俺がなんとしても…」
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「良いんだ。中村ファームに就職するのが、俺の第一志望なんだから。少し早くなっただけさ。母さんももう頑張らないで。今回のことは、もう忘れよう」
それを聞いて、純子は疲れた表情で言った。
「じゃあこの話はこれで終わりね。はい、解散」
その時、芹花の携帯がけたたましく鳴った。芹花はあわてて電話に出た。
「はい、中村です…あ、そうだった、すみません、忘れてました…えっ、罰金?…わかりました、すぐ行きます。明日行きます」
「芹花、アンタまた何かしでかしたの?」
疑う純子に芹花はあわてて説明した。
「違うよ!メディカルセンターに呼び出されてたんだけど、バイトが忙しくてすっぽかしちゃって…」
「はぁ…あんた明日すぐ行ってきなさいよ、わかった?」
「ハイ…」
芹花はしおらしく言った。今夜はもう夕食抜きだろう…しょんぼりと部屋に向かおうとする芹花を純子が呼び止めた。
「ちょっとあんた、夕ご飯は?」
「食べてないです!」
ぱあっと顔を輝かせた芹花に、落ち込んでいたはずの純子は思わず笑ってしまった。
「本当、しょうがない子なんだから」
あれこれ思いわずらってもしょうがない。無邪気に笑う芹花とテーブルの上のモフチーを見て、純子はそう思う事にした。
次の日の朝。芹花はいつもどおりモフチーに起こされた。
「アウワウ」
モフチーは前足を芹花の顔に乗せ、鼻をぺろぺろ舐めた。
「いたっ、わかった、わかったよ」
猫の舌はざらざらしていて、舐められると結構痛い。芹花は観念して起きた。
「ワオ」
モフチーは世話が焼けるという顔をして芹花の上からどいた。芹花は支度して家を出た。
「じゃあ、いってくるねー」
モフチーがいつものように、玄関まで見送った。
(けっこう、ハードだった…)
再検査でたくさん血を抜かれて、何種類もの薬剤も飲んだ。全て終わった芹花はくたくたの上不安だった。
「中村さん、良いかね」
「あ、はい。結果ですか?私、どこか悪いんですか?」
医師は芹花の向かいに腰を下ろしたので、芹花も座りなおした。
「…カルテをずっと遡って調べてみたんだがね。君は、異様に体が丈夫だね?風邪は一回しか発症したことがなく、紫外線にも滅法強い。これは現代では珍しい、貴重ともいえる特質だ。センターは市民全員の検査結果を中央政府に定期的に報告しなければならない。そこで君の検査結果が…」
医師の言葉が途切れた。いきなり男が入ってきたからだ。
「ああ、ここでしたか。慌てて東京から車を飛ばしてきましたよ。ドームに入る除菌作業に時間がかかるのなんのって…で、この子がそうですか?」
男は軽快な口調でそう言った。まるでテレビから飛び出してきたかのような服装に芹花は目を見張った。ストライプの入ったダークの三つ揃えに、ピカピカの尖った革靴。ぴしっと締められたネクタイには金色のタイピンが光っている。何者だろうと芹花は人事ながら気になった。
「今、大事な説明をしている所だ。外で待っていてもらえないかね」
男はその言葉を意に介さず、芹花の隣に腰を下ろした。
「説明なら、ぜひ私も一緒に。悪いようにはしませんよ。ね、センセイ?」
医師は諦めたように息をついた。
「…で、そこで中村さん、君の突出したデータが目に留まったのだよ。その驚異的な体を必要している場所があって…」
男がその言葉の後を続けた。
「それが私たち、GNG社だ。今日は君をスカウトしに来たんです。ずっと君のような人材を探していた」
「GNG?それって、あのGNG社のこと?」
男はわが意を得たりとばかりにうなずいた。
「そう、あのGNG社だよ。世界の緑の台所さ。君の家は農家だそうだから、きっとよく知っているね?」
家が農家でなくても、その名を知らないものはいないだろう。今や世界の食糧事情をその手に担っていると言っていい会社なのだから。
「私の体が必要って…どういう事ですか?」
芹花の頭に解剖される自分の姿が浮かんだ。男は手を振っていった。
「要は、君にして欲しい、いや、君にしかできない仕事があるんだ。」
「それは…どんな仕事なんですか?」
男は前のめりになった。
「よく聞いてくれました!とても素晴らしい仕事だよ。社は研究用の島を持っていてね。そこで種がどう育つのか実験している。君にはその野菜を育てて、経過を我々に報告する、そんな仕事をして欲しいんだ」
「島、ですか…?でもなんで自分なんかが?もっとふさわしい人がいるんじゃ…」
チッチッチッと男は指を振って見せた。芝居じみた人だなあと芹花は思った。
「その疑問を持つのはもっともだ、順番に説明しよう。島は、紫外線がいささかきつい。完全武装しても、常人ではもたない。だが君は検査によるとメラニンが濃く、紫外線を分解する力が多く備わっている。常人の2,3倍は太陽に耐性があり、しかもウイルスにも強い。加えて嬉しいことに、君は農業のノウハウを持ち合わせている。こんな適した人材は、世界中を探してもそうそういないだろうね。…どうだい、わかってもらえたかな?」
あまりに思いがけない話に、芹花はすぐに答えられなかった。
「…自分はまだ高校も卒業してませんし、そうすぐには…」
「高校なら、島に行っても卒業できようにする用意があるよ。すぐ来てもらえるなら、それなりの報酬も約束もする」
芹花がピクリと動いた。
「…報酬は、おいくらくらいで?」
「そうだね、契約書にサインしてもらえればその時点で契約金としてざっと一千万は支払うよ。あとは社員と同じように、給料制になるかな」
「い…っせんまん…??」
芹花は目ん玉が飛び出るほど驚いた。こんな何のとりえもない自分に、一千万?
「ただ、契約の条件がいくつかあるから、それをよく考えてから決めてほしい。もちろんそちらから条件をつけてもらってもかまわない。我々としては君に来てもらうのが第一だから、出来る限り希望に沿うようにするよ」
そうだ、こんなうまい話があるわけない。芹花はこわごわ聞いた。
「その条件とは…なんですか?」
「守秘義務を徹底してもらうことだね。第一にその島で生活してもらうことになる。一歩も出ずにね」
「ずっと、一歩も、ですか…?家族や友達には…」
「面会や電話は可能だ。もちろん緊急な場合は出てもかまわない。すべてこちらに許可を取ってもらう必要があるが」
つまり家族とはもう暮らせない上、完全な自由はないという事だ。芹花にとって厳しい条件だ。だが、一千万あれば、大樹の大学はもちろん、中村家の生活も楽になるだろう…。そこで、芹花はひらめいた。
「私、猫を飼っているんです。ずっと島に住むのなら、猫を連れて行ってはだめですか」
「猫か。うん、もちろん良いよ。猫なら機密を漏らす心配はないからね。事前にチェックはさせてもらうだろうけど」
即答されたので芹花は少し驚いた。だが、それなら。
「わかりました。それなら私、いきます」
「おお、本当かい!」
男の目が輝いたが、医師が割って入った。
「ちょっと待ちたまえ。まず、この子の両親に話を通してからだろう。君も、よく考えなきゃいけないよ」
よく考えて決めるんだよ。昨日の大樹の言葉が頭の中で響いた。医師のその言葉のおかげで、芹花の頭は冷えた。それを見てとったのか、男はいったん引いて、銀色に光るアタッシュケースの中から封筒を取り出し、芹花に渡した。
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