偽乳と女装と俺とルームシェア男友達

田舎のニワカのハニワ

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#69化粧品の選択と、哲夫の支配

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下着の会計を済ませた後、哲夫とサトシはコスメコーナーへと戻った。哲夫は、まるで自分の彼女にメイク道具を選ぶかのように、真剣な眼差しで棚に並んだ化粧品を眺め始めた。

「これは肌に優しいかな……」「こっちの発色はどうだ?」

哲夫は、テスターをサトシの手にパッチテストし、発色や肌への適合性を確認しながら、慎重に化粧品を選んでいく。そのプロフェッショナルな様子に、サトシは呆れつつも、どこか感心していた。哲夫が姉から教わった知識なのだろうか。

もちろん、つけまつげやビューラー、化粧で使う筆やパフなど、ぱっと見て用途が分かりやすいものは、哲夫はサトシに選ばせた。

「これで良いのか?」

サトシは、半ば投げやりな気持ちで適当に選んだ化粧道具を哲夫に見せながら尋ねた。すると、哲夫はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。

「自分のものなんだから、自分で選べるだろ(笑)」

哲夫の言葉に、サトシはカチンときた。勝手に女装させ、化粧品まで選ばせているくせに、まるで全てサトシの意思であるかのように言う。反論したい気持ちが込み上げるが、サトシは結局、哲夫のその意地の悪い一言に、やはり逆らえなかった。

哲夫の強引さ、そしてそれを許容してしまう自分。サトシは、自分が哲夫の掌の上で転がされていることを痛いほど理解していた。そして、このままでは、哲夫の「女」として、どこまで連れて行かれるのか、サトシには想像もつかなかった。
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