忘れられないクリスマスを君に。

むう

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【12】

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***




「愛海、着いたよ」


30分程して、着いたと言われた先には10階建てくらいの綺麗なマンションがそびえ立っていた。


「…ここ?」

「そう」


車から降り、助手席のドアを開けてくれる朔夜。



何が何だか分からなくて、頭の中はクエスチョンマークだらけ。



「行こう」

そう言われて朔夜の後ろに付いて歩く。


私の知っている朔夜の家は、新築4階建てのアパート。

社会人になって1年目は朔夜の家に遊びに行くことがあったから覚えている。



引っ越しでもしたのかな…



「ねぇ、朔夜「行けば分かるから、もうちょい我慢して」」


「…うん…」

「―7階だから、エレベーター使おう」


エレベーターに乗り、7階へと向かう。




付き合っているのに、住んでいる場所すら把握できてないなんて…

ようやく止まった涙が、また零れそうになる。



朔夜の3年間を、私はほとんど知らない。

どうやって生活していたのかも、

どんな人と一緒に仕事しているのかも。



風邪ひいたときはどうしていたのかな?


私以外の人に看病してもらった?


ご飯は?


それも私以外の人に作ってもらってた?






考えれば考えるほど、心が不安に押しつぶされる。


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