50 / 66
まっくら
しおりを挟む
庭園には、生命力を失った木に、枯草、かつては水が流れていただろう水路に、大きな石柱が折れ転がっている。
宙に火を浮かせ視界を確保すればするほど、この場所が黒い絵の具を塗りたくったような絵画の世界に放り込まれたような感覚に陥る。生命の気配を感じない不気味さがある。
「おれが居てもここから出られないよ。なんか邪魔されてる感あって、それでなんでかなーってうろうろしてたら皆が居た」
「邪魔されてる?」
「そ、なんだろ、出口に蓋されてるみたい」
服を着たクロエがその場に座り込む。どことなく顔がつかれている。気を失ったと言っていたが、体の不調なのだろうか。
クロエの左耳のピアス、触媒であるそいつが光も無いのに小さく光ったような気がして、俺は目を凝らす。
これも赤い石。でもたぶん、これは元からつけていたし家から持ってきたものだろう。
「あー、あと、みんなはここで魔法あんまり使わない方が良い。外と違って自然から発生するマナが無い」
魔力を消費した場合、傷の自然治癒のように回復に時間がかかるのだが、空気中のマナを取り込むことで回復を早めることができる。まあ、それも微々たるものだがないよりかマシ。
ついでに魔法によってはそのマナで威力を増やせるものもある。
「そこら辺は良いんだが、どうするよ。この建物? はなんだ」
「うーん、たまーにこうやって外のものを取り込んだのかな? っていうのはあるから……」
クロエはそこまで言うと、ぱっと顔を上げる。
「誰か防御魔法」
「え、あ、俺が!」
クロエの差し迫った声音に、アルが即座に反応し光のシールドを俺たちを覆うように展開する。
何事か、と視線を動かすと――
バチバチ! と黒い何かがシールドに弾かれる音が響く。
真っ黒な闇から棘のようなものが無数に現れ、こちらにむかって襲い掛かってきているのがシールド越しに見えた。
クロエが教えてくれなければどうなっていたことだろう。魔力も、空気の揺らぎもなにも感じなかった。この空間は確かに無だ。五感が機能していない。
ぐらりとクロエの体が傾き、地に伏す。その顔は暗がりでも分かるくらい血の気が無い。
「クロエ、おい。ここで寝るな」
「随分体温が低いね。これはヒールではどうにもできないかも」
ヴィルがクロエの頬に触れ、眉間に皺を寄せる。
ヒールは怪我は治せても病気の類は治せない。それが重篤なものだと尚更だ。
これはいよいよまずい状況なのかもしれない。闇が襲い掛かる上、俺たちはそれを感知ができない。
光は闇に強い、という相性はこの世界には無く、むしろ同等だ。アルに頑張ってもらうにしても空間事闇属性だと範囲が広すぎる。
どうするか、と考えていると、こつ、こつ、と床を歩く音が聞こえてきた。
火球を広範囲に散らせる。あまり魔力を使いたくないので、庭園全体をというのは無理だ。
「本当は姿を表すつもりは無かったのだが」
「クラウス……」
後ろに流した黒髪に、笑っているだけなら人のよさそうな顔の男だ。その隣には胸に赤い石が付いた黒い竜が佇んでいた。そのサイズはクロエよりもはるかに小さい。
「クロエがまだ生きているようだから、お礼を言っておこうかと思ってね。まあ、もう聞こえないかな」
「生きてる、ようだから?」
まるでクラウスの想定では、クロエが死んでいたみたいじゃないか。聞き間違えであってほしい。なんでこの男は、幼いころから知っているだろう人間にそんなことを言うのだろう。
クロエに意識は無いように見えるが、胸は上下し苦し気ではあるが呼吸はある。
「どうせきみたちは戻れない。ここで、おっと」
クラウスの頭上から、氷の刃が降り注ぐ。しかしそれは隣の黒竜の魔法らしきもので弾かれてしまった。
闇を切り取ったような膜がクラウスを覆い、氷をはらったかと思えば空気のように消えた。
「名家の坊ちゃんなのに、手癖が悪いね。話を聞く前に攻撃か」
「失礼、暗くて良く見えなかったもので魔獣かと」
穏やかに笑うヴィルに、クラウスは舌打ちをする。
「きみたちが虫を見つけなければ、もう少し生かしておいたんだが」
「あれ、やっぱあんだだったのか、冥途の土産に全部話しても良いぜ?」
「王子様は潔いね、攻撃の機会を狙っているきみらも見習いたまえ。ちなみに、僕になにかあれきみらの希望は断たれる。下手に動かない方が良い」
嘘だな。確かにあの男をどうこうしたらここから出る方法も分からないだろうが、どうせ出す気なんてない。俺には分かる。何故なら俺もヤツのような男だからだ。勝ち確で気持ち良くなって、悔しがる馬鹿どもを煽る瞬間に全力を注ぐタイプ。
「クロエに何をした」
「ヒューイに命を譲ってもらったんだ。彼の力は凄いだろう? 深淵を泳ぎ、その力を使う。魔力を増強すれば世界樹すら闇に沈めることができるんだ」
世界樹にも勝てる、の答えがこれか。なるほど。つまりこいつは、クロエが励ますつもりで見せた力を自分の為に利用することを思いついたというわけだ。
博士を心配していたクロエが、こんな話を聞かなくてよかった。
「世界樹があるから、魔石病が無くならない。誰も耳を傾けないどころか、教会に邪魔されこの説はもみ消される。世界樹に選ばれない人間が悪い、とな」
「だから世界樹を襲ったのか」
「一度目は、世界樹の枝葉を狙った。生命と魔力の源は、利用価値があるからね。おかげでほぼ不死身の魔獣を完成させられたし、ヒューイの力も近いうちにクロエを凌ぐだろう」
ヒューイ、あの竜の名前か、俺がぴゅー太と悩んだやつだ。本名を言い当てるとは、俺も予知があるのかもしれない。
おそらく、ヒューイはクラウスに操られている。彼が手を動かしたときに目と胸の赤い石が光った。それ以外は置物のように静かだ。
赤い石、クロエのピアス。今更遅いかもしれないが、クロエの耳にぶら下がっていた瞳を模したような形のピアスを外す。
血のように赤い石が、一度光るとすぐにただの石に戻った。
「気が付けて偉いね。だが今さらだよ」
「これ、クロエの家から持ってきたものではないのか」
「僕が預かっていたのだからどうとでも出来る」
「命を吸い取り他者へ移すだなんて、すごい技術ですね? もっと良い使い方があったでしょうに」
「息子を生き返らせる以上に、良い利用法があるかな?」
これまでの会話で、クラウスがクロエの力と命を使って死んだ息子を生き返らせようとしていたこと、世界樹の一部を使って魔獣を作ったこと、そしてヒューイとやらをさらに改造して強くしようとしていることが分かった。ありがとう勝ち確説明おじさん。ちなみにそれフラグだからな。
聞けば聞くほど、過去に告発された段階で学者の地位を剥奪されてしまえば良かったのに、と腹が立つ、世界は何をしていたんだ。憎まれっ子世に憚りすぎているぞ。
クラウスの能力は高い。天才ともいえるのだろう。問題を起こしたというのに、大学やシルヴィアにも講義に来ていた。広く認められている能力も、使い方を間違えれば憎いだけだ。
「死者蘇生は罪だ。魂は戻らない。そのヒューイというのも、本当に息子か?」
「知っているとも、中身はもうどうでもいい。獣以上の知恵もない。だが、息子の一部が入っているだけで僕は満足だ。十分僕の子と言えるだろう?」
言えないだろ。一部だけって、こんなことを言っても、瞳孔の開ききった男に届きそうもない。
知恵が無いから操るか、去年俺があった時に保護できたら違ったのだろうか。あの時はきっと、まだ操られていなかった。
「学校にヒューイを寄越したか」
「……勝手に動いてしまって困ったよ」
「さっき、下に居た子供は」
「さあ、なんだろうね」
学校で会ったあれがヒューイなら、彼は俺を呼んだ。下の部屋で出会ったのが同一人物ならなら、もしかして会いに来たのかな、なんて考えてしまう
殴ろう。殴って全部吐かせて、ごめんなさいをさせたい。
「クロエは、お前を心配していたんだぞ。幼いころから知っているんじゃないのか、息子と同じくらいの年ごろから」
「だからなんだ。そろそろお話は終わろうか、そうだな」
クラウスが後ろで手を組むと、ヒューイの瞳が赤く光る。それに反応したアルが、再びシールドを展開する、が
「な」
「……!」
音もなくシールド内に現れた黒い何かにヴィルとカイル先輩が飲まれ、手を伸ばす間もなくふわりと消えた。
宙に火を浮かせ視界を確保すればするほど、この場所が黒い絵の具を塗りたくったような絵画の世界に放り込まれたような感覚に陥る。生命の気配を感じない不気味さがある。
「おれが居てもここから出られないよ。なんか邪魔されてる感あって、それでなんでかなーってうろうろしてたら皆が居た」
「邪魔されてる?」
「そ、なんだろ、出口に蓋されてるみたい」
服を着たクロエがその場に座り込む。どことなく顔がつかれている。気を失ったと言っていたが、体の不調なのだろうか。
クロエの左耳のピアス、触媒であるそいつが光も無いのに小さく光ったような気がして、俺は目を凝らす。
これも赤い石。でもたぶん、これは元からつけていたし家から持ってきたものだろう。
「あー、あと、みんなはここで魔法あんまり使わない方が良い。外と違って自然から発生するマナが無い」
魔力を消費した場合、傷の自然治癒のように回復に時間がかかるのだが、空気中のマナを取り込むことで回復を早めることができる。まあ、それも微々たるものだがないよりかマシ。
ついでに魔法によってはそのマナで威力を増やせるものもある。
「そこら辺は良いんだが、どうするよ。この建物? はなんだ」
「うーん、たまーにこうやって外のものを取り込んだのかな? っていうのはあるから……」
クロエはそこまで言うと、ぱっと顔を上げる。
「誰か防御魔法」
「え、あ、俺が!」
クロエの差し迫った声音に、アルが即座に反応し光のシールドを俺たちを覆うように展開する。
何事か、と視線を動かすと――
バチバチ! と黒い何かがシールドに弾かれる音が響く。
真っ黒な闇から棘のようなものが無数に現れ、こちらにむかって襲い掛かってきているのがシールド越しに見えた。
クロエが教えてくれなければどうなっていたことだろう。魔力も、空気の揺らぎもなにも感じなかった。この空間は確かに無だ。五感が機能していない。
ぐらりとクロエの体が傾き、地に伏す。その顔は暗がりでも分かるくらい血の気が無い。
「クロエ、おい。ここで寝るな」
「随分体温が低いね。これはヒールではどうにもできないかも」
ヴィルがクロエの頬に触れ、眉間に皺を寄せる。
ヒールは怪我は治せても病気の類は治せない。それが重篤なものだと尚更だ。
これはいよいよまずい状況なのかもしれない。闇が襲い掛かる上、俺たちはそれを感知ができない。
光は闇に強い、という相性はこの世界には無く、むしろ同等だ。アルに頑張ってもらうにしても空間事闇属性だと範囲が広すぎる。
どうするか、と考えていると、こつ、こつ、と床を歩く音が聞こえてきた。
火球を広範囲に散らせる。あまり魔力を使いたくないので、庭園全体をというのは無理だ。
「本当は姿を表すつもりは無かったのだが」
「クラウス……」
後ろに流した黒髪に、笑っているだけなら人のよさそうな顔の男だ。その隣には胸に赤い石が付いた黒い竜が佇んでいた。そのサイズはクロエよりもはるかに小さい。
「クロエがまだ生きているようだから、お礼を言っておこうかと思ってね。まあ、もう聞こえないかな」
「生きてる、ようだから?」
まるでクラウスの想定では、クロエが死んでいたみたいじゃないか。聞き間違えであってほしい。なんでこの男は、幼いころから知っているだろう人間にそんなことを言うのだろう。
クロエに意識は無いように見えるが、胸は上下し苦し気ではあるが呼吸はある。
「どうせきみたちは戻れない。ここで、おっと」
クラウスの頭上から、氷の刃が降り注ぐ。しかしそれは隣の黒竜の魔法らしきもので弾かれてしまった。
闇を切り取ったような膜がクラウスを覆い、氷をはらったかと思えば空気のように消えた。
「名家の坊ちゃんなのに、手癖が悪いね。話を聞く前に攻撃か」
「失礼、暗くて良く見えなかったもので魔獣かと」
穏やかに笑うヴィルに、クラウスは舌打ちをする。
「きみたちが虫を見つけなければ、もう少し生かしておいたんだが」
「あれ、やっぱあんだだったのか、冥途の土産に全部話しても良いぜ?」
「王子様は潔いね、攻撃の機会を狙っているきみらも見習いたまえ。ちなみに、僕になにかあれきみらの希望は断たれる。下手に動かない方が良い」
嘘だな。確かにあの男をどうこうしたらここから出る方法も分からないだろうが、どうせ出す気なんてない。俺には分かる。何故なら俺もヤツのような男だからだ。勝ち確で気持ち良くなって、悔しがる馬鹿どもを煽る瞬間に全力を注ぐタイプ。
「クロエに何をした」
「ヒューイに命を譲ってもらったんだ。彼の力は凄いだろう? 深淵を泳ぎ、その力を使う。魔力を増強すれば世界樹すら闇に沈めることができるんだ」
世界樹にも勝てる、の答えがこれか。なるほど。つまりこいつは、クロエが励ますつもりで見せた力を自分の為に利用することを思いついたというわけだ。
博士を心配していたクロエが、こんな話を聞かなくてよかった。
「世界樹があるから、魔石病が無くならない。誰も耳を傾けないどころか、教会に邪魔されこの説はもみ消される。世界樹に選ばれない人間が悪い、とな」
「だから世界樹を襲ったのか」
「一度目は、世界樹の枝葉を狙った。生命と魔力の源は、利用価値があるからね。おかげでほぼ不死身の魔獣を完成させられたし、ヒューイの力も近いうちにクロエを凌ぐだろう」
ヒューイ、あの竜の名前か、俺がぴゅー太と悩んだやつだ。本名を言い当てるとは、俺も予知があるのかもしれない。
おそらく、ヒューイはクラウスに操られている。彼が手を動かしたときに目と胸の赤い石が光った。それ以外は置物のように静かだ。
赤い石、クロエのピアス。今更遅いかもしれないが、クロエの耳にぶら下がっていた瞳を模したような形のピアスを外す。
血のように赤い石が、一度光るとすぐにただの石に戻った。
「気が付けて偉いね。だが今さらだよ」
「これ、クロエの家から持ってきたものではないのか」
「僕が預かっていたのだからどうとでも出来る」
「命を吸い取り他者へ移すだなんて、すごい技術ですね? もっと良い使い方があったでしょうに」
「息子を生き返らせる以上に、良い利用法があるかな?」
これまでの会話で、クラウスがクロエの力と命を使って死んだ息子を生き返らせようとしていたこと、世界樹の一部を使って魔獣を作ったこと、そしてヒューイとやらをさらに改造して強くしようとしていることが分かった。ありがとう勝ち確説明おじさん。ちなみにそれフラグだからな。
聞けば聞くほど、過去に告発された段階で学者の地位を剥奪されてしまえば良かったのに、と腹が立つ、世界は何をしていたんだ。憎まれっ子世に憚りすぎているぞ。
クラウスの能力は高い。天才ともいえるのだろう。問題を起こしたというのに、大学やシルヴィアにも講義に来ていた。広く認められている能力も、使い方を間違えれば憎いだけだ。
「死者蘇生は罪だ。魂は戻らない。そのヒューイというのも、本当に息子か?」
「知っているとも、中身はもうどうでもいい。獣以上の知恵もない。だが、息子の一部が入っているだけで僕は満足だ。十分僕の子と言えるだろう?」
言えないだろ。一部だけって、こんなことを言っても、瞳孔の開ききった男に届きそうもない。
知恵が無いから操るか、去年俺があった時に保護できたら違ったのだろうか。あの時はきっと、まだ操られていなかった。
「学校にヒューイを寄越したか」
「……勝手に動いてしまって困ったよ」
「さっき、下に居た子供は」
「さあ、なんだろうね」
学校で会ったあれがヒューイなら、彼は俺を呼んだ。下の部屋で出会ったのが同一人物ならなら、もしかして会いに来たのかな、なんて考えてしまう
殴ろう。殴って全部吐かせて、ごめんなさいをさせたい。
「クロエは、お前を心配していたんだぞ。幼いころから知っているんじゃないのか、息子と同じくらいの年ごろから」
「だからなんだ。そろそろお話は終わろうか、そうだな」
クラウスが後ろで手を組むと、ヒューイの瞳が赤く光る。それに反応したアルが、再びシールドを展開する、が
「な」
「……!」
音もなくシールド内に現れた黒い何かにヴィルとカイル先輩が飲まれ、手を伸ばす間もなくふわりと消えた。
231
あなたにおすすめの小説
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結済】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる