悪役令息さん総受けルートに入る

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二年生へん

ぐだぐだ

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 再び足を動かし、ようやく面談室に着く。腕時計を見ると、ぎりぎり時間通りだ。
 木製の扉をノックすると、どうぞ、と低い声が聞こえた。ドアノブに手をかけ、失礼します、と中に入る。
 エドガー先生は机の向こうに座っており、何やら書類とにらめっこをしていた。
 無駄な物が少ない面談室は殺風景とも感じられる。革製のソファに腰掛ければ、先生はゆっくりとした動きで姿勢を正した。
「忙しいのに悪いね、呼び出して」
「いえ、大丈夫です」
「ええと、ユーリくんね。そうだ、世界樹のお世話はどう?」
 学校での話かと思いきや、急に斜め上に飛んだ。こういうのには慣れてはいるが、生活態度などの指導をされるつもりで来てしまっていたので、不意打ちを食らった。
「今はそんなに通ってません」
 世界樹は健康そのもの、その本体も元気に各地を飛び回っている。違和感があれば、あいつがうるさくなるだろう。
 時折俺の脳内に話しかけては、旅の話をしてくるのが腹立たしい。もう少ししたら一旦帰るといって、どれほど経っただろう。あいつのせいで、俺は教会にも呼ばれ、お祈りの時間に付き合わされている。意味が分からない。
 この間言った時は、俺用の衣装が用意されていて着たくなくて逃げ回った。リーフの服によく似た、白いカソックのようなものだった。裾が長くてひらひらしていて、どこかフェミニンなデザインをしていた。
「そうだよね、特別何も起こらなければお仕事もないか。学業に専念出来て良いね」
 エドガー先生は少し笑って、手元の資料を見る。
「ふむ、きみはお勉強に関しては問題ないね。魔法なんだけど、闇と炎以外があまりよろしくないか」
「苦手な属性は、基礎さえできていれば良いと考えています」
「特進ではない生徒でも、それくらいはできるよ? そのままだと一般に戻ってもらうかもしれない。闇と炎も狭く深くといった状態だよ」
 穏やかで優しい先生と噂だが、その声は厳しく視線も氷のように冷たい。俺の気のせいであればいいが、棘を感じる。
「リザさんから聞いたけど、もともと特進に居ること自体不本意らしいね」
「実力に見合っていないとは感じています」
 特進に入ることになってから、俺はちゃんと訴えた。魔力平凡のくせにちょっと器用だからとはいれてしまった。ペーパーテストの結果も大きいのだろうが、他の生徒からちくちく嫌味を言われるくらいには、不相応だった。
「それは、きみを評価してくれた方が可哀想じゃないかな?」
「そうですね、なので自分なりに努力はしているつもりです」
「ふむ、例えば?」
「勉強と違って、魔法の不得意な属性は体質のようなものだと考えています。なので、他の属性は平均値を目指し。後は得意な部分を伸ばすようにしています。実際、炎と闇の魔法でしたら一般生徒には負けません」
 別に、特進に拘ってはいない。だが、手を抜くと言う事もできない性分かつ、俺に嫌味を言ってきた連中が悔しい顔をするなら現状を維持したい。
 炎と闇ならば一般生徒には劣らない、という所までは来ている。重力を操る魔法が便利すぎて、それに頼ってしまうが炎魔法のが好きだ。火は良い。菌を殺してくれる。
「正直なところ、一緒に入った二人と比べると、きみはどうしても劣っている印象だ。もちろん彼らより秀でている部分はあるが、恐らくそれも追いつかれる可能性が高い」
 エドガー先生は眉間の皺を深くする。
「うーん、世界樹の聖者というところも評価に加点されていたのかな」
 独り言のような声量だ。その資料見せてみろ、そんなことが書いてあるなら俺は今すぐ特進をやめたい。学園長たちは、俺を特別扱いはしないと言っていた。俺自身もそんなの望まない。
 見つめすぎたのか、俺の視線に気が付いたエドガー先生は、苦笑いを浮かべて謝罪した。
「ごめんごめん、リザ先生との考え方の違いっていうのかな。本当に申し訳ないけど、私が試験官ならきみを特進に推薦しないと思って」
「俺も俺が試験官ならそうします」
「謙虚なのかなんなのか……。もうすぐ中級魔導士試験があるだろう? その結果次第だね。もう少し見ないと分からないな」
 中級試験は確か、今年から少し内容が変わった。確か三人一組で魔法生物の元へ向かい、彼らから特別な素材を貰うのだ。そしてそれで、魔具を作る。
 ゲーム内では、アクセサリー機能開放だ。フェアリーの涙を貰って、魔法防御アップの装備を手に入れるイベントだった。スタジュエはモンスターから素材を剝いでアイテムを作る要素もある。悠太はそこも気に入っていた。
「結果を出したとしても、今回の形体だと俺だけの力とは言えませんよ」
「三人で協力した結果だね。他二人が強くても、きみが劣るなら合格にならない。チーム戦みたいなものだから」
 頑張ってね、という言葉を最後に面談は終了となる。
 新しい先生的には、俺は特進生に相応しくないらしい。
 それもそうか、いろいろあって、俺自身の評価は正しいものではなくなっていた可能性は否めない。個人的には、そうであってほしくはないが、それはリザ先生に聞かねば分からないだろう。
 ソファを立つと、エドガー先生が俺を呼び留める。
「きみは、世界樹をどう思う?」
「世界樹、ですか?」
「我々にとって、恵みを与える神なのか?」
 不思議な質問だ。生徒の評価に関わるものではないだろう。この人が先ほど呟いた言葉を思い出す。俺の価値がそこにしかないとでも言いたいのか、というのはさすがに邪推がすぎるな。
「どうでしょう、理解のできない人知を超えた厄介なもの、という認識です」
「へえ、面白いね。あれに近しい人の意見だからかな。ありがとう、お疲れ様」
 眼鏡の奥の目が細められる。
 ジェイといい、この人といい、世界樹というのはずいぶん人気があるな。
 面談を終え、結構内容が酷かったなと思い返す。
 一言で表わすなら、お前なんで特進居るの? とぶつけられたのだ。口調や表情こそ優しかったが、あの人結構辛辣だな。なにより、噂よりも冷たく感じた。
 クロードとクラスが離れ、嫌みを言う人も減ってしまったからだろうか。あの程度が引っかかるとは、俺も温い人間になったものだ。

「はい、こっちがローブでこれは緊急転送機、これはマップだよ」
「ありがとうございます」
 エドガー先生から試験装備を受け取る。厚手のローブは魔防高めで、熱にも寒さにも強いすぐれもの。
 スタジュエの序盤最強装備かつ、終盤にも役に立つものだ。もう一つはブローチ型の転送機。魔力を込めると学園まで帰れる。そして試験場までのマップ。ローブはさっさと羽織ることにした。

 今年から魔導士試験の内容が変わり、中級は二日間構成で一日目は筆記試験、二日目に実地試験となっている。
 例年通りならば、筆記と対人戦だったのだが上級試験に振り分けられた。おかげで今年上級試験を受ける人は、筆記、実地、対人と盛りだくさんになったらしい。
 ヴィルとカイル先輩も受けるそうだが、余裕そうなヴィルと死んだ顔をしているカイル先輩で、試験に対する対照的な姿が見られた。
 余裕そうな兄を見ていると、お前たまには落第というものを味わってみたらどうだ? と思わなくもない。俺はカイル先輩よりの人間である。表には出さないがな。
 本日は実地試験だ。同じクラスの人間同士で三人組に分かれ、与えられた課題をこなす。教室から転送装置で試験場に向かい、後はそれぞれのチームでルートを決め、どこを目指すか決めるのだ。

 現在教室には俺たちだけだ。試験前の緊張感と、騒がしさが消え、静かなものだ。
 地図を広げ、俺は違和感に気が付く。
「あの、これ俺たちだけ行く場所違うような」
 手を上げて発言すると、エドガー先生はにこやかに頷いた。
「ああ、それね。きみらは特進グループだから、少し難易度高めになってるんだ」
「そういうのありなんですか? 不平等では?」
「チーム分けを学園側が行ったのは知っているね? 僕らは君たちを別チームにする予定だったんだ。でも運営側の意向でね」
「……原因は俺ですか」
「そう、クロエくんもアルフレッドくんも、きみの護衛として同じチームになっている」
「だからといって、試験内容が変わるのはどうかと」
「不公平になってしまうだろう? 優秀な者で組んだらクリアして当然だ」
 今までそんな話聞いたことが無い。
 成績優秀者が固まったからとて、それに合わせて難易度を変えていたら、試験の意味がないだろう。初等部の子供に、お前は頭が良いから中等部の試験をやれと言うようなものだ。
 運営に抗議したほうが良い。去年の会場不備といいどうなってるんだ。
「少し難易度が高いと言っても、人と友好的な魔法生物相手だ。事前に交渉も済ませてある。危険があったら緊急転移装置を使って良いからね」
 中級試験の実地は、魔法生物の元へ向かって彼らと交渉、あるいは戦闘して彼らの持つ特殊な素材を貰うことだ。
 魔法生物の言語を操れるか、彼らを納得させることが出来る魔法が使えるか、そして道中に出てくる魔獣をちゃんと退けることができるかが焦点だ。
 ユニコーンやシルフのような森に住む精霊たちが今回のお相手になるらしい。
「まあ、とりあえず行ってみようよ」
「やばそうな相手なら逃げて良いんでしょ? 危ないなら秒で逃げよう」
「逃げる前提はやめようね。やれるだけのことはやってから逃げるように」
 敵を見てから逃げようと提案しているクロエに、エドガー先生は苦笑いだ。
 この二人と居ると、文句を言っている俺がおかしいみたいに感じる。正当な苦情だと思うのだが、ここで時間を無駄にするのも良くない。
 仕方なしに、教壇横に設置された転送機の前に立つ。
「ああ、そうだ。向こうに着いたら、この小瓶を開けるようにね。中に撮影用の人工精霊が入ってるから。試験が終わったと精霊が判断したら、転送術式が発動するようになってるからね」
「はい」
 撮影して後日内容を確認、採点ってわけか。渡された小瓶を手に、床に置かれた転送装置に足を乗せる。羊皮紙に魔法陣をかいただけのシンプルなものだが、これに魔力を込めるだけで座標の場所へひとっとびだ。
 俺、この試験が終わったら一般向けの試験でもこの内容なのか調べるんだ。そして俺たちのような例が無いのであれば、クレーム入れるんだ。
「あ、ユーリ先行かないで、おれが先、次ユーリで最後アル」
「お前、そういうこと考えられるんだな」
「逆になんで率先して先に行こうとした? 何も考えてない?」
「良かったな試験前で、いつもの俺なら喧嘩するところだったぞ」
「はいはい! 二人ともはやく行く!」
 アルに背を押され、クロエが移動する。次に俺、最後にアルとなった。
 俺が転移する前、アルが俺の手を引く。振り返ると揺れる青い瞳と目が合った。
「先に向こうついてるクロエと合流して、絶対動かない事!」
「当たり前だろ、チームでの行動も加点になるんだぞ」
「なんだろう、なんで信用できないんだろ……ユーリの日ごろの行いか……」
「今度お前のデザート辛くしてやるからな」
「やめて、ほら行って」
 なんだか釈然としないが、荷物を確認して大人しく転移装置を起動する。景色が変わる瞬間、エドガー先生の姿が視界に入った。
 普段の笑顔とは別人のような、冷めた表情をしていた。
 これは持論だが、普段優しく、笑顔が多い人間ほど恐ろしい物は無い。
 あの時何を思っていたのですか? と聞くのは、あの表情を後二回見てからにしようじゃないか。俺も性格が悪いから分かる。あいつ絶対嫌な奴。
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