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(ここは……?)
見慣れた天井がやけに落ち着く。
大好きなピンクの薔薇の香り。
いつの間にか私室の寝室にいることに気がついた。
窓からの陽射しがアーレイの黒髪に反射してより艶やかさを醸し出している。
「ミルラ、いる?」
ゆっくりとベッドから起き上がり、回りに水差しがないか見渡す。喉を潤したかった。
(確か天界に呼ばれて、縁者石のお告げを聞いて。そしたら、槍が降ってきたんだった!)
天界あるある伝説が現実になり、思わず失笑する。
かなりの衝撃的な展開だった。
(あんなことある?あ、そうだ!あ、あの縁者石のお告げ!あれは何?どういうこと?三人と話、しなくちゃ!)
いろいろなことが同時に起こりすぎて混乱気味だけど、怖い思いをしたことより夫が三人になることが衝撃すぎた。そして何よりも何だかとても恥ずかしくて思わず手元の布団を引き寄せる。
(わーっ。えっと。私、どうしたい?何からしたらいい?その前にみんな大丈夫だったのかな?)
自分がここにいるのだから、少なくても誰かが助けてくれたのだ。
怪我をしていないか?どうしているのか気になった。
「あ、アーレイ様!」
何か用事をしていたのだろう。
水差しを持ったミルラが駆け寄りながらベッド脇に置くとアーレイを覗きこんだ。
「もう心配したんですからねっ!」
ミルラは侍女ではあるが、小さな頃から一緒に育った姉のような存在でもある。しっかり者で、ちゃっかり者。裏表のない性格に、仕事の正確性もさることながら、面長の輪郭に、アーモンドのような瞳。銀色かかったストレートな髪は清楚な感じを見る者に与える。なかなかの整った美人で、陰で慕うものも多いらしい。
水を渡しながら、ミルラは概略をまとめてアーレイに伝えてくれた。
「つまりは、私はイルスにナイフで刺された上に毒にも侵された、と……」
(はぁ。やっぱり。あのストーカー女は何故ゆえにそこまで執着するの?)
ジーエンの回復術と解毒のおかげで今回も何とか助かった。リンセイとウエイにもまた助けられた。
おまけに、本当に槍まで降ってきたからもう笑うしかない。だいたい何の因果で毎回狙う?あのストーカー女!!もう大迷惑!
(はぁ。やっぱり、私はあの三人なくしては生きられないことを神様はご存知なのかも。あ、私も一応神様なんだけど。こうみると絶妙な組み合わせ?でも、ふはぁー)
また急に恥ずかしさがこみあげてくる。
いま見たらおそらく耳まで赤くなってるかも知れない。ミルラに知られるのすら恥ずかしかった。
(でも!やっぱり!恥ずかしい!あ、そうだ!まず、お母様に聞けばいいのかも)
急に黙りこんで何やら一人で葛藤しているアーレイの肩を叩く。
「先程まで国王夫妻が三人とお話されてました。マーリ様とジーエン様にはアーレイ様がお目覚めになったと報告しましたので、時期ににいらっしゃるかと」
ミルラによると、丸一日近く眠っていたらしい。
(だとすると、善は急げ!)
三人に会うのが今は気まずいし、先にお母様に会おう。そう決めると、女性らしい曲線美をした腰から脚にかけて被っていた布団をはねのけた。
「ねぇ、ミルラ。あのね、縁者石のお告げのこと、彼らは何か言ってた?」
何となく直接本人たちに聞く勇気がなくて、ミルラの反応を伺う。
「それなら、もうじきいらっしゃるかと思いますから、直接伺ったらいかがですか?」
ミルラの少しからかうような表情に、アーレイがむすっと下を向く。
(もー!ミルラってば、いじわる!)
ミルラはすっかりアーレイの考えがお見通しなのかクスクス笑っている。
「アーレイ様、何だかとっても初々しい表情されていますけど?耳まで赤くなってますが、大丈夫ですか?」
「ミ、ミルラっ!」
それは恥ずかしいからなんて言えるわけないでしょ!ミルラ、分かってて楽しまないでよ!しかし、ここにいたら、三人が来ちゃうから!
とりあえず、お母様から当時の話を聞いてもう少し冷静になれるまで、会いたくないかも)
「――――、ちょっとお母様のところに話をしに行ってくるから。もし三人がらきたらーー」
ベッドから右足をおろしたその時だった。
見慣れた天井がやけに落ち着く。
大好きなピンクの薔薇の香り。
いつの間にか私室の寝室にいることに気がついた。
窓からの陽射しがアーレイの黒髪に反射してより艶やかさを醸し出している。
「ミルラ、いる?」
ゆっくりとベッドから起き上がり、回りに水差しがないか見渡す。喉を潤したかった。
(確か天界に呼ばれて、縁者石のお告げを聞いて。そしたら、槍が降ってきたんだった!)
天界あるある伝説が現実になり、思わず失笑する。
かなりの衝撃的な展開だった。
(あんなことある?あ、そうだ!あ、あの縁者石のお告げ!あれは何?どういうこと?三人と話、しなくちゃ!)
いろいろなことが同時に起こりすぎて混乱気味だけど、怖い思いをしたことより夫が三人になることが衝撃すぎた。そして何よりも何だかとても恥ずかしくて思わず手元の布団を引き寄せる。
(わーっ。えっと。私、どうしたい?何からしたらいい?その前にみんな大丈夫だったのかな?)
自分がここにいるのだから、少なくても誰かが助けてくれたのだ。
怪我をしていないか?どうしているのか気になった。
「あ、アーレイ様!」
何か用事をしていたのだろう。
水差しを持ったミルラが駆け寄りながらベッド脇に置くとアーレイを覗きこんだ。
「もう心配したんですからねっ!」
ミルラは侍女ではあるが、小さな頃から一緒に育った姉のような存在でもある。しっかり者で、ちゃっかり者。裏表のない性格に、仕事の正確性もさることながら、面長の輪郭に、アーモンドのような瞳。銀色かかったストレートな髪は清楚な感じを見る者に与える。なかなかの整った美人で、陰で慕うものも多いらしい。
水を渡しながら、ミルラは概略をまとめてアーレイに伝えてくれた。
「つまりは、私はイルスにナイフで刺された上に毒にも侵された、と……」
(はぁ。やっぱり。あのストーカー女は何故ゆえにそこまで執着するの?)
ジーエンの回復術と解毒のおかげで今回も何とか助かった。リンセイとウエイにもまた助けられた。
おまけに、本当に槍まで降ってきたからもう笑うしかない。だいたい何の因果で毎回狙う?あのストーカー女!!もう大迷惑!
(はぁ。やっぱり、私はあの三人なくしては生きられないことを神様はご存知なのかも。あ、私も一応神様なんだけど。こうみると絶妙な組み合わせ?でも、ふはぁー)
また急に恥ずかしさがこみあげてくる。
いま見たらおそらく耳まで赤くなってるかも知れない。ミルラに知られるのすら恥ずかしかった。
(でも!やっぱり!恥ずかしい!あ、そうだ!まず、お母様に聞けばいいのかも)
急に黙りこんで何やら一人で葛藤しているアーレイの肩を叩く。
「先程まで国王夫妻が三人とお話されてました。マーリ様とジーエン様にはアーレイ様がお目覚めになったと報告しましたので、時期ににいらっしゃるかと」
ミルラによると、丸一日近く眠っていたらしい。
(だとすると、善は急げ!)
三人に会うのが今は気まずいし、先にお母様に会おう。そう決めると、女性らしい曲線美をした腰から脚にかけて被っていた布団をはねのけた。
「ねぇ、ミルラ。あのね、縁者石のお告げのこと、彼らは何か言ってた?」
何となく直接本人たちに聞く勇気がなくて、ミルラの反応を伺う。
「それなら、もうじきいらっしゃるかと思いますから、直接伺ったらいかがですか?」
ミルラの少しからかうような表情に、アーレイがむすっと下を向く。
(もー!ミルラってば、いじわる!)
ミルラはすっかりアーレイの考えがお見通しなのかクスクス笑っている。
「アーレイ様、何だかとっても初々しい表情されていますけど?耳まで赤くなってますが、大丈夫ですか?」
「ミ、ミルラっ!」
それは恥ずかしいからなんて言えるわけないでしょ!ミルラ、分かってて楽しまないでよ!しかし、ここにいたら、三人が来ちゃうから!
とりあえず、お母様から当時の話を聞いてもう少し冷静になれるまで、会いたくないかも)
「――――、ちょっとお母様のところに話をしに行ってくるから。もし三人がらきたらーー」
ベッドから右足をおろしたその時だった。
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