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穴があったらずっとず――――っと埋まってしまっていたいと手元にあったクッションで顔を埋めてみた。
ちなみに、毎度おなじみのベッドに横たわる私、である。
(恥ずかしすぎた…………。今更だけど…………。)
物理的に頭を振ってみても変わらない。
「アーレイ様、本当に可愛いっ!」
ミルラが隣で頭を振っている私を見てクスクス笑っている。
人生、本当に何が起こるか分からない。
あのタイミングで、純潔を捧げることになるなんて。思い出しただけでも赤面してしまう。
(あ――――!もう、恥ずかしい!)
初体験で三人とした後、あまりの激しさに意識を失ってしまったらしい。
気が付いたらミルラに介抱されていた。
夢かと思ったけど、下半身がなんだか違和感がある。
絶対に夢ではないと痛感する。
(三人の裸を見る余裕すらなかったし!あー、もう!)
あの出来事が衝撃的すぎて、何だか思い出す度になぜか下半身が疼いてしまう。そんな自分が本当にイヤだった。
ミルラはあの後、何が行われたかを直ぐ様把握し、私を見てはニヤニヤしてる訳で。
(ダンのこと聞くつもりが形成逆転してるしっ!)
あの後、どうなったかは知りたいような知りたくないような……だったけど、ご丁寧にリンセイが南の国に行く打ち合わせをしたいから、と話をしにくるらしい。
そういえば!と思い、自分の体を見るとちゃんと洋服を着ていた。薄手の淡いブルーのお気に入りのドレスだった。
「私が先ほど清めさせていただき、着替えさせていただきました。裸というわけにはいかないですしね?」
「…………ありがとう」
ああ、またしても消えてしまいたい……。
「アーレイ様は幸せですね!3人のあんな素敵な王子様に愛されているのですから。先ほども誰がアーレイ様の着替えを手伝うかで揉めて、結局私が追い出したんですよ」
……なるほど。そういうことだったのね。さすがだわ、ミルラ。
「ね?ミルラはその……あの……ダンとはもうそういう関係なの?」
ミルラは急に自分の話題を振られて驚いたもの小さく頷いていた。
「…………彼とはアーレイ様が学院にいらした頃に何度か会うようになって仲良くなりまして。それ以来、時々デートしたり、霊伝したりしていました。今回、お告げが出てアーレイ様がリンセイ様とご結婚されることが分かったのもあり、これから一緒にいる機会も多いだろうからとプロポーズしてくれたんですっ!」
――デート?
――プロポーズ?
私が未だかつて経験したことのない単語が次々と飛び出す。
全然気が付かなかった私。
ミルラとダンは私たちが結婚したら一緒になるつもりらしい。
「いいなー、ミルラ!私、デートしたこともないし、プロポーズだってされてないし……」
それらをいきなりすっ飛ばしていきなり4人で……とかロマンチックから程遠い現実に切ない乙女心がキュンっとしてしまう。
「これからデートすればいいじゃないですか?ほら、プロポーズしてもらえばいいんですよ?」
――そんなものなのだろうか?おねだりしてみたりいのかな?
そんなことを考えていると、リンセイがノックして部屋に入ってきた。
「…………アーレイ、入るよ?もう大丈夫?」
「ほら、さっそくおねだりですよ?」
ミルラはリンセイを見るなりまたクスクス笑って私をからかってくる。
「……おねだりって何だい?」
「私がダンとデートしたり、あとダンからプロポーズされたという話をさせて頂いたら、アーレイ様が羨ましいと……」
「もう、ミルラっ!」
そういうとミルラは逃げるように部屋を出て行ってしまった。
本当に出来る侍女、である。
「アーレイ、今度デートしよう?プロポーズもいくらだってするよ?」
リンセイがベッドの脇に腰かけると私の手を握ってくれた。
「……あ、ありがとう」
「……身体は大丈夫?」
身体のことを聞かれるだけで、火照ってくるのが分かる。
(どうしよう……)
大丈夫だよ、と小さな声で告げるとリンセイが私の唇に優しくキスしてくれた。
「ジーエンがちゃんと回復霊術してくれたし、霊力も補ってくれたからそこまで問題はないと思うけど……」
確かに今は実質的な痛みは感じていない。
あるのは、何かを受け入れたという違和感だった。
「……うん、大丈夫。体力的な面とかは問題ないから。何て言うか……。その……。下半身に違和感があるだけ……」
リンセイは私の発言が何を意味しているか理解してくれたらしく、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「……ずっとずっとアーレイだけが大好きだったんだ。誰よりも愛してる。今まで言えなくてごめん……」
「……ありがとう。う、嬉しい……。それに……リンセイが何だか別人みたいに見えるし……」
私がクスクス笑うと、今度はリンセイが照れたように項垂れていた。
「……ダンにはいつもヘタレって言われてた。こっちの自分が素の自分」
「……私は好きだよ?素のリンセイ」
リンセイの漆黒の瞳を見つめると、今度は私からリンセイの唇に自分の唇を重ねた。
リンセイはびっくりして固まってしまった。
「り、リンセイ?」
今までは凛々しい戦神としてのリンセイのイメージしかなかったけど、本当にダンが言うように恋愛においてはヘタレなのかも知れない。
(か、可愛い~!リンセイ!!)
「そうだ、リンセイ。もう聞いてると思うけど、私、南にいるおばあ様に会いに行きたいの。一緒に行ってもらいたいのだけどいい?」
「ああ、もちろん。すでに南には連絡してある。私もアーレイのおばあ様に会うのは久しぶりだから一緒に行かせてもらうよ?」
それから私たちは明日南に行くことを決め、お母様にも報告した。
(ついでにさりげなく、三人とそんな関係になったことも伝えてみたり……。案の定、大層喜んでいた……)
ミルラは自分も同行することを決め、張り切って支度をしてくれた。
ちなみに、毎度おなじみのベッドに横たわる私、である。
(恥ずかしすぎた…………。今更だけど…………。)
物理的に頭を振ってみても変わらない。
「アーレイ様、本当に可愛いっ!」
ミルラが隣で頭を振っている私を見てクスクス笑っている。
人生、本当に何が起こるか分からない。
あのタイミングで、純潔を捧げることになるなんて。思い出しただけでも赤面してしまう。
(あ――――!もう、恥ずかしい!)
初体験で三人とした後、あまりの激しさに意識を失ってしまったらしい。
気が付いたらミルラに介抱されていた。
夢かと思ったけど、下半身がなんだか違和感がある。
絶対に夢ではないと痛感する。
(三人の裸を見る余裕すらなかったし!あー、もう!)
あの出来事が衝撃的すぎて、何だか思い出す度になぜか下半身が疼いてしまう。そんな自分が本当にイヤだった。
ミルラはあの後、何が行われたかを直ぐ様把握し、私を見てはニヤニヤしてる訳で。
(ダンのこと聞くつもりが形成逆転してるしっ!)
あの後、どうなったかは知りたいような知りたくないような……だったけど、ご丁寧にリンセイが南の国に行く打ち合わせをしたいから、と話をしにくるらしい。
そういえば!と思い、自分の体を見るとちゃんと洋服を着ていた。薄手の淡いブルーのお気に入りのドレスだった。
「私が先ほど清めさせていただき、着替えさせていただきました。裸というわけにはいかないですしね?」
「…………ありがとう」
ああ、またしても消えてしまいたい……。
「アーレイ様は幸せですね!3人のあんな素敵な王子様に愛されているのですから。先ほども誰がアーレイ様の着替えを手伝うかで揉めて、結局私が追い出したんですよ」
……なるほど。そういうことだったのね。さすがだわ、ミルラ。
「ね?ミルラはその……あの……ダンとはもうそういう関係なの?」
ミルラは急に自分の話題を振られて驚いたもの小さく頷いていた。
「…………彼とはアーレイ様が学院にいらした頃に何度か会うようになって仲良くなりまして。それ以来、時々デートしたり、霊伝したりしていました。今回、お告げが出てアーレイ様がリンセイ様とご結婚されることが分かったのもあり、これから一緒にいる機会も多いだろうからとプロポーズしてくれたんですっ!」
――デート?
――プロポーズ?
私が未だかつて経験したことのない単語が次々と飛び出す。
全然気が付かなかった私。
ミルラとダンは私たちが結婚したら一緒になるつもりらしい。
「いいなー、ミルラ!私、デートしたこともないし、プロポーズだってされてないし……」
それらをいきなりすっ飛ばしていきなり4人で……とかロマンチックから程遠い現実に切ない乙女心がキュンっとしてしまう。
「これからデートすればいいじゃないですか?ほら、プロポーズしてもらえばいいんですよ?」
――そんなものなのだろうか?おねだりしてみたりいのかな?
そんなことを考えていると、リンセイがノックして部屋に入ってきた。
「…………アーレイ、入るよ?もう大丈夫?」
「ほら、さっそくおねだりですよ?」
ミルラはリンセイを見るなりまたクスクス笑って私をからかってくる。
「……おねだりって何だい?」
「私がダンとデートしたり、あとダンからプロポーズされたという話をさせて頂いたら、アーレイ様が羨ましいと……」
「もう、ミルラっ!」
そういうとミルラは逃げるように部屋を出て行ってしまった。
本当に出来る侍女、である。
「アーレイ、今度デートしよう?プロポーズもいくらだってするよ?」
リンセイがベッドの脇に腰かけると私の手を握ってくれた。
「……あ、ありがとう」
「……身体は大丈夫?」
身体のことを聞かれるだけで、火照ってくるのが分かる。
(どうしよう……)
大丈夫だよ、と小さな声で告げるとリンセイが私の唇に優しくキスしてくれた。
「ジーエンがちゃんと回復霊術してくれたし、霊力も補ってくれたからそこまで問題はないと思うけど……」
確かに今は実質的な痛みは感じていない。
あるのは、何かを受け入れたという違和感だった。
「……うん、大丈夫。体力的な面とかは問題ないから。何て言うか……。その……。下半身に違和感があるだけ……」
リンセイは私の発言が何を意味しているか理解してくれたらしく、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「……ずっとずっとアーレイだけが大好きだったんだ。誰よりも愛してる。今まで言えなくてごめん……」
「……ありがとう。う、嬉しい……。それに……リンセイが何だか別人みたいに見えるし……」
私がクスクス笑うと、今度はリンセイが照れたように項垂れていた。
「……ダンにはいつもヘタレって言われてた。こっちの自分が素の自分」
「……私は好きだよ?素のリンセイ」
リンセイの漆黒の瞳を見つめると、今度は私からリンセイの唇に自分の唇を重ねた。
リンセイはびっくりして固まってしまった。
「り、リンセイ?」
今までは凛々しい戦神としてのリンセイのイメージしかなかったけど、本当にダンが言うように恋愛においてはヘタレなのかも知れない。
(か、可愛い~!リンセイ!!)
「そうだ、リンセイ。もう聞いてると思うけど、私、南にいるおばあ様に会いに行きたいの。一緒に行ってもらいたいのだけどいい?」
「ああ、もちろん。すでに南には連絡してある。私もアーレイのおばあ様に会うのは久しぶりだから一緒に行かせてもらうよ?」
それから私たちは明日南に行くことを決め、お母様にも報告した。
(ついでにさりげなく、三人とそんな関係になったことも伝えてみたり……。案の定、大層喜んでいた……)
ミルラは自分も同行することを決め、張り切って支度をしてくれた。
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