【完結】侯爵夫人は今夜も夫を拒めないので、快感レッスンに通って離婚を目指します!

紅位碧子 kurenaiaoko

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実践2

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シャワーを浴びていると、何だかモヤモヤした気持ちが洗い流されていくような不思議な感覚になっていた。
(このローズのボディソープの力かしら?)

あまりに上品な香りに、うっとりとしてしまう。
きっと高級なものなのだろ。

バスタオルで体の水分を拭き取ると、バスローブを羽織る。

そして、その奥にあるレッスンルームをノックした。

ノックすると、すでに中で準備をしていたセシリア様が扉を開けて下さった。

驚くことに、セシリア様もバスローブ姿だった。
更に驚くことに、レッスンルームには大きなキングサイズの質の良さそうなベッドが鎮座していた。

「こちらのベッドに入る前に、バスローブをおあずかり致しますね。そのままベッドに仰向けで横たわって下さい。布団はもちろんかけて下さいませ。ミザリア様が裸ですので、私も裸になりますわ。あと、最初は視覚からの情報に惑わされないため、アイマスク着用をオススメしておりますが、いかがされますか」

アイマスク?と一瞬躊躇ったが、大多数の方がアイマスクを着用するときき、お願いした。

「では、アイマスクを準備致しますね。ベッドでお待ち下さい」

ーいよいよ始まる!
私の心臓は痛いくらいにドキドキしていた。

「気分を高めるお香も炊いて参りました。香り、お嫌いではないですか」

アイマスクを差し出され、私は布団から手を伸ばし受けとった。

「ほのかに甘い香りですわね。癒されますわ」
イランイランの香りだろうか?

照明が徐々に落とされ視界が暗くなる。

「ではアイマスクをお願い致します。これから、頭、耳から始まり、下に向かって愛撫して参ります。強さ、角度など変えて反応を見させて頂きます。気持ちが高まって来ますと自然と声が出て参りますわ。声もご自身の耳から入り、脳への刺激になります。我慢なさらないで下さいませ。では始めて参りますね」

セシリア様は自身のバスローブを脱ぐとベッドに横たわる私の耳元でささやき始めた。

「ミザリア様、とても美しいお身体ですわ」
耳元でセシリア様の吐息が吹きかけられると、体の中心部が少し熱くなる感覚があった。

それからフーッとセシリア様の吐息がふりそそぐ。目隠しをしたため、次にどこを攻められるのかわからない。視界が遮られている分、全身の感度が上がっているのだろうか。

「…はぁ」

「…ミザリア様は耳はお嫌いではないのですね。もう少しお腹の奥が疼いているのでは?」

セシリア様の声が耳元で刺激になる。

「…あぁ…。セシリア様…」

首筋、肩とセシリア様がゆっくりと触れるか触れないか程の優しいタッチで体に触れてくる。くすぐったさよりも、ぞくぞくとする痺れた感覚が突き抜ける。自然に両足をモゾモゾと動いてしまう。
(なんだか…すごく気持ちいい…)

「さあ、どんどん気持ち良くなって?ミザリア様」

(…耳元でささやくのも、反則です…)

どんどんとセシリア様の指が私の肌を滑らかに滑っていく。私の体はいつしか上気し、声が絶え間なく漏れる。

次第に胸の周囲に這わされた指が不規則に胸の輪郭を描く。

「あぁ…あっあああぁ…!」
(セシリア様っ!あ、もう、もうっ…触ってっ!)

私はなかなか触って欲しい中心に手がかからないのに苛立ちを感じていた。
(…目隠ししているから、こんなに感じるの?)

オズワルト様との閨では感じたことのない快感がこんなにも簡単に感じることが出来るなんて…!

「…セシリアさ…まっ」

私のじれったい声を聞いてようやくセシリアがそのほっそりと長い指を触れて欲しい中心にあてがった。

「ーーあぁーーーっ!」

ただ左右の頂きに触れただけなのに、全身に電気が走る。体が自然と弓なりになり、呼吸が乱れる。

「…うふふ。ミザリア様ったら、何て可愛いのでしょう」

セシリア様は私の左右の頂きに息を吹き掛けた。

「…こうされるのはいかがですか」

左右の頂きをつまんだり、擦ったりとその強弱をつけた攻めに私はあっけなくノックアウトしてしまった。

「…ミザリア様?もしかして…達してしまわれましたか」

白いシーツを握りしめ、はぁはぁと荒い息つかいの私はゆっくり首を縦にふった。

(これが…達するということ?)

左右の頂きをギュッと摘ままれた瞬間に、お腹の奥が熱くなり、頭がふわふわして何かが走り抜けた。

「まだまだですわよ?ミザリア様?」

またも耳元でささやかれ、その期待から下半身が更に疼く。セシリア様の指はお腹を撫でたかと思うと、太ももに指使いを感じた。

「…太ももも下から撫でると感じるでしょう?そして、ここ」

もう触れなくてもかなり濡れていることが分かるその部分に、セシリア様の指が一瞬往復した。

「…うんっ…ああっーー!」
一往復しただけなのに、ものすごい快感が駆け抜ける。周辺を執拗に指によって解される。

時々、ヌチャヌチャという水音が耳に響くと、またお腹の奥が疼いて仕方がない。

(…お願い…!もっと触って…!中も触って…!)

腰を揺らし、早く中に欲しいとセシリア様に訴えるも、なかなか願いを叶えてもらえない。

「ミザリア様、まずはこちらで先に達しましょうね」

すると、セシリア様の指が淫核に触れた。
「あぁぁぁぁーーーっ!」

今まで以上の強い快感に喜びが込み上げる。
更にセシリア様はリズミカルに淫核を擦り続けると、私の両足が緊張しはじめた。

「…せせ、セシリア様っ、も、もういっいってしまいます…!!」

頭が真っ白になり、足がガグガクと震えている。
セシリア様は私の声なんて聞こえていないのかイッたばかりの淫核を執拗に擦る。

「今度は、ここを擦りながら、中に指を入れますね?」

擦られたままの淫核の強い刺激に、膣壁に侵入してきた指の刺激が重なりもはや言葉にならなかった。

「ーーーー!!」

指をたった一本入れられ、ただそこにあるだけなのに、動かして欲しくて腰を自ら動かしながら快感を追う。

「…あーんっ!あ、あっ…あーーんっ!」

中と外を同時に刺激されたまま、セシリア様の吐息が耳にかかる。

「はぁっはぁっ…!セシリア様ぁ…なんだかまたイッてしまい…そう」

セシリア様は膣壁をリズミカルに擦ると、私は再度登りつめて果ててしまった。
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