【完結】夫は王太子妃の愛人

紅位碧子 kurenaiaoko

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16 マクシミリアン視点

クライン国の三人の王子の中で、唯一正妃から産まれ、小さな頃から厳しい王太子教育を受けてきた。

一方、側妃に母を持つ第二、第三王子は、比較的のんびりと育てられたが、特に第二王子は品格、能力ともに優れていると評判だった。

兄弟仲が悪いわけではないが、何かあれば次期国王の座はすぐに奪われてしまう、そんな緊張感の中でいつも過ごしていた。

ーー少しのミスが命取り。

そして、隣国から王女を妃に迎え、三年後に失態事実は、私を保身に走らせた。

ーー昔患った病気が原因で子供が出来にくい

そう告げられた時に、妃に申し訳ないという思いよりも先に、次期国王になれないかも知れないという焦りのほうが大きかった。

妃のことは単なる政略結婚であり、愛情に関しては家族として上手くやっていけたら程度のものだった。

なので、私の代わりにアンドレアに種馬になってもらおう、と考えても特に何の感情も湧かなかった。とにかく早く世継ぎが欲しかったのだ。

予想外なことに、妃がアンドレアをひどく気に入り、執着しはじめたことだった。

ことの内容が重大すぎる上に、あまりにもあからさまにアンドレアと関係を持つリーゼロッテにだんだんと嫌悪感を抱くようになっていった。

元はと言えば自分が原因なため、多めに見てきたが、このままでは全員共倒れに成りかねない。

正直なところ、アンドレアに似すぎている王女には愛情も湧かなかった。

今晩からまたアンドレアと営みを再開するようだ。

さて、どうするかーーーー。

早めに決断しなければ。

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