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計画
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「……という訳で、偽装自殺を計画しようと思うんだけど、もちろん手伝ってくれるよね?」
私は、ユンとシリカに自分が考えた偽装自殺計画の全貌を話した。
「……お嬢。あいつらに復讐するのは賛成ですが、お嬢が犠牲になるなんて……!万が一失敗したらどうするんすか?」
「……そうですよ!リリアナ様!他に逃亡するとか、あとは公爵家に居座って愛人作るとかはどうです?せっかく公爵夫人なのに離婚も勿体ない気が……」
「……私もね、いろいろ考えたのよ。確かに公爵夫人として居座りながらも素敵なんだけど…。逃亡してもすぐに連れ戻されそうだし。あ、もしかしたら探してもくれないとかだと意味ないしね……」
だから人生を賭けた(偽装)自殺。
それも飛び降り!
「……あの二人にはインパクトがないとね。有耶無耶にされかねないでしょう?だから、二人が行為をしてる最中に、偶然知ってしまい、遺書を書いて身投げする体でいきたいの。それと……。出来たら王太子殿下にも遺書を届けてもらいたくて……」
調べた限りでは、王太子殿下は信頼できそうな人物だったし、姉が王太子以外の子供を妊娠する可能性があるのだ。
(……未来の国母には相応しくないのよね、ミリアーヌ姉さんは!)
画して私は、偽装自殺のための飛び降りの練習をスタートするのであった。
私は、ユンとシリカに自分が考えた偽装自殺計画の全貌を話した。
「……お嬢。あいつらに復讐するのは賛成ですが、お嬢が犠牲になるなんて……!万が一失敗したらどうするんすか?」
「……そうですよ!リリアナ様!他に逃亡するとか、あとは公爵家に居座って愛人作るとかはどうです?せっかく公爵夫人なのに離婚も勿体ない気が……」
「……私もね、いろいろ考えたのよ。確かに公爵夫人として居座りながらも素敵なんだけど…。逃亡してもすぐに連れ戻されそうだし。あ、もしかしたら探してもくれないとかだと意味ないしね……」
だから人生を賭けた(偽装)自殺。
それも飛び降り!
「……あの二人にはインパクトがないとね。有耶無耶にされかねないでしょう?だから、二人が行為をしてる最中に、偶然知ってしまい、遺書を書いて身投げする体でいきたいの。それと……。出来たら王太子殿下にも遺書を届けてもらいたくて……」
調べた限りでは、王太子殿下は信頼できそうな人物だったし、姉が王太子以外の子供を妊娠する可能性があるのだ。
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