【本編完結】残念令嬢が初恋の人と結婚したら愛人がいたので死んで復讐してみたいと思います

紅位碧子 kurenaiaoko

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王宮

私のお願いのとおり、アレクがシリウス殿下との面会の時間を取り付けてくれた。

今日は王宮にあがる日。

朝からシリカが張り切って支度してくれた。

アレクが一緒にいくと言ったが、丁重にお断りした。

(……一緒に行ったら、例のことがバレちゃうかも知れないしね……)

「リリアナ様。とりあえず、今回はこのドレスで何とかしましたが、王宮に行かれるならばもう少し身なりに気を付けないと……。旦那様にお願いしてドレス、作ったほうが宜しいかと……」

そういえば、結婚前後にドレスを新調した記憶もなく、古いドレスで何とか見映えするものを選んでもらった。

(まだ書類上は公爵夫人だしね……)

「シリカの忠告、心にとめておくけど、もし次があれば、ね?」

なぜか王宮から逆に迎えの馬車まで手配され、恐縮しっぱなしだ…。

「お嬢、迎えが来ました」

ユンが丁度のタイミングで部屋を訪れた。

私たちは王宮に向かった。


ほぼ初めて訪れる王宮。
殿下の側近が案内してくれる。

私たちは迷子にならないよう後をついていく。

しばらくするとこちらでお待ちください、と私一人部屋に案内された。

(……そういえば、殿下から処分聞く前に、聞いちゃった……)

あまりに豪華な部屋に、ソファに座っても落ちつかない。

「リリアナ嬢、入るよ」

しばらくすると、あわただしく殿下が入ってきた。
きっと忙しい合間に時間を作って下さったのだろう。感謝しなくては。

「殿下、本日はお忙しいのにお時間頂きましてありがとうございます」

立ち上がりカーテシーをする。

「……堅苦しい挨拶はいらないよ。私たちの仲だろう?」

「……」

「……済まない、揶揄するつもりではなかったのだが……」

殿下が照れてる?

(……可愛い……!)

私は思わず笑ってしまった。

「……あの、本日は改めてお礼に参りました。私が勝手に送りつけたお手紙も見て頂き、お見舞いまで来て頂いて……。アレクからは、弟の後見人までしてくださっていると。何から何まで本当にありがとうございます」

「……リリアナ嬢の弟ダニエルはとても優秀だな。将来がとても楽しみだ。リリアナ嬢の話を聞いてとても悲しんでいたよ。それに、いつでも戻ってきて欲しいと……」

「え?実家に?」

「……そうだ。もう君の両親もいないし、ミリアーヌもいないからな」

「……それはそうですが……」

私の中では実家に戻る選択肢はなかった。

「……アレクから一年したら婚姻無効の申請をすると聞いた。それまでアレクの屋敷にいるならば、実家に戻ればいい」

「……確かにそうですね。傷モノ令嬢ですし、領地でひっそり暮らしたほうが良いかも知れません」

「……いや、リリアナ嬢。そうではなく……」

「……?」

「……私があまりアレクと一緒にいて欲しくないんだ」

「……?それはその……。アレクとは夫婦ではなく、幼馴染みに戻りましたが?」

「……いや、まあそれなら……。それと、今日ミリアーヌが修道院に移送されるが最後に面会するのであれば連れていこう」

私は迷ったが、殿下に面会をお願いした。

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