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第1ステージ
第3話(リーチ)
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俺たちは幸先よく1ポイントを獲得し、いいスタートを切った。
このあとも作戦通り1番右の道を選び続けた。そして10分くらい歩いたころ、ついに2チーム目と出会った。そして俺は1つ疑問を感じ始めていた。俺たちはかなり長い間歩いている。だが、全然疲れを感じない。それだけじゃない、俺たちは(少なくとも俺は)この「研究所」に入ってから1度も食事も排泄も睡眠もしていない。別にしたいとも思わない。ここにいる間は生理的な欲求が抑えられているのだろうか。
そんなことよりも今は目の前にいる敵をどうするかだ。
大野が山崎にアイコンタクトをおくる。山崎はそれにこたえる形で相手に向かって走り出す。先手必勝。
1番手前にいた奴に殴り掛かる。だがそれをどこからか急に現れた人形のようなものが防ぐ。今回の相手には人形を使って戦う能力者がいるようだ。
山崎の能力は「体の強度を高める」というもの、この能力が優れているのは攻守両方に使えるということ。チーム戦において攻守両方が優れている者は切り込み隊長として強みになる。
いつの間にか人形が1体から2体、4体、6体と増えている。山崎はその6体の人形の攻撃をくらったがそれほどダメージは入ってなさそうだ。その隙に水島が人形をまとめて凍らした、もちろん山崎は範囲外だ。
山崎と水島には悪いが、この戦いの大まかな流れとどこが要所になるのかが、少しずつ掴めてきたから敵チームの観察に入る。
どうやら人形を生み出している人間と操作している人間は別らしい。観察した結果から判断しただけだが、明らかに人形はある1人の人間の周りから発生しているし、操作している人間に関しては完全に体を動かしている。もうあの2人がセットになって行っている戦術としか考えられない。だが、人形を生み出す能力なんて本来何の役に立つのだろうか、人形以外にもある程度のものは生産できるとしても、普通なら全く強くない能力だ。もう1人人形を操作する人間がいて初めて強さを発揮する。つまりこのチームじゃないほとんど意味が無いと言える。となるとこのチーム分けはある程度メンバー同士の相性も加味された上のものなのか。
他にも2人いるが、そいつらはほとんど動いてない。非能力者なんだろう。
ん?、能力者2人で非能力者2人、普通のチームは5人組のはずだから、あと1人は?どこかで落ちたのか?いや、初め会った時は5人いたはず。となればもう1人は、
『 動くな、静かにしろ』
完全に油断していた。能力者同士が戦っているのを尻目にこのステージのルールを調べたり、場合によっては俺が先に敵リーダーを狙い撃ちしたりしようかと思っていたが先を越された。
『 お前能力者じゃないだろ?誰がリーダーか教えたら命は助けてやる。』
こいつは銃を片手に持って脅してくる。銃なんて例え非能力者だろうと配られるものではないだろう。となればこの銃は能力によって生み出されたものだ。しかしこいつの能力は十中八九、移動関連の能力だ。俺たちのチーム誰一人に気づかれることなく後ろを取ることなんて能力を使わなきゃ無理だ。
『 おい、聞いてるのか?怖がるのは分かるが早く答えてくんねぇか?』
イラつき始めた、もう流石に引き伸ばせない。
『 すまない、完全に固まってた。』
『 で、誰がリーダーなんだ?』
迷う必要はない。正直に答える。大野は俺からしても警戒しなければならない存在、ここで消してもらうのも手だ。
『 あそこで戦いを眺めている若い方の男がそうだ。』
『 そうか、ありがとな。』
急にニヤケだした。そしてそのまま大野を目指して歩き出した。能力は使ってない、俺に能力を見せるのを避けたんだろう。
俺のことを非能力者だと思っているにしてもなんてバカなんだ、こいつは。
『 おい、ちょっと待て。』
俺は後ろから声をかけ、こいつの左腕を掴んだ、腕時計を付けているから掴みにくい。
『 何の用だ?死にたいのか?』
銃をチラつかせてくる。
『 悪い、1度はお前に協力しようと思ってたがやっぱやめた。』
この男は俺が何を言っているのか分かってない。そして俺はこいつが理解する前に一気に手に力を込め、こちらに引き寄せ、そして力いっぱい顔面を殴った。
こいつは何が起きたか分かってないだろう。非能力者だと思っていた相手から常識を超えた力の暴力を受けたんだから。それもそのはず俺は自らの能力を使って自分の筋力を増強させている。正確には増強ではないのかもしれないがこの第1ステージのところどころにある死者の怨恨を集めて、結果的に肉体を強化していた。
だからといって一般男性を一撃でKO出来るほどの火力は持ってなかったらしい。拳銃男はすぐに立ち上がって俺を睨み付けてくる。
すると一瞬拳銃男が消えたと思ったら次の瞬間には俺との距離を詰めていて俺は殴られていた。逆に殴りかかってくるということはあの銃はハリボテの可能性が高い。だかそれとは関係なく不意打ちだったためよろめいてしまう。そしてその隙に乗じて殴りを連打してくる。拳銃男の能力は瞬間移動のようだ、瞬間移動男。
一撃一撃の威力は低いが何度もくらうと厳しい。俺が少し過剰に下がることでなんとか少しだけ距離をとる。その時ついでに後ろを確認したら大野と目が合った。助けてくれそうではない、別に立場が逆でも俺は同じことをしただろう。恨む気はない。俺1人で切り抜けなければならない。
このあとも瞬間移動男の連続攻撃は続く。ただ1度距離を取って仕切り直したため、ほとんど攻撃を受け流すことができそうだ。
攻撃を受けなくてもこちらから仕掛けないと勝てない。瞬間移動のギミックを読まないと。
そして何度か受けているうちに瞬間移動先とこの男の視線の関係に気づくことが出来た。無意識か意識してなのか分からないが瞬きをした後に目線の先に瞬間移動している。よくよく考えてみれば視線の先に飛ぶのはある意味当たり前だ。
瞬間移動の秘密さえ分かってしまえば、あとは楽だ。勝機が見えてきたから落ち着くという意味も込めて左手で額の汗を拭う。
その時ありえないものが見えた。俺の腕時計に「YouWin」の文字が見えた。なぜだ?
急いで振り返り敵チームのほかの4人を確認する。誰も倒れている様子はない。わけが分からない。だが今はこれ以上考えている暇はない。
やつが瞬間移動を行う初期動作に入って。視線を確認する。
するとすぐにやつが消えた。どこに現れるかは分かっている。拳を握り能力を使い武装する。
やつが現れ、殴りかかってくる。だが先に準備をしていた分俺の方が早い。俺の拳がやつのみぞおちに入る。
『 …っ』
そして瞬間移動男が倒れた。俺は落ち着いて腕時計を確認するとポイントが2になっていた。いつ勝ったんだ?他の奴らはまだ戦っているから敵チームのリーダーは瞬間移動男だったんだろう。
とりあえず戦いを辞めるように止めに入る。
『 みんな、腕時計を見てくれ。決着は着いた。』
すると皆腕時計を確認する。状況を察した敵チームは急いで辺りを見渡す。そして倒れている1人を確認してうなだれる。
俺たちは少して、この部屋をあとにした。
どうして勝ったのかという当たり前に生まれてくる質問には敵チームが静かに近づいて来ていたからそれに気づいた俺がある種の不意打ちをして勝ったことにしといた。
まだこのステージには分からない点がある。だがそれでも俺たちは第1ステージクリアにリーチをかけることが出来た。今回の敵は前回に比べてかなり強かったから無事突破出来ただけでも一安心だ。
俺はもちろん知る由もなかった、このあとすぐに今回の相手を遥かに超える強敵と出会うなんてことは。
このあとも作戦通り1番右の道を選び続けた。そして10分くらい歩いたころ、ついに2チーム目と出会った。そして俺は1つ疑問を感じ始めていた。俺たちはかなり長い間歩いている。だが、全然疲れを感じない。それだけじゃない、俺たちは(少なくとも俺は)この「研究所」に入ってから1度も食事も排泄も睡眠もしていない。別にしたいとも思わない。ここにいる間は生理的な欲求が抑えられているのだろうか。
そんなことよりも今は目の前にいる敵をどうするかだ。
大野が山崎にアイコンタクトをおくる。山崎はそれにこたえる形で相手に向かって走り出す。先手必勝。
1番手前にいた奴に殴り掛かる。だがそれをどこからか急に現れた人形のようなものが防ぐ。今回の相手には人形を使って戦う能力者がいるようだ。
山崎の能力は「体の強度を高める」というもの、この能力が優れているのは攻守両方に使えるということ。チーム戦において攻守両方が優れている者は切り込み隊長として強みになる。
いつの間にか人形が1体から2体、4体、6体と増えている。山崎はその6体の人形の攻撃をくらったがそれほどダメージは入ってなさそうだ。その隙に水島が人形をまとめて凍らした、もちろん山崎は範囲外だ。
山崎と水島には悪いが、この戦いの大まかな流れとどこが要所になるのかが、少しずつ掴めてきたから敵チームの観察に入る。
どうやら人形を生み出している人間と操作している人間は別らしい。観察した結果から判断しただけだが、明らかに人形はある1人の人間の周りから発生しているし、操作している人間に関しては完全に体を動かしている。もうあの2人がセットになって行っている戦術としか考えられない。だが、人形を生み出す能力なんて本来何の役に立つのだろうか、人形以外にもある程度のものは生産できるとしても、普通なら全く強くない能力だ。もう1人人形を操作する人間がいて初めて強さを発揮する。つまりこのチームじゃないほとんど意味が無いと言える。となるとこのチーム分けはある程度メンバー同士の相性も加味された上のものなのか。
他にも2人いるが、そいつらはほとんど動いてない。非能力者なんだろう。
ん?、能力者2人で非能力者2人、普通のチームは5人組のはずだから、あと1人は?どこかで落ちたのか?いや、初め会った時は5人いたはず。となればもう1人は、
『 動くな、静かにしろ』
完全に油断していた。能力者同士が戦っているのを尻目にこのステージのルールを調べたり、場合によっては俺が先に敵リーダーを狙い撃ちしたりしようかと思っていたが先を越された。
『 お前能力者じゃないだろ?誰がリーダーか教えたら命は助けてやる。』
こいつは銃を片手に持って脅してくる。銃なんて例え非能力者だろうと配られるものではないだろう。となればこの銃は能力によって生み出されたものだ。しかしこいつの能力は十中八九、移動関連の能力だ。俺たちのチーム誰一人に気づかれることなく後ろを取ることなんて能力を使わなきゃ無理だ。
『 おい、聞いてるのか?怖がるのは分かるが早く答えてくんねぇか?』
イラつき始めた、もう流石に引き伸ばせない。
『 すまない、完全に固まってた。』
『 で、誰がリーダーなんだ?』
迷う必要はない。正直に答える。大野は俺からしても警戒しなければならない存在、ここで消してもらうのも手だ。
『 あそこで戦いを眺めている若い方の男がそうだ。』
『 そうか、ありがとな。』
急にニヤケだした。そしてそのまま大野を目指して歩き出した。能力は使ってない、俺に能力を見せるのを避けたんだろう。
俺のことを非能力者だと思っているにしてもなんてバカなんだ、こいつは。
『 おい、ちょっと待て。』
俺は後ろから声をかけ、こいつの左腕を掴んだ、腕時計を付けているから掴みにくい。
『 何の用だ?死にたいのか?』
銃をチラつかせてくる。
『 悪い、1度はお前に協力しようと思ってたがやっぱやめた。』
この男は俺が何を言っているのか分かってない。そして俺はこいつが理解する前に一気に手に力を込め、こちらに引き寄せ、そして力いっぱい顔面を殴った。
こいつは何が起きたか分かってないだろう。非能力者だと思っていた相手から常識を超えた力の暴力を受けたんだから。それもそのはず俺は自らの能力を使って自分の筋力を増強させている。正確には増強ではないのかもしれないがこの第1ステージのところどころにある死者の怨恨を集めて、結果的に肉体を強化していた。
だからといって一般男性を一撃でKO出来るほどの火力は持ってなかったらしい。拳銃男はすぐに立ち上がって俺を睨み付けてくる。
すると一瞬拳銃男が消えたと思ったら次の瞬間には俺との距離を詰めていて俺は殴られていた。逆に殴りかかってくるということはあの銃はハリボテの可能性が高い。だかそれとは関係なく不意打ちだったためよろめいてしまう。そしてその隙に乗じて殴りを連打してくる。拳銃男の能力は瞬間移動のようだ、瞬間移動男。
一撃一撃の威力は低いが何度もくらうと厳しい。俺が少し過剰に下がることでなんとか少しだけ距離をとる。その時ついでに後ろを確認したら大野と目が合った。助けてくれそうではない、別に立場が逆でも俺は同じことをしただろう。恨む気はない。俺1人で切り抜けなければならない。
このあとも瞬間移動男の連続攻撃は続く。ただ1度距離を取って仕切り直したため、ほとんど攻撃を受け流すことができそうだ。
攻撃を受けなくてもこちらから仕掛けないと勝てない。瞬間移動のギミックを読まないと。
そして何度か受けているうちに瞬間移動先とこの男の視線の関係に気づくことが出来た。無意識か意識してなのか分からないが瞬きをした後に目線の先に瞬間移動している。よくよく考えてみれば視線の先に飛ぶのはある意味当たり前だ。
瞬間移動の秘密さえ分かってしまえば、あとは楽だ。勝機が見えてきたから落ち着くという意味も込めて左手で額の汗を拭う。
その時ありえないものが見えた。俺の腕時計に「YouWin」の文字が見えた。なぜだ?
急いで振り返り敵チームのほかの4人を確認する。誰も倒れている様子はない。わけが分からない。だが今はこれ以上考えている暇はない。
やつが瞬間移動を行う初期動作に入って。視線を確認する。
するとすぐにやつが消えた。どこに現れるかは分かっている。拳を握り能力を使い武装する。
やつが現れ、殴りかかってくる。だが先に準備をしていた分俺の方が早い。俺の拳がやつのみぞおちに入る。
『 …っ』
そして瞬間移動男が倒れた。俺は落ち着いて腕時計を確認するとポイントが2になっていた。いつ勝ったんだ?他の奴らはまだ戦っているから敵チームのリーダーは瞬間移動男だったんだろう。
とりあえず戦いを辞めるように止めに入る。
『 みんな、腕時計を見てくれ。決着は着いた。』
すると皆腕時計を確認する。状況を察した敵チームは急いで辺りを見渡す。そして倒れている1人を確認してうなだれる。
俺たちは少して、この部屋をあとにした。
どうして勝ったのかという当たり前に生まれてくる質問には敵チームが静かに近づいて来ていたからそれに気づいた俺がある種の不意打ちをして勝ったことにしといた。
まだこのステージには分からない点がある。だがそれでも俺たちは第1ステージクリアにリーチをかけることが出来た。今回の敵は前回に比べてかなり強かったから無事突破出来ただけでも一安心だ。
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