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第1ステージ
第2話(開戦)
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ついに第1ステージが始まった。初めに地図を見た時はものすごい複雑な地形なのかと思っていたが案外そうではないらしい。地図で全体像を見た時の印象はアリの巣。だが実際に歩いてみると樹形図のようだ。スタート地点は少し広い広場のようになっていてそこからいくつもの道がある。好きな道を選んで進めってことだろう。能力や戦いについて理解しきれてないプレイヤーをチュートリアルにはうってつけの構造だ。
チーム内であらかじめ話し合っていたとおり1番右の道を選んで進む。しばらく何もない一本道が続き、また広場に出た。そして初めと同じようにいくつかの道がある。そしてまた同じように1番右を選んで進む。このステージは他のチームと戦うことだけが目標であり、それ以外は自由だ。他のチームを見つけて戦いさえすればいい。だからこそ、どの道を進むかはあまり考えないことにするという作戦だ。
5回道を選んで、5回目の広場に出た時ついに他チームと出会った。開戦だ。
初めはお互いに動かない。まだルールに慣れていないから仕方ないことだ。
2分ほど睨み合いが続いて最初に動いたのは敵チームだった。
『こんにちは…、あの…僕達と取り引きをしてくれませんか?僕達はここのことがよく分かってなくて、出来れば戦いたくないんです。でも戦わずにポイント譲ってほしいとは流石に言えません。ですので、 お互いにチームから1人代表者を出して1体1の勝負をして勝った方をチーム戦全体の勝者とするのはどうでしょうか?』
なるほど、そんな手もあるのか。
ルールを聞いた段階では、このステージは総力戦であり最後までリーダーを生かしたチームが勝つと思い込みがちだが相手チームとの交渉次第では全く別の試合展開となりうる。
『 お互いにリーダーが代表して戦うってことですか?』
こちらのチームで真っ先に反応したのはリーダー、大野だ。他のチームとの外交は大野に任せておくのが安牌だろう。
『 いえ、誰でもいいんです。』
『 リーダー以外が負けても敗北判定にはならないのでは?』
お互いにとても丁寧な話し方だが、目は本気だ。少なからず殺意が含まれている。この話し合いの状況下で他のメンバーが横から攻撃を仕掛けたら決着はスグつくのだが誰もそんな気配がない。相手チームのメンバーは戦う気なんてサラサラなく、むしろ怯えている。こっちも攻めるとしたら水島か山崎だが動きそうにない。チームメイトの同意なく、勝手に攻撃をするほど肝が据わっているわけではないらしい。
『 最初に配られた腕時計をタップして下にスクロールしてもらえばそこに降参ってページがあるので、敗北チームはそこから降参するという形でどうでしょうか?』
腕時計を確認してみると、かなり下の方に「降参・リタイア」というページがあった。リタイア?リタイアと言ってもこの戦いから抜けられるわけではないだろうに。
『 なるほど、確かにここから出来そうですね。少しチームメイトと相談させていただきます。』
『 わかりました。』
大野は俺たちを集めて話し合いを始めた。相手側に背を向けている。警戒心剥き出しで。
『 どうする?僕はこの取り引き受けてもいいと思うけど。』
『 能力がない俺から言わせてもらうと出来れば受けてほしい。』
『 受けるのはいいけど私は戦わない。』
『 じゃあ、山崎くん次第だね?』
『 分かった、受けよう、俺が潰してくる。』
話し合いは案外すっきり終わった。
『 じゃあ始めましょうか?』
山崎とさっきこちらに取り引きをかけてきた男が向かい合っている。それ以外の人は壁際だ。
『 カウントダウンをお願いします。』
『 わかりました、10秒前、9、8、7…』
3、2、1
カウントがゼロになった瞬間、相手代表者はバイクに変身した。乗り物に変身する能力みたいだ。この能力は1対1での戦いではかなり強い。それが分かっていてこの勝負を持ちかけたんだ。
無人のバイクが山崎めがけて突っ込んでくる。
ぶつかる。
轢かれたと思ったが、なんと山崎はバイクを受け止めていた。これがあいつの能力によって強化された肉体か。想像以上だ。
山崎はバイクをしっかり掴みそして投げ飛ばした。バイクは着地した時その衝撃で変身がとけ、人間に戻っていた。
倒れているバイク人間に山崎が決着をつけようと飛びかかる。が、それをギリギリで回避。そして今度はトラックに変身。すぐに山崎に向かって突進。山崎、流石にこれは避けられず、モロにダメージをくらい、吹き飛ばされ、倒れ込んだ。
と、まあ実況はこれくらいにしておく。普通に考えればこちらの負けだが、疑問点が残る。
まず猛スピードのバイクを受け止めれるほど強化された体なのに、たった一度トラックに飛ばされたくらいでダウンするだろうか?
そしてもう1つ、俺の隣で大野がニヤついている。
乗り物変身男が変身を解除して、倒れている山崎のもとへ行き、山崎が伸びていると思い、そして勝ちを確信してこちらに話しかける。
『 どうやら私の勝ちのようです。約束通り降参してください。』
なるほど、初めからこれが目的だったのか。
『 …』
大野はニヤけながら黙っている。
『危ない! 』
相手チームの外野が叫ぶ。慌てて乗り物変身男が振り返るがもう遅い。山崎の強化された右ストレートがモロに入る。倒れ込んだところに馬乗りになり、ずっと山崎のターン。
そう、初めから倒れたフリをして相手が油断したところで一気に決着をつける作戦だったのだ。
大野は腕時計を確認すると、
『 山崎くん、もうやめよう。勝利判定になった。』
山崎は殴るのをやめ、俺たちの方に来た。
俺も確認すると確かに「You Win」と出ていて、ポイントも1になっていた。
『 お前がそうするように山崎に言ったのか?』
『 何のことかな?山崎くんも意外と頭いいんだね。あんな作戦思いつくなんて。』
よく言うな、こいつは相手チームがあの取り引きを提示した時点でもうこの作戦を思いついていた。だからこそ自信を持って取り引きを受けた。
『残った他の奴らはどうする? 』
『 待て、殺すな。そいつらに聞きたいことがある。』
聞きたいことがあったのは事実だし、ここで山崎があいつらを殺したりでもすれば今後チームの空気が悪くなる。
『 分かった。シオンに任すよ。』
俺は残りの4人のところに行き
『 お前ら4人の中には能力者はいないのか?』
『 いません。』
やっぱりアイツだけか。
代表者1人が戦うという特別ルールはこのチームみたいに能力者が少ないチームが他のチームとイーブンで戦う数少ない方法の1つだ。だが、もちろんデメリットもある。さっき俺たちのチームがやったみたいにルールを守らず力でゴリ押しされるともうどうしようもない。
じゃあ能力者が少ないチームはこのまま落ちるしかないのか?そんなことはないだろう。何らかの救済措置があると思うが。
『 お前らの中から1人リタイアしろ。さもなくば全員殺す。』
かなり力技だが、俺が本当に知りたいことはこの先にある。
『 え…、リタイアしたら死ぬんじゃ?』
『 どっちにしても死ぬんだ。ワンチャンかけようぜ。1番左のお前リタイアしろ。』
最初は戸惑っていたが、不審に感じた大野がこちらに来ると怯えるようにして、1番左はリタイアした。
すると、急に消えた。
完全にまたこいつらは怯えてしまった。だが仕方ない、続けよう。
『 今度はお前達だ。右のお前、リタイアページを開け。そして左のお前がリタイアボタンを押せ。』
すると、リタイアボタンを押された右側の方が消えた。
『 なるほど、よく分かった。残った2人は自由だ。けどどうせ2人じゃこの先勝てないだろ?リタイアするのをオススメする。』
そう言って俺は大野を連れてこの広場を出た。
『 さっきのやりとりには何か意味があるのか?』
『 まだ無い、だがいずれ役に立つだろうよ。』
大野とそんな会話をして他のチームを探しにまた歩き出した。
チーム内であらかじめ話し合っていたとおり1番右の道を選んで進む。しばらく何もない一本道が続き、また広場に出た。そして初めと同じようにいくつかの道がある。そしてまた同じように1番右を選んで進む。このステージは他のチームと戦うことだけが目標であり、それ以外は自由だ。他のチームを見つけて戦いさえすればいい。だからこそ、どの道を進むかはあまり考えないことにするという作戦だ。
5回道を選んで、5回目の広場に出た時ついに他チームと出会った。開戦だ。
初めはお互いに動かない。まだルールに慣れていないから仕方ないことだ。
2分ほど睨み合いが続いて最初に動いたのは敵チームだった。
『こんにちは…、あの…僕達と取り引きをしてくれませんか?僕達はここのことがよく分かってなくて、出来れば戦いたくないんです。でも戦わずにポイント譲ってほしいとは流石に言えません。ですので、 お互いにチームから1人代表者を出して1体1の勝負をして勝った方をチーム戦全体の勝者とするのはどうでしょうか?』
なるほど、そんな手もあるのか。
ルールを聞いた段階では、このステージは総力戦であり最後までリーダーを生かしたチームが勝つと思い込みがちだが相手チームとの交渉次第では全く別の試合展開となりうる。
『 お互いにリーダーが代表して戦うってことですか?』
こちらのチームで真っ先に反応したのはリーダー、大野だ。他のチームとの外交は大野に任せておくのが安牌だろう。
『 いえ、誰でもいいんです。』
『 リーダー以外が負けても敗北判定にはならないのでは?』
お互いにとても丁寧な話し方だが、目は本気だ。少なからず殺意が含まれている。この話し合いの状況下で他のメンバーが横から攻撃を仕掛けたら決着はスグつくのだが誰もそんな気配がない。相手チームのメンバーは戦う気なんてサラサラなく、むしろ怯えている。こっちも攻めるとしたら水島か山崎だが動きそうにない。チームメイトの同意なく、勝手に攻撃をするほど肝が据わっているわけではないらしい。
『 最初に配られた腕時計をタップして下にスクロールしてもらえばそこに降参ってページがあるので、敗北チームはそこから降参するという形でどうでしょうか?』
腕時計を確認してみると、かなり下の方に「降参・リタイア」というページがあった。リタイア?リタイアと言ってもこの戦いから抜けられるわけではないだろうに。
『 なるほど、確かにここから出来そうですね。少しチームメイトと相談させていただきます。』
『 わかりました。』
大野は俺たちを集めて話し合いを始めた。相手側に背を向けている。警戒心剥き出しで。
『 どうする?僕はこの取り引き受けてもいいと思うけど。』
『 能力がない俺から言わせてもらうと出来れば受けてほしい。』
『 受けるのはいいけど私は戦わない。』
『 じゃあ、山崎くん次第だね?』
『 分かった、受けよう、俺が潰してくる。』
話し合いは案外すっきり終わった。
『 じゃあ始めましょうか?』
山崎とさっきこちらに取り引きをかけてきた男が向かい合っている。それ以外の人は壁際だ。
『 カウントダウンをお願いします。』
『 わかりました、10秒前、9、8、7…』
3、2、1
カウントがゼロになった瞬間、相手代表者はバイクに変身した。乗り物に変身する能力みたいだ。この能力は1対1での戦いではかなり強い。それが分かっていてこの勝負を持ちかけたんだ。
無人のバイクが山崎めがけて突っ込んでくる。
ぶつかる。
轢かれたと思ったが、なんと山崎はバイクを受け止めていた。これがあいつの能力によって強化された肉体か。想像以上だ。
山崎はバイクをしっかり掴みそして投げ飛ばした。バイクは着地した時その衝撃で変身がとけ、人間に戻っていた。
倒れているバイク人間に山崎が決着をつけようと飛びかかる。が、それをギリギリで回避。そして今度はトラックに変身。すぐに山崎に向かって突進。山崎、流石にこれは避けられず、モロにダメージをくらい、吹き飛ばされ、倒れ込んだ。
と、まあ実況はこれくらいにしておく。普通に考えればこちらの負けだが、疑問点が残る。
まず猛スピードのバイクを受け止めれるほど強化された体なのに、たった一度トラックに飛ばされたくらいでダウンするだろうか?
そしてもう1つ、俺の隣で大野がニヤついている。
乗り物変身男が変身を解除して、倒れている山崎のもとへ行き、山崎が伸びていると思い、そして勝ちを確信してこちらに話しかける。
『 どうやら私の勝ちのようです。約束通り降参してください。』
なるほど、初めからこれが目的だったのか。
『 …』
大野はニヤけながら黙っている。
『危ない! 』
相手チームの外野が叫ぶ。慌てて乗り物変身男が振り返るがもう遅い。山崎の強化された右ストレートがモロに入る。倒れ込んだところに馬乗りになり、ずっと山崎のターン。
そう、初めから倒れたフリをして相手が油断したところで一気に決着をつける作戦だったのだ。
大野は腕時計を確認すると、
『 山崎くん、もうやめよう。勝利判定になった。』
山崎は殴るのをやめ、俺たちの方に来た。
俺も確認すると確かに「You Win」と出ていて、ポイントも1になっていた。
『 お前がそうするように山崎に言ったのか?』
『 何のことかな?山崎くんも意外と頭いいんだね。あんな作戦思いつくなんて。』
よく言うな、こいつは相手チームがあの取り引きを提示した時点でもうこの作戦を思いついていた。だからこそ自信を持って取り引きを受けた。
『残った他の奴らはどうする? 』
『 待て、殺すな。そいつらに聞きたいことがある。』
聞きたいことがあったのは事実だし、ここで山崎があいつらを殺したりでもすれば今後チームの空気が悪くなる。
『 分かった。シオンに任すよ。』
俺は残りの4人のところに行き
『 お前ら4人の中には能力者はいないのか?』
『 いません。』
やっぱりアイツだけか。
代表者1人が戦うという特別ルールはこのチームみたいに能力者が少ないチームが他のチームとイーブンで戦う数少ない方法の1つだ。だが、もちろんデメリットもある。さっき俺たちのチームがやったみたいにルールを守らず力でゴリ押しされるともうどうしようもない。
じゃあ能力者が少ないチームはこのまま落ちるしかないのか?そんなことはないだろう。何らかの救済措置があると思うが。
『 お前らの中から1人リタイアしろ。さもなくば全員殺す。』
かなり力技だが、俺が本当に知りたいことはこの先にある。
『 え…、リタイアしたら死ぬんじゃ?』
『 どっちにしても死ぬんだ。ワンチャンかけようぜ。1番左のお前リタイアしろ。』
最初は戸惑っていたが、不審に感じた大野がこちらに来ると怯えるようにして、1番左はリタイアした。
すると、急に消えた。
完全にまたこいつらは怯えてしまった。だが仕方ない、続けよう。
『 今度はお前達だ。右のお前、リタイアページを開け。そして左のお前がリタイアボタンを押せ。』
すると、リタイアボタンを押された右側の方が消えた。
『 なるほど、よく分かった。残った2人は自由だ。けどどうせ2人じゃこの先勝てないだろ?リタイアするのをオススメする。』
そう言って俺は大野を連れてこの広場を出た。
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