おっさんが願うもの 〜異世界行ったらイケメンに大切にされ、溺愛され、聖女と呼ばれ、陰謀に巻き込まれ。それでも幸せ目指して真面目に頑張ります〜

猫の手

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王都編 〜狩猟祭 王都への帰路〜

176.おっさん、お風呂で癒される?

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 アストリアの森林地帯から王都まで約1週間。
 往路は4日間という強行軍で街道を駆け抜けていたが、復路はのんびりまったりと街道を進む。
 1泊目の宿の後、野営で一泊し、3日目の途中、王都へ向かう道から外れて南へ進路を変更すると、アルベルト公爵領に入った。
 緩やかな登りが続き森林地帯を抜けると、目の前に丘陵が広がる。
「うわぁ…」
 車窓から見える丘陵地帯の広大な景色に声を上げた。
 なだらかな丘が遠くまで続き、所々に畑が見え、その畑が緑とは違う様々な色を見せている。
 元の世界でもこんな景色を写真やテレビで見たことがある。北海道の美瑛という場所の景色に酷似していた。
 もう農作物の収穫はほとんど終わっているらしく、収穫後の枯草色、休農地の緑、耕された焦茶色、これから収穫する農作物の黄色、オレンジ色、それらが緩やかな坂にそって様々な色の絨毯が敷かれたようになっていた。
 所々に生えている木々はすでに紅葉し、赤や黄色、オレンジ色になっている。
「この丘は四季を通して様々な色に変化するんだ。
 今はもう遅いが、9月から10月くらいにはもっと紅葉が綺麗でな」
 アランが説明してくれる。
「雪が降ると、この丘一面が真っ白になって、本当に綺麗ですよ」
 ディーも微笑みながら教えてくれる。
 観光地と聞いていたが、なるほど、この絶景ならわざわざ見にくる価値はあるなと思った。

 丘陵地帯をゆっくりと進み、下りが続いた後、城壁で囲まれた大きな街に入った。結構大きな街で、街の城壁の門から放射状に太い馬車道が何本も続いていた。
「アルベルト公爵領の中では2番目に大きな街で、農作物を中心とした交易の街なんです」
「へぇ~」
 車窓から街並みを眺め、だから大型の荷馬車が多いのか、と納得した。

 街の商業区を抜け、さらに奥にある宿に宿泊する。
 かなり大きな宿で、本館らしい大きな建物を通過して、離れた所にある別館まで入って行く。
 どうやら、この別館を貸切にしているらしく、一般客はこちらへ入ってこれないらしい。
 富裕層向けに作られた別館らしく、かなり豪華で部屋の一つ一つがものすごく広かった。
 当然のように部屋割りで俺たち3人が同室に、隣にアランとキースが。その俺たちの部屋を囲むように護衛達の部屋が割り振られた。

 騎士達も含め、全員で食事を済ませた後、それぞれ好きなように寛ぐ。
 それでも騎士達は己の本分を忘れず、交代で巡回に周り、騎士服を脱ぐことはなかった。
 その中で待機中の騎士達も含めて談話室で話をする。



「アラン、キドナで何か動きがあったんじゃないか?」
 後夜祭の夜、突然帰って行ったバシリオと会ったことを教え、気になるんだけど、と聞いてみた。
 あの時一緒にいたフィンもオリヴィエも気になっていたらしく、アランをじっと見た。
 アランは少しだけ逡巡した後、教えてくれる。
「フォスター王が病に倒れたそうだ」
 バシリオを見送った時に感じた胸騒ぎはこれか、と顔を顰めた。
「ってことは、今は王太子のナイゼルが王代理になるわけか」
 ロイが思い切り眉間に皺を寄せる。
 その王太子が翔平を狙って2度も襲撃してきたことを根に持っているし、何度か会ったこともあるのだろう、あいつは嫌いだ、とはっきりと言った。
「病って、重病なんだろうか」
「そこまでは情報が入っていないが、数日前に倒れ、それから寝たきりだと」
「キドナの王都からアストリアまでどのくらいかかるんだ?」
「2週間ってところか」
 そう…と答え、そのまま黙り込む。
 そんな俺にアランもディーも苦笑いを浮かべる。
「他国のことだ。お前が気にする必要はない」
「ああ、わかってるよ」
 そう他国のことだ。
 俺が気にしても仕方がない。考えるのはレイブンやサイファー、王家や議会で、俺は全く関係がない。
 気にする必要はないのだ。
 ないのだが…。
 バシリオが何かを言いかけていたのを思い出す。
 何を言おうとしたのだろうか。
 それを考えると、どうしても頭にバシリオの顔がチラついて離れなかった。


 部屋に戻るとそのままベッドにダイブする。
 お腹もいっぱいになり、ほどよくお酒も入ってなかなかにいい気分だった。
「ショーヘー、風呂入ろう。風呂」
「あ?」
「なかなか大きいですよ」
 2人がバスルームを覗き、嬉々とした表情で俺に近寄ると、2人で俺の手を引っ張った。
 連れられるままにバスルームを覗くと、いつもの猫足のバスタブではなく、5、6人が入れるような大きな浴槽が備え付けられていた。
 湯船はすでにお湯が張られ湯気を立てている。ほのかにフローラルな甘くていい香りが漂っており、これはゆっくりできそうだな、と笑顔になった。
「ささ、早く早く」
 ロイが背後から俺のベルトに手を出しかちゃかちゃと外し始め、正面からディーが俺が着ていた上着のボタンを外して行く。
「な!ちょ!おい!!」
 脱がしていく2人の手から逃れると、外れたベルトを押さえた。
「入んないのか?」
「入るよ。入るけど」
 いきなり脱がすなよ、と真っ赤になり文句を言った。
「風呂だ風呂~」
 ロイがニコニコしながらポイポイと服を脱ぎ捨てて全裸になってしまった。
 すでに見慣れてしまったロイの凶器のような逸物にさらに真っ赤になりながら、脱ぎ捨てられたロイの服を拾いながらたたみ始めると、ディーもその横で服を脱いだ。
 ロイのように脱ぎ散らかしたりせずに、きちんとたたんで纏めると棚に置く。
 チラリとそのディーの逸物を見て、2人ともけっこうデカいよな…と眉間に皺を寄せた。
「きもぢ~」
 クリーンをかけてザパァと2人が湯船に入ると、お湯があふれる。
 そんな2人に背中を向けて俺も服を脱ぐが、その背中に2人の視線が刺さるように向けられ、上半身裸になった所で後ろを振り向く。
「こっち見んな」
「なんで。別にいいじゃん」
「今更ですよ。もう全部見てるのに」
 2人にニヤニヤしながら舐めるように見られ、それを気にして赤くなってしまった。

 普通に男湯として大勢で入るのには抵抗なく入れるのに、3人だけとなるとやはり恥ずかしさに襲われる。
 それでもディーが言ったように、もうすでに体中余すところなく見られているのだから、今更気にする必要はない、と気にしない気にしないと言い聞かせながらズボンを脱ぎ、下着を脱いだ。
  
 ロイもディーも、自分達に背中を向けて脱ぐ翔平を見ながら、下半身が大きく反応するのを感じた。

 エッロ。

 こちらに尻を突き出すように下着を脱ぎ、チラリと見えた翔平の局部に欲情する。
 諦めた翔平が堂々と湯船に入ってくるのかと思いきや、こそこそとペニスを手で隠して前屈みで湯船に近付くのを見て2人で笑う。
「なんだよ、その格好」
「うるせーな」
 顔を真っ赤にさせてゆっくりと湯船に入ると、両手足を伸ばして肩までお湯に沈んだ。
「あ“~」
 ついつい声が出る。
「いい湯加減ですね~」
 クスクス笑いながらディーが言い、ロイも同じようにあ”ーと声を出したことに笑った。
 3人で並んでお湯に浸かり、誰も何も言わず風呂を満喫する。
 体が温まりポカポカしてくると、湯船に寝そべるように縁に頭を預けて上を向き目を閉じた。
 ゆっくり力を抜いて、少し温めのお湯に身を任せる。

 ロイとディーがゆっくり静かに移動し、左右から翔平に近付く。決して急がず、お湯が波立たないようにゆっくりと。
 そして、目を閉じた翔平に気付かれることなく直近に迫ると、互いに顔を見合わせてニヤリと笑った。
「ショーヘイさん」
 突然耳のそばでディーに呼ばれ、そのまま耳を舐められた。
「は!?」
 驚いて目を開け、起きあがろうとしたが、2人の手が肩を押さえていた。
「え!?」
 いつのまにこんなに距離を詰めていたのか、体が触れて慌てた。
「こ!ここで!?」
「もちろん」
「するぞ」
 両サイドから笑いを含みながら2人に言われ、そのままディーに口を塞がれた。
 ロイの手が肌の上を滑り、俺の正面に回り込むと足を開かされその間に体を割り込ませる。
「ん…んぅ…」
 ディーに舌を絡め取られて、口内の性感帯を嬲られると、ピクピクと体が小さく跳ねた。
 ロイの指先が乳首に触れ、くるくると回すように撫でながらもう一つの乳首を舌で舐め、チュゥとすいつき舌先で押し潰す。
「あ…ん」
 温まった体がさらに温度を上げて、一気に体が熱くなった。
「やめ…、のぼせる」
 チュプ、チュルッとロイに乳首を責められ、ジワっと汗をかき始めて抗議すると、ディーがキスを止め、俺の脇に手を入れると簡単に持ち上げてザバッと湯船から出された。そのまま縁に座らされて、お湯に浸かったままのロイの顔の前に足を開いて座らされる。
「あ…」
 ロイが下から見上げ、そのまま俺のペニスに手を添えると、見せつけるようにベロリとペニスを舐め上げた。
「ひぅ…んぁ…あ」
 そのまま何度も舐められた後、ロイの口に包まれる。
「あ!ひゃぁ…ぁ」
 ジュプジュプとペニスをしゃぶられて、無意識に腰が揺れ、背筋を反らせると、倒れそうになる俺を、隣に座ったディーが支えた。
「あ…あ…」
 ロイの口淫で追い上げられ、ディーが俺を支えながらも、乳首を含み舌で愛撫する。
 ロイの口から溢れた唾液と蜜がこぼれ落ち、陰嚢と会陰部を伝ってアナルまでしたたると、入口を撫でていたロイの指が挿入された。
「!」
 ビクッと体が震え、指を受け入れ、そのまま2本咥え込んで中をほぐされていく。
「あっ!あ、や、やだぁ…一緒、や、だ」
 2人に最も感じる所を同時に責められ、快感の強さに涙をこぼした。
「は、はな、離し、て」
 体が痙攣し、絶頂が近いことを示し懇願するが、2人の手と舌が翔平をさらに追い込んだ。
「あ!イ、く…んぅ!!!」
 ペニスとアナル、乳首を同時に責められ、口に含まれたペニスの先を舌でなぞられた瞬間、大きく腰が跳ねた。
 ロイの口に、熱い精液が吐き出された。
「あぁ…は…」
 射精した後くたりと脱力した翔平をディーが抱きしめ半転させると、正面から抱き合うように抱える。
 その背後で、ロイが翔平の腰を掴み、大きくイキリたったペニスをアナルに添えた。
 指で解されたアナルは柔らかくなり、すんなりとロイを受け入れて行く。
「んぅ…んあ…」
 ロイに尻を突き出す格好で、背後から挿入され、その快感に耐えるように支えるディーに抱きついた。
 パチュンパチュンと肉を打つ音がバスルームに響く。
 足をお湯に浸けたまま突き上げられ、バシャバシャとお湯が揺れて音を立てる。
「はぁ…ショーヘー…すげぇ…中、熱くて、気持ちい…」
 中を抉るように突きながらロイが快感のため息を漏らした。そして翔平に背後から覆い被さると、その上半身を腕で抱きしめて持ち上げる。
「ディー、ほら」
 翔平の胸と腹に両腕を回し、立った状態で腰を揺する。
「あぁ…あっ」
 ロイに背後から抱きしめられた状態で突き上げられながら、その不安定さにも関わらず、快感にのまれていく。
 ディーがペロリと唇と舐めると、ロイに突き上げられるたびに揺れる翔平のペニスに手を伸ばした。
 そのまま体を湯船に腰まで沈めると、翔平のペニスを口に含む。
「んあ!あ“ぁ!」
 チュコチュコと手で扱かれ、唇と舌で愛撫され追い上げられると、2度目の精をディーの口の中に放った。
 同時にアナルがギュウゥッと締まり、ロイが小さく呻くと、そのまま翔平の中に注ぎ込む。
「は…ぁ…」
 立て続けに2度もイカされ、流石に完全に脱力してしまい、そのままロイに支えられた状態でビクビクと体を震わせた。
「ディー」
 ロイがディーに声をかけると、ジュルッと翔平のペニスをもう一度吸い上げてから口を離す。そして、ザバッとお湯から出ると浴槽の縁に座った。
 ぐったりした翔平を上に持ち上げて、ペニスをゆっくり引き抜くと、ディーが翔平の足を持ち上げて左右に開かせた。
 そして、その足をディーの腕にひっかけたまロイが翔平をゆっくりとおろして行く。
 座った状態で大きく上を向いているディーのペニスの上に翔平を下ろす。
 チュプ、クプリと音を立てて、アナルにディーのペニスが飲み込まれて行く。
「ん…あ」
 下から押し広げられる快感に翔平が声を上げた。
 アナルがあらかたペニスを飲み込むと、足を腕から外し、対面座位の状態で腕を尻に回して優しく揉みしだく。
 ロイがそっと翔平をディーに預けると、翔平はディーにしがみついた。
「あ…あ…あっ、んぅ」
 ディーが腰を揺らす。
 座ったまま跳ねるように腰を動かすと、パチュパチュと音を立てて翔平の腰が上下に跳ねた。
「ショーヘイさんの中…、うねって、絡みついて…、気持ちいです…」
 はぁと快感に濡れた声を漏らし、何度も腰を揺する。
 ロイは、その隣でディーを受け入れて嬌声を上げる翔平の痴態を見ながら、己のペニスをチュコチュコと扱き、自慰に耽る。
「あっ、あん」
 ディーのペニスが前立腺に触れるたびにそこから頭のてっぺんまで快感が走り抜け、その快感に恍惚とした表情を浮かべた。
「ロイ…」
 翔平が片手をディーから離すと、隣で自慰をするロイのペニスに触れ握り込む。
 そのままディーの突き上げに合わせて、ロイのペニスを手で扱いた。
 そして自らディーに口付けて舌を絡ませ、ディーの動きに合わせるように自分からも腰を揺らした。
 互いの動きがぴったりと合い、より深くディーを受け入れて、快感を貪り合う。
「ショーヘイさん」
 ぐぅとディーが唸り、ギュッと翔平の尻肉を握った瞬間、中に精液を放つ。
「んぅ…」
 腹に感じる熱さに翔平も小さく声をあげ、ディーをギュッと抱きしめた。
 ロイの手が己のペニスを握る翔平の手を握り込むと、そのまま強めに上下に扱き勢いよく射精した。
 その射精する姿をディーの肩に頭を預けながら見て微笑み、再びディーと濃厚なキスをかわした後、ゆっくりアナルからペニスを抜いた。
 トロッと流れ出る精液の感触にブルッと体を震わせ、そのまま冷たい床に体を投げ出した。
「ショーヘー…、すげぇ良かった」
 ロイがクリーンをかけながら翔平の背中を撫でる。
「私も…気持ち良かったです」
 ディーも足や尻を撫でながらクリーンをかけてくれる。
 中に出された精液をクリーンで拭い去り終わると、翔平がはぁと息を吐きながら仰向けに寝転んだ。しばらく目を閉じ、じっとして息が整うのを待つ。
 自身にもクリーンをかけ終わった2人が心配するように翔平を覗き込む。
「大丈夫だよ」
 手を伸ばして2人に引っ張ってもらうと、時間が経って冷えてきた体を温めるために、再び3人で並んでお湯に体を沈めた。
 2人にはさまれてほぼ同時に頬にキスされる。
「愛してる」
「愛してます」
 何度も言われた言葉だが、それでも言われるととても嬉しい。
 頬を染めて2人を交互に見て微笑むと、俺からも、好きだよ愛してると2人の頬にキスをした。
 以前に比べたら、この愛の囁きもずっと素直に言えるようになってきた。特に3人だけでいる時はほとんど抵抗なく愛を告げ、キスをする。
 恥ずかしがるのをやめると心に決めてからまだ日は浅いが、心の持ちようで随分と変われるものだと、自分でも驚いていた。
 お湯に浸かりながら何度もキスをした。





 ベッドで川の字に横になって他愛のない話をするが、ディーが思い出したようにキドナの話を持ち出した。
「ショーヘイさん、何か思う所があるんじゃないですか?」
「ああ、それな。また1人で色々妄想してただろ」
 妄想と言われて苦笑するが、まあ妄想に近いか、と否定しなかった。
「王が病気になった言うけど、本当にそうなのかなってさ」
「病気じゃなければなんだと思う?」
 ロイがニヤニヤと口の端を吊り上げて笑う。その笑い方にどうせ気付いてるんだろうが、と思いつつ答える。
「毒を盛られたとか?」
「やっぱりそう思いますか…」
 ディーは苦笑しロイは笑った。
「一応そう思った根拠を聞かせて貰えますか?」
「えっと…」
 うつ伏せになっていた体を反転させて仰向けになると、よっこらせ、とベッドのヘッドボードに背中を預けた。
 ロイは寝っ転がりながら肘をつき、ディーは起き上がると胡座をかく。
「バシリオの話だと、兄の王太子はジェラール聖王国の公国侵攻に参戦しようとしたみたいだし、強権主義っていうの?そんな感じがした。
 でもバシリオは真逆で、穏健な思想を持ってて、兄弟で対立してる」
 ディーがうんうんと頷く。
「で、キドナの王都からアストリアまで2週間って聞いてさ。
 バシリオは黙って狩猟祭に参加したって言ってたけど、たぶん、王太子にはバレてて、バシリオがいない隙をついて一気に国を手中に収める気かなって思ってさ。
 バシリオが2週間前に出発してから王の毒殺計画を実行する。
 いきなり殺すとバシリオが知ってすぐに戻って来てしまうから、狩猟祭が始まったのに合わせて毒を盛った。
 王は倒れ、今キドナを牛耳る王族は王太子ただ1人で、指導者がいないバシリオ派を押さえ込むのも容易いんじゃないかな」
 ロイもディーも真剣に俺の話を聞いていた。
「もし、もしも、お前が王太子の立場だったら、これからどうする?」
 ロイが真顔で聞いた。
 その質問に眉間に皺を寄せる。
「……バシリオが国に戻ってこれないようにするだろうね。足止めとか、そんなんじゃなくて、多分…」

 暗殺

 その言葉を飲み込んだ。
「俺も同意見だわ」
 ロイが体を起こすと、俺の頭を撫でた。
「まぁ全部憶測だけどな。それにアランが言ったように他国の話だ。
 俺たちがどうこう考えても仕方がねえ」
「そうですね。どうしようも出来ませんから」
 ディーも苦笑して、俺の手を握った。
 バシリオを心配しても何も出来ない。それはわかっている。
 だが、バシリオに求婚され、ほんの少しだけ関わったことで、なんとも後味の悪さだけが残った。
「流石ですね、ショーヘイさん。
 きっとそこまで考えているんだろうなと思いましたよ」
 ディーが俺に近付き、肩に頭を乗せる。
「私たちが出来ることは、彼が無事であることを祈るだけです」
 ロイも俺の太ももに頭を乗せて寝転ぶと、その手で足をゆっくりと撫でてくる。
「そうだなぁ…無事に帰れればいいけど…」
 言いながらはぁと息を吐き力を抜くが、足を摩っていたロイの手が微妙な動きを見せた。
 同時に、寄りかかっていたディーの手も俺の腕や腹を撫で始める。
「おい…」
「ん~?」
 ロイがサワサワと内腿を撫で、股間の方へ手を移動させてくる。
「一回しかしてないしさぁ…」
「そうですね~」
 ディーが寝夜着の上から胸を弄る。
「…SEX、しよ」
 ロイがコロンと転がると、俺の股間に顔を埋め、布越しにふう~と熱い息を吹きかける。
「んぅ…」
 ジワリと生暖かい息がペニスに伝わり、先ほどの快感が呼び覚まされた。
「まだ足りない」
「もっと、ショーヘイさんが欲しいです」
 ロイが体を起こして、ヘッドボードに寄りかかっていた俺の体を足を掴んで引きずり下ろすと、そのまま下着ごとズボンを下ろして脱がされた。
 ディーの手が寝夜着のボタンを外していくのを見ながら、はぁと熱い息を吐いた。
「俺も…欲しい…」
 立ち上がりかけているペニスを晒した状態で、ゆっくりと足を立てると、左右に自分から開いた。
「ここに…」
 ディーに上着を脱がされ、肩を引っ掛けた状態で自分の手でアナルに触れる。
 その俺の姿に2人の喉がゴクリと鳴る。
「ショーへー…」
「ショーヘイさん…」
 ゆっくりと2人が俺に覆い被さる。

 2人の口が、舌が、指が、ゆっくりと俺を追い上げる。
 優しく大切に扱われ、全身を溶かすようなその濃厚な愛撫に身を委ねた。



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