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そして翌日、忍坂姫は目を覚ました。
「うーん、あれ。もう朝になったのね」
忍坂姫はゆっくりと体を起こした。部屋の外からは太陽の光が入って来ていた。
昨日は雄朝津間皇子が通っていた娘の件で、とても辛かった。
その後、雄朝津間皇子がどうなったのか気にはなるが、今は余り彼とは会いたくない気分だ。
「とりあえず、服を着替えよう。食事は食べる気がしないから、飲み物だけ貰おうかしら」
そして忍坂姫が服を着替えている丁度その時だった。
部屋の外から声が聞こえてきた。
「忍坂姫、伊代乃です。もう起きられてますか?」
伊代乃がこんな朝早くからやって来るのは珍しい。また何かあったのだろうか。
「伊代乃、起きているわ。今丁度服を着替えている所よ。何かあったの?」
それを聞いた伊代乃が続けて言った。
「それが、今日の朝早くに雄朝津間皇子が宮に戻って来られました。それで忍坂姫が起きたら、直ぐに会いに行くから教えて欲しいと言われてます」
(え、雄朝津間皇子が……)
やはり、昨日千佐名と言う娘の元に行って何かあったのだろうか。
そう思うと、胸が締め付けられて苦しくなる。
「分かったわ。もう着替えが終わるから、ちょっと間をあけてから来て欲しいと、皇子に伝えてもらえる?」
それを聞いた伊代乃は「分かりました」と言って彼女の部屋を後にした。
そしてそれから暫くして、誰かがやって来る気配がした。恐らく雄朝津間皇子であろう。
「忍坂姫。俺だけど、入っても大丈夫か」
忍坂姫も皇子がやって来たので、「はい、良いですよ」と言って中へ招き入れた。
雄朝津間皇子は部屋の中に入って来てから、彼女の前に座った。見た感じは何か思いつめているようには見えなかった。
「雄朝津間皇子、一体こんな朝からどうしたんですか?」
忍坂姫はそう彼に聞いた。
恐らく昨日聞いた娘の件の事であろう。
「あぁ、昨日は本当に急な事で済まなかった。とりあえず昨日行ってみた所、そこまで体調が悪い感じでもなかったよ。
その娘の父親の話しでは、最近俺が会いに行っていなかったのが原因と言っていた。それで本人が塞ぎ込んでしまい、そのまま体調を崩したみたいだった」
その話しを聞いて、その千佐名と言う娘の体は、とりあえずは大丈夫そうだ。
だとすると、こんな朝早くから自分に会いに来るのは一体何なのだろうと、彼女は不思議に思った。
「まぁ、それは何よりでしたね。ところで雄朝津間皇子、何故こんな朝早くから来られたんですか?」
それを聞いた雄朝津間皇子は、思わず「え?」と言って、少し驚いたような顔をしていた。
「いや、昨日急にあんなふうに宮を飛び出して行ったから、早く昨日の事を君に説明しておいた方が良いかなと思って」
それを聞いた忍坂姫はとても驚いた。つまり自分の事を気にして早く会いに来てくれたのだ。
(まさか、雄朝津間皇子が私の為に……)
すると忍坂姫は、その場でクスクスと笑い出した。
まさか雄朝津間皇子がそんな事を気にしていたなんて。
「まさか雄朝津間皇子が、その為にこんな朝早くから、自分に会いに来るとは思ってもみませんでした」
雄朝津間皇子は、忍坂姫が突然クスクスと笑い出したので分が悪くなってしまい、少しムスっとした。
さらに少し顔も赤くしていた。
「最近の君の発言を聞く限り、不誠実な男はどうも好きそうじゃなかったし。俺の事もずっとそんなふうに思われるのも、何か余り良い気分がしないしさ……」
(へえ!?)
忍坂姫はそんな彼の発言を聞いてかなり驚いた。一体どういう心境の変化だろうか。
自分が最初この宮に来た日なんて、他の娘の元に行っていたと言うのに。
確かに最近、彼を他の男性と比べて色々嫌みを言っていたが、まさかそれを本人が気にしていたのだろうか。
「うーん、あれ。もう朝になったのね」
忍坂姫はゆっくりと体を起こした。部屋の外からは太陽の光が入って来ていた。
昨日は雄朝津間皇子が通っていた娘の件で、とても辛かった。
その後、雄朝津間皇子がどうなったのか気にはなるが、今は余り彼とは会いたくない気分だ。
「とりあえず、服を着替えよう。食事は食べる気がしないから、飲み物だけ貰おうかしら」
そして忍坂姫が服を着替えている丁度その時だった。
部屋の外から声が聞こえてきた。
「忍坂姫、伊代乃です。もう起きられてますか?」
伊代乃がこんな朝早くからやって来るのは珍しい。また何かあったのだろうか。
「伊代乃、起きているわ。今丁度服を着替えている所よ。何かあったの?」
それを聞いた伊代乃が続けて言った。
「それが、今日の朝早くに雄朝津間皇子が宮に戻って来られました。それで忍坂姫が起きたら、直ぐに会いに行くから教えて欲しいと言われてます」
(え、雄朝津間皇子が……)
やはり、昨日千佐名と言う娘の元に行って何かあったのだろうか。
そう思うと、胸が締め付けられて苦しくなる。
「分かったわ。もう着替えが終わるから、ちょっと間をあけてから来て欲しいと、皇子に伝えてもらえる?」
それを聞いた伊代乃は「分かりました」と言って彼女の部屋を後にした。
そしてそれから暫くして、誰かがやって来る気配がした。恐らく雄朝津間皇子であろう。
「忍坂姫。俺だけど、入っても大丈夫か」
忍坂姫も皇子がやって来たので、「はい、良いですよ」と言って中へ招き入れた。
雄朝津間皇子は部屋の中に入って来てから、彼女の前に座った。見た感じは何か思いつめているようには見えなかった。
「雄朝津間皇子、一体こんな朝からどうしたんですか?」
忍坂姫はそう彼に聞いた。
恐らく昨日聞いた娘の件の事であろう。
「あぁ、昨日は本当に急な事で済まなかった。とりあえず昨日行ってみた所、そこまで体調が悪い感じでもなかったよ。
その娘の父親の話しでは、最近俺が会いに行っていなかったのが原因と言っていた。それで本人が塞ぎ込んでしまい、そのまま体調を崩したみたいだった」
その話しを聞いて、その千佐名と言う娘の体は、とりあえずは大丈夫そうだ。
だとすると、こんな朝早くから自分に会いに来るのは一体何なのだろうと、彼女は不思議に思った。
「まぁ、それは何よりでしたね。ところで雄朝津間皇子、何故こんな朝早くから来られたんですか?」
それを聞いた雄朝津間皇子は、思わず「え?」と言って、少し驚いたような顔をしていた。
「いや、昨日急にあんなふうに宮を飛び出して行ったから、早く昨日の事を君に説明しておいた方が良いかなと思って」
それを聞いた忍坂姫はとても驚いた。つまり自分の事を気にして早く会いに来てくれたのだ。
(まさか、雄朝津間皇子が私の為に……)
すると忍坂姫は、その場でクスクスと笑い出した。
まさか雄朝津間皇子がそんな事を気にしていたなんて。
「まさか雄朝津間皇子が、その為にこんな朝早くから、自分に会いに来るとは思ってもみませんでした」
雄朝津間皇子は、忍坂姫が突然クスクスと笑い出したので分が悪くなってしまい、少しムスっとした。
さらに少し顔も赤くしていた。
「最近の君の発言を聞く限り、不誠実な男はどうも好きそうじゃなかったし。俺の事もずっとそんなふうに思われるのも、何か余り良い気分がしないしさ……」
(へえ!?)
忍坂姫はそんな彼の発言を聞いてかなり驚いた。一体どういう心境の変化だろうか。
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確かに最近、彼を他の男性と比べて色々嫌みを言っていたが、まさかそれを本人が気にしていたのだろうか。
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