41 / 68
41P
しおりを挟む
それから暫くして、千佐名はだいぶ落ち着いてきたようだ。
そして彼女は房千嘉の顔をじっと見つめていた。
彼女の意図していることを理解した房千嘉は、少し顔を赤くした。
(皇子達もきっと遠くで見ているはずだが、ここは仕方ない)
そして房千嘉は千佐名に顔を近づけて、そっと彼女に口付けた。
(ええ~!ここでしちゃうの!!)
忍坂姫の興奮度はかなり上がっていた。そして思わず隣にいた雄朝津間皇子を、バンバンと叩いた。
「ち、ちょっと、忍坂姫落ち着けよ。そんなに叩いたら2人に気付かれるだろう」
忍坂姫は雄朝津間皇子にそう言われ、急に大人しくなった。
「ご、ごめんなさい……」
そして房千嘉は千佐名から唇を離した。
2人は完全に自分達の世界に入っている感じだ。
そして房千嘉が笑顔で「家まで送るよ」と言って、彼女の手を繋いでそのまま歩きだした。
そんな2人の姿が見えなくなるまで、忍坂姫と雄朝津間皇子は見送った。
「やったわ!雄朝津間皇子、本当に上手く行きましたね!」
忍坂姫は思わず雄朝津間皇子に抱きついた。彼女はかなり上機嫌になっていた。
「あぁ、まさかこんな展開になるなんて、俺も思っても見なかったよ」
雄朝津間皇子は内心複雑そうにしながら言った。
「まぁ雄朝津間皇子からしたら、正直ショックもあったでしょうけど。ただこれもあの2人の為です。でも本当に素敵な告白でしたね」
(確かにこれは俺もかなり驚いたな。でもあんな幸せそうな千佐名を見ると、これできっと良かったんだ)
雄朝津間皇子はそんな千佐名を見て、少し寂しくはあるものの、それでも彼女が幸せにれるなら、素直に喜ぼうと思った。
そして彼の横にいる忍坂姫は先程の2人のやり取りにとても感動し、ひどく酔いしれていた。
(あんな告白、いつか自分もされてみたいわ……)
そんな忍坂姫を見て、雄朝津間皇子は彼女が今何を考えているのか、手に取るようにして分かる気がした。
「で、俺達はこれで終わって良いんだっけ?」
「はい、元々上手く行ったら、そのまま千佐名を家に送り届けると、房千嘉から事前に聞いていたので」
忍坂姫もやっとこの件が終わって安心してしまい、思わず体の力が抜けてしまった。
「おい、忍坂姫危ない!」
雄朝津間皇子は思わず彼女の体を支えた。
「雄朝津間皇子、ごめんなさい。何か安心したら体の力が抜けてしまって……」
忍坂姫はどうしたら良いか分からず、そのまま皇子の体に持たれた。
「きっと、緊張の糸が切れたんだな。暫くこうしててやるから、少し体を休めてごらん」
忍坂姫は体の力が抜けて、頭も回らず、雄朝津間皇子に言われるままにした。
「雄朝津間皇子、本当に今日は有り難うございました」
忍坂姫は彼の胸に持たれた状態で言った。
それを聞いた雄朝津間皇子は、彼女を自身に強く引き寄せた。
「あぁ、別に構わないよ。忍坂姫、君は本当に良くやってくれた」
そう言って彼は、思わず彼女の頭に軽く口付けた。
忍坂姫も彼にそんな事をされたら、本来ならとても驚いて暴れていたであろう。
だが今は体も頭も働かない為、そのままでいた。
そしてそんな中、ふと彼女の意識が飛んでしまった。
雄朝津間皇子はそんな眠ってしまった彼女を見て、ふと呟いた。
「君はどうやったら、俺の事を好きになってくれるのかな」
そして雄朝津間皇子は、忍坂姫を思いっきり抱きしめた。
そして彼女は房千嘉の顔をじっと見つめていた。
彼女の意図していることを理解した房千嘉は、少し顔を赤くした。
(皇子達もきっと遠くで見ているはずだが、ここは仕方ない)
そして房千嘉は千佐名に顔を近づけて、そっと彼女に口付けた。
(ええ~!ここでしちゃうの!!)
忍坂姫の興奮度はかなり上がっていた。そして思わず隣にいた雄朝津間皇子を、バンバンと叩いた。
「ち、ちょっと、忍坂姫落ち着けよ。そんなに叩いたら2人に気付かれるだろう」
忍坂姫は雄朝津間皇子にそう言われ、急に大人しくなった。
「ご、ごめんなさい……」
そして房千嘉は千佐名から唇を離した。
2人は完全に自分達の世界に入っている感じだ。
そして房千嘉が笑顔で「家まで送るよ」と言って、彼女の手を繋いでそのまま歩きだした。
そんな2人の姿が見えなくなるまで、忍坂姫と雄朝津間皇子は見送った。
「やったわ!雄朝津間皇子、本当に上手く行きましたね!」
忍坂姫は思わず雄朝津間皇子に抱きついた。彼女はかなり上機嫌になっていた。
「あぁ、まさかこんな展開になるなんて、俺も思っても見なかったよ」
雄朝津間皇子は内心複雑そうにしながら言った。
「まぁ雄朝津間皇子からしたら、正直ショックもあったでしょうけど。ただこれもあの2人の為です。でも本当に素敵な告白でしたね」
(確かにこれは俺もかなり驚いたな。でもあんな幸せそうな千佐名を見ると、これできっと良かったんだ)
雄朝津間皇子はそんな千佐名を見て、少し寂しくはあるものの、それでも彼女が幸せにれるなら、素直に喜ぼうと思った。
そして彼の横にいる忍坂姫は先程の2人のやり取りにとても感動し、ひどく酔いしれていた。
(あんな告白、いつか自分もされてみたいわ……)
そんな忍坂姫を見て、雄朝津間皇子は彼女が今何を考えているのか、手に取るようにして分かる気がした。
「で、俺達はこれで終わって良いんだっけ?」
「はい、元々上手く行ったら、そのまま千佐名を家に送り届けると、房千嘉から事前に聞いていたので」
忍坂姫もやっとこの件が終わって安心してしまい、思わず体の力が抜けてしまった。
「おい、忍坂姫危ない!」
雄朝津間皇子は思わず彼女の体を支えた。
「雄朝津間皇子、ごめんなさい。何か安心したら体の力が抜けてしまって……」
忍坂姫はどうしたら良いか分からず、そのまま皇子の体に持たれた。
「きっと、緊張の糸が切れたんだな。暫くこうしててやるから、少し体を休めてごらん」
忍坂姫は体の力が抜けて、頭も回らず、雄朝津間皇子に言われるままにした。
「雄朝津間皇子、本当に今日は有り難うございました」
忍坂姫は彼の胸に持たれた状態で言った。
それを聞いた雄朝津間皇子は、彼女を自身に強く引き寄せた。
「あぁ、別に構わないよ。忍坂姫、君は本当に良くやってくれた」
そう言って彼は、思わず彼女の頭に軽く口付けた。
忍坂姫も彼にそんな事をされたら、本来ならとても驚いて暴れていたであろう。
だが今は体も頭も働かない為、そのままでいた。
そしてそんな中、ふと彼女の意識が飛んでしまった。
雄朝津間皇子はそんな眠ってしまった彼女を見て、ふと呟いた。
「君はどうやったら、俺の事を好きになってくれるのかな」
そして雄朝津間皇子は、忍坂姫を思いっきり抱きしめた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる