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「忍坂姫、君が腕に持っているそれは何なんだ?」
雄朝津間皇子は、思わず彼女にそう聞いた。
すると、忍坂姫は少し照れながら布の中にあるものを取り出した。そしてそれを雄朝津間皇子に差し出した。
「これ、雄朝津間皇子にあげようと思って」
忍坂姫にそう言われて、雄朝津間皇子はそれを受け取った。そして彼が見てみると、それはどうやら餌袋のようだった。
「昨日の件で、やっぱり何かお礼がしたいなと思って自分で作ってみたの。皇子外に出ることが多いでしょう?だから良いかなと思って」
忍坂姫は少し緊張気味にして言った。どうやら受け取った雄朝津間皇子の反応を酷く気にしているようだった。
そんな彼女を見て、今日部屋にとじ込もってやっていたのは、きっとこれを作っていたのであろうと彼は理解した。
まさか皇女がこんな物を作っていたとは流石に驚きはしたが、彼は純粋にこの贈り物が嬉しいと思った。
「お、俺の為にわざわざこんな物を……」
雄朝津間皇子は余りの事に、じーと彼女が作った餌袋を見ていた。見た目もとても綺麗で、きっとかなり丁寧に編み込んで作ったのであろう。
(雄朝津間皇子、なんかやたら袋を見てない?)
「そ、その、皇子に気に入って貰えたら良いんだけど……」
忍坂姫は少し小さな声で彼に言った。
雄朝津間皇子はそんな彼女を見て、嬉しさの余り思わず彼女を抱きしめた。
「忍坂姫、本当に有難う!とても嬉しいよ!!」
そう言って事あろうに、さらに彼女の頬に口付けまでしてきた。
忍坂姫はいきなり彼に抱きしめられて、さらに頬に口付けまでされてしまい、酷くどぎまぎしていた。
「ち、ちょっと、皇子。どさくさに紛れて何してるんですか!!市辺皇子もいるのに」
忍坂姫はそう言って、雄朝津間皇子から無理矢理自分の体を離した。
そして市辺皇子は、そんな雄朝津間皇子と忍坂姫のやり取りをただただ呆然と見ていた。
「叔父上、良いな~僕もその袋欲しい」
市辺皇子的には、そんな2人のやり取りよりも、彼女が作った餌袋の方が気になるようだ。
「あ、ごめんなさい、市辺皇子。皇子の分もちゃんとありますよ」
彼女はそう言って、もう1つ作ってあった餌袋を彼に渡した。
市辺皇子の袋は、雄朝津間皇子よりも少し小さめに作ってあった。
それを受け取った市辺皇子は「やった!」と言って、その場でとても喜んでいた。
雄朝津間皇子は、自分だけ作ってもらっていた訳ではなかった事を知り、若干面白くないような表情をしていた。
「とりあえず、これは本当に有難う。今後使わせて貰うよ」
雄朝津間皇子は笑顔でそう答えた。
自分の為だけに作っていなかった事は少し残念ではあるが、市辺皇子の気持ちもしっかりと考えている彼女は、本当に優しい娘だと彼は思った。
「皇子に、そこまで喜んで貰えるとは正直思ってませんでした。でも喜んで貰えたようなら、本当に良かったです」
忍坂姫も笑顔でそう答えた。
忍坂姫からしても、この皇子の反応は少し意外だった。だが今回は彼に喜んで貰いたい一身で作っていたので、とりあえず良しとする事にした。
そう忍坂姫が思っていると、市辺皇子がまた横から彼女の手を引っ張って言った。
「ねぇ、2人共そろそろ部屋に戻ろうよ。夕飯の頃じゃない?」
市辺皇子はその時間になると、しっかりとお腹がすくみたいだ。
「あぁ、もうそんな時間なんだ。じゃあ今日は3人で食べるとしようか」
そう言って、雄朝津間皇子は珍しく市辺皇子の手を握った。
そしてそんな市辺皇子の反対の手は、忍坂姫の手を握っている。
彼は両手を握って貰えて、どうもとても喜んでいるようだった。
こうして3人は仲良く、手を握ったまま部屋の中へと戻っていった。
雄朝津間皇子は、思わず彼女にそう聞いた。
すると、忍坂姫は少し照れながら布の中にあるものを取り出した。そしてそれを雄朝津間皇子に差し出した。
「これ、雄朝津間皇子にあげようと思って」
忍坂姫にそう言われて、雄朝津間皇子はそれを受け取った。そして彼が見てみると、それはどうやら餌袋のようだった。
「昨日の件で、やっぱり何かお礼がしたいなと思って自分で作ってみたの。皇子外に出ることが多いでしょう?だから良いかなと思って」
忍坂姫は少し緊張気味にして言った。どうやら受け取った雄朝津間皇子の反応を酷く気にしているようだった。
そんな彼女を見て、今日部屋にとじ込もってやっていたのは、きっとこれを作っていたのであろうと彼は理解した。
まさか皇女がこんな物を作っていたとは流石に驚きはしたが、彼は純粋にこの贈り物が嬉しいと思った。
「お、俺の為にわざわざこんな物を……」
雄朝津間皇子は余りの事に、じーと彼女が作った餌袋を見ていた。見た目もとても綺麗で、きっとかなり丁寧に編み込んで作ったのであろう。
(雄朝津間皇子、なんかやたら袋を見てない?)
「そ、その、皇子に気に入って貰えたら良いんだけど……」
忍坂姫は少し小さな声で彼に言った。
雄朝津間皇子はそんな彼女を見て、嬉しさの余り思わず彼女を抱きしめた。
「忍坂姫、本当に有難う!とても嬉しいよ!!」
そう言って事あろうに、さらに彼女の頬に口付けまでしてきた。
忍坂姫はいきなり彼に抱きしめられて、さらに頬に口付けまでされてしまい、酷くどぎまぎしていた。
「ち、ちょっと、皇子。どさくさに紛れて何してるんですか!!市辺皇子もいるのに」
忍坂姫はそう言って、雄朝津間皇子から無理矢理自分の体を離した。
そして市辺皇子は、そんな雄朝津間皇子と忍坂姫のやり取りをただただ呆然と見ていた。
「叔父上、良いな~僕もその袋欲しい」
市辺皇子的には、そんな2人のやり取りよりも、彼女が作った餌袋の方が気になるようだ。
「あ、ごめんなさい、市辺皇子。皇子の分もちゃんとありますよ」
彼女はそう言って、もう1つ作ってあった餌袋を彼に渡した。
市辺皇子の袋は、雄朝津間皇子よりも少し小さめに作ってあった。
それを受け取った市辺皇子は「やった!」と言って、その場でとても喜んでいた。
雄朝津間皇子は、自分だけ作ってもらっていた訳ではなかった事を知り、若干面白くないような表情をしていた。
「とりあえず、これは本当に有難う。今後使わせて貰うよ」
雄朝津間皇子は笑顔でそう答えた。
自分の為だけに作っていなかった事は少し残念ではあるが、市辺皇子の気持ちもしっかりと考えている彼女は、本当に優しい娘だと彼は思った。
「皇子に、そこまで喜んで貰えるとは正直思ってませんでした。でも喜んで貰えたようなら、本当に良かったです」
忍坂姫も笑顔でそう答えた。
忍坂姫からしても、この皇子の反応は少し意外だった。だが今回は彼に喜んで貰いたい一身で作っていたので、とりあえず良しとする事にした。
そう忍坂姫が思っていると、市辺皇子がまた横から彼女の手を引っ張って言った。
「ねぇ、2人共そろそろ部屋に戻ろうよ。夕飯の頃じゃない?」
市辺皇子はその時間になると、しっかりとお腹がすくみたいだ。
「あぁ、もうそんな時間なんだ。じゃあ今日は3人で食べるとしようか」
そう言って、雄朝津間皇子は珍しく市辺皇子の手を握った。
そしてそんな市辺皇子の反対の手は、忍坂姫の手を握っている。
彼は両手を握って貰えて、どうもとても喜んでいるようだった。
こうして3人は仲良く、手を握ったまま部屋の中へと戻っていった。
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