スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活

怠惰怠man

文字の大きさ
12 / 15

悪目立ち

しおりを挟む
昨日はゆっくりと休むことが出来たから今日からまた冒険者として頑張っていこう。今日の倍加は職業と種族のレベルアップに有効なスキル「必要経験値1/2」に使おうと思う。今はこれ以上強くなっても扱いきれそうにない。当分レベルに倍加は使わずに他の事に使っていく予定だ。

「倍加」

ーーーーーーーーーー
必要経験値1/2・・・レベルアップに必要な経験値が8分の1になる。
ーーーーーーーーーー

さて、今日は狩りに行く前にお昼ご飯を買ってから行く事にしよう。肉串を買ってアイテムボックスに入れた。まずは準備運動に草原でスライム、ホーンラビット、ゴブリンを討伐。森へ行き、コボルトとポイズンスネークを倒す。1匹目のコボルトに足払いを使ってみると足が弾け飛んだので、当分の間は使わない事にした。やはり、力の加減が難しい。

そろそろ昼になるので、手頃な岩に座って肉串を食べる事にした。街で食べるとの違って自然の中で食べる肉は一段と美味しく感じた。匂いに釣られたのか、コボルトやゴブリン、異世界に来て初めて見るイノシシが現れた。全て蹴散らしてアイテムボックスに入れておいた。

昼食後は森で索敵を使いながら魔物を狩り続けた。

夕方、冒険者ギルドに行く前に雑貨屋に来ている。流石に今日は狩りすぎたので、鞄から出てくるにはおかしな量になっているだろうから誤魔化すための袋を5ダルトで買った。中に1匹イノシシを入れて袋を膨らませつつ冒険者ギルドへ行き、袋から次々と魔物を取り出す。

「あれ?今日はマジックバックから出さないんですか?」
「…?マジックバック…ですか?」
「はい、いつも肩掛け鞄から入りきらない量の魔物が出てきますからマジックバックだと思っていましたが、違いましたか?」

以前から異常だと思われていたらしい。この際仕事が楽になるからマジックバックだという事にして、明日からは全部鞄から取り出そうと決めた。

「いやぁ、バレていましたか。貴重な物なのであまり人にバレないように使おうと思っていたのですが」
「流石にその鞄からホーンラビットが何匹も出てくる事はありえないですからね」
「これは親からの貰い物ですが、普通に買おうと思ったら何ダルトぐらいするんですか?」
「そうですねぇ、安い物なら10000ダルトで良い物は天井知らずですね」

最低100万円かよ!なんでそんな物を下級冒険者が持っていると思ったんだ、この受付嬢。まぁいい、バレたからにはいつ襲われても大丈夫なように警戒はしておこう。常時索敵を展開しておく。

「お待たせしました。スライムが10匹、ホーンラビットが8匹、ゴブリンが12匹、ポイズンスネークが8匹、コボルトが15匹、ワイルドボアが4匹で合計1805ダルトになります。すごいですね!E級冒険者でこんなに稼げる方はなかなかいませんよ」
「そうなんですか?ありがとうございます。他の方はどの程度の稼ぎなんですか?」
「大体100ダルト前後ですね。ハナダさんはC級冒険者と同じぐらいの稼ぎですよ」

マジックバックの件といい、報酬の件といい襲われる要素がまた増えた。明日からセキュリティの良さそうな宿に引っ越そう。

今日は襲われる事なく1日を終えた。

ーーーーーーーーーー
所持金 4095ダルト
ーーーーーーーーーー
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

処理中です...