世界の中心は可愛い君♡

なお

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世界の中心は可愛い君♡

世界の中心は可愛い君♡


美平

金井 真夜 かない まこよ
瀬谷 笹貫 せや ささぬき



______________





なにか楽しいことはないかな?
毎日そんなことを考えてる。

だって、学校もゲームもお勉強も、全然楽しくないから。

…じゃあ、『恋』なんて、してみるのは?






世界の中心は可愛い君♡








「まこ~起きろってばー!」

ペチりと頭を叩かれる。痛くはない。

ジリジリと暑ーい9月の半ば。
つまらない現代文の授業。


「うーんつまらないから…寝させて」

「ばか!先生が泣きそうな顔してるよ」

鹿島先生に毎回元気でいいこだねって気に入られてるからなぁ…なんて眠くて働かない頭でおじいちゃんな鹿島先生の優しい顔を思い浮かべる。うん、可哀想だな。

「先生ー!まこ起きたよー!」

「よかった」

長い夏休みが秒で終わって、二学期がはじまった。5限目は、お弁当を食べたあとだからもう眠くて仕方がないのに、みんな起こしてくる。地獄だ。

「じゃあ真夜くん、教科書の246ページの5行目から読んでもらっていいかい?」

「はーい」

現代文ってなんでこんな、読むばっかりなのか。だったら恋愛小説読んでる方が楽しいよ、先生。

退屈で、退屈で。なにか新しい事が起きないかなって、僕は毎日期待してるのに。









「ありがとうございましたー」

HRが終わって、ようやく放課後。

今日も一日なにか変わったことは、起きなかったな。
楽しいこと、新しいこと、なにか始めたいのに…。

早々に帰ろうと荷物をまとめてリュックに課題をぶち込み、さ、帰ろうというところでそう言えばさっきの時間掃除だったのに手を洗い忘れた…衛生問題だ…今の僕の手はきちゃないぞ…と廊下にある水道に行く。
すると、なんだか楽しそうに話す2人の男子生徒がいるので、蛇口を3つ空けたところで手を洗うことにした。

「ね、ゆき。今日家に来ない?」

「え、あ、うん。あ、浅見くんがいいなら」

ふと聞こえてしまった会話に、いいなぁ楽しそう…という感情がわく。
2人は家に行くことにして、水道から去っていったみたいだ。

「いいな…恋する方が楽しそう」

「じゃあ、俺と恋愛しない?」

「うーんどうしようかなぁ」

え?なんか無意識に返事しちゃったけど、

「だれ」

声のするほうを向くと、僕より20cmくらい背が高いイケメンがいた。僕は162cmという絶望的な身長の低さだから、何とも言えないけどね。

「ね、まこちゃん。俺と付き合って♡」

さらさらの金の髪に、綺麗な紫の目をした彼は、一体どこの誰なのか分からないけれど、どうしよう。付き合うってそんな簡単でいいのかな?凄いモラル無い人だったら??そんなことを考えたけど、変態でもストーカー(はちょっと嫌だけど)でもなんだか楽しそう…という好奇心が勝ってしまった。

彼、すっごいイケメンだし、なんか楽しいこと知ってそう。



「うん、いいよ。付き合う。」


「ほんと?超嬉しい。はぁまこちゃん可愛い」




凄く嬉しそうな顔をするから、ちょっと申し訳ないけど、直感でこの人といたら楽しくなりそうと思った。






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