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攻め視点♡
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しおりを挟む君と俺の世界に他の人間なんて必要、ないよね?…なんて、大袈裟かな??
クラスは………1組と4組。どうして神は俺の可愛いあの子と俺を離すのだろう。
まあ、いっか!離れてる間も愛を感じられるもんね!君のことしか考えてないけど、君はどうかな……?
あぁ、今日も見つけた。 俺の可愛い、可愛い天使♡
世界の中心は可愛い君♡ ー攻め視点ー
幼い頃から、毎日毎日退屈だった。 何の面白みもない友達、学校、ゲーム、勉強、スポーツ…。 学校では成績は優秀でも、素行がどんどん悪くなって、不良になっていった。
中学は学校では優等生を演じ、夜には仲間と遊びあるっていた。裕福な家だったから、小遣いとして貰っていた金を使って色んなことをした。
そして、つまらない人間しかいないことを、知った。
そんな今となっては、好きな人に見られたくないグレた俺のクソみたいな世界に、可愛い天使が現れた。
高校を入学してすぐのこと。
大学にいくので特にどこでもいいかと家から近い高校へと進学。
それなりに頭の良い高校ではあるのでうるせぇくそ両親も納得したみたいだった。まぁそんなことはくそどうでもいい。
俺と天使が出会った奇跡の日の方が重要だからね。
その日は前日に夜に仲間とあって絡んできたやつをボコって遊んで帰った時には朝だったので学校に登校した時には頭がガンガンして気分が悪かった。
一応優秀を演じてるので授業にきちんと出て、休み時間になったら1階の渡り廊下にある自販機で飲み物でも飲んで気分を良くしようと廊下の階段を降りようとした時に、誰かにぶつかってしまった。
「わ!ご、ごめんなさい…!!ぶつかっちゃって」
ぶつかった衝撃で2人とも尻もちをついたが、慌てて相手が立ち上がり頭を下げてきた。
「いや、こちらこそごめんね。君は大丈夫?」
学年ごとに違う色のスリッパを見る限り、同い年であるから1年生だろう、と思って頭をあげた相手を見ると大丈夫です!と素早く答えた。
俺そんなに怖い?なんて思っていると、彼が顔を覗き込んできて、
「あの…顔色…悪い、から、保健室行った方がいいと思います」
そう言って、そっと俺の前髪を上げて額に手を当てた彼は俺の熱を計ってくれて、
「熱は…ない?ですね……!!って、あ!す、すみません!!!!!!!!!!お大事に!」
と叫んで大慌てで去っていった。彼の背中をチャイムが鳴るまで見つめ続けていた…。
「俺の天使様だ…」
心臓がドクドクと鳴り、先程のことが何回も反芻している。 俺は、彼のことが好きになった。
単純だったのか、俺は。
今まであんな風に心配してくれた人なんていなかった。皆俺の背景にあるものを素晴らしいと言って、俺自身を見るものはいなかった。
優しさも、全部下心があるもの。 でも、彼は?ぶつかってしまっただけなのに、顔色を見て心配してくれた。
優しい天使の君は、誰?
そこから天使様を調べあげた。
1組の金井、真夜……まこちゃん♡可愛い名前だ…俺の天使に違いない!なんて可愛いんだ! 家は俺の家と反対方向だけど、直ぐに行ける距離だった。
ねぇ、まこちゃん。まこちゃんは俺の事、好き? 毎日それしか考えられなくて、まこちゃんへの感情が爆発しそうだった、ある日。
今日もまこちゃんがつまらなそうに授業を終え、教室掃除をして、手を洗いに水道へ行ってるところストーカーした。
手を洗ってるの、可愛すぎ。綺麗な手……指が細くて、肌が白くて……あぁ、ダメだ、学校で変な気分になっちゃうよ……まこちゃん!まこちゃん!可愛い……。
変態思考でまこちゃんの方をガン見しながら帰る生徒に紛れていると、まこちゃんが遊ぶ約束をしているホモカップルを見て目を輝かせていた。
え、もしかしてあの男のどっちかが好きなの?え?そんなわけないよね?まこちゃん?
脳みそフル回転してまこちゃんの恋心を俺に向かせないと……と考えているが、まこちゃんは俺に興味ないだろうし、どうしよう……と考えていると、
「いいな…恋する方が楽しそう」
と、まこちゃんがぽつんと呟いた……。
………………まこちゃん俺と付き合えばいいんだ!解決した!!!
「じゃあ、俺と恋しない?」
天使は一瞬驚いた顔をしたけど、わくわくした可愛い顔で頷いた。 ここから、俺と天使の交際がスタートした。
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