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妹に誘われて、街で人気の占い師に占って貰った話

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「姉さま! 今日は占いのお店に行きましょう!」

 テンションが爆上がりしている妹の話を詳しく聞けば、よく当たる占い師が街で人気とのことらしいです。

 まあ、暇潰しには調度良いかもしれません。

 そういうわけで占い師さんに占ってもらいました。

 どうやら水晶を使った恋占いのようです。

 ――私たち、婚約者がいるんですけど。

 ――姉さま、野暮なこと言っちゃ駄目ですよ。

 めちゃくちゃ汗水垂らして真剣な顔で占ってくれている人を前に、確かに興を醒ますようなことを言うのは憚られますね……。

 おや、結果が出たみたいです。

「お二人とも、近い未来に運命の出会いがあると水晶の精がお告げになりました……」

 あ、はい。

 それはどうも。



「占いって、そんなに当たるものじゃないんですね」

 まあ、占いですからね。

「占いというのはそういうものです」

「そうそう、当たる時もあれば当たらない時もある」

 エドガー様も妹の婚約者も、うんうんと頷きながら言いました。



 当然のように同行している二人ですが、いつから居たんでしょう。この人たち。
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