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婚約者が男装令嬢だったのですが、私は一向に構いません
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「ええと、先ほども言った通り……私は女性なのですけれども……」
はい。しっかり認識しておりますとも。
貴女は病弱な弟の代わりに男装して私と婚約を結び、機を見て婚約破棄されるように動いていたということですね。
目当ては私の家が持つ資産で、その資産を当てにして弟さんの病気を治していくというものでしょう。
そして弟さんは現在、だいぶ回復していらっしゃるご様子。
良かったですね?
「は、はい……。貴女を騙していたことについては、どのようにお詫びしても足りません……」
いえいえ、お詫びなど必要ありませんわよ。
これまで通りに婚約を続け、そして私と結婚すればよろしい。
「あの……私は女性、ですが?」
それが何か?
「えぇ……?」
私が婚約を結んだのは、貴女が好きになったからです。
男だからでなく、女だからでなく、家同士の政略なども如何でもよく、貴女と添い遂げたいと思ったからです。
なんとしても貴女を手に入れたいと思ったからこそ、婚約を結んだのですよ。
「え、あの……」
それに今すぐ婚約を破棄したとしたら、弟さんの治療を担当している我が家の医者も引き上げることになります。
それは、貴女も困るでしょう?
ああ、待って、嘘だから!
そんな泣きそうな顔をしないで! 我慢できなくなるから!
はい、よしよし良い子、良い子……。
それとも貴女は、私が嫌いかしら?
「……いえ、私も……好きです」
はい両想い。結婚です。本当にありがとうございます。
爺や! 婆や! 式場の準備を!
お義父様とお義母様にも連絡なさい!
「おめでとう、姉さん!」
「え!? どうして貴方がここに!?」
貴女の弟も、無理を押して協力してくれたからですわ。
さあさあ、とりあえず結婚しましょう!
積もる話は初夜の後でしますわよ!
はい。しっかり認識しておりますとも。
貴女は病弱な弟の代わりに男装して私と婚約を結び、機を見て婚約破棄されるように動いていたということですね。
目当ては私の家が持つ資産で、その資産を当てにして弟さんの病気を治していくというものでしょう。
そして弟さんは現在、だいぶ回復していらっしゃるご様子。
良かったですね?
「は、はい……。貴女を騙していたことについては、どのようにお詫びしても足りません……」
いえいえ、お詫びなど必要ありませんわよ。
これまで通りに婚約を続け、そして私と結婚すればよろしい。
「あの……私は女性、ですが?」
それが何か?
「えぇ……?」
私が婚約を結んだのは、貴女が好きになったからです。
男だからでなく、女だからでなく、家同士の政略なども如何でもよく、貴女と添い遂げたいと思ったからです。
なんとしても貴女を手に入れたいと思ったからこそ、婚約を結んだのですよ。
「え、あの……」
それに今すぐ婚約を破棄したとしたら、弟さんの治療を担当している我が家の医者も引き上げることになります。
それは、貴女も困るでしょう?
ああ、待って、嘘だから!
そんな泣きそうな顔をしないで! 我慢できなくなるから!
はい、よしよし良い子、良い子……。
それとも貴女は、私が嫌いかしら?
「……いえ、私も……好きです」
はい両想い。結婚です。本当にありがとうございます。
爺や! 婆や! 式場の準備を!
お義父様とお義母様にも連絡なさい!
「おめでとう、姉さん!」
「え!? どうして貴方がここに!?」
貴女の弟も、無理を押して協力してくれたからですわ。
さあさあ、とりあえず結婚しましょう!
積もる話は初夜の後でしますわよ!
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