烏王創世記 天地編

鴉月語り部

文字の大きさ
40 / 63
三期 番外編

短編 この組織終わってね? エイプリルフール(男性陣編)

しおりを挟む
【前書き】
ギャグ、オールキャラ寄り
ノベルアッププラスで書いていたので個人的には不発回です、狂気抑え過ぎて…
新規さんの入門編にはいいかも?



 それは嫌われ烏さんことゲオルグの何気ない無神経発言から始まった。

「俺らって組織として終わってない?」

彼の書いたとても字が汚くて無茶苦茶な報告書を秘書の唯舞(ゆいむ)に書き直してもらいながら退屈そうにペンを回す。

「おーどうしたG(ゲオルグ)~
それをお前が言うのか、一番規律守ってない奴がそれを言うのか
今回ばかりは誰か奴を殴っていいぞ」

同僚の間でいつもの事だろ……と全員に同じ考えがよぎった。
我らの烏王(うおう)様こと同じく嫌われ魔王のコルウスも退屈そうに書類を整理しながらペンを回している。

「だってさ、12位も人数いたら誰が誰かわかんねーよ
俺何百年在籍してるけどほとんど名前と顔一致しねーよ?

5位の奴とか通行人Aレベルのモブっぷりじゃん、なんか個性あんの?
この職場でやっていく気あるの?」

「なんだと表出ろ敵キャラがぁ!!!
僕だって必死で個性付けようと頑張ってる!!!
僕が無個性なんじゃなくて周りが個性キツ過ぎるんでしょ!」

半泣きになりながら拳を握りしめる可哀想なノッくん……

「これが週刊少年ジ〇ンプの連載だったら即打ち切りだよ?
四天王全員出てくる前『俺たちの戦いはこれからだ!』endに直行だよ」

最早自分が鳥頭で覚えれない事の逆恨みである。

※後にユエイ少年はこのゲオルグの言動を参考にしたと云う。
自分が組織を作る時は人数を4から7人ぐらいにしようと……
しかし彼も欲が出てしまったとかなんとか。

「12ってカッコいいから12にしたんだよ、じゃあなんだお前
同僚が七武海(しちぶかい)なら覚えれたか?
フルネーム言ってみろフルネームを」

「フルネーム無理だわぁ~
つーか俺七武海すら覚えれねぇんだよなぁ

とにかくコルウス、なっ?
今からでも遅くない、バッサリ人事異動しよう?リストラして7人ぐらいに減らそう?
俺8位だけど4位でもいいよ?」


「なーにを言っとるんだお前は……
私が切るなら真っ先に8位(お前)と11位(ベヒモス)と10位(ウーヴェ)……
は切ったらダメだよな、ミトラのお気に入りだもんな」

悲し気な表情で娘(ミトラ)が訴えかけるので仕方なくやめた甘々な烏王(うおう)様。

「10位の奴いる?アイツがいてなんか良い事あった?
俺アイツの名前未だに知らないんだけど」

「アイツ最近は外交官と補佐として頑張ってるだろー
いるだけで面白いし子供人気高いから置いてるんだー
どうりでな……お前の書いた報告書でまともに名前書いてた事無いからな」

――――回想
「この『ワクワクさん』って誰だ」
「なんかよく戦中に半壊してる味方陣営の中で暇そうにつくってあそぼ!してる10位の奴」

ご丁寧に味方の陣で舞台セットまで用意して工作系の番組を撮影している10位ウーヴェさんin着ぐるみ。
彼の著作権アウトな着ぐるみや仮面は毎回変わり、彼の素顔を知っている同僚はほぼいない。
素顔すら偽物の可能性だってある。

「そうかー悪かったなウーヴェー
私の与えた仕事がそれ程までに暇で、陣攻められてる時に二度とすんなよー

じゃあこの『今が食い時!焼き鳥くん』って誰だ、全員燃えたら焼き鳥だろ」

「9位の丸々した奴(ユエイ)
アイツ喰ったら美味そうな見た目してるんだよなぁ……」

烏族はモンスターなので普通に喰います。
※ただし同族は死んだ個体のみ。

「やめろG(ゲオルグ)~洒落になっとらん」

――――現在に戻る

「しっかしうちの秘書も隅に置けないよなぁ……
なあ唯舞」

「なに?貴方の書類ミスを書き直してるんだから邪魔しないで欲しいものね」

上司の横暴は慣れているので特に動じず淡々と書類を書き移している唯舞。
彼女は8位ゲオルグの補佐であり従妹でもある、遥か昔は主従関係が逆であった。

「お前の旦那何人いんの?
10位の奴毎回中身変わってんだろ?
本当は喰っちまったからその都度補充してんだろ?

俺と一緒じゃんさっすが従兄妹~
結構地上じゃ有名な噂話だぜ?」

この話には6位のカラシアが「まあそうなの?流石唯舞ね」と言わんばかりに口元を隠し怪訝な目で唯舞を見た。

「とっかえひっかえしてるお前と一緒にするなぁ!!!ですわぁ……
私の夫の中の人は同じです、彼は声もキャラも変幻自在だからそう見えてるかもしれませんが全て同一人物です」

流石にこの疑惑には唯舞もキレた。
かつてはさせそうでさせない魔性の女を目指し撃沈し、今度は慎ましい大和撫子淑女キャラを目指してる彼女からすれば迷惑な噂話である。


【前書き】
男性陣でギャグ
アバター貰える系の企画で書いたものです。

※ちなみに最後は嘘じゃないです


4月1日、エイプリルフール
説明しなくてもわかるが嘘を付いても良い日である

「息を吐くように嘘しか言わない悪魔妖怪その他にとってはあんまり意味が無い日だよな~」

若干春ボケしてそうな烏王(うおう)様が窓を眺める

「お前なんか本当の事言った事あんの?」

「お前もな
お前にだけは言われたくないぞ」

どう見ても部下とは思えない態度のゲオルグに吐き捨てる
これだけ不仲なのに何故同じ職場なんだろう、それは指摘してはいけない……


「烏(からす)族は基本噓つきですからね、むしろそれが嗜みというかモンスターのマナーというか……」

いつものように書類をまとめてさらっと流す清涼感的な男、それがノッくん

「ノッくん、ノッくん
お前ん家燃えてたよ
お前ん家にデカいG出たよ、13m級だよ」

「やめてくださいよそういう嘘は……燃えてるのはお前の鳥ッターだけで十分だろ」
「ノッくんちょっと普段からコイツ(ゲオルグ)にストレス溜まってるから当たり強いよな」

なんだから幼馴染のノックスを宥める烏王様、心が広いんだか狭いんだか

「烏王様、この書類の件ですが……」

いかにも堅物で神経質そうな緑寄りの黒髪の男が入室した。

「一番面白くなさそうで面白い奴キターーーーーー!!!
ザン、おいザン!!!
シカトしてんじゃねぇぞ!」

案の定煩いゲオルグは完全にいなかった事にしてぶつぶつ書類の件で何やら烏王に報告している
ちなみにお前の報告書が何書いてるかワカリマセーンなんだぞゲオルグ

「ザン……ザン!
なんかお前ん家の祖父さんがコルウスん家のクソジジイを轢いたって
ザン!ザーーーーーン!!!
無視かぁ( 笑)」

あながちありえそうな嘘はやめろ
爺さんが爺さん轢くってどんな状況だよ

「お互い大変だなザーーーーーン」
ちょっと気に入ったからって便乗する烏王様
二文字だと某蘭姉ちゃんみたいに呼びたくなるよね

「皆さん何やってるんですか」

そこに仮面の……では無く着ぐるみ姿のいかにも不審者なウーヴェがやってきた

「珍しいな~ウーヴェが出勤してくるなんてそれこそエイプリルフールだな~ハハハ」
「おっ!ノッポさん久しぶり!
お前今週いっぱいで仕事クビだけど大丈夫?」

ゲオルグが今度はターゲットをウーヴェに変えたようだ。

「あながち嘘じゃないからやめろゲオルグ~」

「ああハイ、エイプリルフールなので出勤しておかないとって……
午後から胃腸の手術なんで午前中だけですが
ところで皆さん、なんか地上(した)が侵攻されてますけど大丈夫ですか?

女性陣さっさと支度して行っちゃいましたけど
男性陣どうします?」

「「「え」」」」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...