149 / 193
第三部
Sky's The Limit・27-3
しおりを挟む部屋着を脱いで白いTシャツとジャージに着替え、ジャージの裾を折り返してまくった。
「ほら、男子高生」
めちゃくちゃ男子高校生だった。完全に体育の授業受けますって感じにしか見えない。
これ、前にきいくんが高校生役やってた舞台でも思ったな。
「はい、なかちゃんも着替えて」
仕方なくセーラー服に着替えると、きいくんがいたずらっぽい顔をして、私を壁ドンした。
「林さんのこと、ずっと好きだったんだけど」
ぎっ、ぎえええ!!!
危うく叫びそうになったのを手で押さえて堪える。えらい、私えらいぞ!
「だめだめだめ、本当無理死んじゃうかっこいい…!」
心臓がドッドッドッと大きな音を立てる。
「ねえ、俺のことどう思ってるの?」
好きですー!高校生の時からずっとあなた一人だけですー!!
「林さん、顔真っ赤だね」
い、息が出来ない!やばいやばいやばい!
「それって、俺のこと好きってこと?」
必死でこくこく頷くと、口の端だけ上げて笑う。
「ちゃんと言ってくれないと、分かんないんだけど」
ほんと、無理…胸が苦しい。
「す、好きです…」
「いつから?」
体中の温度がどんどん上がっていく。
「一年の頃から…」
息も絶え絶えに言えば、額にかかった髪の毛を、指でどかし視線を合わせてきた。
「嬉しい」
柔らかい唇が、私の唇と触れ合って、すぐに離れた。まるで高校生カップルの、初めてのキスみたいだった。
「林さん、俺と付き合ってよ」
「は、は、はい…!」
「今日から俺の彼女ね」
なにこれ…死ぬ…心臓保たない…
こんなの高校生でされてたら、不登校になるわ。良かった、同じ高校じゃなくて!
「俺のことは、きいくんって呼んで」
「き、きいくん」
「なあに、なかちゃん」
いつもと同じ呼び方なのに、甘酸っぱくて、なんだか恥ずかしい。
「ずるい…!」
「ふふ」
わざと視線を合わせて、ちゅっとついばむようなキスをする。何度も何度もされると、大人の私がどろりと溶けて、制服の外まで溢れてしまう。
「はっ…きいくん…ふっ…」
「んー、なかちゃん…いけないことしようよ」
セーラー服の下に手が入ってきた。お風呂上がりで下着をつけていなかったから、素肌の上から直接着ている。
「うっわ…えろ…」
見てたくせに!着替えるところ見てたくせに!
「普段は品行方正なのに、めちゃくちゃえろいね」
自分で言うのもなんだけど、何で品行方正だったって知ってるんだこの人は。スカート長いから?!
「おっぱい、柔らか…」
指が胸をむにゅむにゅと揉み込む。
「ふっう…」
「声出すと、みんなに見つかっちゃうよ。悠斗が来たらどうする?」
同じ学校設定なんだ!?いや、同じ高校だったって知ってるけど!
「やだ…」
「俺もやだ。可愛い彼女のえっちなところ、誰にも見られたくない」
もう、無理…なにこれ…自室のクローゼットじゃなくて、学校の空き教室に思えてくる。
俳優伴喜一、めっちゃ怖い!
12
あなたにおすすめの小説
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。
イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。
きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。
そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……?
※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。
※他サイトにも掲載しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる