ただ1枚の盾に。

小隈 圭

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1章

キュウ

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 小走りで戻った俺はそのままギルドに直行した、途中カマウリさんが店の前で仁王立ちしているのをまた見かけたが手で軽く挨拶をするだけに留めた。急がなくてもクエスト自体は夜でも受けることは出来るらしいのだが昼と夜とでは危険度が全く違う。町の外は灯りなんてものはない、夜になってしまうと頼れる灯りは月明かりぐらいなもの、そんな場所に初心者が飛び込むなんて無謀もいいところだ。昼は冒険者の狩場だが夜の外は・・・・モンスターの狩場になるのだから。


 小走りで進み続けるとしだいに薄汚くボロっちい扉がオマケていどに付いている建物、ギルドが見えた、そのまま扉をくぐり中に入ると登録した時はあまり居なかったた人が今は大勢いた。

 目的である報告をするためカウンターを見ると5人ほどいる受付に列が出来るほど人がならんでいたので先に次のクエストを見ることにしよう。

 クエストの数は自分が受けた時より少し減っていたがまだ受けれるものがあるようで内容を見ていき自分に出来そうなクエストを探してみる。

 「キュウの討伐、数3、報酬銅貨3枚か。」

 報酬は少ないが数も少ない、1匹につき銅貨1枚がいいのか悪いのかもわからない。なにせ・・・、キュウという名前がどのモンスターをさすのかわからないからだ、先ほどのクエストで外に行き、周辺を見ていたのだが見つけたのはハニービーとお前の身体どうなってんだ? と思うようなコーンに脚が生え、二足歩行をする奴だけだった。

 今の夕方より少し明るい時間というのを考えると次に受けるものはあまり時間がかからない用なものにしたい。

 数が少ないこと、時間がかからないような気がすることを優先しこのクエストを受けるかそれとも他の奴にするか考えながら貼り付けられている他の内容も見ると、討伐数もそれなりにあり、時間がかかりそうなものばかりだ。

 選択肢はなかったようでキュウのクエストを受ける事を決め、カウンターを見るとならんでいた列はなくなりすぐに対応してもらえるようになっていた。登録をしてくれたラミアスさんを見つけ近付くと向こうもこちらに気ずいてくれたようで軽く頭を下げ挨拶をしてくれた。

 良かった~、覚えててくれてる!と内心喜びながら声をかけ、ハニービーのクエストを報酬する。

 「ラミアスさん、戻りました。報酬させていただいてもいいですか?」

 「はい、ハニービー討伐でしたね、針はもって来てくれていますか?」

 「はい! これでいいですかね?」と腰にある袋から5個を取り出し渡す。

 「5個確認しました、お疲れ様です!こちらが報酬の銅貨5枚です、お受け取り下さい」

 差し出された銅貨を受け取り袋に入れ、次の話を切り出そう、あまり時間がない。

 「このまま次のクエスト受注お願いしてもいいです?」

 「大丈夫ですが、今から行くのですか? 夜になっちゃいますよ?」

 「そう思って討伐数が少ないやつを選んだんですが相手がどんな奴かわからなくて・・・キュウって名前のモンスターなんですがわかりますか?」

 「キュウは花の球根の用なモンスターで町の東側にだけいるモンスターです、見たことが無くても行ってみればすぐにわかると思いますよ、足があり、二足歩行している球根ですので」

 俺の住んでいた村はたしかにモンスターもほとんど居なかったからなんとも言えないのだが本当に変なモンスターがいるな! この町は!!

 「ありがとうございます、クエストを見ると討伐数も少ないみたいですし、行っていいですか? 夜迄には戻ります。」

 「そうですね、この子だとあまり時間もかからないでしょうし大丈夫そうですね、でも必ず夜までに戻ってくださいね!」

 真面目な顔でそういうラミアスさんに俺は戻ると約束し、あまり時間がないのですぐに町の東に向かった。
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