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1章
挨拶は清く正しく正確に!。
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アルスタの洞窟に行く為の準備、そう言っても駆け出しである自分達には買える物も金銭的な問題で限られている為、傷薬と魔力を回復させるマナポーションを買い、それだけで準備が終わってしまうのだ。
そんな俺達は広場から職人通りにある道具屋へ移動し、買い物を終えた俺達はそのまま町の東へと向かい、墓地の前を通り、東門まで来ていた。
東門にはダンジョンに向かって行く人達で川の様な流れが出来ており、その中に入ってしまうと皆とはぐれてしまいそうだからと俺達は向かう場所も近いという事もあり、少し人が減ってから移動することにする。
「そういえばそのアルスタの洞窟ってどんなとこなんだ?」
そう言いだしたマジェであるのだが俺はもちろん行った事なんてないし、マジェが知らないと言う事はカッチェも中の事なんて知らないだろう、いや、どうだろう?、カッチェは意外となんでそんな事知ってるんだ?と言いたくなる事を知っていたりするし、ないとは言い切れないか。
「私は知らないよ?場所はわかるけど、それもこの前マジェとキュウのクエストに来た時に見ただけだし、それ以上は何も知らな~い。」
やっぱり俺の思い過ごしだった様で、カッチェも何も情報は持っていないらしい、残るはハミィなんだが、ハミィは前のメンバーとダンジョンに向かい、運悪く王と出くわしてしまい、呪いを掛けられ仲間まで失うというかなりキツイ体験をしている、大丈夫だろろうか?と彼女を見ると、人が流れて行くのを見ていたが俺の視線に気づき、少し微笑みを浮かべた後俺達に向かって口を開いた。
「アルスタの洞窟は基本一本道で、出て来る魔物もゴブリンだけだし本当に簡単な所よ、中もそんなに広くないしすぐに最深部に付くと思う。」
「そうなんだ~、なら帰って来たら皆でどっか行こう!終わってからでもまだ時間あるだろうしね!」
そう言いだしたカッチェなのだが、皆も忘れてないか?サイモンさんに呼ばれているという事を・・・。
まぁいいかと気持ちを切り替え、流れていた人混みがある程度ましになった事だし、そろそろ向かうとしよう。
「そろそろ行こう、近いとはいえあまり遅くなるのもあれだしな。」
俺の言葉を聞いた皆はそれぞれうなずき返し、歩きだし、俺もその後を追うように移動をはじめた。
しばらく歩くと目的地であろう洞窟が見え、ハミィがあれがそうだと教えてくれたのだが本当に思ったよりもすぐについたな、と周りを見渡すが他には何もなく、誰もいない、俺達だけなんだろうか?と思った俺の疑問を察してか、隣にいたハミィが憶測ではあるが話してくれる。
「多分近場で一番簡単な所だから私達だけなのかもね、他の場所は中が広かったり魔物が多かったりとかもするだろうし、何組かが入ったりするだろうけど、ここには必要ないと思われてるのかも。」
そう話してくれたハミィなのだが、それでも異常事態が発生している所に一組で行けってなんかおかしいような・・・。
まぁ考えてもわからないんだし、考えるだけ無駄だろう。
「それじゃ中に入ろうか、ハミィの話だと魔物も弱いし広くないって事だけど気を付けてな!」
俺の言葉を聞いた皆は大丈夫、わかってる、は~い、などそれぞれの返事を返してくる、それじゃ行こうか!と声をかけ、俺達は初めてのダンジョン探索をはじめた。
洞窟の中は薄暗くはあるが不思議と見えない事もない、なんで見えるんだ?となったが、壁をよく見るとコケの様なものが発光していて、これのおかげか~と納得した時だ、洞窟の奥から何か音が聞こえて来た。
ヒタヒタと裸足で歩いている様なそんな音が徐々に奥から響いてきていて、近づいてくる。
すぐに剣を抜き、腰を落とし、買ったばかりの盾を構え、皆の様子を見るとすでに戦闘態勢に入ってくれていた事に安堵し、奥から来る何かに備える。
薄暗い奥から近づいて来た音の発生源は徐々にその姿を現した、音の原因であろう裸足の足、腰にはボロボロの布を巻いて、手にはそれもまた見ただけでわかるような刃こぼれもしている剣、体格は細く、全身が汚れている。
「なにあれ?」
「あれがゴブリンよ、一匹だけだし弱いけど気をつけてね!」
俺が思わず口に出してしまった疑問に答えてくれたのはハミィだ。
今の俺達は最前列に俺、その後ろにハミィ、カッチェがいて最後尾にマジェという並びで、来ないとは思うが後ろからの襲撃に対応する為にハミィの提案によって決めた並びである。
そうこうしているうちにも近づいて来ていたゴブリンは俺達をその目で見た途端に走りだし、迫ってくる。
「ハミィ、いくよ。」
そう一言だけかけ、俺はゴブリンに向かい走り出す、向こうとの距離はそんなに広くない洞窟の中というのもあってか、走り出し、ハミィによるシールドの魔法を受けた辺りでぶつかることになった。
殴りあえるぐらいの距離に俺が到達するとゴブリンは手に持っていたボロボロの剣を振り上げ俺に斬りかかり、俺はそれを左手に持っている盾で防ぎ、右手に持っている文字の刻まれた剣で斬り上げる。
俺の攻撃はゴブリンの左腕を斬り落とし、その傷口からは血が噴き出す、その痛みによって悲鳴を上げながら持っていたボロボロの剣と落とし、斬られた傷口、無くなった腕のあった場所を押さえながらフラフラと後退していく。
その後を追い、盾を使って殴る様に壁際に追いやった後、そのまま盾で顔を壁に押し付ける。
「マジェ!」
俺が名前を呼んだと同時にカッチェのさらに後方からその弓矢は飛んで来て、ゴブリンの頭部に突き刺さった。
矢が刺さった後少しピクピクしてはいたがすぐに力が抜けて行き地面に崩れ落ちる、動かなくなったことを確認し、仲間の方を見ると、ハミィは微笑み、カッチェは腕を組みうなずき、マジェは俺に親指を立ててはじめてのパーティーでの戦闘が成功したことに喜んでいるようだ。
それは俺も同じ気持ちで心臓が緊張や不安といったものから凄い音を上げているが、何事もなく終わった事に周囲を警戒した後安堵し、皆が自分のいる位置にまで進んでくるのを待つ。
「お疲れ様、怪我なさそうだし良かった。」
「どうよ!今の俺の狙いすごくね?」
「なにもしてないけどがんばったよ!」
それぞれが声をかけて来るのだがカッチェ!何をがんばってたんだ?言ってみ??
しかしそんな俺の思いは口にする暇がなく、今度は後ろ、入口方面からガチャガチャと音が聞こえて来る。
今度はなんだ?そう身構える俺達であったが、音の発生源の方を見ていると五人の冒険者が表れ、声をかけて来た。
「よう!同業者だろ?よろしくな!そんじゃ俺達先に行くから~」
挨拶とも取れぬその言葉を発し、その内容に驚いた俺達の間をすり抜けて奥へと進んでいく彼等を俺達は呆然と見つめた。
そんな俺達は広場から職人通りにある道具屋へ移動し、買い物を終えた俺達はそのまま町の東へと向かい、墓地の前を通り、東門まで来ていた。
東門にはダンジョンに向かって行く人達で川の様な流れが出来ており、その中に入ってしまうと皆とはぐれてしまいそうだからと俺達は向かう場所も近いという事もあり、少し人が減ってから移動することにする。
「そういえばそのアルスタの洞窟ってどんなとこなんだ?」
そう言いだしたマジェであるのだが俺はもちろん行った事なんてないし、マジェが知らないと言う事はカッチェも中の事なんて知らないだろう、いや、どうだろう?、カッチェは意外となんでそんな事知ってるんだ?と言いたくなる事を知っていたりするし、ないとは言い切れないか。
「私は知らないよ?場所はわかるけど、それもこの前マジェとキュウのクエストに来た時に見ただけだし、それ以上は何も知らな~い。」
やっぱり俺の思い過ごしだった様で、カッチェも何も情報は持っていないらしい、残るはハミィなんだが、ハミィは前のメンバーとダンジョンに向かい、運悪く王と出くわしてしまい、呪いを掛けられ仲間まで失うというかなりキツイ体験をしている、大丈夫だろろうか?と彼女を見ると、人が流れて行くのを見ていたが俺の視線に気づき、少し微笑みを浮かべた後俺達に向かって口を開いた。
「アルスタの洞窟は基本一本道で、出て来る魔物もゴブリンだけだし本当に簡単な所よ、中もそんなに広くないしすぐに最深部に付くと思う。」
「そうなんだ~、なら帰って来たら皆でどっか行こう!終わってからでもまだ時間あるだろうしね!」
そう言いだしたカッチェなのだが、皆も忘れてないか?サイモンさんに呼ばれているという事を・・・。
まぁいいかと気持ちを切り替え、流れていた人混みがある程度ましになった事だし、そろそろ向かうとしよう。
「そろそろ行こう、近いとはいえあまり遅くなるのもあれだしな。」
俺の言葉を聞いた皆はそれぞれうなずき返し、歩きだし、俺もその後を追うように移動をはじめた。
しばらく歩くと目的地であろう洞窟が見え、ハミィがあれがそうだと教えてくれたのだが本当に思ったよりもすぐについたな、と周りを見渡すが他には何もなく、誰もいない、俺達だけなんだろうか?と思った俺の疑問を察してか、隣にいたハミィが憶測ではあるが話してくれる。
「多分近場で一番簡単な所だから私達だけなのかもね、他の場所は中が広かったり魔物が多かったりとかもするだろうし、何組かが入ったりするだろうけど、ここには必要ないと思われてるのかも。」
そう話してくれたハミィなのだが、それでも異常事態が発生している所に一組で行けってなんかおかしいような・・・。
まぁ考えてもわからないんだし、考えるだけ無駄だろう。
「それじゃ中に入ろうか、ハミィの話だと魔物も弱いし広くないって事だけど気を付けてな!」
俺の言葉を聞いた皆は大丈夫、わかってる、は~い、などそれぞれの返事を返してくる、それじゃ行こうか!と声をかけ、俺達は初めてのダンジョン探索をはじめた。
洞窟の中は薄暗くはあるが不思議と見えない事もない、なんで見えるんだ?となったが、壁をよく見るとコケの様なものが発光していて、これのおかげか~と納得した時だ、洞窟の奥から何か音が聞こえて来た。
ヒタヒタと裸足で歩いている様なそんな音が徐々に奥から響いてきていて、近づいてくる。
すぐに剣を抜き、腰を落とし、買ったばかりの盾を構え、皆の様子を見るとすでに戦闘態勢に入ってくれていた事に安堵し、奥から来る何かに備える。
薄暗い奥から近づいて来た音の発生源は徐々にその姿を現した、音の原因であろう裸足の足、腰にはボロボロの布を巻いて、手にはそれもまた見ただけでわかるような刃こぼれもしている剣、体格は細く、全身が汚れている。
「なにあれ?」
「あれがゴブリンよ、一匹だけだし弱いけど気をつけてね!」
俺が思わず口に出してしまった疑問に答えてくれたのはハミィだ。
今の俺達は最前列に俺、その後ろにハミィ、カッチェがいて最後尾にマジェという並びで、来ないとは思うが後ろからの襲撃に対応する為にハミィの提案によって決めた並びである。
そうこうしているうちにも近づいて来ていたゴブリンは俺達をその目で見た途端に走りだし、迫ってくる。
「ハミィ、いくよ。」
そう一言だけかけ、俺はゴブリンに向かい走り出す、向こうとの距離はそんなに広くない洞窟の中というのもあってか、走り出し、ハミィによるシールドの魔法を受けた辺りでぶつかることになった。
殴りあえるぐらいの距離に俺が到達するとゴブリンは手に持っていたボロボロの剣を振り上げ俺に斬りかかり、俺はそれを左手に持っている盾で防ぎ、右手に持っている文字の刻まれた剣で斬り上げる。
俺の攻撃はゴブリンの左腕を斬り落とし、その傷口からは血が噴き出す、その痛みによって悲鳴を上げながら持っていたボロボロの剣と落とし、斬られた傷口、無くなった腕のあった場所を押さえながらフラフラと後退していく。
その後を追い、盾を使って殴る様に壁際に追いやった後、そのまま盾で顔を壁に押し付ける。
「マジェ!」
俺が名前を呼んだと同時にカッチェのさらに後方からその弓矢は飛んで来て、ゴブリンの頭部に突き刺さった。
矢が刺さった後少しピクピクしてはいたがすぐに力が抜けて行き地面に崩れ落ちる、動かなくなったことを確認し、仲間の方を見ると、ハミィは微笑み、カッチェは腕を組みうなずき、マジェは俺に親指を立ててはじめてのパーティーでの戦闘が成功したことに喜んでいるようだ。
それは俺も同じ気持ちで心臓が緊張や不安といったものから凄い音を上げているが、何事もなく終わった事に周囲を警戒した後安堵し、皆が自分のいる位置にまで進んでくるのを待つ。
「お疲れ様、怪我なさそうだし良かった。」
「どうよ!今の俺の狙いすごくね?」
「なにもしてないけどがんばったよ!」
それぞれが声をかけて来るのだがカッチェ!何をがんばってたんだ?言ってみ??
しかしそんな俺の思いは口にする暇がなく、今度は後ろ、入口方面からガチャガチャと音が聞こえて来る。
今度はなんだ?そう身構える俺達であったが、音の発生源の方を見ていると五人の冒険者が表れ、声をかけて来た。
「よう!同業者だろ?よろしくな!そんじゃ俺達先に行くから~」
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