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0章なんでもいいから自由になりたい
婚約破棄だって。
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「エリーゼ・フォン・ベルデュール!貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な会場、そのど真ん中で婚約破棄を言い渡される女性。すなわち私。
目の前にはこの国…ユダ王国の王太子であるエリック殿下が、いかにもか弱そうな、目に涙をためながらうつむいている少女を抱いていた。
「お前のような悪女が国母などとは笑わせる!私の妻にふさわしいのはこのマリアである!」
「エリック殿下…!」
…何だろう、この茶番。
殿下よく見てー!!お隣の女の子の顔!!泣いてる風だけどすごい口元にやけちゃってるよー!!
隠す気なんかもはや無いだろ!?と突っ込みたいレベルの女の子のゆがんだ口元に思わず笑いがこみ上げる。
「何がおかしい!貴様、王太子に対して無礼だぞ!」
「これだから悪女は…こんなのが自分と同じ血が流れていると思うと虫唾が走るね。」
この国の宰相の息子であるオルフェ様と、私の弟であるケビンが私に言葉を飛ばす。
ひどい言われよう(笑)ってか、私の弟までそっちサイドなんかい。
お姉ちゃん悲しいわー。
「申し訳ありませんオルフェ様にケビン。決して殿下をを笑ったわけではないのです。ただ、あまりの嬉しさに、つい笑みがこぼれてしまいまして。ご無礼をお許しください。」
「ここまで来てしらを…は?うれしいだと?」
おぉ。あのイケメンで有名な殿下が間抜けな顔しとる。ちょっと面白いかも。
「えぇ。私はこの婚約が決まった時から再三婚約を無かったことにしていただくため陛下にお話をさせていただいておりました。なかなか話がまとまらなかったのですが、ようやく婚約破棄できてとてもうれしいですわ!」
私が満面の笑みを浮かべているとエリック殿下は顔を真っ赤にして怒鳴りだした。
「ふざけるな!貴様は私からの寵愛を受けられないことに嫉妬し、わが愛しのマリアに対し残酷ないじめを行っていたそうだな!一応元婚約者として社交界への出入りを禁ずるのみにしようとしたが致し方ない!身分剥奪の上国外追放の刑に処す!!」
「それがいい。このような女と同じ国に住むなど吐き気がするからな。」
「身分剥奪に関しては公爵家の跡取りである僕が認めましょう。」
…この人達こっちの話聞く気ゼロだな。まあいいけど。
あ、そうそうこれだけは聞かなきゃ。
「皆さま、それはユダ王国第1王位継承者として、次期宰相として、次期公爵としての発言ととってよろしいでしょうか。」
「当たり前だろう!貴様などこの国の民とも思いたくないわ!!」
「こちらも本気だ。このような女がこの国に残るなど国の汚点にしかならんからな。」
「僕もです。このような悪女が家に残るなど穀潰しもいいところですから。」
はーい言質とりましたー。
「はぁ…処分の件、了承いたしましたわ殿下。謹んでお受けいたします。婚約者として6年間お世話になりました。ですが、最後に一つ、言わせていただきたいことがございます。殿下の広いお心のもと発言を許していただけないでしょうか…?」
そう言って殿下を見上げれば気分を良くしたのか殿下は言う。
「いいだろう。貴様にかける最後の温情として発言を許そう。」
「ありがたき幸せにございます。」
…さあ、最後の仕事だ。私はゆっくりと深呼吸をしてから満面の笑みで言ってやる。
「では一つだけ…わたくし、殿下と同じ学校には通っておりません。ですから、その方…マリア様、でしたか?のいじめには関わっておりませんの。不思議ですわね、通ってもいない学校でわたくしがいじめを行うなど…しかも、そうなると許可なくわたくしの名を使っているということになります。公爵家を敵に回すおつもりだととってよろしいのでしょうか。一体どなたなのかしら。許可なくわがベルデュール家の名を使う不届き者は。」
心底不思議そうな顔を浮かべ首をかしげるとマリアの顔がゆがんだ。
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文章がおかしな点などあれば教えていただきたいです!
初の長編として書いていく予定なので頑張っていこうと思います!よろしくお願いします!
豪華絢爛な会場、そのど真ん中で婚約破棄を言い渡される女性。すなわち私。
目の前にはこの国…ユダ王国の王太子であるエリック殿下が、いかにもか弱そうな、目に涙をためながらうつむいている少女を抱いていた。
「お前のような悪女が国母などとは笑わせる!私の妻にふさわしいのはこのマリアである!」
「エリック殿下…!」
…何だろう、この茶番。
殿下よく見てー!!お隣の女の子の顔!!泣いてる風だけどすごい口元にやけちゃってるよー!!
隠す気なんかもはや無いだろ!?と突っ込みたいレベルの女の子のゆがんだ口元に思わず笑いがこみ上げる。
「何がおかしい!貴様、王太子に対して無礼だぞ!」
「これだから悪女は…こんなのが自分と同じ血が流れていると思うと虫唾が走るね。」
この国の宰相の息子であるオルフェ様と、私の弟であるケビンが私に言葉を飛ばす。
ひどい言われよう(笑)ってか、私の弟までそっちサイドなんかい。
お姉ちゃん悲しいわー。
「申し訳ありませんオルフェ様にケビン。決して殿下をを笑ったわけではないのです。ただ、あまりの嬉しさに、つい笑みがこぼれてしまいまして。ご無礼をお許しください。」
「ここまで来てしらを…は?うれしいだと?」
おぉ。あのイケメンで有名な殿下が間抜けな顔しとる。ちょっと面白いかも。
「えぇ。私はこの婚約が決まった時から再三婚約を無かったことにしていただくため陛下にお話をさせていただいておりました。なかなか話がまとまらなかったのですが、ようやく婚約破棄できてとてもうれしいですわ!」
私が満面の笑みを浮かべているとエリック殿下は顔を真っ赤にして怒鳴りだした。
「ふざけるな!貴様は私からの寵愛を受けられないことに嫉妬し、わが愛しのマリアに対し残酷ないじめを行っていたそうだな!一応元婚約者として社交界への出入りを禁ずるのみにしようとしたが致し方ない!身分剥奪の上国外追放の刑に処す!!」
「それがいい。このような女と同じ国に住むなど吐き気がするからな。」
「身分剥奪に関しては公爵家の跡取りである僕が認めましょう。」
…この人達こっちの話聞く気ゼロだな。まあいいけど。
あ、そうそうこれだけは聞かなきゃ。
「皆さま、それはユダ王国第1王位継承者として、次期宰相として、次期公爵としての発言ととってよろしいでしょうか。」
「当たり前だろう!貴様などこの国の民とも思いたくないわ!!」
「こちらも本気だ。このような女がこの国に残るなど国の汚点にしかならんからな。」
「僕もです。このような悪女が家に残るなど穀潰しもいいところですから。」
はーい言質とりましたー。
「はぁ…処分の件、了承いたしましたわ殿下。謹んでお受けいたします。婚約者として6年間お世話になりました。ですが、最後に一つ、言わせていただきたいことがございます。殿下の広いお心のもと発言を許していただけないでしょうか…?」
そう言って殿下を見上げれば気分を良くしたのか殿下は言う。
「いいだろう。貴様にかける最後の温情として発言を許そう。」
「ありがたき幸せにございます。」
…さあ、最後の仕事だ。私はゆっくりと深呼吸をしてから満面の笑みで言ってやる。
「では一つだけ…わたくし、殿下と同じ学校には通っておりません。ですから、その方…マリア様、でしたか?のいじめには関わっておりませんの。不思議ですわね、通ってもいない学校でわたくしがいじめを行うなど…しかも、そうなると許可なくわたくしの名を使っているということになります。公爵家を敵に回すおつもりだととってよろしいのでしょうか。一体どなたなのかしら。許可なくわがベルデュール家の名を使う不届き者は。」
心底不思議そうな顔を浮かべ首をかしげるとマリアの顔がゆがんだ。
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文章がおかしな点などあれば教えていただきたいです!
初の長編として書いていく予定なので頑張っていこうと思います!よろしくお願いします!
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