異世界に飛ばされた私は幸せになりたいって話

なぁちー

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1章 なんでこーなった

一旦整理しましょう。

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そんな感じでしばらくはアワアワしてたんだけど、ようやく落ち着いてきたから状況を整理しようと思う。

だって赤ちゃんってやることないんだもん。

時間なら腐る程あるしね。そりゃ状況整理もしたいよ。

なんとなんとわたくし由紀は、どうやら異世界転生ってやつをしたらしい。

なんか、聞いたことはあったよ?流行ってるんでしょ?ネット小説とかあの辺で。自分もよく読んでたジャンルは異世界転生ものだったりするのだ。何番煎じだって話よ。

ただ自分がなるなんて思わんやん!?
あれはフィクションだから面白いのであって!自分で体験したらもうホラーだよ!?

なによりも自分が死んだ時の状況を鮮明に思い出せちゃうとこがね…しんどいわ。

そして私の名前。あ、今世の名前ね。
私の新しい名前はエリーゼ。エリーゼ・フォン・ベルデュール。いかにも異世界って感じの名前だね。日本生まれ日本育ちの私にとってはカタカナの名前ってのがどうにも慣れない。

でね、この名前どっかで聞いたことあるんだよなー…何だったか。前世でエリーゼなんて名前の友達いたっけな…


まあそれはおいおい思い出すとして。


私が転生してきたこの世界はすごい!もう一回言います、この世界すごいのよ!!まあ聞いてくれ!!

この世界には魔法があるの!すごいよ!ザ・ファンタジーって感じだよ!!
そして何より嬉しいのがこの家…私の今世の家族は全員魔力が強いらしい!何それ最高かよ!!

魔法使いよ魔法使い!リアルにそんな職業があるなんて…!素敵すぎるね!!


えっ?現状を受け入れすぎじゃないかって?いや、流石に数日間赤ちゃんとしてあやされ日々使われる魔法を目の当たりにしてたらもう受け入れるしかないやないですか。

赤ちゃんとしてあやされるのも慣れましたよええ。色々しんどいというか恥ずかしいこともあるけど…そこは察して。それに向こうでの18年が精神的にプラスされてるからね。もはや達観して赤さんだよ、赤さん。

赤ちゃんのお仕事は泣くことってよく聞くけど、ほんとその通りだなって思った。

泣かないと物凄い勢いで心配されるんだもん。だから機を見てちょいちょい泣くようにしてる。赤さんの仕事も楽じゃないよ全く。

そういえば私の家は貴族なんだって。ちらっと聞いた話だと貴族以外は家名を持たないらしい。お金持ちか…前世は教科書に載せられるレベルで一般庶民だったもんだから色々大変そうだな…勉強とかできるかなー。


それを裏付けるかのように、私の家にはメイドさんとか執事がいるの!そんなのテレビでしか見たことないよ!!

前世では執事カフェとかメイドカフェとかあったけど。すごい興味があったのに行けなかった私。それがまさかリアルに体験できるとは思っとらんでしたよ。


そんな中、前世の記憶と現在の常識の違いに赤ちゃんながらすごく戸惑ってる私。
魔法なんかそもそもなかった世界から来てるもんだから魔法で生活のほとんどが成り立ってる現状にびっくりどころの騒ぎじゃない。今だって…


「あーうー」(ナンジャコリャー…)


ただいまお風呂です。
お風呂に入るところなんだけど。


…ナニコレ。


『我、主に癒しをもたらす者。我の名において命ず、流水に温かさを与えよ。』


これは…厨二病こじらせ系ですか…??
いや、言いたくもなるでしょ。風呂のたびこれよ?

どうやら魔法を使う時にはこんなにクサいセリフを言わなきゃならんらしい…

魔法めっちゃ使いたいけどこれ毎回やらなきゃいけないとなると無理があるわ~。

「さ、お嬢様。湯浴みを致しましょうね。」

そんな感じで複雑な心境になりつつ風呂に入れられる私…
そもそも今の私は赤ちゃんだけど、向こうで18年生きてきた記憶があるから一人でお風呂入れないとかもう地獄…

そんなこんなで疲れるお風呂を終えた私はベッドに寝かされる。

「さ、お嬢様お休みの時間ですよ」

そう言われながらお腹をトントンされると途端に眠くなる…これはやっぱ身体の年齢に引っ張られてるのかしら…

こんな感じで状況の整理をしつつ食っちゃ寝食っちゃ寝の生活を続けること3年…貴族の勉強も始まり気がつけば私は4歳になっていた。
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