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1章 ホッカイドウ編
第9話 ホワイトアウト
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ブシュッ ズッポォォン
「グホァッ!?」
エリザベートが自決しようと引き金を動かす直前。
突然、山頂中部の横から銃弾が飛んでくる。
ニコライは足を狙撃されて倒れかかった。
「「ま、間に合って良かった」」
「ミロン!?」
なんと、ミロンが駆けつけて来たのだ。
吹雪が治まったタイミングで様子を見に探しにきてくれたようで、
額にシップを貼ってここまで辿っていた。
「よくここが分かったな!?」
「た、端末の位置情報で、拠点から銃声が聴こえて。
それにニコライが雪崩区域を調べていたから」
「グウッ」
ミロンはこの状況をすぐに理解していたようだ。
手にしたグレネードが崖に落ちていく。
解決したかと、私は手に持ったハンドガンをそっとおろした。
だが、ニコライはこちらを睨み続けている。
狂気に満ちた眼でまだ抵抗を示しているようだ。
「「ワタシガシレイカン、ワタシガシレイカン、ワタシガシレイカンゥゥゥ」」
「自然の脅威で人は様々な自我をだしていたが、
お前は出世欲に駆られたか、同情の余地もない・・・」
「もう完全に吹っ切れちまったわ。
俺と一緒に営倉行こうぜ、ニコライさんよ」
形勢逆転、こんな凶行は苦し紛れを超えた人の禁忌。
メンバー達がニコライを捕縛しようと向かった矢先、
彼は予備のグレネードを山岳下部に向けて放り投げてしまった。
「まだ持ってやがったのか!?」
油断して地上への爆発を許してしまう。
体も思うように動かせず、狙撃で撃ち落とす腕もなかった。
破裂音は確かに耳に入り、次は白い波が生まれているのが目に入る。
ドゴン ザアアアアアアア
「成るようにならぬなら、貴様らも道連れだあああ!」
予言通り、山頂から大量の雪崩が発生してしまった。
白い光景が全ての視界をさえぎり、呑み込まれてしまう。
「みんなああああああ!!」
「うわああああああ!!」
「チクショオオオオオオ!!」
ホッカイドウCN 市民街
「・・・ハッ!?」
気が付いたら私は室内にいた。
普段から見慣れない天井の色から、拠点や駐屯地ではない。
簡易ベッドらしき布団からムクッと起き上がる。
「目覚めましたか、お嬢」
「「ヨハン、みんな・・・」」
ヨハン、ヘルマン、ミロン、他のメンバー達が側にいた。
雪崩で埋もれた私達は拠点の兵士や住民達に救助されていたのだ。
「「私達・・・助かったのね」」
「そうっす、ミロンのチビ助に救出されたんですよ!」
私は彼の方を向く。
ミロンが拠点に正確な情報を伝えて私達の命をつなぎとめたのだ。
あと少し遅れていたら自身もここにいなかっただろう。
心身ともに参ると判断力も失い、異常行動に出るのは誰でも同様なのか。
むやみに責任という言葉で、つい終わらせようとしたのが恥ずかしい。
プライドをもちすぎていたのか、体の大切さを思い知った気がする。
対する感謝の念が止まらなかった。
が、約1名はそこにはいなかった。
雪崩を引き起こした張本人がこの場に見えなかったのだ。
「ニコライは!?」
「あいつは死にましたよ」
「自分で引き金をひいて自害してしまいました・・・」
「・・・・・・」
ニコライ ロスト
彼はあっさりとロストしていた。
脅しの雪崩を実行したものの、目的など果たせるはずもなく迷い、
責め立てた当人が自身にトリガーを引いていた。
白き世界で多くの兵士達が見せた体液の色もすでに雪の中に埋もれ、
生きていた証拠を目で観る事もなく消えてしまっている。
「ボクは上部にいたので巻き込まれなかったんです。
あの時、ニコライの姿がまだ見えていて少なくとも
自覚はしていたと思います・・・もう、道はないんだって」
「ありがとう、あなたに1つ借りができたわね」
「えへへ、エリザ嬢に褒められたー」
「我々も同じく助けられたな」
「そうね・・・って、あなた足が!?」
ヨハンは足に凍傷を起こしてしまった。
彼はまだ命があるだけ良い方だと述べているが。
次にヘルマンが皆に報告し始める。
「俺はすぐに審議会にかけられます。
仲間を1人、手にかけちまったんで・・・」
「でも、あれは私のために――」
「我々が当時の詳細を報告すればそれなりに酌量の余地を
与えてもらえるだろう、あまり気に病むな」
「・・・すまない」
静寂な雰囲気になりかける。
メンバー達はそれぞれに何かを失い、また一から出戻り。
今回Aクラスは半分程失い、再編成が行われるだろう。
そんな中、肝心な事を私は思い出した。父の安否を。
「そうだ、パパ、隊長は!?」
父はブリザード発生直前からすでに帰還していたようで、
被害に遭わず戻ってこれたと聞いた。
ここに来ていないのは意外だったが用事があるのだろう。
そこへBクラスの兵士が話しかけて報告する。
「ガブリエル隊長は3階の一室に・・・」
もう同じ建物にいたなら話は早い。
私はすぐに3階へと駆け上がっていく。
自分の無事を直に報告したくて仕方がなかった。
部屋のドアを無造作に開けて飛び出すように入る。
「パパ・・・・・・・・・パ」
ガブリエルは横たわっていた。
額に布を敷かれて、寝息も微動だにせず静止。
綺麗な姿勢で簡易ベッドの上で静かに寝かされていた。
ガブリエル ロスト
「・・・・・・」
「ぐすっ、隊長ぉ・・・・・・」
「隊長がボクをかばって・・・ごめんなさい、ごめんなさい」
ガブリエルは部下をかばってロストされてしまったようだ。
吹雪発生前にやってきた敵性への対応に回り、最中での不意打ちで
奇襲されたらしい。Bクラス兵がここにいる理由が失態の謝罪で
肩代わりに生存させてもらうのを表していた。
レイチェル司令がそっと私に語りかける。
「不行き届きでした。私が病気なんかにならなければ、
彼はこんな目に遭わずにすんだかもしれない。
私からもお詫びするわ・・・ごめんなさい」
申し訳なさそうに指示不足だったと言う。
彼女も体調を崩していたから適切な対応ができなかったのも無理はない。
不遇が重なったのはホッカイドウの誰のせいでもないものの、
まだ目の前の光景を理解できていなかった。
いや、父だと思う感情すらあるのか分からなかった。
「「ない・・・そんなの・・・あるわけがない」」
ホッカイドウCN軍部5000人の強豪の頂点だった父。
私をここまで育ててくれた父。
そんな彼が突然こんな状態、こんな姿で戻ってくるなんて
認知する気がまったく起こらなかった。
「せめて顔だけでも見てあげて・・・」
彼女が敷かれた布を手に取り、顔を見せている。
ガブリエルの表情は傷だらけながらも穏やかなだ。
それでもまだ理解ができなかった。視線が揺らいでいる中、
私は彼女の持っている物を凝視した。
「!?」
私が以前、父にあげた白いハンカチだった。
四角い無地の枠が目に入り、特徴はなくともすぐに分かる
色のない布が彼の顔に敷かれていたのだ。
凍った景色が溶けてようやく現実に戻された私は認知してしまう。
目の前にいるのは正真正銘の私の父、ガブリエルのカーポモルトだ。
「パパ、パパァ・・・あああああああああああ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
白日の下に全てをさらす。
今回は雪とハンカチでしたが、白いモノがあると
人間は何かしら色を塗りたくなったり、
白痴的な間が生まれるのかもしれません。
というわけで、ホッカイドウ編は一度終了で次編へ移ります。
「グホァッ!?」
エリザベートが自決しようと引き金を動かす直前。
突然、山頂中部の横から銃弾が飛んでくる。
ニコライは足を狙撃されて倒れかかった。
「「ま、間に合って良かった」」
「ミロン!?」
なんと、ミロンが駆けつけて来たのだ。
吹雪が治まったタイミングで様子を見に探しにきてくれたようで、
額にシップを貼ってここまで辿っていた。
「よくここが分かったな!?」
「た、端末の位置情報で、拠点から銃声が聴こえて。
それにニコライが雪崩区域を調べていたから」
「グウッ」
ミロンはこの状況をすぐに理解していたようだ。
手にしたグレネードが崖に落ちていく。
解決したかと、私は手に持ったハンドガンをそっとおろした。
だが、ニコライはこちらを睨み続けている。
狂気に満ちた眼でまだ抵抗を示しているようだ。
「「ワタシガシレイカン、ワタシガシレイカン、ワタシガシレイカンゥゥゥ」」
「自然の脅威で人は様々な自我をだしていたが、
お前は出世欲に駆られたか、同情の余地もない・・・」
「もう完全に吹っ切れちまったわ。
俺と一緒に営倉行こうぜ、ニコライさんよ」
形勢逆転、こんな凶行は苦し紛れを超えた人の禁忌。
メンバー達がニコライを捕縛しようと向かった矢先、
彼は予備のグレネードを山岳下部に向けて放り投げてしまった。
「まだ持ってやがったのか!?」
油断して地上への爆発を許してしまう。
体も思うように動かせず、狙撃で撃ち落とす腕もなかった。
破裂音は確かに耳に入り、次は白い波が生まれているのが目に入る。
ドゴン ザアアアアアアア
「成るようにならぬなら、貴様らも道連れだあああ!」
予言通り、山頂から大量の雪崩が発生してしまった。
白い光景が全ての視界をさえぎり、呑み込まれてしまう。
「みんなああああああ!!」
「うわああああああ!!」
「チクショオオオオオオ!!」
ホッカイドウCN 市民街
「・・・ハッ!?」
気が付いたら私は室内にいた。
普段から見慣れない天井の色から、拠点や駐屯地ではない。
簡易ベッドらしき布団からムクッと起き上がる。
「目覚めましたか、お嬢」
「「ヨハン、みんな・・・」」
ヨハン、ヘルマン、ミロン、他のメンバー達が側にいた。
雪崩で埋もれた私達は拠点の兵士や住民達に救助されていたのだ。
「「私達・・・助かったのね」」
「そうっす、ミロンのチビ助に救出されたんですよ!」
私は彼の方を向く。
ミロンが拠点に正確な情報を伝えて私達の命をつなぎとめたのだ。
あと少し遅れていたら自身もここにいなかっただろう。
心身ともに参ると判断力も失い、異常行動に出るのは誰でも同様なのか。
むやみに責任という言葉で、つい終わらせようとしたのが恥ずかしい。
プライドをもちすぎていたのか、体の大切さを思い知った気がする。
対する感謝の念が止まらなかった。
が、約1名はそこにはいなかった。
雪崩を引き起こした張本人がこの場に見えなかったのだ。
「ニコライは!?」
「あいつは死にましたよ」
「自分で引き金をひいて自害してしまいました・・・」
「・・・・・・」
ニコライ ロスト
彼はあっさりとロストしていた。
脅しの雪崩を実行したものの、目的など果たせるはずもなく迷い、
責め立てた当人が自身にトリガーを引いていた。
白き世界で多くの兵士達が見せた体液の色もすでに雪の中に埋もれ、
生きていた証拠を目で観る事もなく消えてしまっている。
「ボクは上部にいたので巻き込まれなかったんです。
あの時、ニコライの姿がまだ見えていて少なくとも
自覚はしていたと思います・・・もう、道はないんだって」
「ありがとう、あなたに1つ借りができたわね」
「えへへ、エリザ嬢に褒められたー」
「我々も同じく助けられたな」
「そうね・・・って、あなた足が!?」
ヨハンは足に凍傷を起こしてしまった。
彼はまだ命があるだけ良い方だと述べているが。
次にヘルマンが皆に報告し始める。
「俺はすぐに審議会にかけられます。
仲間を1人、手にかけちまったんで・・・」
「でも、あれは私のために――」
「我々が当時の詳細を報告すればそれなりに酌量の余地を
与えてもらえるだろう、あまり気に病むな」
「・・・すまない」
静寂な雰囲気になりかける。
メンバー達はそれぞれに何かを失い、また一から出戻り。
今回Aクラスは半分程失い、再編成が行われるだろう。
そんな中、肝心な事を私は思い出した。父の安否を。
「そうだ、パパ、隊長は!?」
父はブリザード発生直前からすでに帰還していたようで、
被害に遭わず戻ってこれたと聞いた。
ここに来ていないのは意外だったが用事があるのだろう。
そこへBクラスの兵士が話しかけて報告する。
「ガブリエル隊長は3階の一室に・・・」
もう同じ建物にいたなら話は早い。
私はすぐに3階へと駆け上がっていく。
自分の無事を直に報告したくて仕方がなかった。
部屋のドアを無造作に開けて飛び出すように入る。
「パパ・・・・・・・・・パ」
ガブリエルは横たわっていた。
額に布を敷かれて、寝息も微動だにせず静止。
綺麗な姿勢で簡易ベッドの上で静かに寝かされていた。
ガブリエル ロスト
「・・・・・・」
「ぐすっ、隊長ぉ・・・・・・」
「隊長がボクをかばって・・・ごめんなさい、ごめんなさい」
ガブリエルは部下をかばってロストされてしまったようだ。
吹雪発生前にやってきた敵性への対応に回り、最中での不意打ちで
奇襲されたらしい。Bクラス兵がここにいる理由が失態の謝罪で
肩代わりに生存させてもらうのを表していた。
レイチェル司令がそっと私に語りかける。
「不行き届きでした。私が病気なんかにならなければ、
彼はこんな目に遭わずにすんだかもしれない。
私からもお詫びするわ・・・ごめんなさい」
申し訳なさそうに指示不足だったと言う。
彼女も体調を崩していたから適切な対応ができなかったのも無理はない。
不遇が重なったのはホッカイドウの誰のせいでもないものの、
まだ目の前の光景を理解できていなかった。
いや、父だと思う感情すらあるのか分からなかった。
「「ない・・・そんなの・・・あるわけがない」」
ホッカイドウCN軍部5000人の強豪の頂点だった父。
私をここまで育ててくれた父。
そんな彼が突然こんな状態、こんな姿で戻ってくるなんて
認知する気がまったく起こらなかった。
「せめて顔だけでも見てあげて・・・」
彼女が敷かれた布を手に取り、顔を見せている。
ガブリエルの表情は傷だらけながらも穏やかなだ。
それでもまだ理解ができなかった。視線が揺らいでいる中、
私は彼女の持っている物を凝視した。
「!?」
私が以前、父にあげた白いハンカチだった。
四角い無地の枠が目に入り、特徴はなくともすぐに分かる
色のない布が彼の顔に敷かれていたのだ。
凍った景色が溶けてようやく現実に戻された私は認知してしまう。
目の前にいるのは正真正銘の私の父、ガブリエルのカーポモルトだ。
「パパ、パパァ・・・あああああああああああ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
白日の下に全てをさらす。
今回は雪とハンカチでしたが、白いモノがあると
人間は何かしら色を塗りたくなったり、
白痴的な間が生まれるのかもしれません。
というわけで、ホッカイドウ編は一度終了で次編へ移ります。
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