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2章 西日本県大会編
水の舞4
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試合も半ばをむかえてきたころに、
銅閣寺は小さくも多くの水玉であふれている。
会心と花魁、もといオオサカとキョウトの対決は
まだつかずにゆっくりとした展開。
手元でおどらされていたオレたちは
キトウ先生の新たな号令でふんいきは変わった。
「外側注意、試合場周りに数多し!
クッション横から打ちこみや!」
旗もACD3つ取れた、元からそこに来ないから
取り返すのはむずくない。
たんじゅんにあいつらはグルグル回ってただけで、
エイムなんかはさほど強くないようだ。
こっちは体の動きが速い、どうにか水玉をよけて
ふところにもぐればかんたんにとっぱできる。
「「ショウタ、ワイも20秒ですぐ出れる!
回りそうじしといてくれや!」」
「あいよォ!」
メンバーおでむかえのために障害はいじょ。
えんごのために出オチなんぞあってはならない。
南のクッションにスライディング。
バシュッ
「もぷっ!?」
「花魁モブC、ビート!」
相手がいて出会い頭にシャッガンぶっぱ。
特に問題ない。
ここで味方がもどるのを待つ。
(今640:490、このままいけば勝てる。
花魁2つは・・・やめとくわ)
無理にBとEを取りにいかなくてもポイント加算で
勝てる。ここでそこへ行くとまたかこまれると思って
中央を守っていた。
ダイキとせんぱいはちゃんとやれてるだろうか?
ウオッチで聞きたいけど、よゆうがない。
これが県大会、どことなく今までよりきんちょう感が
高まっているのが分かる。
改めてれんけいをとるのが大切だと思った。
だけど、とちゅうから何かがおかしくなる。
「そこや――なっ!?」
バシュッ
「会心モブF、ビート!」
ショットガン型でやられてしまう、どうやら向こうも
替えてきたようだ。シシオドシは見かけない。
安定しない物を使わないのは正確に当てたいからだろう。
ただやられてるだけなら何も思わないんだが。
「なんかおかしくね?」
「タイミングくるう・・・」
そう、とちゅうから何かおかしくなる。
周りから来るのは分かってても、打つべき人数が
変わってたり時間差が出始めている。
今までグルグル回転していただけが、
あるところから出てこなくなった。
「周りにあんまりいませんわ」
「パターン変えよったな・・・」
中心近くにも3人くらい見かけて、いるにはいる。
だが、出現位置がところどころおかしくなって
明らかにさっきと動きがちがっていた。
そこに気づいていないショウタも同じ目にあう。
「ショウタ君、ビート!」
「ふごわ」
またやられてしまう。
さっきとちがう戦法に、またキャンプ送りとなった。
「あ~、ムカつく・・・」
「さんざんやな」
どうやら対策をとってもすぐに別の手を打たれた。
向こうもショットガン型を使い始めて、
きょりもバラバラになったりしている。
そして何よりもクッションから飛び出す位置が
どことなくくるわされている感じがする。
オレはダイキに様子を聞く。
「お前はどうやった?」
「口で上手く言えんけど、なんかある所から
ズレて必ずビートされてまう。良くねらっとるのに
ワイらもどっかでテンポ悪うなるで」
「どうなっとんの? 先生!?」
「これは・・・ぐぬぬおおぉぉ」
さすがに先生も今回は分からない。
そりゃそうか、ウオバトグンシモドキに
何かがつかめるわけもないし。
もうおしまいか、成すすべなしとあきらめかけた時。
そこへダイキがあるところを指さした。
「マップ見てみい、左下クッションの数がちゃうで!」
「「なん・・・やと?」」
どういう言い分か、物置の数でおかしいと言う。
すぐにキャンプから飛び出して理由を確認。
念のためにダイキといっしょに見に行く。
予想は本当に当たっていた。
「ホンマ、おかしいのはそこなん?」
「もしかしたらと思って・・・いたで」
バシュッ バシュッ バシュッ バシュッ
クッション左右2人ではさみ打ち。
くるわされている理由はクッションから飛び出す位置が
他と比べて数が1つ、それで1人多くなっている。
つまり、あそこだけ4人がかりだったからだ。
(そこも読まれちまったか・・・)
花魁サイド。
様子を見ていたアイザックはじょうきょうが
上手く進んでいない事にすぐ気づく。
予定より早いが、点取りに切り替え。
時間をかけずにウオッチで全員に呼びかけた。
「おーし、みんな、やるぜえ!!」
「OK!」
そして会心サイド、流れはこれといって悪くなく
なぞのズレから立て直しに時間をかけなかった。
スコアも890:810とリード、
逆転から有利に守りつつ進めていた。
勝利まで後少しまでせまる。
「こちらせんぱい、Aはまったくの平和ポジ。
ダイキ、平気か!?」
「だいじょうぶっす! Dはチラホラ来るけど、
今1人ビートしたんで。ショウタは!?」
「どうもあらへん、このままつっきるわ!
まちがった、C守るわ!」
3人もそれぞれの旗で待ち。
先のテンポくずれでBを取ってから点をかせげた。
すぐに取り返されるからもどってACDだけを
何がなんでもおさえれば勝てる。
会心に安定など今までなら許されなかったけど、
もうただのイノシシなんかじゃない。
アホばかりでも学習くらいできる。
それぞれ旗の守りに専念していた時だった。
ポツン
「「なんやコレ・・・水が」」
会心モブCが上から冷たさを感じる。
でも、向いてもだれもいない。
ここは高所からねらわれないようになっているはず。
よく見ると確かに何かが降ってくる。
試合場のあらゆるところから空中に
水玉が飛び出してきた。
銅閣寺は小さくも多くの水玉であふれている。
会心と花魁、もといオオサカとキョウトの対決は
まだつかずにゆっくりとした展開。
手元でおどらされていたオレたちは
キトウ先生の新たな号令でふんいきは変わった。
「外側注意、試合場周りに数多し!
クッション横から打ちこみや!」
旗もACD3つ取れた、元からそこに来ないから
取り返すのはむずくない。
たんじゅんにあいつらはグルグル回ってただけで、
エイムなんかはさほど強くないようだ。
こっちは体の動きが速い、どうにか水玉をよけて
ふところにもぐればかんたんにとっぱできる。
「「ショウタ、ワイも20秒ですぐ出れる!
回りそうじしといてくれや!」」
「あいよォ!」
メンバーおでむかえのために障害はいじょ。
えんごのために出オチなんぞあってはならない。
南のクッションにスライディング。
バシュッ
「もぷっ!?」
「花魁モブC、ビート!」
相手がいて出会い頭にシャッガンぶっぱ。
特に問題ない。
ここで味方がもどるのを待つ。
(今640:490、このままいけば勝てる。
花魁2つは・・・やめとくわ)
無理にBとEを取りにいかなくてもポイント加算で
勝てる。ここでそこへ行くとまたかこまれると思って
中央を守っていた。
ダイキとせんぱいはちゃんとやれてるだろうか?
ウオッチで聞きたいけど、よゆうがない。
これが県大会、どことなく今までよりきんちょう感が
高まっているのが分かる。
改めてれんけいをとるのが大切だと思った。
だけど、とちゅうから何かがおかしくなる。
「そこや――なっ!?」
バシュッ
「会心モブF、ビート!」
ショットガン型でやられてしまう、どうやら向こうも
替えてきたようだ。シシオドシは見かけない。
安定しない物を使わないのは正確に当てたいからだろう。
ただやられてるだけなら何も思わないんだが。
「なんかおかしくね?」
「タイミングくるう・・・」
そう、とちゅうから何かおかしくなる。
周りから来るのは分かってても、打つべき人数が
変わってたり時間差が出始めている。
今までグルグル回転していただけが、
あるところから出てこなくなった。
「周りにあんまりいませんわ」
「パターン変えよったな・・・」
中心近くにも3人くらい見かけて、いるにはいる。
だが、出現位置がところどころおかしくなって
明らかにさっきと動きがちがっていた。
そこに気づいていないショウタも同じ目にあう。
「ショウタ君、ビート!」
「ふごわ」
またやられてしまう。
さっきとちがう戦法に、またキャンプ送りとなった。
「あ~、ムカつく・・・」
「さんざんやな」
どうやら対策をとってもすぐに別の手を打たれた。
向こうもショットガン型を使い始めて、
きょりもバラバラになったりしている。
そして何よりもクッションから飛び出す位置が
どことなくくるわされている感じがする。
オレはダイキに様子を聞く。
「お前はどうやった?」
「口で上手く言えんけど、なんかある所から
ズレて必ずビートされてまう。良くねらっとるのに
ワイらもどっかでテンポ悪うなるで」
「どうなっとんの? 先生!?」
「これは・・・ぐぬぬおおぉぉ」
さすがに先生も今回は分からない。
そりゃそうか、ウオバトグンシモドキに
何かがつかめるわけもないし。
もうおしまいか、成すすべなしとあきらめかけた時。
そこへダイキがあるところを指さした。
「マップ見てみい、左下クッションの数がちゃうで!」
「「なん・・・やと?」」
どういう言い分か、物置の数でおかしいと言う。
すぐにキャンプから飛び出して理由を確認。
念のためにダイキといっしょに見に行く。
予想は本当に当たっていた。
「ホンマ、おかしいのはそこなん?」
「もしかしたらと思って・・・いたで」
バシュッ バシュッ バシュッ バシュッ
クッション左右2人ではさみ打ち。
くるわされている理由はクッションから飛び出す位置が
他と比べて数が1つ、それで1人多くなっている。
つまり、あそこだけ4人がかりだったからだ。
(そこも読まれちまったか・・・)
花魁サイド。
様子を見ていたアイザックはじょうきょうが
上手く進んでいない事にすぐ気づく。
予定より早いが、点取りに切り替え。
時間をかけずにウオッチで全員に呼びかけた。
「おーし、みんな、やるぜえ!!」
「OK!」
そして会心サイド、流れはこれといって悪くなく
なぞのズレから立て直しに時間をかけなかった。
スコアも890:810とリード、
逆転から有利に守りつつ進めていた。
勝利まで後少しまでせまる。
「こちらせんぱい、Aはまったくの平和ポジ。
ダイキ、平気か!?」
「だいじょうぶっす! Dはチラホラ来るけど、
今1人ビートしたんで。ショウタは!?」
「どうもあらへん、このままつっきるわ!
まちがった、C守るわ!」
3人もそれぞれの旗で待ち。
先のテンポくずれでBを取ってから点をかせげた。
すぐに取り返されるからもどってACDだけを
何がなんでもおさえれば勝てる。
会心に安定など今までなら許されなかったけど、
もうただのイノシシなんかじゃない。
アホばかりでも学習くらいできる。
それぞれ旗の守りに専念していた時だった。
ポツン
「「なんやコレ・・・水が」」
会心モブCが上から冷たさを感じる。
でも、向いてもだれもいない。
ここは高所からねらわれないようになっているはず。
よく見ると確かに何かが降ってくる。
試合場のあらゆるところから空中に
水玉が飛び出してきた。
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