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2章 東日本県大会編
第15話 東北の顔ぶれ
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ホッカイドウ 白閃小学校 図工室
「といった理由でスノウィオウルは8月より規格は変更。
マガジン、水量の都合を考えて規格はこの通り、
シリンジ式からトリガー式に代わります」
放課後の図工室でレイチェルがウオバト部のメンバーに
スノウィオウルの新型について説明している。
映写機で1mの細長いウォーターガンが表示されて、
児童たちの顔がみんなそこに向けさせた。
片手でおしこむシリンジ式はもう今年で終わりになって、
現実にあるスナイパーライフルと同じトリガーの引き金に
変わってあつかいやすくなった。
となりにいるガブリエル先生が追加で説明。
「予定では配布時期は今月ではなく来月の8月から、
増産の都合や確認もあってしばらく時間も要する」
少なくとも県大会はまだシリンジ式で、
20mの間でかけひきすることになるだろう。
おそらく一番最初に使える学校はここになるはず、
長距離エイムの感覚もさほど変わらないと思うが。
それに今日はメアリーがいない、
家の方で用事があって来れないそうだ。
ヒロイン不在回とかどんな展開だと言われそうだが、
たまにはこういう時もある。
あの子が来た時に会議するつもりだったけど、
先生もスケジュールがあって今日しかできないそうだ。
(8月からか、急ピッチで作ってたんだな)
ただ、試合に投入するにはずいぶんと早い気もする。
来年から採用すれば良いのにおそくても今年からで、
どうしても前だおしするつもりのようだ。
牛が先か、ミルクが先かと言ってるようなもの。
何かの例えのホッカイドウバージョンだけど、
そんな経済なんて小学生が入れる余地もない。
レイチェル校長が物静かに語る。
「これもホッカイドウの発展、私たちがより有利となる
戦略の大いなるさきがけとなるでしょう。
後はもう1つ、県大会における有力校の説明です。
こちらをごらん下さい」
ホッカイドウを除く東北の各学校を表示した。
もうアイウエオ順とか書かなくても良いだろうか、
エリアごとにえこひいきもみじんもない。
アオモリの工小学校。
アキタの千秋小学校。
イワテの紺富小学校。
フクシマの薪小学校。
ミヤギの灰城小学校。
ヤマガタのチェリースクール。
以上6校がいずれ関わることとして取り上げられた。
理由はもうお約束と言いたげだが、これからの相手。
全国大会では共に手を組むメンバーとなる。
そして、これらの学校が候補になったのも
何かしらのとくちょうをもっているからだ。
「まだ不確定情報もあるが我々にとって注意すべき
学校として取り上げた。
ウォーターガンの性質というよりも組み合わせ、
それぞれの戦術を意識したものだろう」
スナイパーライフル型とアサルトライフル型の他にない
ここはフォーメーションも考えているんだろう。
水はあくまでもまっすぐ飛ばすだけで、
立ち回りも重要だからそれぞれ特技をもっていると思う。
最初はアオモリの工小学校、ここは特にこれといった
運動能力とか見られない。ただ、工作に優れた所で
レイチェル校長もスノウィオウルの開発で
手伝ってもらった所でもあるらしい。
また、ここから新たな型を作る可能性もあるのか、
規格面について見どころをもってそうだ。
次はアキタの千秋小学校で、ここはまだスノウィオウルを
使ってなくアサルトライフル型をまるまる用いている。
話によると試合でも1丁も使っていないらしい。
あたかもいらないとばかり現地には近距離にこだわる
何かがあるのか。
お次はフクシマの薪小学校で、東北最南部の所。
なんと、ここは全てスノウィオウルを用いていて、
全部遠距離陣形を行っているやり方だという。
バランスもまったく考えない方法で、相当良い戦法でも
あるのか期待もわいてくる。
次はミヤギの灰城小学校、この学校はウォーターガンに
こだわる情報は特にない。話ではコート、場所について
何かしらのとくちょうがあるという。
オユバトのように温泉みたいな設備を造っているのか、
ここで分かると思いきや話はここで止まる。
そして、次はヤマガタのチェリースクール。
ここは最近設立された学校で白閃のような海外の
子どもたちを受け入れる所らしい。
ただ、規格が何やらめずらしいものらしく、
日本従来とどこかちがうらしい。
公開されないのにめずらしいのはやはりお約束で、
当日までお楽しみにということか。
最後はイワテの紺富小学校、メアリーの通う所で
細かな説明は必要ないだろう。彼女が何よりの筆頭で、
ヒロインの名がここに挙がるのも特別な視点だ。
100年に1人現れるかどうかの才能なので
こちらホッカイドウにとって大きな助力。
有力なのもここにいるだれもがなっとく。
「ただ、県大会において紺富小学校も対戦相手であり
最初はふつうに試合にのぞむことになります」
「それでもメアリーはこっちの部ですよね?」
「ええ、彼女がいなければ元々私たちは試合もできず
登録すらできなかったので公式に認められました。
異なる学校での部活動はふつうはありえないですが、
特例として許可されました」
レイチェル校長が分かりやすく返答。
彼女にとっては自分の学校と対戦することになる。
おれたちのためとはいえ、地元と相手する機会に
言葉が出ない。どんな手を使ったのか、
校長の立ち回りも色々と考えさせる。
オユバトといい、季節をもひっくり返すアイデアで
とっぴょうしもない発想におどろかされてばかりだ。
といった風に東北の今後が少しずつ分かっていった。
(エリアが広くなると変わり者もたくさん出てくる。
ろくな活動もできないと思ってたけど、やっとだな)
といった感じで説明会はすべて終わる。
今回はヨハンの目線でそれぞれの内容を頭に入れた。
部活のキャプテンはこうして細かな情報もふところに、
いざという時に備えて対策をするもの。
まだくわしく分かっていないものの、氷もすぐ溶ける様な
熱意がそれぞれに今後から待ち受ける。
試合日までもう近い、もっとも涼しいはずのこの地方で
冷たさをもふき飛ばそうとする熱さもたまり始めていった。
「といった理由でスノウィオウルは8月より規格は変更。
マガジン、水量の都合を考えて規格はこの通り、
シリンジ式からトリガー式に代わります」
放課後の図工室でレイチェルがウオバト部のメンバーに
スノウィオウルの新型について説明している。
映写機で1mの細長いウォーターガンが表示されて、
児童たちの顔がみんなそこに向けさせた。
片手でおしこむシリンジ式はもう今年で終わりになって、
現実にあるスナイパーライフルと同じトリガーの引き金に
変わってあつかいやすくなった。
となりにいるガブリエル先生が追加で説明。
「予定では配布時期は今月ではなく来月の8月から、
増産の都合や確認もあってしばらく時間も要する」
少なくとも県大会はまだシリンジ式で、
20mの間でかけひきすることになるだろう。
おそらく一番最初に使える学校はここになるはず、
長距離エイムの感覚もさほど変わらないと思うが。
それに今日はメアリーがいない、
家の方で用事があって来れないそうだ。
ヒロイン不在回とかどんな展開だと言われそうだが、
たまにはこういう時もある。
あの子が来た時に会議するつもりだったけど、
先生もスケジュールがあって今日しかできないそうだ。
(8月からか、急ピッチで作ってたんだな)
ただ、試合に投入するにはずいぶんと早い気もする。
来年から採用すれば良いのにおそくても今年からで、
どうしても前だおしするつもりのようだ。
牛が先か、ミルクが先かと言ってるようなもの。
何かの例えのホッカイドウバージョンだけど、
そんな経済なんて小学生が入れる余地もない。
レイチェル校長が物静かに語る。
「これもホッカイドウの発展、私たちがより有利となる
戦略の大いなるさきがけとなるでしょう。
後はもう1つ、県大会における有力校の説明です。
こちらをごらん下さい」
ホッカイドウを除く東北の各学校を表示した。
もうアイウエオ順とか書かなくても良いだろうか、
エリアごとにえこひいきもみじんもない。
アオモリの工小学校。
アキタの千秋小学校。
イワテの紺富小学校。
フクシマの薪小学校。
ミヤギの灰城小学校。
ヤマガタのチェリースクール。
以上6校がいずれ関わることとして取り上げられた。
理由はもうお約束と言いたげだが、これからの相手。
全国大会では共に手を組むメンバーとなる。
そして、これらの学校が候補になったのも
何かしらのとくちょうをもっているからだ。
「まだ不確定情報もあるが我々にとって注意すべき
学校として取り上げた。
ウォーターガンの性質というよりも組み合わせ、
それぞれの戦術を意識したものだろう」
スナイパーライフル型とアサルトライフル型の他にない
ここはフォーメーションも考えているんだろう。
水はあくまでもまっすぐ飛ばすだけで、
立ち回りも重要だからそれぞれ特技をもっていると思う。
最初はアオモリの工小学校、ここは特にこれといった
運動能力とか見られない。ただ、工作に優れた所で
レイチェル校長もスノウィオウルの開発で
手伝ってもらった所でもあるらしい。
また、ここから新たな型を作る可能性もあるのか、
規格面について見どころをもってそうだ。
次はアキタの千秋小学校で、ここはまだスノウィオウルを
使ってなくアサルトライフル型をまるまる用いている。
話によると試合でも1丁も使っていないらしい。
あたかもいらないとばかり現地には近距離にこだわる
何かがあるのか。
お次はフクシマの薪小学校で、東北最南部の所。
なんと、ここは全てスノウィオウルを用いていて、
全部遠距離陣形を行っているやり方だという。
バランスもまったく考えない方法で、相当良い戦法でも
あるのか期待もわいてくる。
次はミヤギの灰城小学校、この学校はウォーターガンに
こだわる情報は特にない。話ではコート、場所について
何かしらのとくちょうがあるという。
オユバトのように温泉みたいな設備を造っているのか、
ここで分かると思いきや話はここで止まる。
そして、次はヤマガタのチェリースクール。
ここは最近設立された学校で白閃のような海外の
子どもたちを受け入れる所らしい。
ただ、規格が何やらめずらしいものらしく、
日本従来とどこかちがうらしい。
公開されないのにめずらしいのはやはりお約束で、
当日までお楽しみにということか。
最後はイワテの紺富小学校、メアリーの通う所で
細かな説明は必要ないだろう。彼女が何よりの筆頭で、
ヒロインの名がここに挙がるのも特別な視点だ。
100年に1人現れるかどうかの才能なので
こちらホッカイドウにとって大きな助力。
有力なのもここにいるだれもがなっとく。
「ただ、県大会において紺富小学校も対戦相手であり
最初はふつうに試合にのぞむことになります」
「それでもメアリーはこっちの部ですよね?」
「ええ、彼女がいなければ元々私たちは試合もできず
登録すらできなかったので公式に認められました。
異なる学校での部活動はふつうはありえないですが、
特例として許可されました」
レイチェル校長が分かりやすく返答。
彼女にとっては自分の学校と対戦することになる。
おれたちのためとはいえ、地元と相手する機会に
言葉が出ない。どんな手を使ったのか、
校長の立ち回りも色々と考えさせる。
オユバトといい、季節をもひっくり返すアイデアで
とっぴょうしもない発想におどろかされてばかりだ。
といった風に東北の今後が少しずつ分かっていった。
(エリアが広くなると変わり者もたくさん出てくる。
ろくな活動もできないと思ってたけど、やっとだな)
といった感じで説明会はすべて終わる。
今回はヨハンの目線でそれぞれの内容を頭に入れた。
部活のキャプテンはこうして細かな情報もふところに、
いざという時に備えて対策をするもの。
まだくわしく分かっていないものの、氷もすぐ溶ける様な
熱意がそれぞれに今後から待ち受ける。
試合日までもう近い、もっとも涼しいはずのこの地方で
冷たさをもふき飛ばそうとする熱さもたまり始めていった。
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