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2章 東日本県大会編
第20話 開幕
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トウキョウドーム中央部
「こちらスプラッシャータナカ!
今年もこの季節、イベントがやってきたぞおおお!」
「続いてインペリアルポンプスズキ!
え~、しょうこりもなくまたわたしもやってきました」
2人の男アナウンサーがステージの上で大声をあげる。
ドーム内にひびく音はだれにでもきこえるくらい
とどろかせていた。今日は県大会が始まる日で、
セレモニーみたいなやりとりをしているのだが。
「いやあ~、今年も始まりましたね。
ぼくも冷や汗まじりにこうふんしています!
お元気でしたか、スズキさん!?」
「もちろんですよ、外に出たとたん溶けそうですが
レギュラー入りのお仕事はこれくらいなので」
「ぼくもちょっと危ないことありましたね。
去年はいきおいありすぎて落ちそうになりまして、
上から調子にのりすぎるなと注意されまして。
なんとか無事にこの場に立つことができましたよ!
一体、どうなっていくのか!?」
「タナカさんの都合がちょっとかいま見えるものですね。
それで気になる設備ですが、今回はどんな仕様で?」
「持っていますよおお! さっそく仕様書はここに。
報告によると、去年よりパワーアップしていると。
今年のコートはここだあああああああああああ!!」
シ~ン
しかし、周りにはあまり人はなく、従業員だけで
選手の1人すらいない。スズキが続けてつっこむ。
「あの~タナカさん、まだだれもいないようで?」
「ハハハ、そりゃあそうでしょう!
ここはまだ建設とちゅうで完成してません。
今日は試合をやらないんですからああああ!!」
「それじゃここでやりとりする意味ないでしょう!?
何のために今日2人そろったんですか?」
「はい、登場人物しょうかいコーナーです!
ぼくたちは全国大会のみつとめるアナウンサーで、
その前ぶれとして今日出てきただけです!
ですが、当日にパッと出だとおそいと思いまして
こうやって県大会にこうしています!」
という理由でのことだった。
ここで帽子をかぶった青い鳥が説明。
そう、実は最も大きな試合のみアナウンサーによる
じっきょう付きで表現している。
スポーツ界はここでもこういった仕様があって
試合の内容をやりとりしていた。あまりにも多い
会話ばかりで読者はウンザリしているだろう、
試合のびょうしゃは彼らのセリフも交えているので、
これからちょっとややこしくなるかもしれない。
反応をかえりみずに2人は発声してゆく。
「そうでしたか、わたしらもいますよアピールって
だいたい合間をぬってやるしかないものですよね。
いちおう、コレTV放送ですけど」
「そんなの気にしない、ここでも中心はぼくらじゃなく
子どもたち! あまりある若さでわずかな青春を
気持ちだけヒートアップして [長い言葉以下省略]
今年もジャンジャンと――!」
「あの~、まだ続けるつもりですか?」
「しまった、とにかく今年ももり上がっていきましょー!
では長くなったのでそろそろ終わりにしましょうか!
ぼくことスプラッシャータナカと!」
「わたくしことインペリアルポンプスズキでした!」
「ではまた会いましょう、シーユーウォーターデイ!」
大立原エリア
「総理、県大会が開始されました。
トウキョウドームの準備も順調とのこと」
「そうか」
ソウシンが部下からウオバトの内容を聞く。
まわりにある建物の外側にあるコンクリートブロックの
上にすわりながら海をながめていた。
べつにえらい人がすわる所でもない、長くすわると
おしりもいたくなるような足場。タブレットを横に、
それもかまわずにしばらくの時をおくっていた。
(少しずつ変わってゆく・・・それが世界)
現時点の気温は39度、都心部よりは暑くない。
だが、こんな場所でも人が長くいられるわけでもない。
今年の予想最高気温はやはり50度になるもよう。
そんな無人となりそうな間で、
ちょっとした休みでも自分はここにいたかった。
ピピッ
グラハムから連絡がくる。
いつも第一声が大きいので耳を少し遠ざけた。
「「総理ッ、今よろしいですかな!?
この時間なら休止中のはずですが?」」
「その通りだ、私のスケジュール調整もずいぶんと
なじまれてきたもんだ」
「「総理とはいえ、1人の人間にちがいありますまい。
未来を担うお子さんの様にはいきませんぞ!
それはそうと海外から用件があると」」
「外国が?」
「「またパーツの件でどうにかしろということで、
ウォーターガンの特許についてあなたと話したいと」」
「・・・・・・」
内容は型についてのものだと言う。
一部のパーツにぎわくがあるとされて弁明を
求められていた。今は向こうでもウオバトがさかんで、
同じようにウォーターガンを作っている。
そして、時々中身をめぐって資格の争いにもなる。
いわゆる特許、資金ぐりはどこでも細かくはりめぐり
コウシ大臣と協力し合って日本の規格を守ってきた。
頭に指を当ててよりくわしくうかがう。
「またそのことか、わずかなすきまを見つけては
わがもの顔で主張してくる・・・どの型だ?」
「「それが・・・中部の方らしく」」
「中部から?」
意外なことに中部とのこと、日本だけにある規格に
タカのような目でついきゅうされてきた。
BWの中身なのか、去年に一度仕様が変わったときに
外国から何かおかしいと思われていたのか?
こちらからすることは直に会って話をしたいと言う。
「このパーツが同じだという話か、
コウシ大臣からは問題なかったはずだが?」
「「特許のききめはすでに切れているはずですが、
どういういきさつか質をぬすんでいると」」
「ならば私が向こうに行ってから話そう。
明日、15時に会議があるから18時にここを出る」
「「りょうかいです、お気をつけて」」
プツッ
通信を切る、また予定をつめてここにいられる
時間がへってしまう。いつものことだが、
話が世界クラスになると移動すら手間も増えるものだ。
(気の休みもろくにない。いや、それは世界も環境も同じだ)
つねに世界は動いている、あの人の言葉がうかぶ。
この熱は人の体温といつもけずりあって比べられていて、
たまに海を伝って他国とやりとりをする時もある。
目前のさざ波が静かに音を立てて風が顔をぬう。
自分も国の長だから止まるわけにはいかない。
余計な熱をこちらへわたすわけにはいかないのだ。
地上に対して冷ややかさはどうなるのか?
その結果は子どもたちに任せるのみ。
自分はタブレットに手をかけ直して大会の様子を観る。
スイリュウもさっそく試合を開始したところだ。
今年はどんな結果になるだろうか?
日本各地で多くの子どもたちが映し出されていった。
「こちらスプラッシャータナカ!
今年もこの季節、イベントがやってきたぞおおお!」
「続いてインペリアルポンプスズキ!
え~、しょうこりもなくまたわたしもやってきました」
2人の男アナウンサーがステージの上で大声をあげる。
ドーム内にひびく音はだれにでもきこえるくらい
とどろかせていた。今日は県大会が始まる日で、
セレモニーみたいなやりとりをしているのだが。
「いやあ~、今年も始まりましたね。
ぼくも冷や汗まじりにこうふんしています!
お元気でしたか、スズキさん!?」
「もちろんですよ、外に出たとたん溶けそうですが
レギュラー入りのお仕事はこれくらいなので」
「ぼくもちょっと危ないことありましたね。
去年はいきおいありすぎて落ちそうになりまして、
上から調子にのりすぎるなと注意されまして。
なんとか無事にこの場に立つことができましたよ!
一体、どうなっていくのか!?」
「タナカさんの都合がちょっとかいま見えるものですね。
それで気になる設備ですが、今回はどんな仕様で?」
「持っていますよおお! さっそく仕様書はここに。
報告によると、去年よりパワーアップしていると。
今年のコートはここだあああああああああああ!!」
シ~ン
しかし、周りにはあまり人はなく、従業員だけで
選手の1人すらいない。スズキが続けてつっこむ。
「あの~タナカさん、まだだれもいないようで?」
「ハハハ、そりゃあそうでしょう!
ここはまだ建設とちゅうで完成してません。
今日は試合をやらないんですからああああ!!」
「それじゃここでやりとりする意味ないでしょう!?
何のために今日2人そろったんですか?」
「はい、登場人物しょうかいコーナーです!
ぼくたちは全国大会のみつとめるアナウンサーで、
その前ぶれとして今日出てきただけです!
ですが、当日にパッと出だとおそいと思いまして
こうやって県大会にこうしています!」
という理由でのことだった。
ここで帽子をかぶった青い鳥が説明。
そう、実は最も大きな試合のみアナウンサーによる
じっきょう付きで表現している。
スポーツ界はここでもこういった仕様があって
試合の内容をやりとりしていた。あまりにも多い
会話ばかりで読者はウンザリしているだろう、
試合のびょうしゃは彼らのセリフも交えているので、
これからちょっとややこしくなるかもしれない。
反応をかえりみずに2人は発声してゆく。
「そうでしたか、わたしらもいますよアピールって
だいたい合間をぬってやるしかないものですよね。
いちおう、コレTV放送ですけど」
「そんなの気にしない、ここでも中心はぼくらじゃなく
子どもたち! あまりある若さでわずかな青春を
気持ちだけヒートアップして [長い言葉以下省略]
今年もジャンジャンと――!」
「あの~、まだ続けるつもりですか?」
「しまった、とにかく今年ももり上がっていきましょー!
では長くなったのでそろそろ終わりにしましょうか!
ぼくことスプラッシャータナカと!」
「わたくしことインペリアルポンプスズキでした!」
「ではまた会いましょう、シーユーウォーターデイ!」
大立原エリア
「総理、県大会が開始されました。
トウキョウドームの準備も順調とのこと」
「そうか」
ソウシンが部下からウオバトの内容を聞く。
まわりにある建物の外側にあるコンクリートブロックの
上にすわりながら海をながめていた。
べつにえらい人がすわる所でもない、長くすわると
おしりもいたくなるような足場。タブレットを横に、
それもかまわずにしばらくの時をおくっていた。
(少しずつ変わってゆく・・・それが世界)
現時点の気温は39度、都心部よりは暑くない。
だが、こんな場所でも人が長くいられるわけでもない。
今年の予想最高気温はやはり50度になるもよう。
そんな無人となりそうな間で、
ちょっとした休みでも自分はここにいたかった。
ピピッ
グラハムから連絡がくる。
いつも第一声が大きいので耳を少し遠ざけた。
「「総理ッ、今よろしいですかな!?
この時間なら休止中のはずですが?」」
「その通りだ、私のスケジュール調整もずいぶんと
なじまれてきたもんだ」
「「総理とはいえ、1人の人間にちがいありますまい。
未来を担うお子さんの様にはいきませんぞ!
それはそうと海外から用件があると」」
「外国が?」
「「またパーツの件でどうにかしろということで、
ウォーターガンの特許についてあなたと話したいと」」
「・・・・・・」
内容は型についてのものだと言う。
一部のパーツにぎわくがあるとされて弁明を
求められていた。今は向こうでもウオバトがさかんで、
同じようにウォーターガンを作っている。
そして、時々中身をめぐって資格の争いにもなる。
いわゆる特許、資金ぐりはどこでも細かくはりめぐり
コウシ大臣と協力し合って日本の規格を守ってきた。
頭に指を当ててよりくわしくうかがう。
「またそのことか、わずかなすきまを見つけては
わがもの顔で主張してくる・・・どの型だ?」
「「それが・・・中部の方らしく」」
「中部から?」
意外なことに中部とのこと、日本だけにある規格に
タカのような目でついきゅうされてきた。
BWの中身なのか、去年に一度仕様が変わったときに
外国から何かおかしいと思われていたのか?
こちらからすることは直に会って話をしたいと言う。
「このパーツが同じだという話か、
コウシ大臣からは問題なかったはずだが?」
「「特許のききめはすでに切れているはずですが、
どういういきさつか質をぬすんでいると」」
「ならば私が向こうに行ってから話そう。
明日、15時に会議があるから18時にここを出る」
「「りょうかいです、お気をつけて」」
プツッ
通信を切る、また予定をつめてここにいられる
時間がへってしまう。いつものことだが、
話が世界クラスになると移動すら手間も増えるものだ。
(気の休みもろくにない。いや、それは世界も環境も同じだ)
つねに世界は動いている、あの人の言葉がうかぶ。
この熱は人の体温といつもけずりあって比べられていて、
たまに海を伝って他国とやりとりをする時もある。
目前のさざ波が静かに音を立てて風が顔をぬう。
自分も国の長だから止まるわけにはいかない。
余計な熱をこちらへわたすわけにはいかないのだ。
地上に対して冷ややかさはどうなるのか?
その結果は子どもたちに任せるのみ。
自分はタブレットに手をかけ直して大会の様子を観る。
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今年はどんな結果になるだろうか?
日本各地で多くの子どもたちが映し出されていった。
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